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日本近海に大量に埋蔵されているメタンハイドレートが、2018年遂に商業化に向けて動き出すかもしれません。
メタンハイドレートの商業化が本格的に進むことになれば、長いこと停滞を続けているメタンハイドレート関連銘柄が暴騰することが期待できます。
日本がエネルギー大国になる可能性を秘めているメタンハイドレート関連銘柄に注目していきましょう!
1.2018年度中にメタンハイドレートが商業化の第一歩を踏み出す?
.日本近海に大量に埋蔵されているメタンハイドレートが、遂に商業化の第一歩を踏み出すかもしれません。
1-1.メタンハイドレートとは?
今回は、日本がエネルギー大国になる可能性を秘めているメタンハイドレート関連銘柄に注目していきます。
メタンハイドレートとは
エネルギー資源である「メタン」と水化物を意味する「ハイドレート」からなる造語で、その名前通り、低温・高圧状態のメタンガスが水と結合して氷状になったものですこの状態で燃えることから、「燃える氷」と形容されることも多いです。
メタンガスは、石油や石炭に比べて燃焼時の二酸化炭素排出量が約半分であるため、地球温暖化対策に有用な新エネルギーとしても期待されています。
メタンハイドレートは、日本近海に大量に埋蔵されていることでも有名で、日本のEEZ内のメタンハイドレート埋蔵量は日本で消費される天然ガス埋蔵量の96年分以上とも推計されています。
2013年3月12日には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構と産業技術総合研究所が、愛知県と三重県の沖合で、世界で初めて海底からのメタンガスの採取に成功したと発表しました。
その後は大きなニュースがありませんでしたが、2017年5月4日に、同沖合で再びメタンガスの採取に成功したと発表されました。
今後断続してメタンガスを抽出することが出来れば、2018年度中にも商業化への第一歩が踏み出されることが期待されており、資源エネルギー庁は2023年から2027年までの間に商業化することを視野に入れています。
1-2.メタンハイドレート関連銘柄の特徴は?
メタンハイドレート関連銘柄として知られているのは、【1606】日本海洋掘削、【6297】鉱研工業、【6269】三井海洋開発の3銘柄です。
しかし、メタンハイドレート関連銘柄は、ニュースが出てから長くても数ヶ月上昇して、その後長期間低迷…を繰り返している、やや残念なテーマ株として知られています。
アメリカではシェールガス革命が起きている一方で、日本のメタンハイドレートではまだ革命が起こっていないというのが現状です。
この背景にあるのは、メタンハイドレートを採掘するコストが高く、商業化するには採算が合わないことが挙げられます。
また、世界的な原油供給過剰やシェールガスの台頭による原油安によって、メタンハイドレートを商業化するインセンティブが働かないことも、技術革新が進まない要因になっていると考えられます。
メタンハイドレートの商業化は2000年代前半から注目されているテーマですが、資源エネルギー庁は10年以上に渡って「5年後の実用化を目標にする」と言い続けています。
ただ、2018年度中に商業化への第一歩となるメタンガスの抽出が行われれば、中東情勢の悪化により原油価格が上昇していることもあり、今度こそ長期的なテーマ株として日の目を浴びることになるかもしれません。
★注目ポイント1 |
メタンハイドレートは、低温・高圧状態のメタンガスが水と結合して氷状になった次世代エネルギー。日本近海に大量に埋蔵されており、5年後の商業化が期待されている。 |
2.メタンハイドレート関連銘柄は低迷を続けている
メタンハイドレート関連銘柄は、メタンハイドレートの商業化のメドが立たないことから低迷を続けています。
2-1.海洋掘削大手の日本海洋掘削
海洋掘削大手の【1606】日本海洋掘削は、メタンハイドレート関連銘柄として名前が挙がる銘柄の一つです。
同社は、海底石油や天然ガスの掘削を手掛けていることから、メタンハイドレートの掘削でも期待されおり、海底資源に関するニュースがある度に物色される銘柄として知られています。
同社は、アベノミクス相場全盛だった2013年3月12日に、愛知県と三重県の沖合で、世界で初めて海底からのメタンガスの採取に成功したとのニュースを受けて暴騰しました。
2013年3月初めには3,645円だった同社の株価は、わずか2ヶ月で10,780円と3倍にまで上昇。
しかし、その後は暴落し、長い間低迷しており、2018年6月現在は1,700円前後で安値を更新して推移しています。
2-2.地下資源工事用掘削機械大手の鉱研工業
地下資源工事用掘削機械大手の【6297】鉱研工業も、メタンハイドレート関連銘柄の一つです。
メタンハイドレート関連のニュースとしては、2014年6月にも注目のニュースが流れました。
それまでは太平洋側にしか分布していないと見られていたメタンハイドレートが、秋田・山形沖、上越沖、隠岐諸島周辺の日本海側3海域で発見されたと資源エネルギー庁が発表したのです。
このニュースを受けて、暴落途中にあった日本海洋掘削も一時反発し、鉱研工業も大きな値上がりとなりました。
鉱研工業の株価は、2014年5月には442円を付けていましたが、このニュースを受けて上昇していき、2015年2月には1,618円にまで上昇。
息が短いことで知られるメタンハイドレート関連銘柄では珍しく長期間の上昇となりました。
しかし、その後はメタンハイドレート関連の続報もなく、株価は低迷しており、2018年6月現在は650円前後で推移しています。
2-3.浮体式海洋石油・ガス生産設備を手掛ける三井海洋開発
メタンハイドレート関連銘柄としては、浮体式海洋石油・ガス生産設備の設計・建造を手掛ける【6269】三井海洋開発も注目されます。
この銘柄は上述した2銘柄に比べると値が緩やかで、そこまで大きな値上がりもしない代わりに、そこまで大きな暴落もしていないことが特徴として挙げられます。
アベノミクス相場全盛の2013年5月に付けた高値が3,970円に対し、2018年6月現在は3,000円前後で留まっています。
なお、メタンハイドレート関連3銘柄は、2018年4月10日に小笠原諸島・南鳥島の海底に1,600万トンを超えるレアアースを発見したというニュースを受けて一時高騰しました。
しかし、このニュースによる影響も長く続かず、低迷を続けています。
★注目ポイント2 |
メタンハイドレート関連3銘柄は、メタンハイドレート関連ニュースが出た2013年や2014年には注目されたが、その後続報がなく低迷している。2018年4月のレアアース発見でも一時注目された。 |
3.主要メタンハイドレート関連銘柄チェックリスト
メタンハイドレート関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【1605】国際石油開発帝石 | 1,231円 | 資源開発 |
【1606】日本海洋掘削 | 1,760円 | 海洋掘削 |
【1662】石油資源開発 | 2,781円 | 資源開発 |
【1963】日揮 | 2,266円 | LNGプラント |
【4182】三菱ガス化学 | 2,803円 | メタノール生産 |
【4673】川崎地質 | 2,311円 | 地質調査 |
【6269】三井海洋開発 | 3,015円 | 浮体式ガス生産設備 |
【6297】鉱研工業 | 638円 | 地下資源工事用掘削機械 |
【6330】東洋エンジニアリング | 843円 | プラント建設 |
【6366】千代田化工建設 | 957円 | 天然ガスプラント |
【7011】三菱重工業 | 4,118円 | メタン発酵技術 |
【7013】IHI | 4,070円 | メタンガスを使ったロケットエンジン |
【9531】東京ガス | 2,948円 | 都市ガス |
【9532】大阪ガス | 2,347.5円 | 都市ガス |
【9755】応用地質 | 1,477円 | 地質調査 |
※株価は2018年6月1日終値で算出
★注目ポイント3 |
メタンハイドレート関連銘柄を抽出してみると、本格的な商業化の目途が立てば物色が期待される関連銘柄は少なくない印象を受ける。 |
4.メタンハイドレート関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったメタンハイドレート関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年6月1日~2018年6月1日の1年で算出
4-1.第1位【6366】千代田化工建設
上昇率 | 2.1倍(安値:537円 → 高値:1,150円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 32.42(やや売られている) |
4-2.第2位【5020】JXTG
上昇率 | 1.66倍(安値:472円 → 高値:787.7円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 48.24(売り買い均衡) |
4-3.第3位【5411】JFE
上昇率 | 1.63倍(安値:1,762円 → 高値:2,887円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 29.34(売られ過ぎ) |
※RSIは2018年6月1日終値より算出
★注目ポイント4 |
過去1年間の動きだけを見るとメタンハイドレート関連として、大きく動いたという事は小さいが、今後商業化となれば上昇率上位銘柄と、主要銘柄は特に注目すべきでしょう。 |
5.まとめ
2018年度中にメタンハイドレートの商業化が本格化することになれば、メタンハイドレート関連銘柄は、今度こそ息の長いテーマ株になることが期待されます。
中東情勢の緊迫化やOPECとロシアとの協調減産を背景に原油価格が上昇していることも、メタンハイドレートにとって追い風になると期待できます。
また、海洋資源では、小笠原諸島・南鳥島の海底で発見された1,600万トンを超えるレアアースにも合わせて注目しておきましょう。
メタンハイドレート関連のニュースは要チェックです。
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