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日本最大のテーマパークである「ハウステンボス」が、IPO(新規上場)の準備を進めていることが発表されて大きな話題となっています。
ハウステンボスは旅行会社大手のエイチ・アイ・エスの傘下で長らく再建を進めてきましたが、2019年2月28日、エイチ・アイ・エスはハウステンボスがIPOする意向を正式に発表しました。
今回はハウステンボスのIPOに注目していきましょう!
1.ハウステンボスのIPOに期待
日本最大のテーマパークであるハウステンボスがIPOへ向けた準備をしていることで注目を集めています。
1-1.ハウステンボスとは?
ハウステンボスは、長崎県佐世保市にあるテーマパークです。「HTB」や「テンボス」という略称で呼ばれることもあります。
ハウステンボスは、中世ヨーロッパ全体をテーマに、オランダの街並みを再現したテーマパークとなっており、「ハウステンボス」という名前はオランダ語で「森の家」を意味しています。
ハウステンボスの最大の特徴は、その敷地面積の広さです。東京ドーム約33個分の敷地面積は、東京ディズニーランドの1.5倍となっており、これは日本のテーマパークでは最大となっています。
レジャー施設では実質日本3位
綜合ユニコムが2018年9月に発表した「全国の主要レジャー・集客施設 入場者数ランキング 2018」によると、ハウステンボスの2017年の入場者数は前年比-0.4%減となる288万1000人となりました。
これは、集計上では東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの3,010万人に次ぐ2位となっていますが、実質的には入場者数未公表のUSJに次ぐ3位になると見られます。
ハウステンボスの入場者数は、テーマパーク全体では東京ディズニーリゾート・USJに次ぐ3位となっているものの、2大テーマパークとの差は大きく開いている状態です。
1-2.ハウステンボスのIPO観測情報は?
ハウステンボスの親会社であるエイチ・アイ・エスは、2019年2月28日に、ハウステンボスと施設管理会社ハウステンボス・技術センターの株式を、東京証券取引所に上場するための準備を始めたと発表しました。
IPO観測情報が出たハウステンボスについて、開業から今回のIPO観測に至るまでの歴史を抑えておきましょう。
ハウステンボスは1992年3月25日に開業しました。1996年度には380万人の入場者を記録しましたが、その後は長年に渡って低迷することになります。
2003年には、初期投資額の2,289億円の負債を解消できず、会社更生法の適用を申請。
その後、野村プリンシパル・ファイナンスをスポンサーとする更生計画案が認可されてからは、韓国や中国からの来場者数が増えたことによって一時持ち直しました。
しかしリーマンショックで再び経営状態が悪化……。
エイチ・アイ・エスの経営再建が開始される
野村プリンシパル・ファイナンスは2010年3月をもって支援から手を引くことになり、2010年4月からは旅行会社大手のエイチ・アイ・エスが中心となる経営再建計画が開始されました。
エイチ・アイ・エス傘下での再建は順調に進み、ハウステンボスの入場者数は300万人を回復。エイチ・アイ・エスにとっても、ハウステンボスは稼ぎ頭となるなどWin-Winの関係となります。
しかし2016年4月の熊本地震以降、ハウステンボスの入場者数は再び伸び悩み始めることに……。
エイチ・アイ・エスは、ハウステンボスに中国の大手投資会社・復星集団から出資を受け入れて、中国人旅行客の集客増を通じてテコ入れを図ることを計画していました。
しかしこの計画は2019年2月に中止が発表。
そして2019年2月28日、エイチ・アイ・エスは、ハウステンボスと施設管理会社ハウステンボス・技術センターの株式を、東京証券取引所に上場するための準備を始めたと発表しました。
ハウステンボスのIPOについて、具体的な時期や売り出し規模などは未定となっています。
★注目ポイント1 |
・ハウステンボスは長崎県佐世保市にある日本最大のテーマパーク ・エイチ・アイ・エスの傘下で再建が進んでいたが、近年は入場者数が低迷 ・2019年2月28日、エイチ・アイ・エスはハウステンボスをIPOするための準備を始めたと発表 |
2.ハウステンボスIPOで注目しておきたい関連銘柄
ハウステンボスのIPOでも注目されることが期待される銘柄の直近動向を見ていきましょう。
2-1.ハウステンボスの筆頭株主!【9603】エイチ・アイ・エス
旅行会社大手の【9603】エイチ・アイ・エスは、ハウステンボス関連銘柄として絶対に抑えておかなければいけない銘柄です。
同社は、ハウステンボスの筆頭株主(66.67%)で、ハウステンボスのIPOによって最も大きな影響を受ける銘柄であるため、ハウステンボスのIPOを占う上でも注目が集まります。
同社の株価は2019年に入ってから大きく下げています。特に、ハウステンボスをIPOする意向が報じられた2019年2月28日以降は大きな下落となっています。
具体的な株価を見てみると、同社がハウステンボスのIPO意向を発表した直後の2019年3月初めには、4,520円の2019年最高値を付けていましたが、その後は一貫して下げており、2019年8月には2,438円まで下落。
同社がハウステンボスをIPOする意向を発表してからの半年足らずで、-46%もの大暴落となっています。
2-2.ハウステンボスIPOで動意付く!?【9656】グリーンランドリゾート
続いて、ハウステンボスのIPOで動意付きそうな銘柄を見ていきましょう。
熊本県と北海道でリゾート施設「グリーンランドリゾート」を運営する【9656】グリーンランドリゾートは、「九州」と「テーマパーク」という2つの共通点から、ハウステンボス関連銘柄として物色されるかもしれません。
同社が運営する「グリーンランドリゾート」は、年間約300万人を集客する一大リゾートエリアとなっています。
熊本県荒尾市にある「九州グリーンランド」は、九州の中心に位置する絶好のロケーションで、九州を代表するリゾート施設です。
同社の株価は、2019年に入ってからは長らく450円前後の低位株で横ばいとなっています。
今後、ハウステンボスのIPOに合わせて、低位株から大きく上昇することも考えられるため、抑えておくとよいでしょう。
★注目ポイント2 |
・ハウステンボスのIPOを発表後、エイチ・アイ・エスの株価は大暴落している |
3.ハウステンボス関連銘柄リスト
ハウステンボス関連銘柄リストを見ていきましょう。
3-1.ハウステンボス関連銘柄チェックリスト
銘柄 | 主なサービス |
【1959】九電工 | 九州電力系の電気工事会社、ハウステンボスの株主(5.00%) |
【4661】オリエンタルランド | 日本最大のテーマパーク「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」を運営 |
【8136】サンリオ | テーマパーク「サンリオピューロランド」を運営 |
【9031】西日本鉄道 | 北九州を地盤とする電鉄大手、ハウステンボスの株主(1.67%) |
【9142】JR九州 | 九州全域で鉄道事業を展開する、ハウステンボスの株主(3.33%) |
【9508】九州電力 | 九州地域の電力事業を手掛ける、ハウステンボスの主要株主(13.33%) |
【9536】西部ガス | 福岡基盤の都市ガス大手、ハウステンボスの主要株主(10.00%) |
【9603】エイチ・アイ・エス | 旅行会社大手、ハウステンボスの筆頭株主(66.67%) |
【9656】グリーンランドリゾート | 熊本で「グリーンランドリゾート」を運営 |
5.まとめ
ハウステンボスの親会社であるエイチ・アイ・エスは、2019年2月28日に、ハウステンボスがIPOする準備を進めていることを発表しました。
しかし、この発表後から半年足らずで、エイチ・アイ・エスの株価は約半分にまで大暴落となっています。
投資家からしたら、エイチ・アイ・エスがハウステンボスを手放してしまうことを嫌気しているのかもしれません。
ただこれは逆に言えば、多くの投資家はハウステンボスに期待しているということであり、ハウステンボスのIPOには大きな期待が集まると見ることもできます。
ハウステンボスのIPOに関するニュースにはアンテナを張っておき、【9603】エイチ・アイ・エスの株価動向も合わせてチェックしておきましょう。
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