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【7456】松田産業は+131%!【1712】ダイセキ環境ソリューションは+208%!【5702】大紀アルミニウム工業所は+259%!【5699】イボキンは+276%!【5698】エンビプロ・ホールディングスは+398%!
世界的な資源価格の高騰を背景に、マーケットではリサイクル関連銘柄の上昇が続いています。
アルミニウムや銅といったリサイクル率が高い金属から、金銀プラチナなど都市鉱山で注目される貴金属までリサイクルの重要性は増しており、この傾向は今後も続くものと見られます。
リサイクル関連銘柄に注目していきましょう!
1.リサイクル関連銘柄とは?
世界的な資源価格の高騰を背景に、リサイクル関連銘柄に注目が集まっています。
1-1.リサイクル関連銘柄について
リサイクルが社会で推進されることによって、エネルギーや資源を節約できるため長期的な資源確保に繋がり、廃棄物そのものを減らせる効果が期待できます。
リサイクル関連銘柄は、リサイクル事業を手掛けている銘柄を総称したテーマ株です。特に、金銀プラチナなどの貴金属リサイクルを手掛けている銘柄は「都市鉱山株」とも呼ばれます。
日本ではアルミ缶やスチール缶、ペットボトル、紙製容器包装、プラスチック容器包装、小型二次電池などに、リサイクル識別表示マークの表示が義務付けられています。
特にリサイクル率が高い金属としては、アルミニウム、鉄、銅が挙げられ、日本国内でのリサイクル率は90%以上です。
ただ世界の中で見ると、日本のリサイクル率はそこまで高くはありません。
OECDの最新データによると、日本のリサイクル率は約20%となっており、これは世界トップのドイツの3分の1程度に留まり、OECD平均の34%よりも低く、先進国では最下位付近となっています。
※出典:OECD
日本のリサイクル率が低い背景には、生ごみを焼却処分している割合が高いことが指摘されます。
日本のごみ焼却率は77%となっており、これは2位のノルウェー57%を大きく上回り、世界トップの数値です。
「SDGs(持続可能な開発目標)」が叫ばれる昨今、日本のリサイクル率を高めるカギは生ごみのリサイクルにありそうです。
1-2.資源価格高騰を背景にリサイクル関連銘柄が買われている!
2021年は世界経済が急速に回復する中、資源価格の高騰が世界経済リスクのひとつになりつつあります。ただ、これを受けてリサイクルへの注目度は高まっています。
アルミニウムは、日本国内でのリサイクル率が94.0%(2020年)に達する「リサイクルの王様」ですが、EVシフト需要や原料ボーキサイト生産世界4位の西アフリカ・ギニアで政情不安が起こったことなどを背景に高騰しています。
アルミニウム先物価格は、2020年4月初めに付けていた約1,480ドル/トンから、2021年10月12日時点では3,060ドル/トンまで上昇。13年ぶりの高値水準となっています。
※出典:ブルームバーク
また同じくリサイクルの優等生である銅の価格も新型コロナ禍で急騰しており、2020年3月に付けていた底値の約220セント/ポンドから、2021年10月時点では約430セント/ポンドで推移。
※出典:ブルームバーグ
金や銀、プラチナといった貴金属も軒並み上昇しており、貴金属リサイクルを手掛けるリサイクル関連銘柄「都市鉱山株」も好調な推移となっています。
さらに原油高も止まらないことから、プラスチック価格にも波及してきつつあり、リサイクルの重要性が世界的に認識されるフェーズに入ってきそうな流れです。
リサイクル関連銘柄は、資源価格の高騰に強いテーマ株として、今後も注目が集まるものと期待されます。
★注目ポイント1 |
・リサイクル関連銘柄は、資源価格の高騰を背景に注目が集まっている。 ・アルミニウムや銅といったリサイクル率が高い金属から、金銀プラチナなどの貴金属リサイクルを手掛けている「都市鉱山株」も要チェック! |
2.リサイクル関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2021年に大きく上がっているリサイクル関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.資源リサイクル大手!【5698】エンビプロ・ホールディングス
資源リサイクル大手の【5698】エンビプロ・ホールディングスは、代表的なリサイクル関連銘柄です。
同社は、金属スクラップや廃棄物などから、鉄、非鉄金属、金銀銅さい(ミックスメタル)、プラスチックなどに物理選別するリサイクル事業を半世紀以上に渡って継続していることで知られています。
同社の株価は、2020年10月には一時498円を付けていましたが、この1年間は一貫して上昇し続けており、2021年10月12日には2,414円まで上がりました。
この1年で最大+398%の上昇率となり、現在進行形で上場来高値を更新し続けています。
2021年にリサイクル関連銘柄は強く、産業廃棄物リサイクルを手掛ける【1712】ダイセキ環境ソリューションは+208%、アルミニウムリサイクル最大手の【5702】大紀アルミニウム工業所は+259%、鉄リサイクルに強い【5699】イボキンは+276%などとなっています。
※上昇率は2020年10月以降安値から2021年10月12日までの高値の値。
2-2.都市鉱山株!【7456】松田産業
続いて、貴金属リサイクルを手掛けるリサイクル関連銘柄「都市鉱山株」を見ていきましょう。
半導体などの電子工業部品からの貴金属リサイクルを手掛ける【7456】松田産業は、都市鉱山株として注目されるリサイクル関連銘柄です。
同社の株価は、2020年10月には一時1,417円を付けていましたが、この1年は上昇を続けており、2021年10月12日には3,280円まで上がりました。
この1年で最大+131%の上昇率となっています。
都市鉱山株としては、【5857】アサヒホールディングスが+56%、【7826】フルヤ金属が+91%などとなっています。
※上昇率は2020年10月以降安値から2021年10月12日までの高値の値。
2021年のリサイクル関連銘柄は、アルミニウムや鉄のリサイクルを手掛ける銘柄、貴金属リサイクルを手掛ける都市鉱山株のいずれも強い値動きとなっています。
★注目ポイント2 |
・2021年のリサイクル関連銘柄は、アルミニウムや鉄のリサイクルを手掛ける銘柄、貴金属リサイクルを手掛ける都市鉱山株のいずれも強い値動きとなっている。 |
3.リサイクル関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【5698】エンビプロ | 資源リサイクル大手 |
【5699】イボキン | 鉄リサイクル |
【5702】大紀アルミニウム工業所 | アルミニウムリサイクル最大手 |
【1712】ダイセキ環境ソリューション | 産業廃棄物リサイクル |
【1491】中外鉱業 | 貴金属リサイクル |
【5724】アサカ理研 | 貴金属リサイクル |
【5857】アサヒ | 貴金属リサイクル |
【7456】松田産業 | 貴金属リサイクル |
【7826】フルヤ金属 | 貴金属リサイクル |
【3556】リネットジャパン | リサイクル販売チェーン「NET OFF」 |
4.オススメのリサイクル関連銘柄3選!
資源価格の高騰を背景にオススメのリサイクル関連銘柄を見ていきましょう。
【5702】大紀アルミニウム工業所
市場 | 東証一部 |
企業概要 | アルミニウムリサイクル最大手。 |
大紀アルミニウム工業所は、アルミニウムリサイクル最大手で知られる代表的なリサイクル関連銘柄です。同社は、EVシフトでも需要増が見込まれるアルミニウム関連銘柄としてもおすすめの銘柄となっています。ただ、この1年間の上昇で、さすがに過熱感が出てきていることには注意しておきましょう。
【1712】ダイセキ環境ソリューション
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 壌汚染対策と産業廃棄物処理・リサイクルを手掛ける。 |
ダイセキ環境ソリューションは、建設汚泥・埋設廃棄物処理事業としてセメントリサイクルを手掛けているリサイクル関連銘柄の一角です。
東証一部を代表する環境株としても注目の銘柄となっていますが、この1年間の上昇で過熱感が出てきていることには注意しておきましょう。
【5857】アサヒホールディングス
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 貴金属リサイクルと廃棄物処理事業の2本柱。 |
アサヒホールディングスは、都市鉱山からの貴金属リサイクルに力を入れており、配当金に強いリサイクル関連銘柄です。
同社の配当利回りは4.17%(2021年10月12日時点)となっており、リサイクル関連銘柄の中では高配当株としておすすめの銘柄となっています。
5.まとめ
2021年のリサイクル関連銘柄は、アルミニウムや鉄のリサイクルを手掛ける銘柄、貴金属リサイクルを手掛ける都市鉱山株のいずれも強い値動きとなっています。
世界的な資源価格の高騰はしばらく続くものと見られるため、リサイクル関連銘柄へのマーケットでの注目は今後も続きそうです。
また資源価格の高騰に加えて、脱炭素やカーボンニュートラル、SDGs(持続可能な開発目標)、ESG投資といったマーケットでも注目される環境キーワードとの親和性が高いことも、リサイクル関連銘柄の追い風になりそうです。
今後もアルミニウムや銅・鉄、金銀プラチナなどの貴金属といった資源価格にはアンテナを張っておき、リサイクル関連銘柄の動向を要チェックしておきましょう。
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