トヨタ自動車のEV350万目標でトヨタグループ関連銘柄に注目が集まる!?

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【8015】豊田通商は+35%!【7203】トヨタ自動車は+36%!【3116】トヨタ紡織は+42%!【6902】デンソーは+54%!【6473】ジェイテックは+58%!【7259】アイシンは+64%!

トヨタ自動車が、2030年までにEVの世界販売350万台を目標に掲げるという衝撃的なニュースが伝わったことで、トヨタグループ関連銘柄にも注目が集まっています。

2021年12月時点でトヨタグループの上場企業は10銘柄となっており、いずれも長期投資におすすめの大型銘柄が並びます。

トヨタグループ関連銘柄に注目していきましょう!

1.トヨタグループ関連銘柄とは?

トヨタ自動車が2030年までにEV(電気自動車)の世界販売台数を350万台にするというインパクトのある目標を発表したことを受けて、トヨタグループ関連銘柄にも注目が集まっています。

 

1-1.トヨタグループとは?

トヨタグループとは、トヨタ自動車を中心とする企業グループのことです。

トヨタグループの源流は豊田自動織機ですが、現在はトヨタ自動車が中核となっています。

トヨタグループは、トヨタ自動車と資本関係や技術提携のあるトヨタグループ主要企業、豊田自動織機やトヨタ自動車から分社化した事業会社、機能会社を指すことが一般的です。

上記のグループ会社に加えて、トヨタ自動車のサプライヤーや系列企業などの意味で称されることもあります。

トヨタグループは定義によって「トヨタグループ13社」から「トヨタグループ18社」などとされますが、基本となる「トヨタグループ13社」は次の通りです。

【7203】トヨタ自動車【6201】豊田自動織機【6473】ジェイテクト
【5482】愛知製鋼【8015】豊田通商【7259】アイシン
【7282】豊田合成【6902】デンソー【3116】トヨタ紡織
トヨタ車体(非上場)トヨタ自動車東日本(非上場)東和不動産(非上場)
豊田中央研究所(非上場)  

上記トヨタグループ13社に加えて、トヨタ自動車の傘下(連結子会社)となる下記3社を加えて「トヨタグループ16社」とすることもあります。

・【7205】日野自動車
・ダイハツ工業(非上場)
・トヨタホーム(非上場)

さらにトヨタ自動車九州(非上場)、トヨタ自動車北海道(非上場)、トヨタ自動車東北(非上場)を含める場合もありますが、いずれも非上場企業です。

2021年12月時点では、トヨタグループの上場企業は10銘柄となっています。

なお、トヨタ自動車の子会社であるダイハツ工業とトヨタホームはいずれも完全子会社化されており、東証の親子上場解消の動きからすると、日野自動車もトヨタ自動車に完全子会社化されてもおかしくありません。

1-2.トヨタの本気!2030年までにEV世界販売台数350万台を掲げる!

トヨタ自動車は、EV(電気自動車)の開発競争で遅れを取っていることが、たびたび指摘されていました。

トヨタ自動車は2021年12月14日、2030年までにEVの世界販売台数を350万台に引き上げる計画を明らかにし、世界の自動車産業に衝撃を与えました。

トヨタグループ全体の2020年世界販売台数は952万8438台となっており、2030年までにEV350万台に引き上げる目標が、いかにインパクトのある数字であるかが分かります。

アメリカのEV大手テスラモーターズは、新型コロナ相場の株高で時価総額においてはトヨタの4倍以上となっていますが、テスラの2021年1~9月の世界販売台数も62万7350台に過ぎません。

また、トヨタは、2030年までにEVの開発や設備投資に4兆円を投じる方針も示しており、この内2兆円を全固体電池などのバッテリーに充てるということです。

トヨタは、2021年9月にもEV向けバッテリーの開発に1兆5,000億円投じる方針を発表しましたが、今回さらに5,000億円引き上げられたことになります。

これまでEVに本気と見られなかったトヨタ自動車が、ついに本気を出してきたことで、マーケットにおいてもトヨタグループ関連銘柄に注目が集まっています。

★注目ポイント1
・トヨタグループとは、トヨタ自動車を中心とする企業グループ。2021年12月時点の上場企業は10銘柄となっている。
・2021年12月14日、トヨタ自動車は2030年までにEV世界販売台数350万台とする目標を発表。世界の自動車業界に激震が走った。

2.トヨタグループ関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

 

2021年のトヨタグループ関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。

2-1.トヨタグループ本体!【7203】トヨタ自動車

世界的自動車メーカーの【7203】トヨタ自動車は、トヨタグループの本体であり、トヨタグループ関連銘柄の中心銘柄です。

トヨタ自動車の株価は2021年1月初めには1,606円を付けていましたが、電動化が期待されて買われたこともあり、2021年11月17日には2,188円まで上昇しました。

2021年の年間で最大+36%の上昇率となり、過去5年間で最も大きな上昇率となりました。

なお、トヨタ自動車が2021年12月14日に発表した、2030年までにEVの世界販売台数を350万台に引き上げるニュースを受けて、トヨタグループ関連銘柄は買われましたが、その効果は限定的となっています。

トヨタグループ関連銘柄の多くは大型銘柄であるため、ニュースでもそう簡単には動かないということでしょう。

2-2.トヨタ系自動車部品大手!【6902】デンソー

トヨタ系の自動車部品大手【6902】デンソーは、2021年に好調なトヨタグループ関連銘柄です。

同社の株価は、2021年1月初めには6,113円を付けていましたが、2021年は順調に上昇しており、12月17日には9,470円まで上昇しました。

年間上昇率は最大+54%となっており、現在進行形で上場来高値を更新しています。

この他、【8015】豊田通商は+35%、【3116】トヨタ紡織は+42%、【6473】ジェイテックは+58%、【7259】アイシンは+64%など、2021年のトヨタグループ関連銘柄は好調です。
※いずれも2021年1月始値から2021年高値の値。

一方、【5482】愛知製鋼、【7282】豊田合成は、2021年の年間で下げています。

★注目ポイント2
・2021年のトヨタグループ関連銘柄は好調に推移している銘柄が多い。

3.トヨタグループ関連銘柄リスト

厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄主なサービス
【7203】トヨタ自動車世界的自動車メーカー、トヨタグループの中心
【6902】デンソートヨタ系の自動車部品最大手
【6201】豊田自動織機トヨタグループ本家。フォークリフトや自動車部品、織機など
【8015】豊田通商トヨタ系の総合商社
【7259】アイシントヨタ系の部品メーカー
【3116】トヨタ紡織トヨタ系の自動車部品メーカー
【6473】ジェイテクトトヨタ系の工作機械大手
【7282】豊田合成トヨタ系のゴム・合成樹脂部品メーカー
【5482】愛知製鋼トヨタ系の特殊鋼大手
【7205】日野自動車トヨタ子会社の普通トラック大手、親子上場解消の可能性あり

4.オススメのトヨタグループ関連銘柄3選!

 

長期投資にもオススメのトヨタグループ関連銘柄を見ていきましょう。

【7203】トヨタ自動車

チャート画像
市場東証一部
企業概要世界的自動車メーカー。2030年までにEV350万台を目標に掲げる。

トヨタ自動車は、トヨタグループ関連銘柄の中核となる銘柄です。

本格的なEVシフトを発表したことから、EV株としても最注目の銘柄となることは間違いありません。

長期的に日本株投資をするなら、ポートフォリオの一角に入れておきたい銘柄です。

【6902】デンソー

チャート画像
市場東証一部
企業概要トヨタ系の自動車部品メーカー。独ボッシュに次いで世界2位。

デンソーは、世界2位の自動車部品メーカーとして知られていますが、トヨタグループ関連銘柄として外せません。

トヨタグループ関連銘柄では、トヨタ自動車に次ぐ時価総額となっています。

EVシフトでも注目される銘柄です。

なお、トヨタ本家の【6201】豊田自動織機、トヨタ系の総合商社【8015】豊田通商、トヨタ系の部品メーカー大手【7259】アイシンの3社も時価総額1兆円を超える大型銘柄です。

【7205】日野自動車

チャート画像
市場東証一部
企業概要トヨタ傘下。普通トラックに強い自動車メーカー。

日野自動車は、トヨタ自動車の子会社となっており、親会社と子会社が同時に上場している親子上場の関係にあります。

東証ではガバナンス強化のため親子上場解消の方向に向かっていることから、トヨタがTOBによって完全子会社化することも考えられます。

TOBとなれば子会社の株価がTOB価格まで上がることになるため、押さえておいても悪くない銘柄の一つです。

5.まとめ

トヨタ自動車が2030年までにEVの世界販売350万台を目標に掲げるという衝撃的なニュースが伝わったことで、マーケットではトヨタグループ関連銘柄により注目が高まると期待されます。

ただ、トヨタグループ関連銘柄の値動きを見てみると、EV350万台目標のニュースに対しては冷静な値動きとなっており、短期的な急騰とはなっていません。

トヨタグループ関連銘柄は、【7203】トヨタ自動車や【6902】デンソーを中心に、【6201】豊田自動織機、【8015】豊田通商、【7259】アイシンと時価総額1兆円超えの大型銘柄が並んでおり、短期的なニュースでは株価が大きく動かないということでしょう。

とはいえ、トヨタ自動車のEVシフトは、今後徐々にトヨタグループ関連銘柄の値動きにも影響を与えてくるものと考えられます。

全固体電池などトヨタ自動車のEV戦略に関するニュースにはアンテナを張っておき、トヨタグループ関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。

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