「医療機器」関連セクターは2年で10倍達成した銘柄もあり“期待値高め”

 医療機器関連銘柄の中でも、【6626】SEMITECは過去1年で+4.3倍

過去2年でみるとテンバガー達成

世界中で人々の平均寿命が延びており、世界各国で「人生100年時代」が到来していることを背景に、医療機器市場が堅調に成長しています。

人類の寿命が更に延び続けることはほぼ間違いなく、医療機器市場は21世紀の世界経済を牽引するセクターになることも期待されます。

医療機器関連銘柄に注目していきましょう!

 

1.医療機器関連銘柄に期待

 今回は、「人生100年時代」の到来で世界的に市場拡大が進む医療機器に関連した銘柄に注目していきます。

1-1.医療機器とは?

医療機器とは
医薬品医療機器等法で、「人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等」と定義されています。

医療機器は自由に製造・販売できるわけではなく、医療機器の有効性や安全性を確保するために、医薬品医療機器等法に基づき製造・販売が規制されています。

医療機器には、AEDや人工臓器、カテーテル、内視鏡、MRI、BNCTなど数多くの種類がありますが、人体に及ぼす危険度に応じてクラスIからクラスIVまで分類されています。

クラスIは一般医療機器に分類されており、メスやピンセット、X線フィルムなどがあります。クラスIIは管理医療機器に分類されており、MRIや電子内視鏡などが挙げられます。

クラスIII以降は、不具合が生じた場合、人体に重大な影響を及ぼす恐れがある高度管理医療機器に分類されています。

クラスIIIには人工透析器や人工呼吸器などがあり、最もリスクがあるクラスIVにはペースメーカーや人工血管などが該当します。

これらの医療機器の中でも、尿管や血管などに挿入して、体液の排出、薬液や造影剤などの注入点滴に用いられるカテーテルには注目が集まります。

また、胃カメラやカプセルなどで体内の映像を見ることを目的として用いられる内視鏡にも注目です。

 

1-2.医療機器市場の動向は?

 医療機器政策調査研究所が発表した「メディカルデバイス2017 医療機器産業の動向」によると、2017年の医療機器主要20社の合計売上高は2兆6,067億円となり、過去最高になったことが分かりました。

2010年の合計売上高が1兆5,068億円だったことから、医療機器市場はこの7年で約1.5倍に成長したことになります。

特に、海外売上比率が年々高まっており、2010年の50.8%から2017年には65.9%まで上昇しています。

この背景には、中国を始めとするアジア各国の経済成長に伴う医療機器市場の拡大から、医療機器メーカー各社が海外市場に積極展開し、海外医療機器企業の買収も積極的に行ってきたことなどが大きく影響したもようです。

高齢化が進む国内市場も急成長している印象を受けますが、社会保障費の高騰から医療費を抑制する政策が進み、また人口減少による国内市場の縮小は避けられないようです。

医療機器市場の中でも、MRIやX線CT、超音波といった画像診断装置の市場規模は大きいものの、飽和状態となっており成長は限定されています。

一方、カテーテルなどの処置用器具や、内視鏡を始めとした生体現象計測・監視システムは成長市場となっており、今後更なる市場拡大が期待されます

 

★注目ポイント1
 医療機器市場は世界的に成長セクターとなっている。その中でも、カテーテルや内視鏡は更なる市場拡大が期待される。

2.医療機器関連銘柄の推移

 医療機器関連銘柄の動向を見ていきましょう。

2-1.カテーテルの世界的メーカーであるテルモ

 大手医療機器メーカーの【4543】テルモは、医療機器関連銘柄の代表的な銘柄です。

同社は、心臓・血管分野に強みを持ち、カテーテルや脳血管治療機器で世界的に高いシェアを誇っています。特に、カテーテルは同社の業績を牽引していることから今後も期待されます。

同社の株価は、2017年初めには4,095円を付けていましたが、この1年上昇していき、2018年6月には6,890円の高値まで上昇しました。

この1年で最大+65%の上昇となり、2018年8月現在も6,200円前後で推移しています。

同社は、日本で数少ない医療機器のグローバルメーカーです。今後も医療機器関連銘柄の代表的存在として注目していきましょう。 

 

2-2.血液成分測定装置に強みを持つシスメックス

 検体検査装置機器メーカーの【6869】シスメックスも、医療機器関連銘柄として注目の銘柄です。

同社は、検体装置の中でも血液成分測定装置に強みを持つことで知られています。

同社の株価は、2017年8月初めには6,430円を付けていましたが、この1年間堅調に上昇しており、2018年6月には11,110円の高値まで上昇しています。

この1年で最大+74%の上昇となり、2018年8月現在も10,000円前後で推移しています。

テルモ、シスメックスともに東証1部の大型株にも関わらず、この1年で+70%前後の高い上昇となっています。

この他にも、補聴器大手の【6823】リオンが最大+59%、医用画像診断機器に強みを持つ【7701】島津製作所が最大+58%となるなど、多くの医療機器関連銘柄がこの1年で大きく上昇しています。

 

2-3.医療機器ヘルスケア用センサーに強いSEMITEC

 医療機器ヘルスケア用センサーを手掛けている【6626】SEMITECは、医療機器関連銘柄としてはこの1年で最も上昇した銘柄です。

同社が手掛けているセンサーはIoT関連銘柄として注目されるテーマです。同社は医療機器関連銘柄かつセンサー関連銘柄であることから、この1年で大量の資金が流入してきました。

同社の株価は、2017年8月初めには2,682円を付けていましたが、急騰していき、2018年1月には11,360円の高値にまで暴騰しました。

この1年で最大4.3倍の上昇となりました。その後は暴騰の反動から大きく下げていますが、それでも2018年8月現在は4,600円前後と、1年前と比べて高い水準で推移しています。

 

★注目ポイント2
 医療機器関連銘柄は、この1年で多くの銘柄が大きく上昇しており、注目のテーマ株となっている。

3.主要医療機器関連銘柄チェックリスト

 医療機器関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【4543】テルモ6,110円  カテーテル、脳血管治療機器
 【4901】富士フィルム4,597円  デジタルX線画像診断
 【4902】コニカミノルタ1,102円  デジタルX線画像診断
 【6302】住友重機械工業3,755円  がん治療装置
 【6626】SEMITEC4,430円  医療機器ヘルスケア用センサー
 【6823】リオン2,352円  補聴器
 【6849】日本光電3,145円  脳波計、AED
 【6869】シスメックス9,350円  血液成分測定装置
 【6960】フクダ電子7,440円  心電計
 【7701】島津製作所3,100円  医用画像診断機器
 【7703】川澄化学工業718円  人工透析器
 【7575】日本ライフライン2,212円  医療機器輸入商社
 【7733】オリンパス4,505円  内視鏡世界トップメーカー
 【7741】HOYA6,764円  眼鏡用レンズ
 【8086】ニプロ1,368円  人工腎臓

※株価は2018年8月6日終値で算出

★注目ポイント3
 医療機器関連銘柄を抽出してみると、世界で高いシェアを持つ日本のメーカーが多数あることが分かる。

4.医療機器関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった医療機器関連より上位3銘柄を発表致します。

※2017年8月6日~2018年8月6日の1年で算出

 

4-1.第1位【6626】SEMTEC

チャート画像
上昇率 4.3倍(安値:2,602円 → 高値:11,360円)
市場 ジャスダック
RSI 15.76(かなり売られ過ぎ)
 

4-2.第2位【5704】JMC

チャート画像
上昇率 2.9倍(安値:969円 → 高値:2,830円)
市場 東証マザーズ
RSI 58.24(やや買われている)
 

4-3.第3位【3135】マーケットエンタープライズ

チャート画像
上昇率 2.7倍(安値:545円 → 高値:1,490円)
市場 東証マザーズ
RSI 47.5(売り買い均衡)

※RSIは2018年8月6日終値より算出

★注目ポイント4
 上昇率1位はSEMTECの4.3倍!これは過去1年間での上昇率だが、更に1年前である2016年8月の安値から見るとテンバガー(10倍)を達成している。2年でテンバガーは非常に魅力的といえる。

5.まとめ

 テルモやシスメックスを始め、医療機器関連銘柄はこの1年で大きな上昇を遂げている注目のテーマ株になっています。

今後、世界中で更なる高寿命化・高齢化が進むことは間違いなく、がん治療などの多くの分野で医療機器の需要が急増することは確実であると見られます

また、将来的にはIoTや人工知能が応用される可能性も高く、医療機器関連銘柄は今後も目が離せないテーマ株であり続ける可能性が高いと思われます。

 

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