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VR(仮想現実)とAR(拡張現実)の市場規模は年々拡大しており、2021年までに16兆円規模になるとも言われています。
VR・ARを発展させた技術として、MR(複合現実)が大きな注目を集めることになりそうです。
MRは現状ではまだ大きな注目を集めるには至っていませんが、VR・AR市場が成長することで徐々に普及が進んでくることは間違いないと見られます。
MR関連銘柄に注目していきましょう!
1.MR関連銘柄に期待
今回は、VR・ARの発展技術であるMRに関連する銘柄に注目していきます。
1-1.MR(複合現実)とは?
現在、マーケットでも大きく注目されている技術としては、VR(仮想現実)とAR(拡張現実)があります。
VR(Virtual Reality、仮想現実)とは、ゴーグルなどを装着してユーザーの五感を刺激することによって、仮想的な世界を作り出す技術のことです。代表的な応用例としては、ゴーグルを装着して楽しむ映画や「PlayStation VR」が挙げられます。
AR(Augmented Reality、拡張現実)とは、現実世界に情報を付加し、現実世界を拡張する技術のことです。代表的な応用例としては、スマホゲームの「ポケモンGO」や画像加工アプリの「SNOW」などが挙げられます。
今回注目するMRは、VRとARを更に発展させたものです。VR・ARいずれにおいても、仮想空間上に表示された画像や映像を自分の手で触ったり加工することはできません。
MRでは、ゴーグルを装着すると、現実の風景に仮想映像が表示されるだけでなく、ゴーグルに装着されたセンターによって、仮想映像を自分の手で操作することが可能になります。
1-2.MRでどんなことができるようになるか?
VR・AR市場は2021年までに16兆円規模になるとも予測されている急成長市場であることから、世界中の大企業がVR・AR関連製品を次々と発表しています。
日本はVR・ARの社会活用が諸外国と比べて遅れているとも言われますが、国内最大規模の展示会「VR/AR/MR ビジネスEXPO TOKYO」が開催されるなど関心が高まっています。
MRは、VR・ARに比べるとまだ認知度は高くありませんが、VR・ARの発展技術であることから、VR・ARの発展とともに注目されていくことは間違いありません。
MRは、建設現場や医療現場において実用化が期待されています。
建設現場では、ゴーグルを装着して設計図などを表示したまま作業することで、効率的な作業を行えるようになることが期待されます。
医療現場では、患者本人の情報を表示させたまま手術を行えるようになることなどが期待されています。
また、現在MR関連商品として必ず抑えておかないといけない商品としては、Microsoftが発売している「Microsoft HoloLens」があります。
「Microsoft HoloLens」は、現実世界にホログラムを表示することができ、そのホログラムに対して拡大や縮小、回転、分解などの操作を行うことが可能です。
「Microsoft HoloLens」は、製造業や建設現場など様々な現場で使われ始めています。
1-3.医療現場でも、私生活でも活躍するMR技術
新型コロナウィルスの外出自粛下においては、VRで花見を楽しむ「VR花見」やVRで観光を楽しむ「VR観光」などを楽しむ人が増えていますが、VRやARの発展技術であるMR(複合現実)も活用されそうです。
特に、MRは新型コロナウィルス対策において医療現場で活用されることが期待されます。
具体的には、熟練した医療従事者がMRゴーグルを装着して、クラスターを発生させないように、遠く離れた場所から作業員に指示を出すといった用途で使われることが想定されているとのことです。
また、テレワークやオンライン会議などでもMRを使う動きが徐々に見られているようです。
テレワークでは、どうしても細かい動きなどは伝わりませんが、MRを駆使することによって細かいコミュニケーションも伝わる効果が期待されます。
なお、MR関連商品の代名詞的存在として知られているのが、Microsoftの「HoloLens」ですが、2019年11月には「HoloLens2」が発売されています。
「HoloLens2」では、視野が広くなったことから没入感が増し、ホログラムも直感的となったことで快適性が劇的に向上したとのことです。
人手不足を背景にMRを導入する企業が徐々に増えており、ソフトウェアベンダーも徐々に揃ってきていることからも、2020年は「MR元年」となることが期待されています。
★注目ポイント1 |
MR(複合現実)とは、現実空間と仮想空間を混合して、双方がリアルタイムで影響しあう新たな空間を構築する技術のこと。VR・ARの発展技術であり、今後注目される技術になることは間違いない。 |
2.MR関連銘柄の推移
MR関連銘柄の動向を見ていきましょう。
2-1.JAXAと共同でMR技術を用いた次世代可視化の検証をしているセック
システム開発会社の【3741】セックは、MR関連銘柄として注目されます。
同社は、2017年8月に、JAXAと共同でMR技術を用いた次世代可視化の検証を開始することを発表しています。同社の株価は、2017年9月初めには2,490円を付けていましたが、この1年大きく上昇しており、2018年9月には4,990円の高値まで上昇しています。
この1年で2倍の上昇となり、更なる高値更新が期待されます。
ただ、この上昇は、同社の好調な決算がもたらしたものであると見られています。
VR・ARは注目のテーマ株となっていますが、その発展技術であるMRはまだ登場したばかりの技術であることから、投資家に広く知られるテーマにはなっていないというのが現状であると言えます。
2-2.MRシステム「MREAL」を開発しているキヤノン
日本のMR関連銘柄として抑えておきたいのが、OA機器メーカー大手の【7751】キヤノンです。
同社は、MRシステム「MREAL(エムリアル)」を開発しており、MRに力を入れている企業として知られます。同社の株価は、2017年9月初めには3,851円を付けており、2017年11月には4,472円まで上昇しましたが、その後は下落が続いており、2017年9月現在は3,500円前後まで値を下げています。
同社の株価はこの1年停滞しており、企業規模から考えるとMRシステム「MREAL」が株価に寄与することはほとんどないものと考えられます。
ただ、同社はMR関連商品を積極展開している数少ない日本企業です。同社の株価はともかく、MRシステム「MREAL」には注目しておきましょう。
2-3.工場向けIoT・ARソリューションを提供する安川情報システム
安川電機グループのシステム開発会社である【2354】安川情報システムも、MR関連銘柄として注目されます。
同社は、工場向けIoT・ARソリューションを提供する他、2018年2月には国内企業で初めてMicrosoft Mixed Realityパートナープログラムに認定されています。同社の株価は、2017年9月初めには659円を付けていましたが、この1年は下落が続いており、2018年9月現在は423円の低位株領域にまで値を下げています。
MR関連銘柄はまだ数が少なく、MR関連商品やMR関連サービスを積極展開している企業はほとんどありません。
今後、有力企業がMR市場に新規参入してくることを期待しておきましょう。
★注目ポイント2 |
MR関連銘柄はまだ数が少なく、MR自体も投資家から注目されるテーマにはなっていないのが現状。 |
3.主要MR関連銘柄チェックリスト
MR関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【2354】安川情報システム(低位株★) | 423円 | Microsoft Mixed Realityパートナープログラム認定 |
【3673】ブロードリーフ | 672円 | MRコンテンツ開発を手掛けるアメリカのDoubleMe社と業務提携 |
【3741】セック | 4,935円 | JAXAと共同でMR技術を用いた次世代可視化の検証 |
【3815】メディア工房(低位株★) | 458円 | MRコンテンツ開発を手掛けるアメリカのDoubleMe社と業務提携 |
【3914】JIG-SAW | 3,220円 | MR生成エンジンを手掛けるイギリスKudan社と業務提携 |
【4308】Jストリーム | 584円 | 子会社がMRブレインストーミングアプリケーション「ぶれすとり!」 |
【4317】レイ(低位株★) | 416円 | MRコンテンツ制作技術 |
【4763】クリーク・アンド・リバー社 | 1,240円 | 中国のアイデアレンズ社と共同でAR・VR・MRに特化した会社を設立 |
【4812】電通国際情報サービス | 4,030円 | 製造業企業の開発業務を効率化するMRソリューション |
【6702】富士通 | 814.6円 | MRヘッドセット |
【6758】ソニー | 6,682円 | MR技術を搭載したニューコンセプトカート「SC-1」 |
【6879】イマジカ・ロボット ホールディングス | 662円 | VRコンテンツや映像コンテンツの技術サービス |
【7751】キヤノン | 3,553円 | MRシステム「MREAL」 |
【9201】JAL | 4,081円 | ホロレンズを使った運航乗務員訓練生用トレーニングツール |
【9984】ソフトバンクグループ | 10,915円 | 傘下のリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ社がMR技術を活用した歯科手術トレーニングシステムを開発 |
※株価は2018年9月19日終値で算出
★注目ポイント3 |
MRはまだ登場したばかりの技術であるため、明確なMR関連銘柄は少ない。今後、有望企業によるMR市場への参入が期待される。 |
4.MR関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったMR関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年9月21日~2018年9月21日の1年で算出
4-1.第1位【4317】レイ
上昇率 | 3.64倍(安値:309円 → 高値:1,125円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 20.89(かなり売られ過ぎ) |
4-2.第2位【3741】セック
上昇率 | 2.3倍(安値:2,168円 → 高値:5,000円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 70.09(買われ過ぎ) |
4-3.第3位【4812】電通国際情報サービス
上昇率 | 1.94倍(安値:2,202円 → 高値:4,285円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 67.64(やや買われている) |
※RSIは2018年9月21日終値より算出
★注目ポイント4 |
MR関連銘柄上昇率トップは【4317】レイの3.6倍!ただ、2018年1月に付けた高値1,125円から現在は400円台へと下げている。低位株であること、前回の急騰ポテンシャルを見ると今後にも期待か?! |
5.まとめ
VR・AR関連銘柄は多くの関連銘柄が大きな値上がりとなっていますが、MR関連銘柄はまだ数が少なく、今後に大きな期待がかかるテーマとなります。
VR・AR市場は順調に成長していることから、その発展技術であるMRに注目が集まるのも時間の問題。
「PlayStation VR」や「ポケモンGO」がVR・ARの認知度向上に一役買ったように、大ブームとなるようなMRコンテンツの登場が待たれ、期待値は膨らむ一歩です。
その為、MRに関するニュースにはアンテナを張っておき、関連銘柄の初動を探りましょう。
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