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旅行・観光株を中心とするゴールデンウィーク関連銘柄は、例年ならゴールデンウィーク前に物色されることが期待されます。
しかし2021年のゴールデンウィークも、新型コロナ第四波で厳しい状況が待ち受けていると言わざるを得ません。
ただ今後、ワクチン接種が広まって新型コロナが収束してきた際には、ゴールデンウィーク関連銘柄は大きな反発となることが期待されます。
ゴールデンウィーク関連銘柄に注目していきましょう!
1.ゴールデンウィーク関連銘柄とは?
新型コロナ第四波の中で迎える2021年のゴールデンウィークは、ゴールデンウィーク関連銘柄も厳しい展開になるかもしれません。
1-1.ゴールデンウィーク関連銘柄の概要
ゴールデンウィークは、4月29日の「昭和の日」から、5月3日の「憲法記念日」、5月4日の「みどりの日」、5月5日の「こどもの日」までを指すことが一般的ですが、その前後の土日・振替休日を含めて呼ばれることも多くなっています。
ゴールデンウィークの歴史は古く、1948年に国民の祝日に関する法律が施行されたことで、現在まで続く日本の伝統的な長期休暇となりました。
ゴールデンウィークでは、国内・海外問わず旅行に行く人が多く、日本人が1年間の中で最も旅行・観光を楽しむ時期の一つとなっています。
観光地にとっては1年の中で最大の書き入れ時でもあり、「博多どんたく」や「ひろしまフラワーフェスティバル」などは、ゴールデンウィーク中に行われる日本最大級の祭りとして知られています。
今回注目していくゴールデンウィーク関連銘柄は、ゴールデンウィークで大きな経済効果が見込まれる旅行・観光株を中心とするテーマ株です。
1-2.新型コロナ第四波の中で、2021年のゴールデンウィークはどうなる?
2019年のゴールデンウィークは、平成から令和への改元に伴う10連休となったこともあり、ゴールデンウィーク中の旅行者が過去最高となりました。
JTBの発表によると、2019年のゴールデンウィーク中に国内旅行をした人は2018年比+1.1%増の2,401万人、海外旅行をした人は2018年比+6.9%増の66.2万となり、いずれも過去最高だったとのことです。
しかし、2020年のゴールデンウィークは、新型コロナの影響で、過去最高から一転して旅行・観光業は全滅状態となってしまいました。
2021年のゴールデンウィークも、旅行・観光業にとっては非常に厳しい状況となりそうです。
旅工房が行った調査によると、2021年のゴールデンウィークは「自宅で過ごす」と考えている人が79.2%に上り、「日帰り旅行」5.7%、「帰省」4.8%、「国内旅行(宿泊)」3.7%、「海外旅行」1.2%と厳しい数字が並びます。
「Go To トラベルキャンペーン」も停止したままとなっており、ゴールデンウィーク関連銘柄の中心となる旅行・観光株は厳しい状況が続きそうです。
そしてこの状況に追い打ちを掛けるのが、関西を中心に猛威を振るっている新型コロナ第四波です。
政府は2021年4月20日、大阪・兵庫・東京の3都府県に3度目の緊急事態宣言を発令し、ゴールデンウィーク期間中の4月29日から5月9日までとする方針とのことです。
★注目ポイント1 |
・ゴールデンウィーク関連銘柄は、ゴールデンウィークで大きな恩恵を受ける旅行・観光株が中心となる。 ・新型コロナ第四波により、2021年のゴールデンウィークも厳しい状況が続く。 |
2.ゴールデンウィーク関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2021年のゴールデンウィークを前に、代表的なゴールデンウィーク関連銘柄の値動きを押さえておきましょう。
2-1.旅行比較サイト「トラベルコ」!【3926】オープンドア
旅行比較サイト「トラベルコ」を運営する【3926】オープンドアは、例年ならゴールデンウィークに強いゴールデンウィーク関連銘柄として注目されます。
同社の株価は、2020年1月初めには1,547円を付けており、2020年3月のコロナショックでは一時670円まで下落。その後は旅行株としては真っ先に反発し、「Go To Travelキャンペーン」を受けて一段高に。
2021年2月25日には2,580円まで戻しており、旅行株にも関わらず、新型コロナ前の水準を大きく上回っています。なお、2021年2月決算では赤字転落を発表しており、業績が良いわけではありません。
しかし、新型コロナ第四波を受けて大きく下げており、2021年4月21日には1,696円まで下げています。まだコロナショック前の水準を上回っていますが、ゴールデンウィークを前に不穏な値動きと言わざるを得ません。
旅行株としては、同社は例外的な値動きであり、【9603】エイチ・アイ・エスや【9726】KNT-CTホールディングス、【6548】旅工房などの旅行株は、「Go To Travelキャンペーン」で反発したものの、コロナショック前の水準が遠いことに変わりません。
2-2.東京ディズニーリゾートを運営!【4661】オリエンタルランド
日本最大のテーマパーク「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」を運営する【4661】オリエンタルランドも、ゴールデンウィークに強いゴールデンウィーク関連銘柄と言って間違いないでしょう。
ディズニーランドの入園制限などがあったものの、同社の株価は新型コロナ相場でも好調を維持しています。
2020年1月初めには14,760円を付けており、2020年3月のコロナショックでは11,250円まで下落。その後は反発し、2021年2月18日に18,640円まで上げて、2度目の緊急事態宣言中に上場来高値を更新しました。
しかし、高値を付けてからは下落しており、2021年4月21日には15,050円まで下げています。2ヶ月で約-20%の下落となっており、新型コロナ第四波が嫌気されていることは間違いありません。
★注目ポイント2 |
・ゴールデンウィーク関連銘柄は、新型コロナ第四波を受けて、2021年のゴールデンウィーク前に下落が目立っている。 |
3.ゴールデンウィーク関連銘柄リスト
2021年も注目度が高いとされるフィンテック関連銘柄チェックしておきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【3926】オープンドア | 旅行比較サイト「トラベルコ」 |
【6548】旅工房 | ネット専業旅行会社 |
【9376】ユーラシア旅行社 | 高所得者向け海外旅行 |
【9603】エイチ・アイ・エス | 旅行会社大手、テーマパーク「ハウステンボス」 |
【9726】KNT-CT | 旅行会社大手 |
【4661】オリエンタルランド | テーマパーク「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」 |
【4680】ラウンドワン | 屋内レジャー施設「ROUND1」 |
【8801】三井不動産 | 東京ドームを完全子会社化 |
【9001】東武鉄道 | 「東京スカイツリー」 |
【9675】常磐興産 | テーマパーク「スパリゾートハワイアンズ」 |
4.オススメのゴールデンウィーク関連銘柄3選!
【9603】エイチ・アイ・エス
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 旅行会社大手。テーマパーク「ハウステンボス」も運営。 |
エイチ・アイ・エスは、旅行株としては最大の銘柄であり、東証で最も代表的なゴールデンウィーク関連銘柄と言えます。「Go To Travelキャンペーン」が好感されて株価の最悪期は脱したものの、厳しい状況が続いていることには変わりありません。
ワクチンで新型コロナが収束していることが期待される2022年のゴールデンウィークに向けてチェックしておきたい銘柄です。
【4661】オリエンタルランド
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」を運営する。 |
オリエンタルランドは、初心者から上級者まで全ての投資家・トレーダーにおすすめのゴールデンウィーク関連銘柄です。東京ディズニーランドの優待券が貰えるため、投資初心者の株主優待投資デビューにもおすすめできます。
ただ、唯一の欠点は、最低投資金額が約150万円とやや高額なことです。
【3926】オープンドア
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 旅行比較サイト「トラベルコ」を運営。 |
オープンドアは、旅行株の中ではエイチ・アイ・エスに次ぐ売買代金を誇る人気銘柄です。決算が赤字にも関わらず、「Go To Travelキャンペーン」で好感されて、コロナ前の株価水準を大きく上回っています。
デイトレーダーやスイングトレーダーなど短期投資家に人気の銘柄となっており、投資初心者にはあまりおすすめはできません。長期投資よりもトレード向けのゴールデンウィーク関連銘柄です。
4.まとめ
旅行・観光株を中心とするゴールデンウィーク関連銘柄は、新型コロナ第四波を受けて、2021年のゴールデンウィーク前に不穏な値動きとなりつつあります。
新型コロナ第四波を受けて、大阪・兵庫・東京の3都府県に3度目の緊急事態宣言が発令されることから、2021年のゴールデンウィークも旅行・観光には厳しい状況になることは避けられません。
ただ、日本でもワクチン接種は進んでおり、既に効果が出ているイスラエルやイギリスのように大きな効果が出ることで、新型コロナがある程度の収束に向かうことが期待できます。
また、ゴールデンウィーク関連銘柄は「Go To Travelキャンペーン」の影響を受ける銘柄が多いことから、「Go To Travelキャンペーン」が再開された場合にも注目です。
ゴールデンウィーク関連銘柄は新型コロナの影響を大きく受けた銘柄が多い分、今後の反発に繋がりそうなニュースにはアンテナを張っておきましょう。
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