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会計クラウドサービス「会計freee」などを提供するフィンテック企業freeeのIPOに大きな注目が集まっています。
特に近年はUberEatsやクラウドソーシングの発展から、確定申告をする必要があるフリーランサーが増加中です。
政府が推進する副業解禁を始め、働き方改革も業績拡大の追い風になると期待されます。
また、freeeの競合他社であるマネーフォワードはIPOによって2倍の上昇となったことも、freeeのIPOが多くの投資家から注目される一因です。
freeeのIPO観測情報に注目していきましょう!
1.freeeのIPOに期待
会計クラウドサービス「会計freee」などを提供するfreeeのIPOに大きな期待が高まっています。
1-1.freeeとは?
freee(フリー)は、小規模法人や個人事業主向けの事務管理を効率化するためのクラウドサービスを開発・運営するフィンテック企業です。
freeeは、2012年7月にGoogle出身の佐々木大輔氏らによって創業されました。
2013年3月にはクラウド会計ソフト「freee」をリリースし、2015年には法人登記などの手続きが簡単にできる「会社設立 freee」をリリース。
2017年には勤怠や労務手続き、給与計算などを行う「人事労務 freee」をリリースしています。
freeeが開発・運営するクラウドサービスは、いずれも小規模法人や個人事業主を対象としていることが特徴です。
マーケティングリサーチを手掛けるMM総研が2017年9月26日に発表した「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査」によると、クラウド会計ソフトを利用する従業員300人以下の中小企業等において、「クラウド会計ソフト freee」の利用率は32.3%と最も高くなっています。
同じく、MM総研が2019年3月に発表した「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2019年3月末)」によると、確定申告をした個人事業主が使ったクラウドサービスとして、「クラウド会計ソフト freee」は18.2%とシェア3位となっています。
クラウド会計ソフトは、弥生会計、MF会計、freeeの3強となっており、この3社が凌ぎを削っている状況です。
近年UberEatsやクラウドソーシングなどの発展から、確定申告が必要となるフリーランサーが増加していることもあり、クラウド会計ソフトの需要は増加の一途を辿るものと見られます。
1-2.freeeのIPO観測情報は?
大型IPO案件として投資家から大きな注目を集めるfreeeですが、2019年9月現在、IPO観測情報は特に出ていないようです。
ただfreeeは資金調達を積極的に行っており、2018年8月時点での累計調達金額は161億円となっています。
直近の資金調達の動きを見てみると、2015年8月にはシリコンバレーの大手ベンチャーキャピタルDCMやリクルートから35億円、2016年12月には未来創世ファンドから33.5億円、2018年8月には三菱UFJ銀行やLINEから65億円を調達しています。
競合する【3994】マネーフォワードは既に上場していることもあり、freeeも資金調達のためにIPOの動きがあっても不思議ではありません。
freeeのIPO観測情報にはアンテナを張っておきましょう。
★注目ポイント1 |
・freee(フリー)は、小規模法人や個人事業主向けにクラウドサービスを開発・運営するフィンテック企業 ・freeeのIPO観測情報は特に出ていないが、資金調達を積極的に行っており要監視 |
2.freeeIPO関連銘柄の推移
freeeのIPOで注目しておくべき銘柄を抑えておきましょう。
2-1.「MFクラウド会計」でfreeeと凌ぎを削る!【3994】マネーフォワード
家計簿アプリ「マネーフォワード」やクラウド会計ソフト「MFクラウド会計」などを手掛ける【3994】マネーフォワードは、フィンテック関連銘柄を代表する銘柄であり、freeeのIPOで最も注目される銘柄です。
クラウド会計ソフト市場は弥生会計、MF会計、freeeの3強となっており、freeeがIPOすることになれば、マネーフォワードは必然的に注目されることは間違いありません。
なお、弥生会計を手掛ける弥生株式会社はオリックス傘下で、非上場企業となっています。
【3994】マネーフォワードは2017年9月にIPOしましたが、このときの公開価格は1,550円で、初値は公開価格の約2倍となる3,000円を付けました。
2018年3月には6,380円の高値を付け、IPOの公開価格から4倍以上に。
IPOから2年経ちますが、未だに公開価格を下回ったことは1度もありません(最安値は2018年12月に付けた2,639円)。
▼マネーフォワードのIPO後から1年の動き
freeeと競合するマネーフォワードでIPOが成功した前例があるために、多くの投資家がfreeeのIPOにも期待しているのです。
2-2.freeeに出資・業務提携!【3938】LINE
コミュニケーションアプリ「LINE」やキャッシュレス決済「LINE Pay」などを手掛ける【3938】LINEは、freeeに資金提供および業務提携していることから注目です。
LINEは2018年8月に第三者割当増資でfreeeに出資しており、その際に連携を強化することも発表しています。
その後2018年12月には、freeeとLINE Payが共同開発した、スモールビジネスの経営者が簡単に経理作業できるサービス「LINE店舗経理」の提供を発表。
さらに2019年2月からは、LINEのトーク上で15問の質問に答えることで確定申告に必要な書類が分かる「確定申告の書類診断 by freee」の提供を開始しています。
ただLINEはfreeeと積極的に業務提携していますが、freeeがIPOした際に株価に寄与するか?
ということには疑問符が付きますので注意しておきましょう。
★注目ポイント1 |
・freeeと競合するマネーフォワードはIPOで約2倍となった ・投資家のfreeeに対する期待は、関連銘柄の動向ではなくIPO一点に絞られているものと思われる |
3.freee関連銘柄リスト
【3694】オプティム | freeeのチャネルパートナー企業 |
【3938】LINE | freeeに出資(2018年8月)・業務提携、「LINE店舗経理」「確定申告の書類診断 by freee」 |
【3994】マネーフォワード | クラウド会計ソフト「MFクラウド会計 |
【4901】富士フイルムHD | 傘下の富士ゼロックスがfreeeのチャネルパートナー企業 |
【6098】リクルート | freeeに出資(2015年8月) |
【8306】三菱UFJ | freeeに出資(2018年8月) |
【8308】りそな | freeeの金融パートナー企業 |
【8411】みずほ | freeeの金融パートナー企業 |
【8473】SBI | freeeに出資(2015年12月) |
【9434】ソフトバンク | freeeのチャネルパートナー企業 |
4.まとめ
freeeがIPOとなった際に注目されるかもしれない関連銘柄はいくつか挙げられますが、投資家のfreeeへの期待はIPO一本に絞られていると言えそうです。
特にfreeeが競合する【3994】マネーフォワードはIPOで公開価格の2倍の価格を付けており、上場後にはIPOから最大4倍以上の値を付けています。
マネーフォワードでの成功体験があるために、freeeのIPOが発表されたら争奪戦になることは必至です。
またフリーランサーの増加や政府が働き方改革で副業を推進していることから、確定申告をする人が増えており、クラウド会計市場は今後さらに成長することが期待されます。
freeeのIPO観測情報にはアンテナを張っておきましょう!
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