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2022年4月4日、東証は新市場「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の3市場に再編されます。
最上位のプライム市場は、東証一部よりも市場としての質を高めたグローバル市場にする方針となっており、「プライム昇格」はマーケットにおける買い材料となっていくことはほぼ間違いありません。
東証再編では、東証一部銘柄の84%にあたる1,841銘柄がプライム市場に移行することになり、今後もスタンダード市場・グロース市場から昇格銘柄が出てくることが期待されます。
東証再編関連銘柄に注目していきましょう!
1.東証再編関連銘柄とは?
2022年4月4日より、現在の東証4市場「東証一部」「東証二部」「東証マザーズ」「ジャスダック」は、新市場「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」に再編されます。
1-1.東証再編とは?
2022年4月4日より、現在の東証4市場「東証一部」「東証二部」「東証マザーズ」「ジャスダック」は、新市場「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」に再編されます。
基本的には、東証4市場の銘柄は次のように新市場に移行されます。
・東証一部→プライム市場
・東証二部・ジャスダックスタンダード→スタンダード市場
・東証マザーズ・ジャスダックグロース→グロース市場
東証が東証再編を行う背景としては、東証一部銘柄の数を減らし、プライム市場を海外投資家が投資しやすい質の高いグローバル市場にする狙いです。
東証一部上場銘柄になると、TOPIX採用銘柄となるため、TOPIX連動型のETF・投信を運用している機関投資家からの買いが入るようになります。
マーケットにおいて、「東証一部昇格」ニュースが有力な買い材料となるのは、機関投資家のポートフォリオに組み込まれることが期待されるためです。
また、「東証一部上場」というステータスは、企業の知名度向上に繋がるため、人材調達においても大きな恩恵となります。
このように東証一部銘柄になることは企業にとって大きなメリットがあるため、多くの企業が東証一部上場を目指しています。
東証もこれに応えるように、2012年から東証一部への上場時価総額基準を500億円以上から250億円以上へと引き下げ、さらに東証二部・マザーズから昇格するには時価総額40億円以上に優遇。
東証一部上場銘柄数は、2022年1月13日時点で2,185銘柄となっており、これは東証全銘柄3,823銘柄の半数以上となっています。
東証一部銘柄が増えすぎてしまったことにより、東証一部の市場としての価値は薄まってしまった点は否めません。
今回の東証再編では、プライム市場の価値を高めて、東証が世界中の投資家の資金を集められるようになることが期待されます。
1-2.東証一部→プライム市場は1,841銘柄!新興→プライムはなし!
2022年1月11日、東証再編によって、どの銘柄がどの市場に移るのかが発表されました。
東証一部からプライム市場に移る銘柄は1,841銘柄となっており、これは東証一部2,185銘柄の84%にあたります。
スタンダード市場は1,477銘柄、グロース市場は459銘柄となっており、実質的な市場降格となる東証一部→スタンダード市場は344銘柄です。
当初は、700銘柄以上の東証一部銘柄がプライム市場の条件を満たしていないとされていたことからすると、相当に優しい結果になったと言えます。
マーケットでは、東証再編によって、東証二部・JASDAQ・マザーズの銘柄がプライム市場に移行するサプライズも期待されていました。
具体的には、マザーズの【4385】メルカリや【4478】フリー、ジャスダックの【2702】日本マクドナルドホールディングスや【6890】フェローテックホールディングス、【1407】ウエストホールディングスなどはプライム市場の条件を満たしています。
しかし、プライム市場の1,841銘柄は全銘柄が東証一部銘柄となり、サプライズはありませんでした。
マーケットでは、東証再編の発表を受けて、サプライズが期待された新興銘柄への失望売りが広がる展開に。
一方、プライム市場に残る東証一部銘柄については予想通りとなったことから、特に買われた銘柄は見当たりません。
★注目ポイント1 |
・2022年4月4日より、現在の東証4市場「東証一部」「東証二部」「東証マザーズ」「ジャスダック」は、新市場「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」に再編される。 ・プライム市場は東証一部、スタンダード市場は東証二部・ジャスダックスタンダード、グロース市場は東証マザーズ・ジャスダックグロース。 ・2022年1月11日、東証再編による銘柄移行が発表された。東証一部の84%にあたる1,841銘柄がプライム市場となり、新興銘柄がプライム昇格となるサプライズはなかった。 |
2.東証再編関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2022年1月11日、東証再編による市場移行が発表されたことで大きく動いた東証再編関連銘柄の動向を見ていきましょう。
2-1.プライム市場昇格とならなかった新興銘柄!【4385】メルカリなど
新興市場→プライム市場はゼロとなったことを受けて、プライム市場昇格となるサプライズが期待された新興銘柄は軒並み大きく売られることとなりました。
プライム市場へのサプライズ昇格が期待された銘柄の値動きは次のようになっています。
・【4385】メルカリ:5,230円→4,765円(-8.89%)
・【4478】フリー:5,690円→4,645円(-18.36%)
・【2702】日本マクドナルドホールディングス:5,170円→4,945円(-4.35%)
・【6890】フェローテックホールディングス:3,965円→3,685円(-7.06%)
・【1407】ウエストホールディングス:4,805円→3,695円(-23.10%)
※いずれも2022年1月11日終値から2022年1月14日終値の値。
この1週間で新興市場がやや崩れたこともあるものの、上記銘柄はプライム昇格ならずの失望売りが広がったと見て間違いなく、暴落状態となりました。
特に、太陽光発電関連銘柄の【1407】ウエストホールディングスは、新興市場不調、再エネ株不調、プライム市場ならず、ネガティブ決算と、悪条件が4つ重なってのストップ安となっています。
2-2.日経平均構成銘柄でプライム市場降格!【8303】新生銀行
東証再編では、株価指数の変更も気になるトピックです。
TOPIXは計算方法が徐々に変更となり、日経平均株価は対象銘柄をプライム市場にすると発表されています。
【8303】新生銀行は日経平均構成銘柄ですが、プライム市場ではなくスタンダード市場となり、日経平均構成銘柄から外れることが決まっています。
新生銀行の株価は、市場再編を受けてほぼ変動しておらず、2,118円(1月11日終値)→2,126円(1月15日終値)となっています。
新生銀行は、当初からスタンダード市場にすることを開示していたことから、スタンダード降格はネガティブサプライズにはなりませんでした。
★注目ポイント2 |
・東証再編による新興市場→プライム市場のサプライズがなかったことから、プライム市場入りが期待された新興銘柄は大きく売られた。 |
3.東証再編関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【4385】メルカリ | フリマアプリ大手、グロース→プライム昇格期待 |
【4478】フリー | 会計ソフト大手、グロース→プライム昇格期待 |
【2702】日本マクドナルドホールディングス | ファーストフード大手、スタンダード→プライム昇格期待 |
【6890】フェローテックホールディングス | 半導体製造装置部品メーカー、スタンダード→プライム昇格期待 |
【1407】ウエストホールディングス | 太陽光発電事業者、スタンダード→プライム昇格期待 |
【7203】トヨタ自動車 | 世界的自動車メーカー、プライム市場時価総額1位 |
【6758】ソニーグループ | V機器やエンタメの世界的企業、プライム市場時価総額2位 |
【6861】キーエンス | センサー大手、プライム市場時価総額3位 |
【9432】NTT | 通信会社最大手、プライム市場時価総額4位 |
【6098】リクルートホールディングス | 人材サービス最大手、プライム市場時価総額5位 |
4.オススメの東証再編関連銘柄3選!
プライム市場・スタンダード市場・グロース市場で注目されるオススメの東証再編関連銘柄について見ていきましょう。
【7203】トヨタ自動車
市場 | 東証一部(プライム市場) |
企業概要 | 世界的自動車メーカー。2030年までにEV350万台目標。 |
世界的自動車メーカーのトヨタ自動車は、プライム市場で最も時価総額が高い主力銘柄です。
2021年12月には、2030年までにEV(電気自動車)販売目標350万台を掲げるという、マーケットに衝撃を与える目標を掲げました。
東証再編後にも注目される銘柄であることは間違いありません。
【2702】日本マクドナルドホールディングス
市場 | 東証ジャスダック(スタンダード市場) |
企業概要 | ハンバーガーチェーン「マクドナルド」を展開する。 |
日本マクドナルドホールディングスは、「マクドナルド」を展開する外食最大手企業です。
プライム市場昇格はなりませんでしたが、いつプライム市場に昇格してもおかしくない銘柄候補ナンバーワンです。
ジャスダック銘柄にも関わらずローリスクのディフェンシブ銘柄であり、株主優待ではマクドナルドのクーポンが貰えることから、投資初心者の投資デビューにもおすすめの銘柄です。
【4385】メルカリ
市場 | 東証マザーズ(グロース市場) |
企業概要 | フリマアプリ「メルカリ」を展開する。 |
メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」で知られるIT企業です。
東証再編ではプライム昇格はなりませんでしたが、時価総額は7,000億円超とマザーズ市場(グロース市場)では圧倒的となっており、プライム市場に昇格するのは時間の問題と見られます。
5.まとめ
2022年4月4日より、現在の東証4市場「東証一部」「東証二部」「東証マザーズ」「ジャスダック」は、新市場「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」に再編されます。
プライム市場は東証一部、スタンダード市場は東証二部・ジャスダックスタンダード、グロース市場は東証マザーズ・ジャスダックグロースの銘柄で構成されることになります。
2022年1月11日には、東証再編による銘柄移行が発表され、東証一部の84%にあたる1,841銘柄がプライム市場となった一方で、新興銘柄がプライム昇格となるサプライズはありませんでした。
プライム昇格サプライズはなかったことから、【4385】メルカリや【4478】フリーなど、プライム昇格が期待された銘柄には失望売りが広がりました。
2022年4月4日以降は、これまでの東証一部に相当するのはプライム市場となります。
「東証一部昇格」は有力な買い材料となっていますが、今後は「プライム昇格」が大きな買い材料となることに注目していきましょう。
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