急速に発展する「カーシェアリング」関連銘柄・市場規模を知る!

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 民泊やシェアハウスといったシェアリングエコノミーが急速に発展していますが、自動車をシェアリングするカーシェアリングも大きな注目を集めています。

カーシェアリングは、24時間いつでも利用でき、短時間の利用ならレンタカーよりも格安となることから、日本でも都市圏を中心に普及してきています。

カーシェアリング関連銘柄に注目してみましょう!

 

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1.カーシェアリング関連銘柄に期待

 都市圏を中心に、カーシェアリングを利用する人が増加しています。

1-1.カーシェアリングとは?

 今回は、今後需要が拡大すると見られているカーシェアリングに関連した銘柄に注目していきます。

カーシェアリングとは
サービスを提供している会社の会員間で、特定の自動車を共同で使用するサービスのことです。

レンタカーと混同されることがありますが、レンタカーは不特定多数が利用するサービスである一方、カーシェアリングはあらかじめ会員登録した会員に対してのみ自動車が貸し出されるサービスとなっています。

カーシェアリングはレンタカーよりも短時間の利用時間単位が設定されており、短時間の利用であればレンタカーよりも割安であることが特徴となっています。

例えば、カーシェアリング大手のタイムズ24が運営する「タイムズカープラス」では、月額基本料1,030円に加えて15分206円で利用できます。

自動車は購入する際に多額の資金が必要になり、購入してからも各種税金やガソリン代、保険代、車検といった多額の維持費が掛かります。

自動車が必須の地方はともかく、公共交通機関が発達している都市圏では自動車を所有するメリットが薄れており、カーシェアリング市場は都市圏を中心に発展していくものと見られています。

1-2.カーシェアリング市場の今後は?

 国内市場調査を手掛ける矢野経済研究所によると、国内カーシェアリングの市場規模は、2014年の154億円から、2020年には295億円にまで成長すると予測されています。

国内のカーシェアリング市場では、業界首位の「タイムズカープラス」が圧倒しており、2位の「オリックスカーシェア」を大きく突き放しています。

近年、カーシェアリング市場の発展を見込んで、トヨタやNTTドコモ、DeNAといった有名企業も続々と新規参入や事業提携を発表しています。

企業が所有する車ではなく個人間での車の貸し借りを仲介するAnycaやCafore、GreenpotといったCtoC型のカーシェアリングサービスにも注目です。

また、カーシェアリングに関連して、ライドシェアリング事業を手掛けるUberの日本での動向にも注目が集まります。

Uberは日本では規制されており、現在はハイヤーの提供をするに留まっています。

ただ、京都などでは中国人による違法白タクが問題となっており、地方では人手不足によって移動手段に乏しい高齢者からライドシェアの需要が高まっています。

Uberの解禁は急増する訪日外国人観光客からも強く求められているということもあり、今後いつUberが解禁されてもおかしくありません。

 

★注目ポイント1
 カーシェアリングとは、会員間で特定の自動車を共有するサービス。24時間いつでも利用でき、レンタカーと比べて短時間の利用は割安となることから利用者が急増している。

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2.カーシェアリング関連銘柄の推移

 この1年のカーシェアリング関連銘柄の動向を見ていきましょう。

2-1.カーシェアリング業界トップのパーク24

 24時間駐車場「タイムズ」を全国展開する【4666】パーク24は、カーシェアリング関連銘柄を代表する銘柄です。

同社は、カーシェアリング業界トップの「タイムズカープラス」を運営しており、2016年時点でのカーシェアリング用車両台数は14,337台と、業界2位の「オリックスカーシェア」の2,278台を凌駕しています。

また、2018年4月3日には、トヨタ自動車とカーシェアリングデータで業務提携をすることも発表しています。

同社がカーシェアリング事業で強みを発揮できる理由としては、自社運営する駐車場にカーシェアリング用の自動車を停めておける点が挙げられます。

自社運営する駐車場にカーシェア用の車を停めておけることにより、レンタカーのように車を置くスペースのコストが掛からず、24時間いつでも利用できることを可能にしています。

同社の株価は、2017年7月には2,790円を付けていましたが、横ばい~下落が続き、2018年2月には一時2,508円まで下落。その後は上昇に転じており、2018年5月には3,185円の高値を付けました。

この1年で最大+14%の上昇となり、2018年7月現在は3,000円前後で推移しています。この1年で大きく下げてもいませんが、大きく上げてもいない微妙な値動きとなっています。

カーシェアリング業界トップの同社の株価がそこまで奮っていないことから、カーシェアリング関連銘柄は投資家から注目されるテーマ株にはなっていないと言えます。

2-2.個人間カーシェアリング「Anyca」を手掛けるDeNA

 交流ゲームサイト「モバゲー」の運営や横浜ベイスターズを所有するなどの多角経営で知られている【2432】DeNAは、カーシェアリング事業でも注目の銘柄です。

同社は、個人間カーシェアリングアプリ首位の「Anyca」を提供していることで知られます。

「タイムズカープラス」や「オリックスカーシェア」といったカーシェアリングは、企業が保有する車をユーザーに貸し出すBtoC型のカーシェアリングであると言えます。

一方、同社が提供する個人間カーシェアリングアプリ「Anyca」は、ユーザーが保有する車を他のユーザーに貸し出すことを可能にするCtoC型のカーシェアリングです。

同社の株価は、2017年7月には2,425円を付けており、2017年11月には2,877円まで上昇しましたが、その後は下げに転じており、2018年7月現在は2,050円前後で推移しています。

やはり、カーシェアリングはまだ投資家から大きく注目されるテーマ株にはなっていないと言えます。

★注目ポイント2
 カーシェアリング関連銘柄は、投資家から注目されるテーマ株にはなっていない為、今後に注目。

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3.主要カーシェアリング関連銘柄チェックリスト

 カーシェアリング関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【2353】日本駐車場開発(低位株★)185円  会員制レンタカー「ecoloca」
 【2432】DeNA2,085円  カーシェアアプリ「Anyca」
 【4666】パーク243,090円  カーシェアリング「タイムズカープラス」(業界首位)
 【6662】ユビテック(低位株★)364円  「オリックスカーシェア」用車載システム
 【7201】日産自動車1,003.5円  カーシェアサービス「NISSAN e-シェアモビ」
 【7203】トヨタ自動車7,210円  パーク24と提携
 【7267】ホンダ3,240円  レンタカー・カーシェアサービス「EveryGo」
 【7544】スリーエフ(低位株★)381円  スリーエフ、ミニストップを利用したカーシェアリングサービス
 【7599】IDOM589円  カーシェアリング「Gullliverカーシェアメイト」
 【8591】オリックス1,808円  カーシェアリング「オリックスカーシェア」
 【8801】三井不動産2,697.5円  カーシェアリング「カレコ・カーシェアリングクラブ」
 【9020】JR東日本10,320円  カーシェアリング「ecoレン太」
 【9021】JR西日本7,933円  タイムズ24と提携し「レール&カーシェア」
 【9437】NTTドコモ2,842円  カーシェアアプリ「dカーシェア」
 【9699】西尾レントオール3,620円  レンタカー型カーシェアリング「モビシステム」

※株価は2018年7月9日終値で算出

★注目ポイント3
 カーシェアリング関連銘柄を抽出してみると、自動車メーカーを始め様々な業種の銘柄が並ぶ。

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4.カーシェアリング関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったカーシェアリング関連より上位3銘柄を発表致します。

※2017年7月9日~2018年7月9日の1年で算出

4-1.第1位【8028】ユニー・ファミリーマートホールディングス

チャート画像
上昇率2.3倍(安値:5,500円 → 高値:12,670円)
市場 東証一部
RSI 35.8(やや売られている)

4-2.第2位【6424】高見沢サイバネティックス

チャート画像
上昇率1.9倍(安値:850円 → 高値:1,650円)
市場 ジャスダック
RSI 61.48(やや買われている)

4-3.第3位【8056】日本ユニシス

チャート画像
上昇率1.7倍(安値:1,638円 → 高値:2,838円)
市場 東証一部
RSI 56.77(やや買われている)

※RSIは2018年7月9日終値より算出

★注目ポイント4
 カーシェアリング関連銘柄として上昇率を見ると、このような結果となった。まだまだカーシェアリングが材料として注目されてはいないが、今後の期待値は高い。

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5.まとめ

 カーシェアリング関連銘柄は、まだ投資家から大きく注目されるテーマ株にはなっていません。

しかし、カーシェアリングを始めとするシェアリングエコノミーの発展は、今後社会的にも大きなテーマになってくることは間違いありません。

家や車といった所有・維持に多額なコストが掛かる耐久消費財は共有するのが経済的であり、人口減少が進み若年層の実質賃金が下がっている日本では今後需要が急増すると見られます

規制緩和や業務提携といったカーシェアリングに関するニュースなどで、関連銘柄が大きく注目される可能性も秘めています。

情報にはアンテナを張っておき、カーシェアリングの動向はチェックしておきましょう。

 

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