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【7979】松風は+14%!【3540】歯愛メディカルは+17%!【4172】東和ハイシステムは+20%!【3645】メディカルネットは+36%!
2022年5月29日に政府が「国民皆歯科健診」を検討すると報じられたことを受けて、歯科関連銘柄は全面高となりました。
政府は歯の予防を通じて医療費の増加を抑えたい狙いがあり、「国民皆歯科健診」は国策テーマになっていく可能性があります。
歯科関連銘柄に注目していきましょう!
1.歯科関連銘柄とは?
政府は「国民皆歯科健診」を検討すると報じられており、歯科関連銘柄が国策テーマ株として注目を集めていくことになるかもしれません。
1-1.歯科関連銘柄とは?
具体的には、歯科用根管治療機器や歯科用回転治療機器、縫合機器といった歯科用機器を手掛けている企業が中心となります。
厚生労働省が発表した「令和2(2020)年医療施設(静態・動態)調査」によると、2020年の日本の歯科診療所の数は68,291軒となっており、2015年の68,737軒をピークに横ばいが続いています。
歯科診療所68,291軒の内、個人診療所が52,103軒、医療法人が15,161軒となっており、日本の歯科診療所の大半は個人診療所と医療法人が占めている状況です。
特に、医療法人は、2002年には7,499軒でしたが、この20年で倍増しており、直近でも増加傾向にあります。
日本では人口減少が進む以上、歯科診療の総需要が減っていく傾向が出てくることは不可避の状況です。
ただ近年、日本人の歯に対する意識が高まっていることもあり、歯のクリーニングやホワイトニング需要が成長しています。
歯に対する美意識の高まりは世界的な流れとなっており、ASTUTE ANALYTICAが2022年3月29日に発表したレポートによると、歯のホワイトニング製品の世界市場は年平均6.03%で成長し、2030年には8,316.5百万米ドルに達すると予測されています。
1-2.政府は「国民皆歯科健診」の導入を検討!歯科関連銘柄に注目が集まる!
歯科関連銘柄は数も少ないことから、マーケットにおいては特に注目されることがない医療テーマ株でした。
2022年5月29日、政府は経済財政運営の指針「骨太の方針」に、全国民に毎年の歯科健診を義務付ける「国民皆歯科健診」の導入に向けて、検討を始める方針を明記することが分かったと報じられました。
「国民皆歯科健診」を導入することによって、国民の歯の健康を維持して他の病気の誘発を抑え、医療費を抑制することが狙いです。
特に、人口ボリュームが最大の団塊世代が後期高齢者入りして医療費が激増する「2025年問題」を前に、少しでも医療費を削減したい思惑があるものと思われます。
65歳以上の高齢者は、歯を多く残している人ほど健康を維持しやすく、入院回数が少なくなり、寿命が長くなることが統計から明らかになっています。
ただ、厚生労働省は日本歯科医師会とともに、80歳で自らの歯を20本残す「8020運動」を進めていますが、ほとんど認知されておらず、歯周病対策の受診率は1割にも満たないことが現状です。
「国民皆歯科健診」の具体的な手法としては、健康診断の際に唾液を提出してもらい、歯周病などの可能性がある人を受診につなげる案が浮上しており、政府は令和7年(2025年)頃の導入を目指すとのことです。
このニュースを受けて歯科関連銘柄は全面高となりました。
歯科関連銘柄が長期的に買われるテーマ株となるかはまだ不透明ですが、「国民皆歯科健診」をきっかけに息の長い国策テーマ株になることが期待されます。
★注目ポイント |
・日本の歯科診療所は横ばいが続いているが、歯に対する美意識の高まりを受けてホワイトニング需要などが市場をけん引している。 |
2.歯科関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
「国民皆歯科健診」導入のニュースを受けて急騰した歯科関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。
2-1.歯科向け情報サイトを運営!【3645】メディカルネット
歯科医療従事者向け情報サイト「Dentwave.com」を運営する医療メディア企業【3645】メディカルネットは、代表的な歯科関連銘柄です。
同社は、2021年11月、日本最大級の歯科医療メディア「1D」を運営するワンディーとの業務提携を開始したことも発表しています。
同社の株価は、直近1年間で見ると大きく下げており、2021年4月に付けた839円から、2022年2月には355円まで下げました。
ただ、2022年5月29日に「国民皆歯科健診」のニュースが伝えられるとストップ高となり、5月27日に415円を付けていた株価は、翌日は値付かずのストップ高となり、5月31日には568円まで上昇。
「国民皆歯科健診」のニュースを受けて2日で一時+36%の急騰となりましたが、5月31日終値には466円まで下げています。
2-2.「国民皆歯科健診」で歯科関連銘柄は全面高!【4172】東和ハイシステム、【3540】歯愛メディカルなど
政府が「国民皆歯科健診」を検討するというニュースを受けて、歯科関連銘柄は次のように全面高となっています。
・【4172】東和ハイシステム:1,928円→2,328円(+20.74%)
・【3540】歯愛メディカル:5,250円→6,150円(+17.14%)
・【7979】松風:1,444円→1,659円(+14.88%)
・【7067】ブランディングテクノロジー:980円→1,075円(+9.69%)
・【7716】ナカニシ:2,401円→2,575円(+7.24%)
※株価は2022年5月27日終値から5月31日までの高値の値。
ただ、いずれの銘柄も5月31日の後場には大きく下げており、ニュースを受けての一時的な高騰となっています。
今後、「国民皆歯科健診」が本格化していく際には、今回買われた歯科関連銘柄は中心に押さえておくようにしておきましょう。
★注目ポイント |
・政府が「国民皆歯科健診」を検討すると伝えられたことで、歯科関連銘柄は全面高となった。 |
3.歯科関連銘柄リスト
【3645】メディカルネット | 歯科医療従事者向け情報サイト「Dentwave.com」 |
【4172】東和ハイシステム | 歯科電子カルテ統合システム「Hi Dental Spirit XR-10i」 |
【3540】歯愛メディカル | 歯科製品の企画・製販、歯科通販トップ |
【7979】松風 | 人工歯や研削剤に強い歯科材料・器具大手 |
【7067】ブランディングテクノロジー | 歯科医院向け集患支援サービス「シカコン」 |
【7716】ナカニシ | 歯科医療用ハンドピースで世界トップ |
【6789】ローランド ディー.ジー. | 歯科用ミリングマシン |
【7730】マニー | 歯科用根管治療機器 |
【7986】日本アイ・エス・ケイ | 歯科医療機器 |
【5966】KTC | 歯科用インプラント手術器具 |
4.オススメの歯科関連銘柄3選!
「国民皆歯科健診」でも注目されるオススメの歯科関連銘柄を見ていきましょう。
【3645】メディカルネット
市場 | 東証グロース市場 |
企業概要 | 歯科・エステ向けのポータルサイト運営。 |
メディカルネットは、歯科医療従事者向け情報サイト「Dentwave.com」を運営している歯科関連銘柄です。
「国民皆歯科健診」のニュースを受けて最も大きく反応した銘柄の一つとなっており、今後も要注目です。グロース市場の低位株であることから、リスクが高いことには注意しておきましょう。
【3540】歯愛メディカル
市場 | 東証スタンダード市場 |
企業概要 | 歯ブラシなど歯科製品の企画・製販を手掛ける。歯科通販トップ。 |
歯愛メディカルは、歯ブラシなど歯科製品の企画・製販を手掛けており、歯科通販トップの歯科関連銘柄です。
「国民皆歯科健診」を受けて大きく買われた銘柄となっており、今後も要チェックしておきましょう。
【7716】ナカニシ
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 歯科医療用ハンドピースで世界トップの高速回転機器メーカー。 |
ナカニシは、歯科医療用ハンドピースで世界トップシェアであることで知られる歯科関連銘柄です。
歯科関連銘柄はグロース市場・スタンダード市場の銘柄が多くなっていますが、同社はプライム市場の銘柄です。歯科関連銘柄では最も手堅い銘柄と言えるでしょう。
5.まとめ
政府が「国民皆歯科健診」を検討するというニュースを受けて、歯科関連銘柄は全面高となりました。
ただ、ニュースを受けた2022年5月30日から31日に掛けては大きく買われたものの、5月31日の後場から6月1日に掛けては売りが目立つ展開となったことには注意が必要です。
今後、「国民皆歯科健診」の動きが本格化してくることになれば、歯科関連銘柄は息の長い国策テーマ株になることも十分に考えられます。
団塊世代が後期高齢者入りする「2025年問題」以降、日本の医療費増加は社会的課題となることは間違いなく、「国民皆歯科健診」の続報が待たれます。
「国民皆歯科健診」に関するニュースにはアンテナを張っておき、歯科関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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