防衛関連株が2017年上昇率5倍越え!2018年も注視すべきテーマ

上昇率5倍を大きく上回る石川製作所を筆頭に、まだまだ注目度の高いテーマ「防衛関連株」は2018年も引き続き注目です。

連日のようにニュースでは中国や北朝鮮、アメリカのにらみ合いが報じられ、地政学リスクの高まりから防衛関連株に追い風となっていましたが、北朝鮮リスクの後退により関連銘柄は押し目とも言えます。

出遅れ&低位株は特に、これから個人投資家の物色資金が向かうと予想されますので、今後も注目すべき軍事・防衛関連株を見ていきましょう。

1.北朝鮮の脅威で防衛関連株に期待

防衛関連株は北朝鮮が頻繁に核、ミサイル発射実験を行っていることもあり、株式市場でも欠かせないひとつのテーマとなっています。

1-1.高まる地政学リスクで注目は防衛関連株へと

中国・韓国・北朝鮮と日本の不安定な外交や周辺での戦争・テロ、ミサイルなど有事に関連したニュースが報じられるたびに動意づく防衛関連株。

防衛関連株とは攻撃から自国を守るために必要な存在を指しており、日本の防衛に関連する銘柄の総称を言います。

核弾頭の生産に成功した北朝鮮は大陸間弾道ミサイルや水爆実験を行い、過去最長の射程距離でアメリカを威嚇。

中国は防衛費を増やし他国からの侵入に警戒するなど、いま各国で地政学リスクが非常に高まっている状況なのです。

日本もより防衛を強化しなければならないために可決した安全保障関連法案は、武力行使や兵器輸出の道筋を示しているのでしょう。

長年戦争放棄を宣言してきた日本がいま変わりつつあることを、わたしたち国民は理解しておかなければなりません

1-2.安保法案の可決で追い風となる戦争ビジネス

武器や兵器を製造する日本の企業はこれまで政府だけが顧客だったものの、安全保障関連法案の可決で軍事技術を海外に展開できるようになりました。

輸出の窓口となる防衛庁が2015年10月に発足して以降、日本は遂に「レールガン」と呼ばれる新型兵器の開発に着手している模様

電気伝導体で発射される弾丸は時速7,000キロ、飛距離200キロ以上を誇る迎撃ミサイルシステムとして、来年度予算案から捻出する見通し。

防衛や抑止力強化のためとは言え、本格的に戦争ビジネスへの第一歩を踏み出しているのです。この動きは日本に多大な経済的恩恵を生み出すことが想定されますので、投資家にとって確実にチェックしておく必要があります。

11月27日には北朝鮮からミサイル発射をうかがわせる電波信号をキャッチ。防衛関連株への物色は引き続き強まっていくことが予想されます。

★注目ポイント1
地政学リスクの高まりは長期化することが予想されるため、今後も防衛関連株に関心が集まっていくと期待できる。

2.北朝鮮に翻弄される防衛関連株の推移

たくさんの人を動かし多くの武器を必要とする戦争は、巨大なお金を動かすため株式市場、特に防衛関連株には大きな影響を与えます。

2-1.EMP攻撃対策で防衛関連株の一角に買い

9月3日、北朝鮮は上空で核爆発を起こして強力な電磁波を発生させ、電力や通信、交通インフラなどをマヒさせる「EMP(電磁パルス)攻撃」が可能だと主張。

EMP攻撃は迎撃も困難とされ、もし実施されればアメリカ国民の90%が死亡するとの警告から世界中が混乱に巻き込まれました。

これを受けて、防衛、EMP対策として医療機関向けに電磁波シールドを手掛けている【3896】阿波製紙と【9764】技研興業には買いが殺到する事態に。

阿波製紙は株価600円からわずか4営業日で1.6倍以上の上昇を見せ、株価980円を付けました。

【3896】阿波製紙

 

技研興業はEMP攻撃が示唆された翌日から3日連続でストップ高と、その後も買いが入り190円だった株価はわずか10営業日で606円をつける3.2倍の上昇。

【9764】技研興業

 

電磁波シールドは電磁波を反射・吸収することで減退させ人体や機器などへの悪影響を防ぐため、EMP攻撃の対策として両銘柄が注目されました。

2-2.創立記念日への警戒で防衛関連株が軒並み高

10月10日、北朝鮮は「朝鮮労働党創立70週年記念日」を迎えるため、その前後に軍事的な威嚇行動を起こす可能性が懸念されました。

過去にも北朝鮮は記念日に合わせて核実験ミサイル発射など行ってきたことから、この日に向けて防衛関連株は軒並み高。

とくに【6208】石川製作所や【6203】豊和工業の上昇が目立ちました。

その要因として、資産運用世界最大手のブラックロックが両銘柄の株を保有していることが10月5日の大量保有報告書で伝わったのです。

 

防衛関連株の代表格とされる石川製作所は10月6日に高値4,435円を付けており、この日までの2ヶ月で株価は約4倍の上昇を見せています。

【6208】石川製作所

 

豊和工業はブラックロックの大量保有をきっかけに、わずか7営業日で約3倍を付けるほど強い買いが殺到。

【6203】豊和工業

 

この他にも防衛関連として、発煙筒大手の【4274】細谷火工や、防塵・防毒マスク大手の【7980】重松製作所、【7963】興研などの上昇が目立ちました。

★注目ポイント2
北朝鮮の動向に影響されやすい防衛関連株は今後もミサイル発射実験など威嚇行動があるたびに買われることが予想される。

3.主要防衛関連株&出遅れ低位株チェックリスト

トランプ大統領が12月6日にエルサレムをイスラエルの首都と認めたことで、中東情勢悪化の恐れから防衛関連株がより一層注目を集めています。

銘柄株価主なサービス
【3302】帝国繊維2,214円消防ホースなどの総合防災事業
【3896】阿波製紙744円電磁波シールドなどの特殊フィルター
【4274】細谷火工1,580円自衛隊向けの照明弾や発煙筒、パイロット用の救命胴衣も
【5189】櫻護謨530円航空自衛隊、ボーイングの認定工場
【5631】日本製鋼所3,575円戦車・艦艇の火砲やミサイル発射装置などの防衛機器
【6203】豊和工業1,790円小銃や火器・防音サッシなどの防衛機器
【6208】石川製作所3,315円航空自衛隊など航空機向け電子機器
【6301】コマツ3,821円防衛省向け火薬や兵器製造
【6503】三菱電機1,866円誘導機器や防衛省向けミサイルの製造
【6702】富士通825円無線や通信機など防衛庁向けの情報システム
【7721】東京計器1,388円レーダー装置・電波発生装置、船舶・航空計器等
【7980】重松製作所1,074円防毒マスクや防護服、防護めがね等
【7963】興研2,269円防塵・防毒マスクで防衛省向け独占
【8093】極東貿易(★低位株)449円航空機や化学製品など防衛関連で海外販路も
【9764】技研興業(★低位株)369円電磁波シールド工事を手掛ける

※株価は2017年12月11日終値で算出

★注目ポイント3
防衛関連株は全体的に買われているため低位株が少ないものの、長期化するテーマなので割安を狙うことで大きなリターンが期待できる。

4.防衛関連株の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった防衛関連株上位3銘柄を発表致します。
※2017年3月8日~2018年3月8日の1年で算出

4-1.第1位【6208】石川製作所

チャート画像
上昇率5.4倍(安値:809円 → 高値:4,435円)
市場東証一部
RSI32.61(やや売られている)

4-2.第2位【4274】細谷火工

チャート画像
上昇率4.7倍(安値:493円 → 高値:2,343円)
市場ジャスダック
RSI51.14(売り買い均衡)

4-3.第3位【6203】豊和工業

チャート画像
上昇率4.3倍(安値:659円 → 高値:2,876円)
市場東証一部
RSI38.89(やや売られている)

※RSIは2018年3月8日終値より算出

★注目ポイント4
過去1年間で高い上昇率を見せた防衛関連銘柄は、北朝鮮リスクの後退でピーク時に比べて現在半値ほどに下げている。ただ、北朝鮮リスクが消えたわけではないので押し目のタイミングが近いうちにくる可能性も。

5.まとめ

中国や北朝鮮のニュースで防衛関連株は大きな動きを見せております

直近では南北首脳会談を4月末に開催することで北朝鮮側と合意したと発表したことで、北朝鮮リスクは後退。

ただ、北朝鮮の行動は読めませんので、今後もミサイル発射の威嚇などで防衛関連株は再び買われる可能性も大きく秘めています。

押し目買いのチャンスとも言える中、今後の北朝鮮の動きは見逃さないようにしておきましょう。

為になったらぽちっとシェア!