バイオマス電気関連銘柄はエネルギー高騰による新電力苦戦で注目される!?

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ウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰を受けて、バイオマス発電を手掛けるバイオマス電気関連銘柄が注目されるかもしれません。

バイオマス発電は、太陽光や風力のように気候条件に左右されないことが強みで、再生可能エネルギーのベース電源としても注目されています。

日本のバイオマス発電のシェアは小さいながらも確実に成長しており、2020年には全電力の3.2%にまで伸びてきています。

バイオマス電気関連銘柄に注目していきましょう!

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1.バイオマス電気関連銘柄とは?

ウクライナ情勢でエネルギー価格が高騰するなか、バイオマス電気関連銘柄が注目を集めるかもしれません。

1-1.バイオマス電気(バイオマス発電)とは?

バイオマス電気(バイオマス発電)とは
木屑や燃えるゴミなどの生物資源(バイオマス)を燃焼して発電して起こした電気のことです。

バイオマス電気は、トータルの時間で見れば、燃焼しても二酸化炭素の増減に影響を与えないことから、カーボンニュートラルに寄与する再生可能エネルギーに位置付けられます。

植物を燃焼すると二酸化炭素を排出しますが、植物の成長過程では光合成によって二酸化炭素を吸収しており、二酸化炭素の排出量はプラスマイナスゼロになると考えられるためです。

また、太陽光発電や風力発電は発電量が自然環境に左右されることがネックとなり発電所の建設場所も限定されてしまいますが、バイオマス発電は燃料さえあれば安定した発電量が期待できます。

ゴミを燃料にする場合にはゴミ処理施設の近くに、木くずや間伐材を燃料にする場合には木材事業者の集積場所に、廃油の場合には港に近い工業地帯などに設置することで、燃料の調達コストを押さえて発電所を設置することが可能です。

一方でバイオマス発電はコストが高く、バイオマス電気の燃料効率はあまり良くないことなどがデメリットです。

環境エネルギー政策研究所によると、日本の総電力に占めるバイオマス発電のシェアは少しずつ拡大しており、2014年の1.5%から2020年には3.2%と倍増しています。

今回注目していくバイオマス電気関連銘柄は、バイオマス発電事業を手掛けている銘柄を総称したテーマ株となります。

1-2.エネルギー価格高騰で新電力に逆風が吹く中でバイオマス電気が注目される!?

2022年は脱炭素やウクライナ情勢を背景に、原油・石炭・LNG(液化天然ガス)といったエネルギー価格の高騰が止まりません。

特にロシアがウクライナに軍事侵攻した2月24日以降、エネルギー価格は一段高となりました。

電気代は上昇し続けていますが、この煽りを受けて、「新電力」と呼ばれる電力業界への新規参入企業の経営破綻が相次いでいます。

新電力は、卸電力市場(JEPX)から電気を仕入れていますが、エネルギー価格の高騰を受けて仕入れ価格が高騰したことが要因です。

また安さを売りにして注目されていた新電力「エルピオでんき」が営業停止となったことは大きな話題となりました。

ウクライナ情勢は長期化が懸念されており、仮に早期収束したとしてもロシアへの経済制裁は長引くことであろうことから、今後もエネルギー価格は高騰し、新電力には苦しい展開になるものと思われます。

バイオマス発電は、いわばコストが高い火力発電ですが、エネルギー価格の上昇を受けて注目される可能性が高まりつつあると言えるでしょう。

★注目ポイント1

・バイオマス電気とは、木屑や燃えるゴミなどの生物資源(バイオマス)を燃焼して発電する再生可能エネルギー。
・バイオマス発電は、再生可能エネルギーの中でも天候に左右されず安定した発電ができる。一方で、コストが高く発電効率が低いことが課題。
・ウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰で新電力の経営破綻が相次ぐ中で、バイオマス電気が注目される流れになる!?

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2.バイオマス電気関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

2021年から2022年に掛けてのバイオマス電気関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。

代表的なバイオマス電気関連銘柄!【9517】イーレックス

バイオマス発電による再生可能エネルギー事業を手掛ける【9517】イーレックスは、代表的なバイオマス電気関連銘柄です。

同社は、大船渡・豊前・土佐・佐伯・中城の5ヶ所でバイオマス発電所を運営しており、2025年から坂出林田バイオマス発電所が運転予定となっています。

また、ベトナムでもバイオマス発電事業を展開することを発表しています

同社はバイオマス発電に強い再生可能エネルギー株として、脱炭素の動きが強まった2020年秋以降に大きく買われましたが、直近ではその反動から大きく売られている状況です。

2020年9月に一時1,002円を付けていた株価は、2021年8月には3,320円まで上昇。

しかしそれ以後は大きく売られており、2022年2月9日には1,409円にまで下げています。

2-2.バイオマス発電も手掛ける再エネ株の代表銘柄!【9519】レノバ

再生可能エネルギー施設全般を手掛ける【9519】レノバは、代表的な再生可能エネルギー株として知られており、バイオマス発電も手掛けています。

レノバのバイオマス発電所は、秋田と苅田の2ヶ所で稼働しており、今後は石巻ひばり野・仙台蒲生・御前崎港・徳島津田・唐津の5ヶ所で建設中となっています。

同社は、再生可能エネルギー株の最右翼として、2020年秋以降の脱炭素相場で大きく買われましたが、直近では大暴落となっています。

同社の株価は、2020年9月には1,056円を付けており、2021年9月には6,390円まで上昇。

しかし2021年12月27日、秋田県由利本荘市沖の洋上風力発電の事業者に選定されなかったというニュースをきっかけに大暴落が始まりました。

2022年2月24日には一時1,271円まで売られ、2022年4月時点では1,600円前後で推移しています。

【6013】タクマ【9514】エフオンなど上記2銘柄以外のバイオマス電気関連銘柄についても、ほぼ同じような値動きとなっています。

バイオマス電気関連銘柄は、2020年秋以降の脱炭素相場で再生可能エネルギーの一角として注目されて買われましたが、その反動から2021年秋以降は苦しい展開です。

★注目ポイント2
・バイオマス電気関連銘柄は、2020年秋以降の脱炭素相場で注目されて買われたが、その反動から2021年秋以降は苦しい展開となっている。

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3.主要バイオマス発電関連銘柄チェックリスト

バイオマス発電関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄主なサービス
【9517】イーレックス日本でバイオマス発電所を5基運転中・1基建設中
【9519】レノバ日本でバイオマス発電所を2基運転中・5基建設中
【9514】エフオン木質バイオマス発電
【5074】テスホールディングス三重エネウッド松阪・木質バイオマス発電所
【6013】タクマバイオマス発電プラント、バイオマス発電による新電力「タクマエナジー」
【9247】TREホールディングス木質バイオマス発電
【8070】東京産業バイオマス燃料事業
【6504】富士電機バイオマス発電プラント国内トップシェア
【6508】明電舎バイオマス発電システム
【2931】ユーグレナバイオ燃料「サステオ」
【9503】関西電力電力会社

 

★注目ポイント3
バイオマス発電関連銘柄を抽出してみると、電力会社を中心に幅広い業種の銘柄がバイオマス発電所を建設していることが分かる。

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4.オススメのバイオマス電気関連銘柄3選!

再生可能エネルギー株としてもオススメのバイオマス電気関連銘柄を押さえておきましょう。

【9517】イーレックス

チャート画像
市場東証プライム市場
企業概要バイオマス発電による再生可能エネルギー事業を手掛ける。

イーレックスは、代表的なバイオマス電気関連銘柄です。

日本国内でバイオマス発電所を5基稼働しており、ベトナムでもバイオマス発電事業を展開することを発表しています。

脱炭素相場で大きく買われた反動から一時は半値まで暴落しましたが、長期チャートで見てみると、まだ高値圏にあるため押し目となっている可能性もあります。

【9519】レノバ

チャート画像
市場東証プライム市場
企業概要日本全国で再生可能エネルギー施設を運営する。

レノバは、太陽光発電・陸上風力・洋上風力・バイオマス発電・地熱発電といった再生可能エネルギー施設を手掛けている、代表的な再生可能エネルギー企業です。

2021年12月以降は暴落が続いていますが、再生可能エネルギー株としては同社が最右翼であることは変わりません。

押し目買いのチャンスかもしれませんが、今後も暴落が続く可能性もあり得ることには注意しておきましょう。

【6013】タクマ

チャート画像
市場東証プライム市場
企業概要廃棄物処理やエネルギー、水処理向けプラントを手掛ける。

タクマは、プラントメーカーとしてバイオマス発電プラントを手掛けており、バイオマス発電による新電力「タクマエナジー」を展開しているバイオマス電気関連銘柄です。

2021年3月に高値を付けて以降は売りが止まらない展開となっていますが、そろそろ反発してもおかしくありません。

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5.まとめ

バイオマス電気関連銘柄は、2020年秋以降の脱炭素相場で再生可能エネルギーの一角として注目されて買われましたが、その反動から2021年秋以降は苦しい展開となっています。

特に、バイオマス発電も手掛ける代表的な再生可能エネルギー企業【9519】レノバの株価は、2021年12月以降は大暴落となっており、再エネ株には手を出しづらい状況と言わざるを得ません。

ただ、ウクライナ情勢やロシア制裁の長期化によるエネルギー価格の高止まりをきっかけに、バイオマス電気関連銘柄に注目が集まって反発する可能性は十分にあります。

政府のバイオマス発電支援などに関するニュースにはアンテナを張っておき、バイオマス電気関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。

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