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テロ対策や東京オリンピックに向けて、監視カメラ市場は急成長しています。
世界的なセキュリティ意識の高まりから、監視カメラの需要は今後も堅調であると見られており、監視カメラ市場には更なる成長が期待されます。
テロ対策や東京オリンピックに向けたセキュリティ対策に関するニュースと、監視カメラ関連銘柄に注目していきましょう。
目次
1.セキュリティ意識の高まりから監視カメラ市場は拡大

今回は、世界一の治安大国である日本でも益々需要が拡大している監視カメラ関連銘柄に注目していきます。
1-1.監視カメラとは?
監視カメラとは
防犯や防災、計測、記録などの目的で監視を行うために使われるビデオカメラのこと 防犯目的のカメラは「防犯カメラ」、防災目的のカメラは「防災カメラ」とも呼ばれます。
監視カメラは、犯罪の抑止効果や解決にも役立っていますが、近年はテロ対策としても注目を浴びていることから、世界的に需要が拡大しています。
また、監視カメラはデータ形式の違いによって2種類に分けられます。
撮影した映像をケーブルで直接繋いだモニターで見れるカメラは「アナログカメラ」や「CCTVカメラ」と呼ばれます。
アナログカメラは価格が安く、映像が途切れにくく安定した録画が可能であるというメリットがある一方、アナログデータであるため映像が劣化しやすく、工事コストが掛かるというデメリットがあります。
撮影した映像をLANケーブルや無線LANなどを使ってデジタル的に保存できるカメラは「デジタルカメラ」や「ネットワークカメラ」「IPカメラ」などと呼ばれます。
デジタルカメラは高画質で設置コストが安く、映像の劣化がない点がメリットとして挙げられますが、録画がやや不安定であり、カメラ自体の価格がやや高いことがデメリットとして挙げられます。
1-2.2020年東京オリンピックに向けて拡大する監視カメラ市場
防犯意識の高まりから、監視カメラ市場は拡大しています。
富士経済が発表したレポートによると、アナログカメラとデジタルカメラを合わせた2015年の監視カメラ市場の規模は399億円になり、2018年には546億円に達する見込みであるとされています。
特に、デジタルカメラの成長率が高く、2015年時点で全体の6割以上を占めていますが、今後益々デジタルカメラが占める割合が高くなっていくと予測されます。
なお、監視カメラの国内シェアではパナソニックが50%超えと圧倒的ですが、世界シェアで見るとキヤノン傘下のアクシスコミュニケーションズが3位となっています。
現在、2020年東京オリンピックに向けて、テロ事件や凶悪犯罪に対するセキュリティ対策の強化が国家的な課題となっています。
また、民間においてもセキュリティ対策強化が進んでおり、JR東日本は痴漢対策の一環として2018年度以降に投入する全ての車両に防犯カメラを設置する方針を発表しています。
このように官民一体となったセキュリティ意識の高まりから、監視カメラ市場は今後も更に拡大していくことが確実であると見られます。
★注目ポイント1 |
セキュリティ意識の高まりから、監視カメラ市場は急成長している。特に、デジタルカメラ(IPカメラ)の普及が進んでおり、2020年東京オリンピックに向けて更なる成長が期待される。 |
2.監視カメラ関連銘柄のこの1年間の動向は?

この1年間の監視カメラ関連銘柄の値動きを見ていきましょう。
2-1.監視カメラ専用録画サーバーを手掛けるビーマップ
システムインテグレーターの【4316】ビーマップは、監視カメラに関連する事業を手掛けていることでも知られます。
同社は、鉄道・通信・放送といったインフラに強いIT企業で、監視カメラ専用録画サーバー「CANSEE」を販売しています。
同社の株価は、2017年5月初めには501円と停滞していましたが、2017年7月にJR東日本とスマートフォン事業で新会社を設立するというニュースから6日連続ストップ高になりました。

その後も上昇していき、2017年12月には一時3,335円を付けました。この期間に6倍以上の暴騰を見せました。
その後は反動で下げ、2018年5月現在は1,200円前後で推移しています。
2-2.新型クラウド監視カメラシステムのテクノホライゾン
レンズ技術に定評がある【6629】テクノホライゾン・ホールディングスも、監視カメラ関連銘柄として期待される銘柄です。
同社は、カメラに関する事業を数多く手掛けており、監視カメラでは「新型クラウド監視カメラシステム」のパッケージ販売を行っています。
同社の株価は、2017年5月初めには233円と低迷していましたが、2017年10月に連結子会社がアメリカ・エヌビディアの人工知能製品を開発したというニュースで大きく上昇。

2018年2月には一時1,027円を付けました。この期間に4倍の暴騰となり、2018年5月現在は750円前後で推移しています。
監視カメラ事業“も”手掛けるビーマップとテクノホライゾン・ホールディングスは、確かにこの1年で大きく上昇しました。
しかし、いずれも監視カメラ事業が業績に寄与したことによって大きく上昇したというわけではありません。
ただ、今後、東京オリンピックに向けたセキュリティ対策の高まりやテロ対策などで、監視カメラ関連銘柄が注目テーマになる可能性は十分にあると考えられます。
★注目ポイント2 |
一部の監視カメラ関連銘柄はこの1年で大きく値上がりした。しかし、監視カメラ事業が注目されたわけではなく、まだ監視カメラはマーケットで注目されているテーマになっているとは言えない。 |
3.主要監視カメラ関連銘柄チェックリスト

監視カメラ関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【2676】高千穂交易 | 1,283円 | IPカメラ監視システム |
【3076】あいホールディングス | 2,708円 | 監視カメラ販売・設置 |
【4316】ビーマップ | 1,236円 | 監視カメラ専用録画サーバー |
【6501】日立製作所 | 846.9円 | 監視カメラ製造・販売 |
【6629】テクノホライゾン・ホールディングス | 774円 | 新型クラウド監視カメラシステム |
【6632】JVCケンウッド(低位株★) | 370円 | 監視カメラシステム |
【6662】ユビテック(低位株★) | 425円 | IPカメラ監視システム |
【6675】サクサホールディングス | 2,359円 | 交通機関向け監視カメラ |
【6676】メルコホールディングス | 4,135円 | オフィス向け監視カメラシステム |
【6701】NEC | 3,040円 | 顔認証技術 |
【6718】アイホン | 1,842円 | 監視カメラサービス |
【6752】パナソニック | 1,609.5円 | 監視カメラ製造・販売(国内シェア50%超えの1位) |
【6758】ソニー | 5,416円 | 監視カメラ製造・販売 |
【6771】池上通信機(低位株★) | 163円 | 総合セキュリティ製品 |
【7751】キヤノン | 3,820円 | 監視カメラ製造・販売、子会社に監視カメラ世界シェア3位のアクシズ |
※株価は2018年5月18日の終値で算出
★注目ポイント3 |
監視カメラ関連銘柄を抽出してみると、総合電機メーカーからセキュリティサービスを提供している会社まで幅広い。非常に多くの企業がセキュリティ事業を手掛けていることが分かる。 |
4.監視カメラ関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった監視カメラ関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年5月18日~2018年5月18日の1年で算出
4-1.第1位【4316】ビーマップ
上昇率 | 6.4倍(安値:518円 → 高値:3,335円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 34.48(やや売られている) |
4-2.第2位【6629】テクノホライゾン・ホールディングス
上昇率 | 4.3倍(安値:234円 → 高値:1,027円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 30.09(売られ過ぎ) |
4-3.第3位【6697】テックポイント・インク
上昇率 | 2.7倍(安値:1,061円 → 高値:2,950円) |
市場 | 東証マザーズ |
RSI | 39.54(やや売られている) |
※RSIは2018年5月18日終値より算出
★注目ポイント4 |
2020東京オリンピックに向け、監視カメラ関連銘柄は大きく注目される可能性も高い為、特に上位3銘柄は今後の動きにも注目していきたい。 |
5.まとめ
監視カメラ市場は急成長していますが、まだマーケットでは大きく注目されるテーマにはなっていないのが現状です。
国内の監視カメラシェアを見ると、パナソニックが50%超えと圧倒的で、次いでキヤノン傘下のアクシス、キヤノン、ソニー、日立製作所と続いています。
監視カメラ市場は大手の総合電機メーカーがシェア争いをしている成熟市場となっていることからも、マーケットで注目のテーマ株になるのはやや難しいと言えます。
しかし、国内のみならず世界的にセキュリティ意識の高まりは今後も続くと見られていることから、セキュリティ関連の一角として監視カメラ関連銘柄が注目される可能性はあると考えられます。
テロ対策や、東京オリンピックに向けたセキュリティ対策に関するニュースは要チェックです。
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