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【6502】東芝は+46%!【6338】タカトリは+492%!(コロナショックから2年半で+1,804%!!!)
パワー半導体関連銘柄は、EVシフトや半導体不足を背景に2020年から2021年に掛けて大きく買われましたが、2022年は半導体株の不調もあり売られている銘柄が目立ちます。
2022年後半に掛けて、半導体株も調整局面から反発に向かう展開となっており、パワー半導体関連銘柄にも反発の兆しが見え始めてきています。
パワー半導体関連銘柄に注目していきましょう!
1.パワー半導体関連銘柄とは?
EVシフトや脱炭素を背景に、パワー半導体の需要も急増しています。
1-1.パワー半導体とは?
パワー半導体は、パソコンやテレビ、エアコンといった、電源供給を必要とするさまざまな家電製品に使われており、近年はEV(電気自動車)シフトや脱炭素による需要急増も期待されています。
メモリやLSIといった一般的な半導体は、演算や記憶をすることに最適化されている「脳」の役割を果たす一方で、パワー半導体は機器を動作する「筋肉」の役割を果たすものです。
パワー半導体は、半導体分野の中でも日本企業が強みを持つ領域です。
ロンドンの調査会社informaの発表によると、2021年のパワー半導体の売上高トップ10企業の内、4位が【6503】三菱電機、5位が【6504】富士電機、6位が【6502】東芝、9位が【6723】ルネサスエレクトロニクス、10位が【6963】ロームとなっています。
ただ、日本のパワー半導体大手企業は分散しており、パワー半導体世界トップのInfineon社などに比べると、スケールメリットを生かせないことが課題として指摘されています。
1-2.パワー半導体関連銘柄は、2021年11月以降は失速していたが反発が始まりそう
パワー半導体関連銘柄は、2020年秋に脱炭素を背景としたEVシフトや再エネ推進の動きを受けて需要が急増すると期待されたことから急伸しました。
2021年には世界的な半導体不足が重なったこともあり、半導体株とともに一段高に。
しかし、2021年11月に米国FRBがインフレ対策のための利上げ路線に舵を切ったことで、バブル状態となっていた半導体株は急落。
パワー半導体関連銘柄も煽りを受ける形となり、2021年11月以降は調整局面となっています。
ただ、パワー半導体関連銘柄は、半導体製造装置などの半導体株に比べると、2021年の上昇も緩やかだった分、2022年の下落も緩やかとなっています。
2022年10月から11月に掛けては、半導体株は調整局面から反発に向かう展開となりつつあり、パワー半導体関連銘柄にも反発の兆しが出てきている状況です。
パワー半導体関連銘柄は、半導体株ほどは2022年に売られなかったため、含み損を抱えた投資家の「やれやれ売り」が出にくいことで高値を探りやすいことも注目要因の一つと言えます。
★注目ポイント1 |
・パワー半導体は電気を供給する半導体。EVシフトや再エネ推進で成長が期待される。 ・パワー半導体関連銘柄は、脱炭素やEVシフト、半導体不足を背景に2021年までは買われていたが、2022年は調整局面入り。2022年後半に掛けては反発の兆しも見え始めている。 |
2.パワー半導体関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2022年のパワー半導体関連銘柄の値動きを見ていきましょう。
2-1.パワー半導体世界6位!【6502】東芝
パワー半導体の世界的企業としては、4位の【6503】三菱電機、5位の【6504】富士電機、6位の【6502】東芝、9位の【6723】ルネサスエレクトロニクス、10位の【6963】ロームの5社が挙げられます。
この中で、パワー半導体関連銘柄として物色されやすいのは、【6504】富士電機と【6502】東芝の2銘柄です。
三菱電機は事業規模全体に比べるとパワー半導体事業は小さいため注目されず、ルネサスエレクトロニクスは車載用半導体がメイン事業であり、ロームも電子部品の一つとしてパワー半導体を手掛けているという印象から、純粋なパワー半導体関連銘柄としては物色されづらくなっています。
東芝は、稼ぎ頭だった半導体メモリ事業を売却したことで半導体株の一角からは格落ちになってしまいましたが、主力事業としてパワー半導体に注力しています。
東芝の株価は、世界的なEVシフトの2020年10月に付けていた2,621円から上昇し続けており、2022年6月には5,938円まで上昇しました。
2022年の最大上昇率で見ても、+46%(3,990円→5,852円)です。
また、富士電機は、2022年は横ばいとなっていますが、半導体不足の2020年から2021年に掛けては2倍以上の上昇となっています。
2-2.2年半でテンバガー達成!【6338】タカトリ
2022年のパワー半導体関連銘柄は、2020~2021年に大きく買われた反動から下落が目立つ情勢となっています。
ただ、半導体製造装置メーカーの【6338】タカトリは、半導体株への逆風を全く感じさせない急騰が続いています。
同社は、半導体製造装置関連銘柄であるとともに、パワー半導体向けSiC材料切断加工装置を手掛けているパワー半導体関連銘柄です。
同社の株価は、コロナショック時には315円を付けていましたが、2年半に渡って上昇が続いており、2022年11月9日には6,000円まで上昇しました。
コロナショックからの2年半で19.04倍(+1,804%)の上昇となり、2022年の安値(1,012円)から見ても+492%の上昇率となっています。
2022年にはレーザーテックですらも大きな下落となった半導体製造装置メーカーやパワー半導体関連銘柄の中でも、唯一異次元の上昇を続けている半導体株です。
★注目ポイント2 |
・パワー半導体関連銘柄は、大手5社の中では【6504】富士電機と【6502】東芝が物色されやすい。 ・パワー半導体向け半導体製造装置を手掛ける【6338】タカトリは、コロナショックから2年半で19倍以上の上昇となっている。 |
3.パワー半導体関連銘柄リスト
パワー半導体関連銘柄より厳選の注目株をチェックしていきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【6503】三菱電機 | パワー半導体世界4位 |
【6504】富士電機 | パワー半導体世界5位 |
【6502】東芝 | パワー半導体世界6位 |
【6723】ルネサスエレクトロニクス | パワー半導体世界9位 |
【6963】ローム | パワー半導体世界10位 |
【6338】タカトリ | パワー半導体向けSiC材料切断加工装置 |
【6337】テセック | パワーデバイス測定システム |
【6387】サムコ | パワー半導体の製造装置 |
【6707】サンケン電気 | 車載用パワーマネージメントIC |
【6928】エノモト | パワー半導体向けリードフレーム |
4.オススメのパワー半導体関連銘柄3選!
EV株や半導体株の一角としてもオススメのパワー半導体関連銘柄を押さえておきましょう。
【6504】富士電機
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | パワエレシステムに強い重電大手。パワー半導体でも世界的。 |
富士電機は、エネルギーやファクトリーオートメーションなどのパワエレシステムに強い重電大手で、パワー半導体世界5位のパワー半導体関連銘柄です。
2022年は横ばいとなっていますが、パワー半導体大手の銘柄としては特に物色されやすい銘柄です。
【6502】東芝
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 総合電機大手。半導体メモリは売却し、インフラを中心に成長事業を模索。 |
東芝は、東芝メモリ(現・キオクシア)を売却したことから半導体株としては格落ちとなってしまいましたが、パワー半導体では世界6位となっているパワー半導体関連銘柄です。
東芝株はコロナショック以降好調で、配当利回りも5.86%(2022年11月9日終値時点)となっている高配当株でもあります。
【6338】タカトリ
市場 | 東証スタンダード市場 |
企業概要 | LED向け精密切断加工機が柱。半導体製造装置も手掛ける。 |
タカトリは、パワー半導体向けSiC材料切断加工装置を手掛けていることからパワー半導体関連銘柄に位置付けられる銘柄です。
半導体製造装置関連銘柄・パワー半導体関連銘柄のいずれにおいても、2022年に最も注目されている半導体株となっており、デイトレーダーやスイングトレーダーに人気の銘柄となっています。
ただ、既に株価は急騰しきっている状態であるため、これから長期投資をするにはリスクが非常に高い点には注意しておきましょう。
5.まとめ
パワー半導体関連銘柄は、EVシフトや半導体不足を背景に2020年から2021年に掛けては大きく買われましたが、【6338】タカトリは例外として、2022年は半導体株の不調もあり売られている銘柄が目立つ展開となっています。
ただ、2022年後半に掛けて、半導体株は調整局面から反発に向かう展開となっており、パワー半導体関連銘柄にも反発の兆しとなる動きが見え始めてきています。
パワー半導体は、半導体分野においては半導体製造装置やシリコンウエハーなどと並んで、日本企業が強みを持つ分野であることから、今後も注目テーマ株であることには変わりません。
特に、EVシフトや再エネ推進といった世界的な脱炭素の中で、パワー半導体の重要性が増していくことは間違いないでしょう。
パワー半導体に関するニュースにはアンテナを張っておき、パワー半導体関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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