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NASAの月試料収集プロジェクトにも採用された宇宙ベンチャー企業ispace(アイスペース)のIPOに注目が集まっています。
ispace(アイスペース)は積極的な資金調達を続けていることからIPOが期待されており、宇宙関連銘柄はアメリカのスペースXが投資家から高く評価されているなど株式市場でも注目されるテーマです。
ispace(アイスペース)のIPO観測情報に注目していきましょう!
1.ispace(アイスペース)の上場IPOに期待
宇宙ベンチャー企業ispace(アイスペース)のIPOに注目が集まっています。
1-1.ispace(アイスペース)とは?
2010年9月にispace(アイスペース)の前身となる合同会社ホワイトレーベルスペース・ジャパンが設立され、2013年5月にispace(アイスペース)として会社化されました。
代表取締役社長である袴田武史氏は、2013年1月から現在まで代表を続けています。
ispace(アイスペース)は、民間企業に月での新規ビジネスチャンスを提供し、月を地球の経済・生活圏に取り込むことを目指しています。
事業内容としては、「宇宙コンテンツによる企業マーケティング支援」や「月面データの調査支援および販売」、「月周回および月面への高頻度輸送サービス」、「月周回および月面へのペイロード開発支援」「宇宙資源開発に向けたR&D」などです。
ispace(アイスペース)は、月面探査チーム「HAKUTO」により月面探査ロボット(ローバー)を開発し、月面無人探査レース「Google Lunar XPRIZE」に参加した実績がある唯一の日本企業です。
ispace(アイスペース)は、2023年までに月探査プロジェクト「HAKUTO-R」を進めており、月の情報と地球-月輸送サービス構築に向けた技術検証を行っています。
ispace(アイスペース)の技術力はNASAからも高い評価を得ており、2018年11月には月面への輸送サービスがNASAに採択されました。
そして2020年12月には、月面で採取した月のレゴリス(砂)の販売に関する商取引プログラムがNASAに採択されるに至っています。
1-2.ispace(アイスペース)の上場IPO観測情報は?
宇宙ベンチャーとして注目のispace(アイスペース)のIPO観測情報は、2021年6月時点では特に出ていないようです。
ただ、ispace(アイスペース)は積極的な資金調達を行っています。
2020年8月には、トヨタやみずほ銀行などが出資する宇宙フロンティアファンドなどから30億円の資金調達をしたことを発表。調達した資金は、商用着陸船の開発資金の継続に充てるとのことです。
さらに2021年6月には、三井住友銀行や三菱UFJ銀行、りそな銀行、日本政策金融公庫の4行から総額19.5億円の資金調達をしたと発表。
積極的な資金調達を行っているispace(アイスペース)は、今後、IPOによる資金調達を選択しても不思議ではありません。
宇宙ビジネスがすぐに利益に結び付くかどうかは不透明ではありますが、アメリカの宇宙ベンチャー・スペースXの推定時価総額が74億ドルと推定されているなど、マーケットでは宇宙ビジネスへの関心が高くなっていることは間違いありません。
今後もispace(アイスペース)のIPO観測情報にはアンテナを張っておくようにしましょう。
★注目ポイント1 |
・ispace(アイスペース)は、民間による月面探査を目指している日本の宇宙ベンチャー企業。2020年12月には、NASAの月試料収集プロジェクトに採用された。 ・ispace(アイスペース)のIPO観測情報は、2021年6月時点では特に観測されていない。 |
2.ispace(アイスペース)上場IPO関連銘柄の推移
ispace(アイスペース)のIPOへの注目度をはかる上でも、宇宙関連銘柄の動向をチェックしておきましょう。
2-1.ispace(アイスペース)にも出資!【7203】トヨタ自動車
世界的自動車メーカーの【7203】トヨタ自動車は、宇宙開発にも積極的であることが知られています。
トヨタは、宇宙フロンティアファンドを通してispace(アイスペース)に出資しているほか、JAXAと共同でタイヤ付きの宇宙船「ルナクルーザー」を開発中です。
トヨタの株価は、2020年3月のコロナショックでは5,771円まで落とし、その後も反発が限定されていました。しかし、2021年に入ってからは上昇を続けており、2021年6月16日には10,330円まで上昇。
史上初の1万円台となり、上場来高値を更新しています。
トヨタ株が史上最高値となった背景としては、EV化や脱炭素で期待される銘柄であることや、日銀がTOPIX買いに限定したことなど、さまざまな憶測がされていますが、宇宙関連で買われたという説は全く聞かれません。
トヨタは宇宙ビジネスにも積極的ですが、業績・株価に影響するほどではないというのが現実的な評価かと思われます。
2-2.宇宙事業を強化!【7013】IHI
日本株の宇宙関連銘柄は、重工業セクターが中心となっています。
重工業大手の【7013】IHIは、宇宙事業の強化を鮮明にしている宇宙関連銘柄です。
同社は2021年5月13日、小惑星探査機「はやぶさ2」のカメラ部品やセンシング技術で連携してきた【6709】明星電気を完全子会社化することを発表しています。
IHIの株価は、2020年3月のコロナショックでは1,093円まで売られました。その後は反発が限定されていましたが、2020年秋からの脱炭素トレンドに乗って反発しており、2021年6月4日には3,050円まで上昇。
なお、明星電気の完全子会社化も好感されており、同ニュース前の2021年5月13日の株価は2,140円となっていましたが、そこから1ヶ月で3,050円まで一気に上昇しています。
【7011】三菱重工業や【7012】川崎重工業などの重工業株は、大型株の中では最も脱炭素の恩恵を受けたセクターとなっていますが、IHIは宇宙関連でも買われたと見てよいでしょう。
★注目ポイント2 |
・IHIが明星電気の完全子会社化を発表して買われるなど、宇宙関連銘柄は注目テーマ株になっている。 |
3.ispace(アイスペース)IPO関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【7011】三菱重工業 | 宇宙開発関連銘柄 |
【7012】川崎重工業 | 宇宙開発関連銘柄 |
【7013】IHI | 宇宙開発関連銘柄 |
【6709】明星電気 | 宇宙開発関連銘柄、2021年8月1日付でIHIの完全子会社化 |
【7203】トヨタ自動車 | 宇宙フロンティアファンドを通してispace(アイスペース)に出資 |
【7762】シチズン時計 | HAKUTO-Rコーポレートパートナー |
【8316】三井住友フィナンシャルグループ | HAKUTO-Rコーポレートパートナー |
【1969】高砂熱学工業 | HAKUTO-Rコーポレートパートナー |
【7269】スズキ | HAKUTO-Rコーポレートパートナー |
【5334】日本特殊陶業 | HAKUTO-Rコーポレートパートナー |
5.まとめ
2021年6月時点では、ispace(アイスペース)のIPO観測情報は特に出ていません。
宇宙ビジネスはまだ本格的にビジネスの軌道に乗ったわけではなく未知数の部分が大きいものの、アメリカのスペースXの時価総額が73億ドルと推定されるなど、マーケットの期待は高くなっています。
日本株の宇宙関連銘柄としては重工業株が有力となっていますが、純粋な宇宙企業というのはまだ見当たりません。
ispace(アイスペース)が上場すれば、代表的な宇宙関連銘柄に位置付けられることになるため、テーマ株としても注目のIPOになると思われます。
ispace(アイスペース)のIPO観測情報にはアンテナを張っておくようにしましょう。
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