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【6125】岡本工作機械製作所は+217%!【6205】OKKは+315%!
「機械を作る機械」「マザーマシン」こと工作機械の受注状況は、新型コロナからの世界経済回復を背景に好調を維持しています。
日本企業には工作機械の世界的企業が多く、工作機械関連銘柄は長期投資にもおすすめのセクターです。
また、工作機械の受注状況は景気の先行指標となることから、工作機械関連銘柄は代表的な景気敏感株(シクリカル銘柄)としても注目されるテーマ株となっています。
工作機械関連銘柄に注目していきましょう!
1.工作機械関連銘柄とは?
工作機械関連銘柄は、景気の先行きを先行する景気敏感株としても注目のテーマ株です。
1-1.工作機械とは?
スマホやPCなどの精密機器、自動車や航空機などの輸送機、人工骨や人工関節といった生体材料に至るまで、日常生活のありとあらゆる製品にはさまざまな部品が使われています。
工作機械は、金属はもちろんセラミックスやガラスといった非金属にいたるまで、あらゆる部品を作るために使われている機械です。
工作機械は“ものづくり”のための機械であり、「機械を作る機械」や「マザーマシン」と呼ばれることもあります。
工作機械は、作業者がハンドルを回すなどして操作する「汎用工作機械」と、コンピュータで数値制御して自動運転で行う「NC工作機械」に大別されます。
生産の自動化を可能にする「NC工作機械」が工作機械の90%程度を占めるに至っており、工作機械=NC工作機械と認識して問題ありません。
特に、多種類の加工を連続で行えるNC工作機械「マシニングセンタ」は、工作機械の主力製品となっています。
日本の製造業は国際競争力の低下が目立ちますが、工作機械では世界的企業が多く、工作機械関連銘柄は外国人投資家にも人気のセクターです。
また、工作機械の受注状況は景気の先行指標となることから、工作機械関連銘柄は景気の影響を受けやすい景気敏感株(シクリカル銘柄)としても注目されます。
1-2.工作機械の受注状況は新型コロナ禍で回復を続けている
日本工作機械工業会(日工会)の発表によると、2021年11月の工作機械受注金額は前年同月比+64.0%増の1454億200万円となり、13ヶ月連続で前年実績を上回ったとのことです。
外需は+55.1%増の956億円となっており、特に半導体業界向けの工作機械が好調で、自動車生産の回復も追い風となっています。
日本などの一部アジアを除いて、世界中で新型コロナが再拡大傾向にあるものの、世界経済の回復基調が確かなものとなっていることが裏付けされていると言えるでしょう。
内需は+84.1%増の497億円となっており、半導体需要が旺盛で、中小企業向けの補助金を背景に設備投資が伸びました。
今後も、工作機械の需要は堅調を維持することが期待されますが、米中の政治的な対立や新型コロナの再拡大などはリスク要因として残ります。
なお、日本工作機械工業会(日工会)が毎月発表している工作機械受注状況は、経済の先行きを占う指標の一つしても使えるため、今後もチェックしておくようにしましょう。
★注目ポイント1 |
・工作機械とは、「機械を作る機械」「マザーマシン」とも呼ばれる、部品を作るために使われている機械。 ・工作機械の受注状況は景気の先行指標となるため、工作機械関連銘柄は景気敏感株(シクリカル銘柄)としても注目される。 ・新型コロナからの世界経済の回復を背景に、2021年の工作機械受注状況は改善し続けている。 |
2.工作機械関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2021年に大きく上がっている工作機械関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.半導体装置も手掛ける工作機械メーカー!【6125】岡本工作機械製作所
平面研削盤に強い工作機械メーカーの【6125】岡本工作機械製作所は、2021年に大きく買われた工作機械関連銘柄です。
同社は、ナノレベルの精度を持つウエハ平坦化向けの半導体製造装置も手掛けています。
同社の株価は、2021年1月に付けていた2,265円から、9月9日には7,200円まで上昇しました。
この1年で最大+217%の上昇率となりましたが、高値を付けてからは下落しており、2021年12月時点では5,000円前後で推移しています。
2021年の工作機械関連銘柄の中ではトップクラスの上昇率となっていますが、半導体製造装置メーカーであることが大きく寄与したと見られます。
2-2.低位株から急騰の工作機械関連銘柄!【6205】OKK
中小型マシニングセンタに強みを持つ工作機械の老舗メーカー【6205】OKKは、低位株から大きく上昇した工作機械関連銘柄です。
同社の株価は、2021年1月初めには408円を付けており、2月には492円まで上がったものの下落していき、9月27日には253円まで下落……。
同社は、棚卸し資産の過大計上などによる不適切会計の発覚により報告書の提出が遅れていました。
報告書を提出期限までに提出できない見込みと発表したことから、東証に監理銘柄に指定され、10月12日までに提出できなかった場合には上場廃止となる見込みとなったことが下落の背景です。
10月12日に報告書が提出されたことから監理銘柄の指定が解除され、株価も上昇。
そして、11月18日には、日本電産が、第三者割当増資によって子会社化することを発表し、ストップ高に。11月24日には1,050円まで上昇しています。
上場廃止の危機で低位株となっていたときから2ヶ月で+315%の大反発となっています。
上記2銘柄は大きく上がっていますが、2021年の工作機械関連銘柄は、横ばいとなっている銘柄が目立つ状況です。
★注目ポイント2 |
・2021年の工作機械関連銘柄は、横ばいとなっている銘柄が目立つ。 |
3.工作機械関連銘柄リスト
厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【6103】オークマ | マシニングセンタでトップクラスの4大工作機械メーカー |
【6141】DMG森精機 | NC旋盤とマシニングセンタに強い4大工作機械メーカー |
【6473】ジェイテクト | トヨタグループの4大工作機械メーカー |
【6113】アマダ | 板金機械トップの金属加工機械メーカー |
【6118】アイダエンジニアリング | サーボ駆動式プレス機に強いプレス機械メーカー |
【6135】牧野フライス製作所 | マシニングセンタと放電加工機に強い工作機械大手 |
【6143】ソディック | 放電加工機で世界トップクラスの工作機械メーカー |
【7718】スター精密 | 時計・自動車・歯科用の精密部品向け工作機械メーカー |
【6125】岡本工作機械製作所 | 平面研削盤に強い工作機械メーカー |
【6205】OKK | 中小型マシニングセンタに強みを持つ工作機械メーカー |
4.オススメの工作機械関連銘柄3選!
長期投資にもオススメの工作機械関連銘柄を見ていきましょう。
【6141】DMG森精機
市場 | 東証一部 |
企業概要 | NC旋盤とマシニングセンタの2本柱の工作機械メーカー大手。 |
DMG森精機は、NC旋盤とマシニングセンタの2本柱の工作機械メーカー大手です。
東証を代表する工作機械関連銘柄となります。
なお、【6141】DMG森精機、【6103】オークマ、【6473】ジェイテクト、ヤマザキマザック(非上場)の4社は国内4大工作機械メーカーと呼ばれます。
【6113】アマダ
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 板金機械トップの金属加工機械メーカー。海外開拓に積極的。 |
アマダは、板金機械で国内トップシェアを誇る金属加工機械メーカーです。
工作機械メーカーとしては、国内4大工作機械メーカーと並ぶ企業となります。
また、M&Aによる海外拡大に積極的な企業としても知られます。
大手の工作機械関連銘柄として押さえておきましょう。
【6118】アイダエンジニアリング
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 自動車向けに強いプレス機械メーカー。サーボ駆動式プレス機で圧倒的。 |
アイダエンジニアリングは、サーボ駆動式プレス機に強みを持つプレス機械メーカーです。
特に、自動車向けが7割となっており、EV用モーターコアを製造する高速精密プレス機械においては80%弱のシェアを持つことで知られています。
EV関連でも注目される可能性がある工作機械関連銘柄です。
5.まとめ
工作機械の受注状況は回復傾向が鮮明になっているものの、2021年の工作機械関連銘柄は横ばいとなっている銘柄が目立ちます。
工作機械関連銘柄は代表的な景気敏感株(シクリカル銘柄)ですが、半導体株ほどには強くないというのが実際の所です。
工作機械関連銘柄は、4大工作機械メーカーの【6103】オークマ、【6141】DMG森精機、【6473】ジェイテクトや、日経平均構成銘柄でもある【6113】アマダなどが主力ですが、いずれも手堅い銘柄と言えます。
工作機械関連銘柄は、そこまで有名な企業はないものの、ニッチ分野に強みを持つ手堅い銘柄が多いことから、投資初心者が手掛けるテーマ株としても悪くありません。
日本工作機械工業会(日工会)が発表している工作機械受注状況については目を通しておき、工作機械関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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