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【5724】アサカ理研は+107%!
都市の廃棄物に存在するレアメタルを鉱山に見立てた都市鉱山が、レアメタル価格の上昇で大きな注目を集めています。
都市鉱山関連銘柄は、金銀プラチナ価格に連動しやすく、2020年から2021年に掛けては大きな値上がりとなりました。
金やプラチナといった貴金属投資をする方も増えていますが、都市鉱山関連銘柄は配当金が出る貴金属投資として行うことも可能です。
都市鉱山関連銘柄に注目していきましょう!
1.都市鉱山関連銘柄とは?
金銀プラチナといった貴金属価格の高騰を受けて、都市鉱山関連銘柄が注目を集めています。
1-1.都市鉱山とは?
都市鉱山という概念は、1980年代に東北大学の南條道夫教授らが提唱したことが始まりとされていますが、2000年代以降にレアメタル価格の急騰を受けて、携帯電話やパソコンの部品から希少資源を回収する動きが進められるようになりました。
例えば、スマートフォン1台をとってみても、コバルトやニッケル、パラジウムといったレアメタルが含まれており、ICチップには金、銀、銅、スズなどが使われています。
日本は資源小国ですが、都市鉱山という観点で見ると、1億2,000万人超の人口を誇ることもあり世界有数の資源大国に変貌します。
独立行政法人物質・材料研究機構が2008年1月11日に発表したレポート「わが国の都市鉱山は世界有数の資源国に匹敵」では、日本の都市鉱山に蓄積されている金は6,800トンで世界の現有埋蔵量の16%に及ぶとされて話題を呼びました。
都市鉱山のメリットは、天然資源から資源を回収するよりもエネルギー消費量が少なく、ゴミの減量に繋がることが挙げられます。
また、資源小国の日本にとっては資源確保上の経済安全保障に繋がることも、都市鉱山を活用する大きなメリットです。
一方、スマホのリサイクル率は2020年度でも17%に過ぎないなど、廃棄物のリサイクル回収率が低い点が課題となっており、都市鉱山から回収・分別・解体するには高いコストが掛かることもネックとなります。
1-2.都市鉱山関連銘柄は資源価格高騰の2020年以降に上昇が続く!
都市鉱山関連銘柄は、貴金属リサイクル事業を手掛けている中小株が中心となっており、金銀プラチナといった貴金属価格に連動しやすいことが特徴です。
世界経済リスクに備えるために金やプラチナといった貴金属投資をする方も増えていますが、貴金属投資では配当金が出ない一方で、都市鉱山関連銘柄は配当金が出る貴金属投資と見ることもできます。
金や銀、プラチナといった貴金属価格は、新型コロナ禍の2020年以降に大きな値上がりとなりました。
これは世界各国がコロナ対策で大規模な財政出動をしてジャブジャブになった資金が、安全資産としての金やプラチナに流れ込んだことが一因でした。
ただ、金は2020年8月、銀は2020年8月、プラチナは2021年2月に高値を付けて以降は下落~横ばいとなっています。
この期間に金銀プラチナ価格が高騰したことから、これらの貴金属リサイクルを手掛ける都市鉱山関連銘柄は大きな上昇となりました。
金銀プラチナの価格高騰が落ち着いた2021年以降は、レアメタル価格が高騰していることが都市鉱山関連銘柄の注目材料となっています。
2022年はウクライナ情勢を受けて、ニッケルなどの資源価格が上昇しており、経済安全保障の上でもレアメタルの安定確保が重要になっていることから都市鉱山への注目度が高まってきそうです。
★注目ポイント1 |
・都市鉱山とは、都市を鉱山に見立てて、家電製品からレアメタルなどの有用資源を回収してリサイクルすること。 |
2.都市鉱山関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2020年から2022年に掛けての都市鉱山関連銘柄の値動きを見ていきましょう。
2-1.代表的な都市鉱山関連銘柄!【5724】アサカ理研
都市鉱山からの貴金属リサイクル事業を手掛ける【5724】アサカ理研は、代表的な都市鉱山関連銘柄です。
同社は、金銀プラチナ価格が大きな上昇となった2020年に大きな上昇となり、2020年3月コロナショックで付けた415円から、2020年12月には2,312.5円まで上昇しました。
2021年は上昇の反動から下落し、2022年1月には900円まで落としましたが、2022年8月30日には1,867円まで反発しており、2022年の上昇率は最大+107%となっています。
都市鉱山関連銘柄の中では、ほぼ唯一2022年に上昇している銘柄となっています。
2-2.2022年の都市鉱山関連銘柄は下落が目立つ!【5857】アサヒホールディングスなど
貴金属リサイクルを手掛ける都市鉱山関連銘柄は、2020年から2021年に掛けて大きな上昇となりましたが、2022年にはその反動で下落が目立っています。
代表的な都市鉱山関連銘柄としては、【5857】アサヒホールディングスは2021年5月、【7456】松田産業は2021年10月、【7826】フルヤ金属は2022年1月に高値を付けて以降は下落が続いている状況です。
2020年から2021年に掛けて貴金属価格が大きく上昇していたこともあり、ウクライナ情勢では貴金属価格はほとんど反応しておらず、2022年に都市鉱山関連銘柄は買われていません。
★注目ポイント1 |
・金銀プラチナの貴金属リサイクルを手掛ける都市鉱山関連銘柄は、2020年から2021年に掛けて大きな上昇となったが、2022年にはその反動で下落が目立っており、ウクライナ情勢も無反応。 |
3.都市鉱山関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【1491】中外鉱業 | 貴金属リサイクル |
【5724】アサカ理研 | 貴金属リサイクル |
【5857】アサヒホールディングス | 貴金属リサイクル |
【7456】松田産業 | 貴金属リサイクル |
【7826】フルヤ金属 | 貴金属リサイクル |
【3556】リネットジャパングループ | 都市鉱山リサイクル事業「ReNet.jp」 |
【5698】エンビプロ・ホールディングス | 資源リサイクル大手 |
【5699】イボキン | 鉄リサイクルに強い |
【5702】大紀アルミニウム工業所 | アルミニウムリサイクル最大手 |
【9247】TREホールディングス | 金属リサイクル |
4.オススメの都市鉱山関連銘柄3選!
金銀プラチナ価格の上昇にも反応しやすいオススメの都市鉱山関連銘柄を見ていきましょう。
【5857】アサヒホールディングス
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 都市鉱山からの貴金属リサイクルと廃棄物処理事業の2本柱。 |
アサヒホールディングスは、都市鉱山からの貴金属リサイクルを主力事業としている代表的な都市鉱山関連銘柄です。
都市鉱山関連銘柄の中では、配当利回りが特に高い銘柄として知られており、2022年9月6日時点の配当利回りは4.36%となっています。
【7456】松田産業
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 都市鉱山からの貴金属リサイクル事業を手掛ける。 |
松田産業は、都市鉱山からの貴金属リサイクル事業を手掛ける、代表的な都市鉱山関連銘柄です。
この他、【5724】アサカ理研や【7826】フルヤ金属なども、金銀プラチナ価格に連動しやすい代表的な都市鉱山関連銘柄として押さえておきましょう。
【1491】中外鉱業
市場 | 東証スタンダード市場 |
企業概要 | 金などの貴金属リサイクル事業が主軸。不動産・中古機械販売も。 |
中外鉱業は、金やプラチナなどの貴金属リサイクル事業を展開しています。
ボロ株の都市鉱山関連銘柄として注目される銘柄となっており、2022年9月6日時点の株価は30円となっています。
ハイリスク・ハイリターンの都市鉱山株としてチェックしておきましょう。
5.まとめ
金銀プラチナの貴金属リサイクルを手掛ける都市鉱山関連銘柄は、2020年から2021年に掛けて大きな上昇となりましたが、2022年にはその反動で下落が目立っています。
2022年はウクライナ情勢を受けて資源株がほぼ全面高となっていますが、金銀プラチナ価格は反応しておらず、都市鉱山関連銘柄も売りが目立つ状況です。
ただ、レアメタル価格の上昇を受けて、都市鉱山関連銘柄が注目を集めてくる可能性は十分にあります。
世界経済への不安から、金やプラチナといった貴金属投資をする方も増えていますが、都市鉱山関連銘柄は配当金が出る貴金属投資として行える点もメリットです。
金銀プラチナ価格の動向にはアンテナを張っておき、都市鉱山関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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