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首都圏を中心に、衣服などのモノを収納できるトランクルームサービスの需要が急拡大しています。
2018年のトランクルームの市場規模は590億円と、この10年で倍増しており、トランクルームの店舗数は9,500店舗と、ファミレスに匹敵する規模にまで成長を続けています。
今後も多くの企業がトランクルーム事業へ新規参入するものと期待され、トランクルーム事業でIPOする新興企業も出てくるかもしれません。
トランクルーム関連銘柄に注目していきましょう!
1.トランクルーム関連銘柄とは?
ライフスタイルの多様化を背景に、都心部を中心にトランクルームへのニーズが急速に高まっています。
1-1.トランクルームとは?
トランクルームとは、物品を収納できる貸し倉庫のことです。
トランクルームと聞くと、野外に野ざらしにされているコンテナを思い浮かべる方も少なくないかと思いますが、昨今のトランクルームは進化しており、高品質トランクルームサービスが続々と誕生しています。
2018年のトランクルームの市場規模は590億円と、この10年で倍増しており、全国のトランクルームの店舗数は9,500店舗と、ファミレス(9,700店舗)に匹敵する規模にまで拡大。
トランクルームは、特に都心部を中心に利用者が急増中です。
この20年間で、ますます多くの人が都市圏に住むようになった一方で、都市圏の家賃は高騰を続けており、日本人の居住スペースは年々小さくなっています。
居住スペースが小さくなっているということは、モノを収納できる面積も必然的に小さくなっているということです。
衣服や趣味など、自宅での収納不足に悩む現代人のニーズを受けて、トランクルーム市場は今後も拡大を続けることが予想されます。
1-2.最新のトランクルームサービスとは?
「トランクルーム市場が急拡大している!」と聞いても、利用したことがなければ、具体的なイメージを描くことはなかなか難しいものです。
若者を中心に利用者が急増している、最新のトランクルームサービスを見ていきましょう。
人気のトランクルームサービスである「AZUKEL」は、自宅から1歩も出ずに荷物を預けられることが特徴となっています。
ダンボール1箱から家具などの大物サイズも預かり可で、管理や出し入れするときも全てスマホからの操作で完結。
保管料金は月額400円からとなっており、自宅からの配送料は全国どこからでも無料。運搬も全てAZUKELがサービスの一環として行ってくれます。
倉庫のシェアリングにより高サービスを実現
AZUKELに代表される最新のトランクルームサービスが低価格・高サービスを実現できるのは、倉庫のシェアリングサービスであるためです。
かつてのトランクルームサービスは、個人で倉庫をまるまる借りる必要があったため料金も高く、運搬なども全て自分の手で行う必要がありました。
現代の最新トランクルームサービスは、スマホで簡単に管理できるようになったこともあり、倉庫をまるまる1つ借りる必要がありません。
倉庫の一定区画を借りるだけでよいため利用者は低価格で利用でき、事業者側にとっても倉庫を複数の利用者に貸し出せることで高い収益を得ることが可能になっています。
★注目ポイント1 |
・トランクルームとは物品を収納できる貸し倉庫のこと ・都心部を中心にトランクルームの利用者が急増しておりファミレスに匹敵する店舗数にまで成長 ・最新のトランクルームサービスは、ITを使った倉庫のシェアリングサービスとなっている |
2.トランクルーム関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2019年に入ってから大きく買われているトランクルーム関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.宅配型トランクルーム「klassy」を手掛ける!【9051】センコン物流
東北を地盤とする運送業の【9051】センコン物流は、トランクルーム関連銘柄としても期待されます。
同社は、家にいながらも利用できる宅配型トランクルーム「klassy」を手掛けていることで知られています。
「klassy」は空調完備型のトランクルームで、電話1本で自宅まで引き取り・お届けができる最新のトランクルームサービスです。
同社の株価は、2019年1月初めには601円を付けており、今年に入ってからは上昇~横ばいの値動きとなっています。
5月には一時720円まで上昇し、年初からの最大上昇率は約+20%となりましたが、2019年8月現在は660円前後で推移しています。
2-2.倉庫関連銘柄の代名詞!【9301】三菱倉庫
倉庫業最大手の【9301】三菱倉庫は、トランクルーム関連銘柄としても必ず抑えておかなければいけない銘柄です。
同社は、美術品保管やシーズンパック、収納ボックス、衣類保管、ピアノ保管、家財保管、貸金庫などさまざまな種類のトランクルームを提供しています。
同社の株価は、2019年初めには2,463円を付けていましたが、2019年4月には3,215円まで上昇。この期間に最大+30%の高い上昇率となっています。
ただ、4月に高値を付けてからは値を下げており、2019年8月現在は2,800円前後で推移しています。
トランクルームを手掛ける上記2銘柄の株価は上昇していますが、トランクルーム関連で買われたというニュースや材料は特に見当たりません。
トランクルームは、マーケットではまだ注目材料になっているとは言えないようです。
★注目ポイント2 |
・トランクルームを手掛けているいくつかの銘柄は上昇している ・ただ、トランクルームはマーケットで注目される材料になっているとは言い難い |
3.トランクルーム関連銘柄リスト
トランクルームリストを見ていきましょう。
3-1.トランクルーム関連銘柄チェックリスト
銘柄 | 主なサービス |
【3461】パルマ | トランクルームの滞納保障 |
【8267】イオン | イオン店舗内にトランクルーム設置 |
【8914】エリアリンク | レンタル収納用スペースサービス「ハローストレージ」 |
【9051】センコン物流 | 東北地盤の運送業、宅配型トランクルーム「klassy」 |
【9301】三菱倉庫 | 倉庫業最大手、トランクルーム用倉庫 |
【9302】三井倉庫HD | 倉庫業大手、トランクルーム用倉庫 |
【9305】ヤマタネ | オフィス家具・什器保管サービス、美術品・骨董品保管サービス |
【9306】東陽倉庫 | 名古屋地盤の倉庫業 |
【9319】中央倉庫 | 京都地盤の倉庫業 |
【9639】三協フロンテア | トランクルーム「U-SPACE」 |
4.オススメのトランクルーム関連銘柄3選!
注目・おすすめのトランクルーム関連銘柄を3銘柄見ていきましょう。
【9302】三井倉庫HD
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 倉庫業大手。物流事業や不動産賃貸事業が柱。 |
トランクルーム関連銘柄としては、倉庫セクターの銘柄は必ずチェックしておきましょう。
三井倉庫ホールディングスは、昭和32年に東京・大手町でトランクルーム業務を開始して以来、「安全・安心・便利」をモットーに全国に営業を拡大し、数多くのノウハウを培っているトランクルーム大手企業です。
倉庫業最大手の【9301】三菱倉庫とともに、トランクルーム関連銘柄のバロメータとして抑えておきましょう。
【3461】パルマ
市場 | 東証マザーズ |
企業概要 | トランクルームの賃料滞納保障を手掛ける |
パルマは、セルフストレージ事業者向けに、トランクルームの賃料滞納保障サービスを手掛けていることで知られています。
直接的にトランクルームを手掛けている銘柄ではありませんが、トランクルーム関連銘柄としてたびたび名前が挙がってくる銘柄です。
【9639】三協フロンテア
市場 | 東証ジャスダック |
企業概要 | 仮設ユニットハウスの販売・レンタル大手 |
三協フロンテアは、トランクルーム「U-SPACE」を全国展開していることで知られています。
新興銘柄で、株価は高値圏で推移しているため、マーケットでトランクルームへの注目が集めれば、高値を突破して株価が数倍に上昇してもおかしくありません。
トランクルーム関連銘柄が注目された暁には、最も大きく上昇しそうな注目の銘柄です。
5.まとめ
トランクルームは、首都圏を中心に成長が続いていますが、マーケットではまだそこまで大きな注目を集めるテーマにはなっていません。
ただ、首都圏への人口流入は今後も続くことが確実であり、トランクルーム市場の成長は今後も止まることはないと思われます。
トランクルーム市場の成長が続けば、場合によっては、IPO(新規上場)することになる新興トランクルーム企業が出現してもおかしくはありません。
トランクルームに関するニュースにはアンテナを張っておき、倉庫セクターの銘柄を中心に関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう!
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