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【2307】クロスキャットは+157%!【7033】マネジメントソリューションズは+199%!
デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、2020年には多くのテンバガー株を輩出した最強テーマ株となっていましたが、その反動から2021年以降は厳しい展開が続いています。
とはいえ、AIやクラウドといったDXはマーケットにおいて最注目テーマであることに変わりなく、2021年以降に大きく売られている反動から、いつ大反発となってもおかしくはありません。
デジタルトランスフォーメーション関連銘柄に注目していきましょう!
1.デジタルトランスフォーメーション関連銘柄とは?
2020年新型コロナ相場では最強テーマ株となったデジタルトランスフォーメーション関連銘柄ですが、2021年から2022年に掛けては苦しい展開が続いています。
1-1.デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?
株式市場におけるデジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、AI(人工知能)やクラウドコンピューティング(SaaS)、サイバーセキュリティ、メタバースといったデジタル系テーマ株全般を指します。
世界の株式市場において最も代表的なデジタルトランスフォーメーション関連銘柄と言えるのが、アメリカのIT企業大手GAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)です。
今日の世界経済はGAFAMを中心に回っており、デジタルトランスフォーメーションは株式市場において最も重要なテーマ株の一つです。
特に、新型コロナ禍においてはテレワークやオンライン教育などが広まり、巣ごもり消費拡大でネット通販も急激に伸びるなど、「DX」という言葉は社会に広く浸透しました。
2020年の新型コロナ相場では、【4477】BASEや【3788】GMOグローバルサイン・ホールディングス、【2150】ケアネット、【3998】すららネットなど、デジタルトランスフォーメーション関連銘柄が次々とテンバガーを達成。
2020年9月に発足した菅政権がデジタル庁を推進したことも、デジタルトランスフォーメーション関連銘柄の一段高に寄与する展開となりました。
1-2.2021年以降のデジタルトランスフォーメーション関連銘柄は苦しい展開が続く
デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、2020年新型コロナ相場では最強テーマ株となっていましたが、2021年はその反動から調整局面となり、テンバガーを達成した銘柄もその多くが暴落となりました。
そして、2022年に入ってからは、世界のデジタルトランスフォーメーション関連銘柄とも言えるGAFAMの株価も下げる展開となっています。
この裏には、米国で続く急激なインフレを抑制するために、米国FRBが2021年11月から利上げ方針に転換し、新型コロナ禍で大きく買われていたNASDAQ市場が大きく売られたことがあります。
2021年11月以降は、日本の株式市場も冴えない展開が続いており、特にデジタルトランスフォーメーション関連銘柄が多い東証グロース市場(旧・東証マザーズ市場)は大きく売られている状況です。
デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、2021年には全体的には売りが目立っていたものの、【6532】ベイカレント・コンサルティングや【7078】INCLUSIVE、【2158】FRONTEOなど、一部のDX株は強い状況にありました。
しかし、2021年に強かった上記3銘柄の株価は、2022年5月24日時点では次のようになっています。
・【6532】ベイカレント・コンサルティング:63,400円(2021年9月)→38,200円
・【7078】INCLUSIVE:5,900円(2021年11月)→892円
・【2158】FRONTEO:5,300円(2021年11月)→983円
※2021年高値から2022年5月25日終値の値。
デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、急騰後に暴落する銘柄がほとんどです。
AIやクラウド、サイバーセキュリティ、メタバースといったデジタルトランスフォーメーションは今後も注目テーマであることは間違いありませんが、急騰銘柄のその後には注意しておきましょう。
たデジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、2022年に再点火する可能性も十分に考えられます。
★注目ポイント |
・デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、AIやクラウド、サイバーセキュリティ、メタバースといったデジタル系テーマ株の総称。 |
2.デジタルトランスフォーメーション関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2021年から2022年に掛けて大きく上昇したデジタルトランスフォーメーション関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.成長を続けるDX関連銘柄!【7033】マネジメントソリューションズ
ITコンサルティング企業の【7033】マネジメントソリューションズは、堅調に上昇し続けているデジタルトランスフォーメーション関連銘柄です。
同社の株価は、短期的な急騰はないものの、2018年の上場以来、堅調に株価を上げ続けています。
2018年7月のIPO時に500円を付けていた同社の株価は、2022年4月14日には5,050円まで上昇しました。
直近1年間の上昇率で見ると、2021年5月に付けていた1,684円から最大+199%となっています。
多くのデジタルトランスフォーメーション関連銘柄が急騰→暴落となる中で、右肩上がりの上昇を続けている成長株です。
2-2.金融DXに強いシステムインテグレーター!【2307】クロスキャット
金融関連システムに強いシステムインテグレーターの【2307】クロスキャットは、ビッグデータやフィンテックで注目されるデジタルトランスフォーメーション関連銘柄です。
同社の株価は、2021年7月には476円まで下げていましたが、そこから上昇を続けており、2022年3月30日には1,226円を付けています。
この1年の最大上昇率は+157%ですが、2022年4月以降は大きく下げており、5月25日時点では860円となっています。
上記2銘柄は、2022年以降にも上場来高値を更新しているデジタルトランスフォーメーション関連銘柄ですが、多くのDX株は暴落が止まらない銘柄がほとんどです。
デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、2020年には最強テーマ株となっていましたが、2021年は多くの銘柄が調整局面となり、2022年に入ってからも下落が止まらない状況が続いています。
★注目ポイント |
・デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、2020年には最強テーマ株となっていたが、2021年は多くの銘柄が調整局面となり、2022年に入ってからも下落が止まらない状況が続いている。 |
3.デジタルトランスフォーメーション関連銘柄リスト
【4307】野村総合研究所 | ITコンサルティング大手 |
【6532】ベイカレント・コンサルティング | ITコンサルティング |
【7033】マネジメントソリューションズ | ITコンサルティング |
【3788】GMOグローバルサイン・ホールディングス | GMO系で電子認証に強い |
【3923】ラクス | 中小企業向けクラウドサービス「楽楽精算」 |
【4776】サイボウズ | テレワークに強いグループウエアソフト開発 |
【1447】ITbookホールディングス | 官公庁・地方向けマイナンバー事業 |
【3655】ブレインパッド | AI・ビッグデータ活用ビジネス |
【2307】クロスキャット | 金融関連システムに強いシステムインテグレーター |
【2158】FRONTEO | AIを活用した訴訟支援(リーガルテックAI) |
4.オススメのデジタルトランスフォーメーション関連銘柄3選!
今後も注目されるオススメのデジタルトランスフォーメーション関連銘柄を押さえておきましょう。
【4307】野村総合研究所
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 野村証券系のITコンサルティング、システムインテグレーター。 |
野村総合研究所は、日本のITコンサルティング大手です。2021年以降は、【6532】ベイカレント・コンサルティングや【7033】マネジメントソリューションズといった、ITコンサルティング企業がデジタルトランスフォーメーション関連銘柄として物色されている傾向があります。
【3923】ラクス
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 中小企業向けクラウドサービス「楽楽精算」を手掛ける。 |
デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、大手の東証プライム銘柄であっても2020年の反動で大きく下げている銘柄がほとんどです。
クラウドサービスに強い【3923】ラクス、電子認証に強い【3788】GMOグローバルサイン・ホールディングス、テレワークに強い【4776】サイボウズなどは反発期待で押さえておくとよいでしょう。
【2158】FRONTEO
市場 | 東証グロース市場 |
企業概要 | AIを活用した訴訟事業(リーガルテックAI)に強いITベンチャー。 |
FRONTEOは、リーガルテックAIを手掛ける異色のAIベンチャーとして知られるデジタルトランスフォーメーション関連銘柄です。
2020年3月に付けていた156円から、2021年11月には5,300円まで上昇しており、新型コロナ相場で最も買われたAI株となりましたが、2022年5月25日時点では983円まで暴落しています。
ハイリスク銘柄ですが、急騰反発狙いで押さえておくのもアリでしょう。
4.まとめ
デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、2020年には最強テーマ株となっていましたが、その反動から2021年以降は苦しい展開が続いています。
2022年には【7033】マネジメントソリューションズや【2307】クロスキャットなど上げた銘柄もあるものの、上昇率を見てみると、急騰銘柄が相次いだ2020~2021年に比べて大きく見劣りしていると言わざるを得ません。
世界的に見ると、メタバースなど新テクノロジーへの期待はあるものの、米国NASDAQ市場が低調となっていることがネックです。
ただ、AIやクラウドといったデジタルトランスフォーメーションが最注目テーマ株であることは変わらないため、そろそろ調整が終わってもおかしくない流れではあります。
今後もデジタルトランスフォーメーションに関するニュースにはアンテナを張っておき、デジタルトランスフォーメーション関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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