IoT進展のカギ「エッジコンピューティング」関連銘柄は2018年要注目!

 
 AI、IoT、ビッグデータがデジタル世界の「3種の神器」として、マーケットで注目されるテーマになっています。

 
今回注目するエッジコンピューティングは、IoT社会で懸念されている通信遅延をなくすことを可能にするものであり、デジタル世界「3種の神器」には欠かせないものと見られています。
 
そんな中、エッジコンピューティング関連銘柄は堅調に株価上昇を見せ、
 
インフォテリア2.5倍!ぷらっとホーム2.9倍!都築電気2倍!NSW2倍!を記録。
 
今後の動きも見逃せない、エッジコンピューティング関連銘柄について注目してみましょう!

1.IoT社会のカギを握るエッジコンピューティング

 IoT社会の更なる進展のカギとして、クラウドコンピューティングに代わるエッジコンピューティングが大きな注目を集めています。

1-1.エッジコンピューティングとは?

 今回は、AIやIoT、自動運転、ドローンなどにも大きな影響を及ぼすと見られているエッジコンピューティング関連銘柄に注目していきます。
エッジコンピューティングとは
ユーザー端末の近くにデータ処理のためのサーバーを分散配置して、通信遅延を縮小する通信技法のこと
今後、あらゆるモノがインターネットに繋がるIoT社会が益々進展していくと見られていますが、同時にインターネット上で処理するデータ量が莫大なものになってくることは確実です。
 
現在、インターネット上のデータ処理は、クラウドコンピューティングという通信技法を用いるのが主流となっています。
例えば、スマホでインターネットをすると、スマホ端末から遠く離れた場所にあるクラウドサーバーにデータを送り、そこでデータ処理してから、スマホにデータが返ってきています。
 
クラウドコンピューティングでは、端末からクラウドサーバーまでに多くの通信経路を経由することから、データのやりとりをするまでの遅延が生じることが欠点として挙げられています。
 
現在は特に問題になっていませんが、今後、IoT社会の更なる進展によってデータ量が増加してくると、クラウドでのデータ処理に遅延が発生してくることが懸念されています。
 
そこで、ユーザー端末の近くにデータ処理のためのサーバーを配置することで通信遅延をなくすエッジコンピューティングが注目されているのです。
 

1-2.エッジコンピューティングの現状は?

 2015年の世界のクラウドサービス市場規模は931億ドルという巨大市場になっている一方で、エッジコンピューティング市場はまだ14.7億ドルに過ぎません。
 
しかし、エッジコンピューティング市場は、2022年には67.2億ドル市場にまで急成長すると見込まれています
 
エッジコンピューティングは、自動運転や工場のロボット制御といったリアルタイムでのデータ処理が求められる領域では特に大きく注目されています。
 
エッジコンピューティングを活用した事例としては、ファナックが2017年に、エッジ領域でデータを活用するIoT基盤「フィールドシステム」の運用を始めたことが知られています。
 
また、顔認証システムで世界一の実績を持つNECは、入退場ゲートやドアコントローラで用いられるウォークスルー顔認証装置の開発を進めています。
 
このように、エッジコンピューティングはデジタル世界の「3種の神器」として注目されるAI、IoT、ビッグデータには欠かせないものになってくると見られています。
 
★注目ポイント1
 エッジコンピューティングとは、IoT機器のデータ処理に掛かる通信遅延を縮小する技法のこと。自動運転やロボット制御などリアルタイムなデータ処理が必要な領域で大きな注目を集めている。

2.エッジコンピューティング関連銘柄は大きな値上がりを見せている

 エッジコンピューティングを手掛けている企業はまだ多くはありませんが、ホットなテーマとして注目されるIoTや自動運転と関連するテーマであるだけに、関連銘柄は大きな値上がりを見せています。

2-1.「Gravio」の提供を開始したインフォテリア

 システム開発会社の【3853】インフォテリアは、エッジコンピューティングに力を入れていることでも注目されます。

 
同社は、2017年6月21日に、エッジコンピューティング用ミドルウェア「Gravio」の提供を開始したと発表しました。
同社の株価は、2017年5月初めには678円を付けていましたが、2017年7月には一時1,745円まで上昇しました。
 
このわずか2ヶ月で2.5倍の上昇となり、2018年5月現在は1,300円前後で推移しています。
 
ただ、この上昇は仮想通貨関連銘柄として注目されたことも要因としてあります。
 
 

2-2.IoTゲートウェイ製品で注目されるぷらっとホーム

 コンピュータ周辺機器やネットワーク機器の販売を行う【6836】ぷらっとホームは、エッジコンピューティング関連銘柄として期待される銘柄です。
 
同社のインテリジェントエッジIoTゲートウェイ製品「OpenBlocks IoT VX2」は、IoTエッジコンピューティングの構築を実現するものとして注目されています。
同社の株価は、2017年5月には2,426円を付けていましたが、2017年12月には一時7,000円にまで上昇。この期間に3倍近い上昇となりました。
 
しかし、その後は暴騰の反動から暴落しており、2018年5月現在は4,000円前後で推移しています。
 
この他、エッジコンピューティング関連銘柄としては、【8157】都築電気2倍、【9739】NSW2倍となっています。
 
 
 
★注目ポイント2
 エッジコンピューティング関連銘柄は、IoTやAI関連テーマの一角としてこの1年で大きな値上がりを見せている。

3.主要エッジコンピューティング関連銘柄チェックリスト

 エッジコンピューティング関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【2359】コア1,428円  IoT関連のシステム開発
 【3652】ディジタルメディアプロフェッショナル7,920円  AIプロセッサー
 【3694】オプティム2,580円  IoTプラットフォームサービス「OPTiM Cloud IoT OS」
 【3778】さくらインターネット802円  エッジコンピューティングに近い概念であるフォグインターネットの研究
 【3853】インフォテリア1,278円  エッジコンピューティング用ミドルウエア「Gravio」
 【4813】ACCESS1,037円  エッジコンピューティングにAIを搭載したトータルソリューション「NetFront EdgeAI」
 【6301】コマツ3,555円  通信端末「エッジボックス」
 【6501】日立製作所794.4円  IoT基盤「ルマーダ」
 【6503】三菱電機1,541円  IoT基盤「エッジクロス」
 【6506】安川電機4,340円  エッジを用いた「アイキューブ メカトロニクス」
 【6701】NEC3,005円  ウォークスルー顔認証装置
 【6836】ぷらっとホーム3,575円  IoTゲートウェイ製品「OpenBlocks IoT VX2」
 【6954】ファナック23,155円  IoT基盤「フィールドシステム」
 【8157】都築電気1,042円  Edgecross対応予定ソリューション「Smart監視システム」
 【9739】NSW2,472円  組込みソフトウェア型評価パッケージ 「Edge Device Controller」

※株価は2018年5月30日終値で算出

★注目ポイント3
 エッジコンピューティング関連銘柄を抽出してみると、大手ロボットメーカーや大手電機メーカーから新興企業に至るまで幅広い。ただ、新しい概念であるため、まだ関連銘柄は多くはない。

4.エッジコンピューティング関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったエッジコンピューティング関連より上位3銘柄を発表致します。
 
※2017年5月30日~2018年5月30日の1年で算出
 

4-1.第1位【3652】DMP

チャート画像
上昇率 7.1倍(安値:2,436円 → 高値:17,470円)
市場 東証マザーズ
RSI 64.37(やや買われている)
 

4-2.第2位【6836】ぷらっとホーム

チャート画像
上昇率 3.2倍(安値:2,151円 → 高値:7,000円)
市場 東証二部
RSI 30.57(やや売られている)
 

4-3.第3位【6506】安川電機

チャート画像
上昇率 2.8倍(安値:2,177円 → 高値:6,120円)
市場 東証一部
RSI 42.72(やや売られている)

※RSIは2018年5月30日終値より算出

★注目ポイント4
 上昇率トップは、エッジコンピューティングのテーマを広めた【3652】DMP!AIプロセッサー新製品の提供もあり人気化しました。エッジコンピューティングは今後も重要視されるテーマとなる可能性が高いので、上位銘柄は特に注目したい。

5.まとめ

 この1年で関連銘柄が軒並み上昇したことからも明らかなように、エッジコンピューティング関連銘柄はIoT関連の一角として注目されるテーマ株の一つになっています。
 
エッジコンピューティングの活用が期待されている自動運転や産業用ロボットといったリアルタイムのデータ処理が必要とされる領域は日本企業が得意とする分野でもあります。
 
そのため、エッジコンピューティングの活用は日本が世界の最先端を走るものとしても期待されます
 
重要テーマのAI、IoTと同じく、エッジコンピューティングに関するニュースはチェックしておきましょう。
 

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