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2024年から新NISAが始まったものの、2024年7~8月には暴落があり、2025年2月以降もトランプ関税やNVIDIAショックなど、相場はいつ急変してもおかしくありません。
ディフェンシブ関連銘柄は、安全な資産運用をしたい場合におすすめの低リスクテーマ株です。
ディフェンシブ関連銘柄を選ぶ上では、不景気でも業績が安定しているセクターの中から、東証プライム市場の大企業を選び、配当利回りが高い銘柄を選ぶことがおすすめです。
ディフェンシブ関連銘柄に注目していきましょう!
1.ディフェンシブ関連銘柄とは?
厳しい相場展開が続く中で、低リスクで比較的安全なディフェンシブ銘柄の需要も高まっています。
1-1.ディフェンシブ銘柄とは?
一般的には、生活必需品や公共サービスなど、生活に不可欠な商品やサービスを提供する企業が該当します。
例えば、食品・飲料メーカー、医薬品・ヘルスケア関連企業、携帯キャリア、電力・ガス・水道といったインフラ企業が、代表的なディフェンシブ関連銘柄です。
これらのセクターは、不況時でも一定の需要が見込めるため、景気後退局面においても業績が大きく落ち込みにくいと考えられます。
ディフェンシブ関連銘柄は、相場が不安定な時期に、リスクを抑えつつ資産運用したい投資家におすすめのテーマ株です。
ディフェンシブ関連銘柄を選ぶ上では、次の2点に注目しておきましょう。
・価格変動リスク(値下がりリスク)
・配当利回り
相場全体が大きく下落する場合であっても、価格変動リスクが低ければ、株価下落の影響を小さくできます。
また、配当利回りも重要です。
ディフェンシブ関連銘柄は、価格変動リスクが低いため大きな値上がり益は期待できませんが、配当利回りが高ければ、低リスクで運用して安定的に配当金を受け取る投資が可能です。
1-2.ディフェンシブ関連銘柄の選び方
ディフェンシブ関連銘柄の選び方については、次の3点を押さえておきましょう。
(1)不景気でも業績が安定しているセクターを選ぶ
(2)東証プライム市場の大企業を選ぶ
(3)配当利回りを確認する
(1)不景気でも業績が安定しているセクターを選ぶ
ディフェンシブ関連銘柄として代表的なのは、食品・飲料メーカー、医薬品企業、携帯キャリア、電力・ガスなどのインフラ企業です。
これらの業種は、人々の生活に欠かせない商品やサービスを提供しているため、不景気でも一定の需要が保たれやすいという特徴があります。
特に近年は、物価上昇や金利変動の影響を受けにくい点もポイントです。
(2)東証プライム市場の大企業を選ぶ
安定したセクターの中でも、東証プライム市場に上場している大企業を選ぶようにしましょう。
大企業は経営基盤がしっかりしているため、景気変動の影響を受けにくく、倒産リスクも低い傾向にあるため、株価の変動が安定しやすいためです。
(3)配当利回りを確認する。
最後に、配当利回りも確認しておきましょう。
配当利回りはディフェンシブ関連銘柄選びにおいて必須ではありませんが、高いに越したことはありません。
目安としては、配当利回り3%以上の銘柄は「高配当銘柄」とも呼ばれます。
ただ、配当利回りの計算式は「1株当たり配当金÷株価」となっており、分母に株価が含まれているため、株価下落でも高くなってしまう性質には注意が必要です。
単に配当利回りが高いだけの銘柄を選ぶのは避けるようにしましょう。
★注目ポイント1 |
・ディフェンシブ関連銘柄とは、景気変動の影響を受けにくく、安定した業績を維持しやすい低リスク銘柄。 ・ディフェンシブ関連銘柄を選ぶ上では、不景気でも業績が安定しているセクターから、東証プライム市場の大企業を選び、配当利回りも確認しておこう。 |
2.ディフェンシブ関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

2024年から2025年に掛けてのディフェンシブ関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。
特に、2024年は7月から8月に掛けて、米国株軟調と日銀利上げが重なり暴落相場となりました。
この時期にしっかりと耐えていたかどうかはディフェンシブ関連銘柄選びにおいても重要なポイントとなります。
2-1.携帯キャリア大手!【9434】ソフトバンクなど
携帯キャリア大手の3銘柄【9432】日本電信電話、【9433】KDDI、【9434】ソフトバンクは、いずれもディフェンシブ関連銘柄かつ高配当株となっています。
特に、【9434】ソフトバンクは、携帯キャリア3銘柄の中でも配当利回りが高めです。
※【9432】日本電信電話:3.55%、【9433】KDDI:3.01%、【9434】ソフトバンク:4.03%

ソフトバンクの株価は、2024年1月始値では176円を付けており、2025年3月4日には218.4円まで上昇しています。
2024年7月から8月に掛けての暴落相場においては、7月の高値210.5円から8月の安値173.9円まで下落しており、-17.38%の下落率となっています。
暴落期においては全ての銘柄が売られるため、ディフェンシブ関連銘柄であっても、この程度の下落は避けられません。
2-2.製粉最大手!【2002】日清製粉グループ本社
【2002】日清製粉グループ本社は、製粉業界最大手のディフェンシブ関連銘柄です。
ディフェンシブ関連銘柄の象徴のような銘柄となっており、大きな値上がり益は望めない一方で、価格変動リスクが非常に小さい銘柄です。
2025年3月7日時点の配当利回りは3.19%となっており、ディフェンシブ関連銘柄かつ高配当株でもあります。

2024年以降の値動きを見てみると、2024年1月始めに付けていた1,906円から、2025年3月7日には1,723円と、下落しています。
なお、2024年8月の暴落期においては、1,956.5円→1,685円と-13.87%の下落率に留まっています。
★注目ポイント2 |
・ディフェンシブ関連銘柄は、2024年7月から8月に掛けての暴落相場においても、20%弱の暴落に留まっていた。 |
3.ディフェンシブ関連銘柄リスト

銘柄 | 主なサービス | 配当利回り |
【9432】日本電信電話(NTT) | 通信インフラ最大手、NTTドコモも傘下。 | 3.55% |
【9433】KDDI | 携帯キャリア大手「au」。 | 3.01% |
【9434】ソフトバンク | 携帯キャリア大手。 | 4.03% |
【2002】日清製粉グループ本社 | 製粉業界最大手。 | 3.19% |
【2914】JT | 国内唯一のたばこメーカー。 | 5.02% |
【4502】武田薬品工業 | 製薬最大手。 | 4.37% |
【4503】アステラス製薬 | 製薬大手。 | 5.08% |
【9020】JR東日本 | 鉄道最大手、関東・東北エリアを運営。 | 1.72% |
【9503】関西電力 | 関西地方の電力供給大手。 | 3.33% |
【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー) | 世界株ETF。 | 分配金利回り1.46% |
※配当利回りは2025年3月7日終値時点の値
4.オススメのディフェンシブ関連銘柄3選!
新NISAの成長投資枠にもオススメのディフェンシブ関連銘柄を見ていきましょう。
【9434】ソフトバンク
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 携帯キャリア事業を中心に、AIやDXなどの新領域にも注力する大手通信企業。 |
ソフトバンク、【9432】日本電信電話、【9433】KDDIの携帯キャリア大手3銘柄は、ディフェンシブ関連銘柄かつ高配当株でありながら、成長性もあるためおすすめです。
新NISA(成長投資枠)で投資する場合には、証券会社の単元未満株制度を使って、携帯キャリア大手3銘柄に分散投資するのもアリです。
【4502】武田薬品工業
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | グローバル展開する国内最大手の製薬会社。医療用医薬品を中心に研究・開発を行う。 |
武田薬品工業は製薬最大手で、ディフェンシブ関連銘柄かつ高配当株となっています。
製薬セクターは、【4503】アステラス製薬もディフェンシブ関連銘柄かつ高配当株です。
武田薬品工業はシャイアーの買収などで2018年から2020年に掛けては株価半減となりましたが、直近5年間は安定しています。
【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)
市場 | 東証ETF |
企業概要 | 通称“オルカン”。世界中の株式市場に分散投資する世界株ETF。「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する |
ディフェンシブ関連銘柄であっても、個別株投資にリスクを感じる場合には、市場全体に分散投資されているインデックス投資をおすすめします。
オルカンこと世界株ETFの【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)は、世界中の株式に分散投資されており、新NISAの基本となっている銘柄です。
5.まとめ
ディフェンシブ関連銘柄は、景気の影響を受けにくく、安定した業績を維持しやすい低リスク銘柄です。
ディフェンシブ関連銘柄を選ぶには、不景気でも業績が安定しているセクターの中から、東証プライム市場の大企業を選び、配当利回りをチェックしておきましょう。
ただ、ディフェンシブ関連銘柄であっても、2024年7~8月の暴落相場のような、市場全体のリスク(システマティックリスク)は避けられません。
2025年に入ってからも、トランプ関税やNVIDIAショック、日銀利上げなど、マーケットはいつ急落してもおかしくないニュースが相次いでいます。
ディフェンシブ関連銘柄に投資するとしても、いきなり全資産を株やETF、投資信託に投資するのではなく、ある程度は資金として残しておくことが、資産運用のリスク管理として重要です。
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