「リユース」市場はメルカリの恩恵もあり好調!関連銘柄をチェックしよう!

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 消費者の節約意識の高まりや「メルカリ」を始めとするフリマアプリの急速な普及から、リユース市場が拡大しています。
 
それにより関連銘柄は、【2780】コメ兵2倍【3021】パシフィックネット2.4倍上昇!
 
今回注目するリユース関連銘柄は、2018年6月19日に新規上場のメルカリも関連していることから、今後の動向が期待されます
 
リユース関連銘柄にスポットを当て、注目してみましょう!

 

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1.リユース市場は節約意識やメルカリ人気で拡大

 消費者の節約意識の高まりやフリマアプリの拡大などを背景に、リユース市場が堅調な成長を遂げています。

1-1.リユースとは?

 今回は、メルカリ上場による連想買いも期待されるリユース関連銘柄に注目していきます。
リユース(Reuse)とは
一度使ったものをそのままの形でもう一度使用することです
度々、「リサイクル(Recycle)」と混同されますが、リサイクルとは、あるものを消費してから形状を変えて再度使用することです。
 
ペットボトルを化学分解してフリースを作ったり、紙をトイレットペーパーやダンボールの原材料にしたり、アルミや鉄を熱で溶かしてから再使用するなどはリサイクルに分類されます。
 
リユースの例としては、
  • 着なくなった古着を誰かにあげたり
  • メルカリやフリーマーケットで売る
  • 壊れた機械や家具を修理して再度使う
  • 中古販売店を利用する
などが挙げられます。
 
リユースのメリットとしては、資源の節約に繋がり環境に優しい点が挙げられます。
 
また、個人としては、中古品を買ったり再利用することによって節約に繋がることも利点として挙げられます。
 
しかし、リユースが余りにも進み過ぎてしまうと、新商品の販売量が減少することによる経済衰退に繋がることが懸念されることも確かです。
 

1-2.リユースの市場規模は?

 メルカリを始めとするフリマアプリの拡大や将来不安による節約志向の高まりなどを背景に、リユース市場は拡大しています。

 
中古品・リユース業界の専門新聞「リサイクル通信」が2017年に行った調査によると、2015年のリユース市場は前年比+3.5%増の1兆6,517億円だと発表されました。
 
特に、ネット販売のBtoC市場は+15.9%増と大きく伸びており、メルカリで注目されるCtoC市場も+14.8%増の4039億円とリユース市場の拡大を牽引しています。
 
しかし、ネット販売は順調に市場を拡大する一方で、店舗販売は前年比-3.1%減と振るわず、今後もネット販売に押されて苦戦することが予想されます。
 
今回注目するリユース関連銘柄では、この販売形態の違いに注目していきましょう。
 
また、消費税10%への増税が2019年10月に控えており、実質賃金が低迷していることなどから、リユース市場は今後も拡大していくことが予想されます。
 
しかし、成長するネット販売への投資を怠り、衰退する店舗販売にしがみつく、時代の変化に適応できない企業は淘汰される運命が待ち受けています。
 
リユース関連銘柄を物色する際は、順調に成長しているネット販売に力を入れているかどうかを必ずチェックしておきましょう。
★注目ポイント1
 リユースとは、一度使ったものをそのままの形でもう一度使用すること。節約志向の高まりやフリマアプリ人気を背景に市場が拡大しており、今後も市場拡大が期待される。

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2.リユース関連銘柄の値動きは?

 この1年のリユース関連銘柄の値動きを見ていきましょう。

2-1.中古ブランド品販売を手掛けるコメ兵

 名古屋を中心に中古本やブランド品販売を行う【2780】コメ兵は、リユース関連銘柄を代表する銘柄です。

 
同社は、既存店舗の集約を進める一方で、ネット販売を通じた中古ブランド品販売にも力を入れており、2017年11月7日にはブランド品フリマアプリ「KANTE」の提供を開始すると発表しました。
同社の株価は、2017年5月には1,263円を付けてましたが、堅調に上昇していき、2017年12月には一時2,441円を付けました。
 
この期間に約2倍の上昇となり、2018年5月現在は2,100円前後で推移しています。
 
同社は、メルカリ上場をきっかけにフリマアプリ関連銘柄として物色されることも期待されるため、今後の動向にも注目が集まります。
 

2-2.中古のパソコン・スマホ販売を手掛けるパシフィックネット

 中古のパソコンやスマホの販売を手掛ける【3021】パシフィックネットも、リユース関連銘柄として注目の銘柄です。
同社の株価は、2017年5月には537円を付けており、その後も横ばいが続いていましたが、2018年1月に発表した決算で赤字予想が一転して黒字発表となり大きく上昇していきました。
 
2018年3月に一時1,294円まで上昇し、この期間に2.4倍の上昇に。2018年5月現在は1,000円前後で推移しています。
 

2-3.中古スマホ販売に力を入れるゲオホールディングス

 中古CDや中古ゲームの販売、コミックのレンタルなどを行う中古レンタル店「GEO」を運営する【2681】ゲオホールディングスも、リユース関連銘柄を代表する銘柄です。
 
同社は、かつては中古CDや中古コミックの販売を手掛けていましたが、近年は中古販売は縮小し、レンタルにシフトしています。
 
近年は中古スマホの販売に力を入れており、ネット販売にも対応。また、中古衣料の販売などを行う総合リサイクル店「2nd STREET」を完全子会社化していることでも知られます。
同社の株価は、2017年5月には1,167円を付けていましたが、2018年8月に発表した決算でリユース商材が好調だったことから営業利益が約30%増になったことが好感されて上昇していきました。
 
2018年2月には一時2,388円を付け、この期間で約2倍の上昇となりました。
 
ただ、その後は値を下げており、2018年5月決算でゲーム需要が一巡したことによる大幅減益発表により1,600円前後まで値を下げています。
 
 
★注目ポイント2
 成長を続けるリユース市場を背景に、リユース関連銘柄はこの1年で堅調に上昇している。今後も堅調な値動きが期待される。

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3.主要リユース関連銘柄チェックリスト

 リユース関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【2652】まんだらけ619円  マンガ専門の中古古書販売
 【2674】ハードオフコーポレーション1,120円  総合リユース業
 【2681】ゲオホールディングス1,601円  中古ゲーム・中古スマホ販売、傘下に「2nd STREET」
 【2780】コメ兵2,040円  中古ブランド品販売、フリマアプリ「KANTE」
 【3021】パシフィックネット1,023円  中古パソコン・中古スマホ販売
 【3093】トレジャーファクトリー759円  衣料品や雑貨などの中古販売
 【3135】マーケットエンタープライズ764円  リユース品のネット販売
 【3179】シュッピン1,542円  中古カメラや中古時計の販売
 【3181】買取王国803円  中古衣料などの販売
 【3313】ブックオフコーポレーション817円  中古本や中古CDの販売
 【3545】デファクトスタンダード1,010円  買取サイト「ブランディア」
 【3556】リネットジャパングループ594円  ネットリユース事業「NET OFF」
 【7610】テイツー(低位株★)48円  古本店チェーン、ネット通販「古本市場」
 【9425】日本テレホン(低位株★)398円  中古携帯電話・スマホ販売
 【9927】ワットマン(低位株★)151円  貴金属などの中古品専門店

※株価は2018年5月28日終値で算出

★注目ポイント3
 リユース関連銘柄を抽出してみると、中古本から中古スマホ、貴金属販売まで幅広い。2018年6月19日に新規上場のメルカリにも注目!

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4.リユース関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったリユース関連より上位3銘柄を発表致します。
 
※2017年5月28日~2018年5月28日の1年で算出
 

4-1.第1位【3135】マーケットエンタープライズ

チャート画像
上昇率 2.9倍(安値:513円 → 高値:1,490円)
市場 東証マザーズ
RSI 24.61(売られ過ぎ)
 

4-2.第2位【3021】パシフィックネット

チャート画像
上昇率 2.69倍(安値:480円 → 高値:1,294円)
市場 東証二部
RSI 53.96(売り買い均衡)
 

4-3.第3位【3181】買取王国

チャート画像
上昇率 2.64倍(安値:505円 → 高値:1,338円)
市場 ジャスダック
RSI 50.27(売り買い均衡)

※RSIは2018年5月28日終値より算出

★注目ポイント4
 上昇率トップ3を見ると、安値が500円前後の低位株状態から上昇していることが分かる。今後もトップ3の銘柄を含む低位株の動きは特に期待したい。

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5.まとめ

 リユース関連銘柄は、多くの銘柄がこの1年で値を上げました
 
主要テーマ株ほどのインパクトはありませんが、堅調に推移しています。
 
2019年10月に控える消費税10%への増税や、少子高齢化による社会保障費の増加による実質賃金の低下など、今後も国民の将来不安が拭い去られる可能性は小さいと思われます。
 
そのため、リユース市場は今後も拡大が続くものと期待されます。
 
ただ、リユース市場の拡大は新商品の需要減にも繋がるため、経済全体として見たら判断が難しい部分でもありますが、リユース関連銘柄の動向はチェックしておくべきでしょう。

 

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