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人工肉市場が世界的に成長する中で、培養肉を手掛けるインテグリカルチャーの上場IPOにも注目が集まっています。
インテグリカルチャーは、低コスト細胞培養プラットフォーム「CulNet System」を独自開発しており、日本ハムと培養肉技術を共同開発している実績もあります。
インテグリカルチャーがIPOすることになれば、日本市場では数少ない人工肉(代替肉)関連銘柄になるため、テーマ株投資においても注目のIPOです。
インテグリカルチャーのIPO観測情報に注目していきましょう!
1.インテグリカルチャーの上場IPOに期待
培養肉ベンチャーであるインテグリカルチャーのIPOに注目が集まっています。
1-1.インテグリカルチャーとは?
世界的な肉需要の増大から、人工的に作られた人工肉(代替肉)の需要が高まっていますが、細胞培養によって肉を作ろうとすると多大なコストが掛かることがネックとなっています。
インテグリカルチャーは、低コスト細胞培養プラットフォーム「CulNet System」を独自開発しており、動物細胞で構成される食品や皮革、化粧品など、様々な分野で活用することを目指しています。
インテグリカルチャーの技術力は業界内で高く評価されており、2019年7月には日本ハムと共同で細胞培養肉の基盤技術開発を開始。
2019年8月には世界初の「食べられる培養フォアグラ」の生産に成功し、2020年7月にはシンガポールのShiok Meats社と「エビ細胞培養肉」の研究開発を開始しています
またインテグリカルチャーは宇宙食も手掛けており、2019年には食べられる細胞培養液として宇宙用調味料「スペースソルト」を開発し、2020年には宇宙用ピクルス「スペースソルト・ゼリーピクルス」を開発しました。
さらに、インテグリカルチャーの事業は食品以外にも拡張しており、2021年4月には培養肉技術を活用した世界初のスキンケア化粧品原料「CELLAMENT®(セラメント)」を開発したことを発表しています。
1-2.インテグリカルチャーの上場IPO観測情報は?
培養肉ベンチャーとして注目が集まるインテグリカルチャーのIPO観測情報は、2021年5月時点では特に出ていません。
ただインテグリカルチャーは、2020年5月にBeyond Next Venturesや日本ハムなどから8億円の資金調達を行っています。
今後資金調達手段としてIPOを選択する可能性は十分にあると考えてよいでしょう。
インテグリカルチャーがIPOすることになれば、日本市場において代表的な人工肉(代替肉)関連銘柄になることが確実です。
人工肉市場は急成長しており、矢野経済研究所によると2020年に2,572億円となっている世界の人工肉市場は、2030年には1兆8,723億円にまで拡大すると予測されているほどです。
世界的な人工肉企業としては、アメリカのビヨンド・ミート社とインポッシブル・フーズ社が知られています。
【BYND】ビヨンド・ミート社は2019年にNASDAQでIPOに成功しており、インポッシブル・フーズ社もIPO間近と言われています。
日本市場にも人工肉(代替肉)関連銘柄が誕生するかどうか、インテグリカルチャーのIPO観測情報には引き続き注目しておきましょう。
★注目ポイント1 |
・インテグリカルチャーは、低コスト細胞培養プラットフォーム「CulNet System」を独自開発している培養肉ベンチャー。 ・インテグリカルチャーのIPO観測情報は、2021年5月時点では出ていない。 ・インテグリカルチャーが上場することになれば、日本市場で代表的な人工肉(代替肉)関連銘柄になることが期待される。 |
2.インテグリカルチャー上場IPO関連銘柄の推移
インテグリカルチャーがIPOした場合に注目されるかもしれない銘柄を見ていきましょう。
2-1.インテグリカルチャーと細胞培養肉を共同開発!【2282】日本ハム
食肉最大手の【2282】日本ハムは、人工肉にも力を入れており、インテグリカルチャーと細胞培養肉の基盤技術を共同開発しています。
また日本ハムはインテグリカルチャーに出資していることでも知られており、2020年5月には、ベンチャーキャピタルなどと共同で8億円を出資しました。
日本ハムの株価は、2020年1月には4,400円、2020年3月のコロナショックでは2,900円まで落としましたが、2021年5月時点では4,700円前後となっており、コロナ前の水準は取り戻しています。
ただインテグリカルチャーと日本ハムは事業提携しているとはいえ、日本ハムの企業規模からすると、ほとんど影響はないというのが現実的な見方でしょう。
2-2.インテグリカルチャーに出資!【2931】ユーグレナ
ミドリムシを活用した健康食品や化粧品を手掛ける【2931】ユーグレナは、2018年5月にベンチャーキャピタルと共同でインテグリカルチャーに3億円出資しています。
ユーグレナの株価は、2020年1月には787円、2020年3月コロナショックでは498円まで下落しました。その後は反発しており、2021年3月16日には1,296円まで上げています。ただ、長期的には下落傾向となっています。
ユーグレナも、インテグリカルチャーがIPOしたとしても、ほとんど影響はないものと思われます。
ただ、インテグリカルチャーのIPOで動意付く関連銘柄は特にないと見られますが、人工肉(代替肉)関連銘柄が注目テーマ株となる可能性は十分にあります。
人工肉(代替肉)関連銘柄としては、【2282】日本ハムや【2607】不二製油グループ本社、【2296】伊藤ハム米久ホールディングスなどが注目です。
★注目ポイント2 |
・インテグリカルチャーのIPOで動意付く関連銘柄は特にないと思われるが、人工肉(代替肉)関連銘柄が注目テーマ株になる可能性はある。 |
3.インテグリカルチャーIPO関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【2282】日本ハム | インテグリカルチャーと細胞培養肉の基盤技術を共同開発 |
【2607】不二製油グループ本社 | 人工肉市場に参入 |
【2296】伊藤ハム米久 | 人工肉市場に参入 |
【8267】イオン | 人工肉市場に参入 |
【2931】ユーグレナ | インテグリカルチャーに出資 |
【8031】三井物産 | アメリカ人工肉最大手ビヨンド・ミート社に出資 |
【3182】オイシックス・ラ・大地 | アメリカのヴィーガン企業スリーライムズ社を完全子会社化 |
【2871】ニチレイ | 人工肉スタートアップDAIZ株式会社と業務提携 |
【3087】ドトール | ドトールで植物性パティを使ったサンドイッチを扱う |
【7453】良品計画 | 昆虫食「コオロギせんべい」 |
5.まとめ
2021年5月時点では、インテグリカルチャーのIPO観測情報は特に出ていません。
ただインテグリカルチャーは資金調達を実施しており、今後IPOという手段を取る可能性は十分にあります。
世界の人工肉市場は急成長しており、日本ハムや不二製油グループ本社、イオンなどの有力企業が次々と参入を発表しています。
インテグリカルチャーが手掛けるのは培養肉ですが、インテグリカルチャーがIPOすることになれば、日本株で代表的な人工肉(代替肉)関連銘柄になることが確実です。
人工肉関連銘柄としても注目されるインテグリカルチャーのIPO観測情報にはアンテナを張っておくようにしましょう。
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