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【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループは+51%!【8303】新生銀行は+77%!【8508】Jトラストは+213%!!
米国長期金利の上昇を受けて、メガバンクを中心とした銀行関連銘柄は2021年に堅調な上昇となっています。
銀行関連銘柄は、配当利回り4~5%以上が一般的な高配当株セクターとなっていることから、長期投資にもおすすめのテーマ株です。
銀行関連銘柄に注目していきましょう!
1.銀行関連銘柄とは?
メガバンク、地方銀行、ネット銀行などから構成される銀行関連銘柄は、高配当株セクターとしてもおすすめのテーマ株です。
1-1.銀行関連銘柄(銀行株)とは?
銀行関連銘柄を大別すると、メガバンク、地方銀行、ネット銀行などに分けられます。
メガバンクとは、巨大資産を保有する銀行グループのことで、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ、【8316】三井住友フィナンシャルグループ、【8411】みずほフィナンシャルグループの3行を指すことが一般的です。
また、銀行関連銘柄という文脈においては、日本最大の預金金融機関である【7182】ゆうちょ銀行も、メガバンクに含まれることが一般的です。
上記4行のメガバンクが銀行関連銘柄の中核銘柄となっており、いずれも配当利回り5%前後の高配当株となっています。
メガバンク以外の銀行は「地方銀行」に分類され、その数は50銘柄以上に上りますが、主要銘柄さえ押さえておけば問題ありません。
地方銀行は再編が進んでいますが、横浜銀行を傘下に持つ【7186】コンコルディア・フィナンシャルグループや、福岡銀行を傘下に持つ【8354】ふくおかフィナンシャルグループといったメガ地銀グループも誕生しています。
この他、ネット銀行「住信SBIネット銀行」のほか地方銀行の再編でも注目される【8473】SBIホールディングスや、セブンイレブンの銀行手数料を収益とする異例のビジネスモデルの【8410】セブン銀行といったユニークな銘柄もあります。
さらに信託銀行やネット銀行、消費者金融なども含めると、銀行関連銘柄の数は100銘柄近くに上ることになりますが、最低限メガバンク4行は押さえておくようにしましょう。
1-2.米国長期金利の上昇によって銀行関連銘柄に注目が集まる!
銀行はフィンテックの発展や日銀のマイナス金利などで、衰退産業のイメージがつきがちです。
特に人口減少が進む地域の地方銀行は、今後は非常に厳しい状況に陥る可能性が高く、地方銀行の再編が進むトレンドは止められない流れです。
銀行株は、配当利回り4~5%以上の高配当銘柄が多いテーマ株ですが、成長性という観点からすると、配当利回りが高いからといって積極的におすすめできるセクターとは言えないというのが実際の所です。
またメガバンクの一角である、みずほ銀行は、度重なるシステム解消を起こし続けており、日本企業の悪い所を凝縮した企業文化になっていると言わざるを得ません。
ただ2021年には、メガバンクを中心とした銀行関連銘柄は買われています。これはアメリカの長期金利が上昇していることが背景にあるためです。
アメリカ長期金利の上昇は、株式市場全体にはマイナス要因ですが、銀行にとっては長短金利差の拡大が業績改善に繋がることから、銀行関連銘柄にとってはプラス要因・買い材料となります。
アメリカはインフレの長期化が経済リスクとなりつつあり、FRBが利上げ方針に舵を切りつつあることから、銀行関連銘柄は上昇が期待できる流れになるかもしれません。
★注目ポイント1 |
・銀行関連銘柄(銀行株)は、メガバンク4行(【8306】三菱UFJ、【8316】三井住友、【8411】みずほ、【7182】ゆうちょ銀行)を基本に押さえておこう。 ・銀行関連銘柄は、配当利回りが大きい高配当銘柄が多いが、成長性には疑問符が付くことに注意が必要。 ・アメリカ長期金利の上昇を受けて、銀行関連銘柄には買い材料となっている。 |
2.銀行関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2021年の銀行関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。
2-1.メガバンク最大手!【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ
メガバンク最大手の【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループは、銀行関連銘柄の中でも2021年に大きく買われた銘柄です。
同社の株価は、2021年1月初めには456.2円を付けていましたが、9月28日には688.9円まで上昇しています。
2021年の年間上昇率は+51%となっています。
アメリカの長期金利上昇を受けて2021年のメガバンク株は好調です。【8411】みずほフィナンシャルグループは+32%、【8316】三井住友フィナンシャルグループは+36%となっています。
※いずれも2021年1月始値から2021年高値までの値。
ただ、みずほFGは、みずほ銀行のシステムトラブル続出を受けて売られており、2021年後半には値を下げています。
2-2.SBIによる敵対的TOBで上昇!【8303】新生銀行
銀行関連銘柄のトレンドとしては、SBIグループによる地銀再編の動きは要チェックが必要です。
2019年11月には、SBIホールディングスが出資する形での資本・業務提携を発表した【8562】福島銀行が急騰しました。
そして2021年には、9月9日にSBIホールディングスが【8303】新生銀行に対して敵対的TOBを実施したことが大きな話題となりました。
新生銀行の株価は2021年1月初めには1,272円を付けており、9月9日には1,440円を付けていましたが、SBIホールディングスの敵対的TOB発表によって連続ストップ高に。
新生銀行は「ポイズンピル」などの買収防衛策を講じたものの、11月後半には取り下げを発表し、12月15日には2,255円まで買われました。
2021年の最大上昇率は+77%となっています。
この他、2021年に大きく買われた銀行関連銘柄としては、アジア圏を中心に銀行業・保証事業を手掛ける【8508】Jトラストが低位株から+213%の急騰となっています。
★注目ポイント2 |
・2021年の銀行関連銘柄は、米国長期金利の上昇を背景にメガバンク株が強い。ただ、みずほFGはシステム障害頻発が嫌気されている。 ・SBIホールディングスによる敵対的TOBがあった【8303】新生銀行が大きく上げた。SBIグループによる地銀再編の動きは今後も要チェック! |
3.銀行関連銘柄リスト
厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ | メガバンク最大手 |
【8316】三井住友フィナンシャルグループ | メガバンク |
【8411】みずほフィナンシャルグループ | メガバンク、システム障害がネック |
【7182】ゆうちょ銀行 | 日本最大の預金銀行 |
【8308】りそな銀行 | りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらいフィナンシャルグループを傘下 |
【7186】コンコルディア・フィナンシャルグループ | 横浜銀行を傘下とするメガ地銀 |
【8354】ふくおかフィナンシャルグループ | 福岡銀行を傘下とするメガ地銀 |
【8309】三井住友トラスト・ホールディングス | 信託銀行最大手の三井住友信託銀行を傘下 |
【8473】SBIホールディングス | ネット銀行「住信SBIネット銀行」、地銀再編でカギを握る |
【8410】セブン銀行 | セブンイレブンの銀行ATM「セブン銀行」を展開 |
4.オススメの銀行関連銘柄3選!
高配当株としてもおすすめの銀行関連銘柄を押さえておきましょう。
【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 国内最大の金融グループ。メガバンク最大手。 |
三菱UFJフィナンシャル・グループは、メガバンク最大手の銀行関連銘柄を代表する銘柄です。
銀行関連銘柄としては最も代表的な銘柄となっており、配当利回りも4.49%(2021年12月22日終値時点)の高配当銘柄となっています。
同じく、メガバンクの【8316】三井住友フィナンシャルグループとともに押さえておきましょう。
【8309】三井住友トラスト・ホールディングス
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 信託銀行最大手。 |
三井住友トラスト・ホールディングスは、信託銀行最大手の三井住友信託銀行を傘下に持つ銀行関連銘柄です。
不動産仲介や投信、年金保険販売といった信託業務を手掛ける信託銀行としては最大手の銘柄となります。
【8410】セブン銀行
市場 | 東証一部 |
企業概要 | セブンイレブンの銀行ATM「セブン銀行」の手数料収入が軸。 |
セブン銀行は、セブンイレブンの銀行ATM「セブン銀行」からの手数料収入を軸にしている、銀行としては異例のビジネスモデルを展開する銀行関連銘柄です。
異色の銀行株ではありますが、他の銀行株と同様に、配当利回りはしっかり5%弱ある高配当株となっています。
5.まとめ
銀行関連銘柄は、米国長期金利の上昇を受けて、メガバンクを中心に2021年に上昇している銘柄が目立ちます。
銀行関連銘柄は、配当利回り4~5%以上が一般的となっている高配当株セクターです。
銀行関連銘柄は、地方銀行やネット銀行まで含めると銘柄数が莫大なものとなってしまうため、メガバンク4行(【8306】三菱UFJ、【8316】三井住友、【8411】みずほ、【7182】ゆうちょ銀行)を基本に押さえておくようにしましょう。
ただ、みずほフィナンシャルグループについては、システム障害を多発しており、金融庁からも業務改善命令が出されているので、投資する際には注意が必要です。
地方銀行再編の動きにおいては、SBIグループの動きが気になります。2019年には福島銀行、2021年には新生銀行と、いずれも株価が大きく動きました。
日米の金利政策や地銀再編といったニュースにはアンテナを張っておき、銀行関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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