必読必須の厳選3記事
【5915】駒井ハルテックは+92%!【7004】日立造船は+152%!【9519】レノバは+457%!!
脱炭素の切り札として洋上風力発電に注目が集まると同時に、風力発電関連銘柄にも資金流入が続いています。
日本では風力発電の総発電量シェアは0.8%に過ぎませんが、脱炭素を追い風に、今後も風力発電の発電比率が高まっていくことはほぼ確実な情勢です。
風力発電関連銘柄に注目していきましょう!
1.風力発電関連銘柄とは?
脱炭素を達成する再生可能エネルギーとして、洋上風力発電を始めとした風力発電関連銘柄に注目が集まっています。
1-1.風力発電とは?
風力発電のメリットとしては、風さえ吹いていれば1日中発電できる、再生可能エネルギーの中では発電コストが安価である、環境への負担が少ないことなどが挙げられています。
一方風力発電のデメリットとしては、発電量が天候に左右されるため安定しない、風が強い場所は限られている、騒音問題が発生する、強風や落雷被害があるなどです。
また風力発電は、陸上風力発電と洋上風力発電の2つに大別できます。
陸上風力発電とは、強く風が吹く山岳地に設置されるものです。洋上風力発電は、海上に風車を設置して行う風力発電です。
日本で風力発電が増えてきていることは確かですが、風力発電が全発電量に占める割合は2020年時点でも0.86%に過ぎません。
※出典:環境エネルギー政策研究所
風力発電のシェアは2014年の0.47%からすると倍増したものの、太陽光発電の8.50%に比べると、約10分の1程度に過ぎないということが現状です。
1-2.脱炭素で洋上風力発電に注目が集まる!
脱炭素やカーボンニュートラルの潮流において、風力発電には世界的に注目が集まっていますが、特に日本で期待されているのが洋上風力発電です。
日本の排他的経済水域は世界6位であり、洋上風力発電のポテンシャルは大きいと期待されています。
政府が2021年6月18日に発表した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」においては、次世代再生可能エネルギーとして「洋上風力・太陽光・地熱産業」の順に表記されていることからも、洋上風力発電に注力する姿勢であることが分かります。
洋上風力発電は、大量導入やコスト低減が可能であり、事業規模は数千億円、部品数が数万点と多いため、関連産業への波及効果が大きいこともメリットです。
またアジアを中心に洋上風力発電市場は急成長しており、2040年には現在の24倍となる562GWの発電量、120兆円超の投資が見込まれる成長産業となっています。
日本では2019年4月に「洋上風力発電普及法」が施行されており、秋田県男鹿市沖、秋田県由利本荘市沖、千葉県銚子市沖、長崎県五島市沖の4区域を、洋上風力発電の整備を優先的に進める区域に指定することが決まっています。
また洋上風力発電のキーワードとしては「浮体式洋上風力発電」もチェックしておきましょう。
浮体式洋上風力発電とは、水深が深過ぎて着底式の風力タービンが建設できない場所でも、浮体式構造物を利用して風力発電を行えるようにするものです。
2019年5月からは、北九州沖で、バージ型浮体と呼ばれる浮体式洋上風力発電の実証運転が行われており、2021年度まで行われる予定となっています。
★注目ポイント1 |
・日本の風力発電シェアは、総発電量の0.86%(2020年)に過ぎない。 ・脱炭素を達成するために洋上風力発電に注目が集まっており、政府は再生可能エネルギーとして特に力を入れる方針を示している。 |
2.風力発電関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2021年に大きく上がっている風力発電関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.洋上風力発電システム実証機「ひびき」で実績!【7004】日立造船
ゴミ焼却発電設備などのエネルギー事業を主軸とする【7004】日立造船は、洋上風力発電に力を入れており、風力発電関連銘柄として注目が集まっている銘柄です。
同社は2019年、福岡県北九州沖に設置されているNEDO次世代浮体式洋上風力発電システム実証機「ひびき」に、3000kWの風力発電設備を納入した実績があることで知られています。
同社の株価は、2020年11月には一時400円を付けていましたが、洋上風力発電が脱炭素で注目されたことを受けて2020年12月から大きく買われ始めました。2021年9月15日には1,010円まで上昇。
この1年で最大+152%の上昇率となっています。
風力発電関連銘柄としては、最も注目されている銘柄の一つになっています。
2-2.再生エネルギー株の代表格!【9519】レノバ
日本全国で太陽光発電や洋上風力発電、バイオマス発電、地熱発電といった再生可能エネルギー施設を手掛ける【9519】レノバは、代表的な再エネ株であり、風力発電関連銘柄でもあります。
同社は洋上風力発電・陸上風力発電いずれも手掛けており、国の洋上風力発電重点地域に指定されている秋田県由利本荘市沖洋上風力プロジェクトを開発中です。
同社は、世界的な脱炭素の潮流を受けて上昇した代表的な再エネ株となっており、2020年10月初めに付けていた1,147円から、2021年9月13日には6,390円まで上昇しています。
この1年間で最大+457%の上昇となりました。
脱炭素で最も注目された銘柄の一つであり、風力発電を含めた再生可能エネルギー株として必ずチェックしておかなければいけない銘柄です。
上記2銘柄以外の風力発電関連銘柄としては、浮体式洋上風力発電設備を手掛ける【1860】戸田建設が+49%、風力発電を手掛ける【5915】駒井ハルテックが2020年11月~2021年1月の2ヶ月で+92%の上昇となっています。
★注目ポイント2 |
・2021年の風力発電関連銘柄は、洋上風力発電を手掛ける【7004】日立造船と【9519】レノバが特に大きな上昇となった。 |
3.風力発電関連銘柄リスト
厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【7004】日立造船 | 次世代浮体式洋上風力発電システム実証機「ひびき」に納入実績 |
【9519】レノバ | 洋上風力発電・陸上風力発電プロジェクトを多数手掛ける |
【1860】戸田建設 | 浮体式洋上風力発電設備 |
【1893】五洋建設 | 海上土木最大手、洋上風力発電 |
【6269】三井海洋開発 | 浮体式洋上風力発電市場への参入に向けた事業開発 |
【5915】駒井ハルテック | 中型風力発電機「KWT300」 |
【6502】東芝 | 子会社の東芝エネルギーシステムズが洋上風力発電 |
【8066】三谷商事 | 洋上風力発電事業 |
【8093】極東貿易 | 洋上風力発電建設向け装置 |
【9755】応用地質 | 洋上風力発電支援サービス |
4.オススメの風力発電関連銘柄3選!
脱炭素の再エネ株としても注目の風力発電関連銘柄を押さえておきましょう。
【7004】日立造船
市場 | 東証一部 |
企業概要 | ゴミ焼却発電設備を柱に船舶用機器やシールド掘進機などを手掛ける。造船事業からは撤退。 |
日立造船は、NEDO次世代浮体式洋上風力発電システム実証機「ひびき」に納入実績があるなど、洋上風力発電に強い風力発電関連銘柄として注目されています。
風力発電関連銘柄としては、2021年に最も物色されている銘柄と言えます。
【9519】レノバ
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 再生可能エネルギー施設を日本全国で開発・運営する。 |
レノバは、洋上風力発電・陸上風力発電はもちろん、太陽光発電やバイオマス発電、地熱発電も手掛けている総合的な再生可能エネルギー企業です。
風力発電関連銘柄としてはもちろん、代表的な再生エネルギー株として必ず押さえておきましょう。
【1860】戸田建設
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 病院・学校建設に強い準大手ゼネコン。洋上風力発電に注力。 |
戸田建設は、浮体式洋上風力発電設備に力を入れており、風力発電関連銘柄に位置付けられています。洋上風力発電を手掛ける風力発電関連銘柄としては、日立造船・レノバに次いで注目されている銘柄です。
今後、風力発電関連銘柄として台風の目のような存在になる可能性もあるかもしれません。
5.まとめ
風力発電関連銘柄は、脱炭素で期待の洋上風力発電を手掛ける【7004】日立造船と【9519】レノバの2銘柄が特に注目される銘柄となっています。
洋上風力発電は、アジアを中心に成長産業となることが期待されており、「浮体式洋上風力発電」などで日本企業が世界市場に食い込めるかどうかにも注目が集まります。
世界的な脱炭素の動きはまだ始まったばかりと見られるため、今後、有力企業が洋上風力発電に新規参入する動きが出てきてもおかしくありません。
政府の脱炭素やグリーン成長戦略に関するニュースにはアンテナを張っておき、風力発電関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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