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【8088】岩谷産業は+62%!【3441】山王は+66%!【4091】日本酸素ホールディングスは+69%!【6391】加地テックは+91%!【6016】ジャパンエンジンコーポレーションは+248%!!
水素関連銘柄は、2020年末から2021年1月に掛けては脱炭素における最強テーマ株となっていましたが、以降は調整局面が長引いていました。
2023年に入ってからは、トヨタが水素事業の専任組織「水素ファクトリー」を新設すると発表するなど、車のエネルギーとして水素が注目されたこともあり、水素関連銘柄は再浮上を見せています。
水素関連銘柄に注目していきましょう!
1.水素関連銘柄とは?
水素関連銘柄は、脱炭素における車のエネルギーとしても注目されています。
1-1.水素関連銘柄とは
水素は、酸素と化合して燃焼すると、爆発してエネルギーを発生させますが、この際には水しか排出しません。
水素は、水を電気分解することで製造可能で、再生可能エネルギーで発電した電気を使えば、トータルで二酸化炭素を排出することもないため、脱炭素に寄与するエネルギーです。
水素で発電する「燃料電池」で走行する「燃料電池車(FCV)」も、EV(電気自動車)と並ぶ次世代自動車として注目されています。
ただ、水素エネルギー全般で課題となっているのが、水素を供給する「水素ステーション」が少ないというインフラ問題です。
今回注目していく水素関連銘柄(水素株)は、水素事業を手掛けている銘柄を中心にしたテーマ株となっており、水素関連ニュースはもちろん、脱炭素やカーボンニュートラルの文脈においても物色されやすいテーマ株となっています。
特に、国内で水素シェアトップの【8088】岩谷産業は代表的な水素関連銘柄となっており、水素関連銘柄のバロメータともなる注目銘柄です。
1-2.水素関連銘柄は脱炭素で急騰後は調整が続くも、2023年に車のエネルギーなどで再注目!
水素関連銘柄は、2020年秋に世界的な脱炭素ムーブメントが到来した際には、EV(電気自動車)や再生可能エネルギーと並んで脱炭素テーマ株として注目されました。
代表的な水素株である【8088】岩谷産業を中心に、【5922】那須電機鉄工や【6391】加地テックなどの新興株も急騰し、2020年末から2021年1月に掛けては「水素相場」と呼ばれるほどの最強テーマ株となっていました。
しかし、2021年2月以降、水素関連銘柄は急騰の反動から調整局面が長引く厳しい展開に。
なお、政府のグリーン成長戦略として、水素の運搬をサポートするアンモニアが注目されたこともありましたが、水素関連銘柄ほどの爆発力は見せなかったということが実際の所です。
2023年に入ってからは、水素関連銘柄が再び注目を集め出しています。
トヨタ自動車は水素事業の専任組織「水素ファクトリー」を2023年7月1日付で新設すると発表するなど、車のエネルギーとしての水素も注目され始めています。
日本政府は2023年6月6日、水素社会の実現に向けた新指針「水素基本戦略」を6年ぶりに改定し、アンモニアを含む水素の導入について、2040年までに現在(200万トン)の約6倍となる年1,200万トン、水素ステーションを1,000基程度設置する目標を設定しました。
2023年に水素関連銘柄は反発しており、代表的な水素関連銘柄である【8088】岩谷産業の株価は上場来高値を更新しています。
★注目ポイント |
・水素関連銘柄は、次世代エネルギーや脱炭素で注目される環境テーマ株。 |
2.水素関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2023年に上昇している水素関連銘柄について押さえておきましょう。
2-1.水素関連銘柄のバロメータ!【8088】岩谷産業
水素国内シェアトップの産業用・家庭用ガス商社【8088】岩谷産業は、水素関連銘柄を代表する銘柄です。
同社は、圧縮水素・液化水素において国内トップシェアを誇っており、液化水素ではシェアほぼ100%となっています。
同社の株価は、水素関連銘柄のマーケットにおける注目度バロメータとなっていると言っても過言ではなく、同社の株価を見ていれば水素関連銘柄への注目度が分かります。
同社の株価は、2020年秋から2021年1月に掛けては3,790円→7,470円まで約2倍の上昇となりましたが、以降は調整が続き、2022年には5,000円台で推移していました(2022年安値は2022年6月:4,870円)。
2023年3月から急伸し始め、6月には7,890円まで上昇し、2021年1月に付けた上場来高値を更新しました。
直近1年間では最大+62%の上昇率となっており、2023年の水素関連銘柄を先導する値動きとなっています。
2-2.水素関連銘柄は復活の気配!【6016】ジャパンエンジンコーポレーションなど
2023年には約2年ぶりに水素関連銘柄に注目が集まりつつあり、【8088】岩谷産業以外に大きく買われている銘柄は次の通りです。
・【6016】ジャパンエンジンコーポレーション:+248%(966円→3,370円)
・【3441】山王:+66%(876円→1,458円)
・【4091】日本酸素ホールディングス:+69%(1,905円→3,238円)
・【5922】那須電機鉄工:+45%(6,850円→9,990円)
・【6391】加地テック:+91%(3,185円→6,100円)
※上昇率は2022年6月以降の安値からそれ以降の高値の値。
水素関連銘柄は、2023年3月以降に大きな値上がりとなっています。
特に、船舶用ディーゼルエンジンを手掛ける【6016】ジャパンエンジンコーポレーションは、アンモニア燃料エンジン・水素燃料エンジンを手掛けていることから最も大きく買われています。
2020年末~2021年1月に急騰した【5922】那須電機鉄工と【6391】加地テックの2銘柄は上昇しているものの、当時の脱炭素相場のときほどの勢いはありません。
★注目ポイント |
・2023年に入ってからは、水素関連銘柄は復活の兆し!【8088】岩谷産業は上場来高値を更新し、水素エンジンを手掛ける【6016】ジャパンエンジンコーポレーションは急騰した。 |
3.水素ステーション関連銘柄リスト
【8088】岩谷産業 | 圧縮水素・液化水素で国内トップシェア |
【6016】ジャパンエンジンコーポレーション | 水素燃料エンジン・アンモニア燃料エンジン |
【3441】山王 | 水素透過膜開発サービス |
【4091】日本酸素ホールディングス | 産業ガス事業で水素を手掛ける |
【5922】那須電機鉄工 | 空温式水素吸蔵合金システム(MH-QUONクーオン) |
【6391】加地テック | 水素ステーション用圧縮機で国内トップ |
【4088】エア・ウォーター | 水素ガス発生装置「VH」 |
【6331】三菱化工機 | 小型オンサイト型水素製造装置「HyGeia」 |
【6497】ハマイ | 燃料電池車バルブ |
【7203】トヨタ自動車 | 燃料電池車、水素事業の専任組織「水素ファクトリー」 |
4.オススメの水素関連銘柄3選!
次世代エネルギー株の一角としても注目オススメの水素関連銘柄を押さえておきましょう。
【8088】岩谷産業
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | LPGでトップの商業用・家庭用ガス商社。圧縮水素・液化水素でも国内トップ。 |
岩谷産業は、圧縮水素・液化水素で国内トップとなっている代表的な水素関連銘柄です。
水素関連銘柄のバロメータとなっており、水素関連銘柄への注目度をはかる上では必ずチェックしておきたい銘柄です。
東証プライム銘柄であるため、他の水素関連銘柄のようなハイリスク・ハイリターン銘柄ではなく、水素に投資したい場合にはオススメです。
【6016】ジャパンエンジンコーポレーション
市場 | 東証スタンダード市場 |
企業概要 | 船舶用ディーゼル機関専業。水素燃料エンジン・アンモニア燃料エンジンも。 |
ジャパンエンジンコーポレーションは、水素燃料エンジン・アンモニア燃料エンジンを手掛けており、2023年に最も上昇している水素関連銘柄となっています。
ハイリスク・ハイリターン銘柄となっており、デイトレードやスイングトレードに適する銘柄となっていますが、流動性が小さいことには注意しておきましょう。
なお、水素関連銘柄が前回注目された2020年末から2021年1月に掛けては、【5922】那須電機鉄工と【6391】加地テックが同様のハイリスク銘柄となりましたが、後に大暴落となったことには注意が必要です。
【7203】トヨタ自動車
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 世界的自動車企業。EVシフトなど環境戦略に注目が集まる。 |
次世代自動車は、FCV(燃料電池車)よりもEV(電気自動車)の方が有力な情勢のような風潮もありますが、トヨタ自動車はEVにもFCVにも注力しています。
水素が来るかどうかは未知数であるため、次世代エネルギー全般に投資したい場合には、下手に水素関連銘柄に投資するより、トヨタに投資しておくのが無難であるとも言えます。
5.まとめ
水素関連銘柄は、2020年末から2021年1月に掛けては脱炭素における最強テーマ株となり、以降は調整局面が長引いていましたが、2023年からは再浮上する展開となっています。
水素関連銘柄の代表的銘柄である【8088】岩谷産業は上場来高値を2年ぶりに更新し、水素燃料エンジンを手掛ける【6016】ジャパンエンジンコーポレーションは急騰となっています。
トヨタが水素事業の専任組織「水素ファクトリー」を新設したことなどから、水素は車のエネルギーとしても注目されており、「水素ステーション」や「燃料電池車(FCV)」といったキーワードとともに注目しておきたい所です。
水素に関するニュースにはアンテナを張っておき、水素関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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