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TISは+61%!テラスカイは+65%!オロは+102%!クレオは+124%!
クラウドコンピューティング市場は、AmazonやMicrosoft、Alibabaなどの巨大IT企業がしのぎを削っている巨大市場です。
日本では2020年以降のAI・IoT時代に向けて多くの企業がIT投資を活発化させており、クラウドコンピューティングは最も有望なシステム投資先となりつつあります。
クラウドコンピューティング関連銘柄に注目していきましょう!
1.クラウドコンピューティング関連銘柄とは?
株式市場で最も注目されているITテーマと言っても過言ではないクラウドコンピューティング関連銘柄に注目していきましょう。
1-1.クラウドコンピューティングとは?
「クラウドサービス」と呼ばれることも多く、“クラウド(cloud)”とはそのまま「雲」を意味します。
どうして「雲」を意味する“クラウド”と付けられているのかというと、コンピューター技術者たちがネットワークを図に示すときに雲の絵を使うことが多かったためという説が有力です。
クラウドコンピューティングは、世界的IT企業が覇権争いにしのぎを削っている市場となっています。
Amazonが手掛ける「AWS(Amazon Web Service)」が世界トップとなっており、次いでMicrosoftが手掛ける「Azure」が世界2位、中国市場で圧倒的なシェアを持つAlibabaの「Alibaba Cloud」が世界3位と続いています。
この他にもGoogleが手掛ける「GCP(Google Cloud Platform)」やTencentが手掛ける「Tencent Cloud」も猛追中です。
クラウドコンピューティング市場は、世界の株式時価総額ランキングを独占しているアメリカのGAFA、中国のBATが熾烈な競争を展開しており、世界経済で最もホットな市場の一つとなっています。
1-2.クラウドコンピューティングは日本市場でも注目テーマ株に!
残念ながら、世界のクラウドコンピューティング市場で戦える日本企業は皆無というのが現実です。
ただ、だからといって、「日本の株式市場ではクラウドコンピューティングは注目されていないだろう……」と思ってしまうのは思考停止というものです。
確かに、日本からはGAFAのような世界的IT企業は全く輩出されておらず、世界のクラウドコンピューティング市場での存在感は皆無という他ありません。
しかしIT専門調査会社のIDC Japanによると、2018年の日本国内のプライベートクラウド市場規模は前年比+38.6%増の5,764億円に達したと発表しています。
また今後5年間で年平均36.4%の高成長を遂げ、2023年には現在の4.7倍となる2兆7,194億円に達すると予測されています。
クラウドコンピューティング市場は巨大であるため、GAFAと競争せず日本国内のニッチ市場で展開するだけでも十分な売上を上げることが可能なのです。
現在、多くの日本企業はAIやIoTが本格化する2020年以降に備えて、IT投資を積極的に進めています。
具体的には「クラウドコンピューティング」と「サイバーセキュリティー」の2つは特に企業が重視しており、この2つは株式市場においても注目テーマ株となっています。
★注目ポイント1 |
・世界のクラウドコンピューティング市場では、米中の巨大IT企業が熾烈な競争を繰り広げている ・日本には世界的IT企業はないが、日本企業はIT投資を積極化していることから、クラウドコンピューティングは注目テーマ株となっている |
2.クラウドコンピューティング関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
大きく上昇しているクラウドコンピューティング関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.知的サービス業に特化したクラウドソフト!【3983】オロ
クラウドを活用した総合基幹業務サービスソフトを手掛ける【3983】オロは、クラウドコンピューティング関連銘柄として上昇しています。
同社は知的サービス業に特化したクラウドソフト「ZAC」「Reforma PSA」を手掛けていることで知られています。
同社の株価は、2019年1月には1,960円を付けていました。2019年に入ってから堅調に上昇しており、11月には3,970円を付けて上場来高値を更新しています。
年初からの上昇率は最大+102%です。
同社の株価は2017年3月の新規上場(IPO)以来、一貫して上昇し続けています。
IPO直後に高値を付けてから暴落→長期停滞する銘柄がほとんどである中、同社はその真逆の値動きをしています。
2-2.クラウド導入支援を手掛ける【3915】テラスカイ
クラウド導入支援業務を手掛ける【3915】テラスカイも、クラウドコンピューティング関連銘柄として買われている銘柄です。
同社はアメリカのセールスフォース・ドットコムのクラウドシステム構築を手掛けていることで知られています。
また同社は人気お笑い芸人・タレントの厚切りジェイソン氏が役員を務めていることでも有名です。
同社の株価は、2019年1月には1,557.5円を付けていました。
株価は乱高下しながらも上昇しており、2019年11月には2,574円の高値まで上昇しています。
2019年の年初からの上昇率は最大+65%です。
上記2銘柄以外にも、クラウドコンピューティング関連銘柄は多くの銘柄が上昇しています。
具体的には人事・会計ソフトをクラウドサービスで提供する【9698】クレオが最大+124%、AWS(Amazon Web Service)の導入支援を手掛ける【3626】TISが最大+61%などとなっています。
★注目ポイント1 |
・クラウドコンピューティング関連銘柄は多くの銘柄が2019年に上昇している |
3.クラウドコンピューティング関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【3626】TIS | AWS(Amazon Web Service)の導入支援 |
【3694】オプティム | AI・IoTプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」 |
【3788】GMOクラウド | クラウドサービス「ALTUS byGMO」「GMOクラウド Private」 |
【3910】エムケイシステム | 社会保険労務士事務所や企業総務部向けクラウドサービス |
【3915】テラスカイ | セールスフォース・ドットコムのクラウドシステム構築 |
【3939】カナミックネットワーク | 医療・介護分野に特化したクラウドサービス |
【3983】オロ | 知的サービス業向けクラウドソフト「ZAC」「Reforma PSA」 |
【4687】TDCソフト | クラウド型開発プラットフォーム「Trustpro」 |
【4716】日本オラクル | クラウドインフラストラクチャー、クラウドアプリケーション |
【9698】クレオ | 人事・会計クラウドソフト「ZeeM on Azure」 |
4.オススメのクラウドコンピューティング関連銘柄3選!
おすすめのクラウドコンピューティング関連銘柄を3銘柄抑えておきましょう。
【3694】オプティム
市場 | 東証一部 |
企業概要 | IoTプラットフォームサービスやリモートマネジメントサービスを柱とするIT企業 |
オプティムは、クラウドコンピューティング×IoT銘柄としておすすめの銘柄です。
同社は、遠隔操作ソフトに強みを持つ他、AI・IoTプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」を提供しています。
東証一部の代表的なIT銘柄であり、長期投資におすすめです。
【3788】GMOクラウド
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 電子認証セキュリティで国内トップ。IoTやクラウドにも力を入れる。 |
GMOクラウドは、電子認証セキュリティで国内トップである他、クラウドサービス「ALTUS byGMO」「GMOクラウド Private」を提供しています。
大手IT企業のGMO系列企業ということで安心感がありおすすめです。
【3939】カナミックネットワーク
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 介護・医療・子育て支援向けクラウドサービスを提供 |
カナミックネットワークは、介護・医療・子育てに特化したクラウドサービスを提供しています。
超高齢社会が進む日本では、介護・医療は成長産業となることは間違いありません。
同社の株価は2016年のIPOから3倍以上にまで上昇しており、高齢化が進む今後にも期待できる銘柄です。
5.まとめ
日本企業がIT投資を活発化していることもあり、クラウドコンピューティング関連銘柄は多くの銘柄が上昇を遂げている注目テーマ株となっています。
クラウドコンピューティング市場は、2020年以降も飛躍的に拡大することは確実であることから、関連銘柄は今後も上昇するものと思われます。
ただ成長産業であるクラウドビジネスは、今やほぼ全てのIT企業が手掛けていると言っても過言ではなく、関連銘柄数は莫大な数に上ります。
クラウドビジネスを手掛けているからといって、名前も事業もよく分からない銘柄に投資するのはリスクがある行為です。
クラウドコンピューティング関連銘柄を手掛けるとしたら、【3694】オプティムや【3788】GMOクラウド、【4716】日本オラクルといった、ある程度の知名度がある東証一部上場銘柄に絞ることをおすすめします。
クラウドコンピューティングに関するニュースにはアンテナを張っておき、関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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