「ご祝儀相場(大発会)」で期待のお年玉銘柄を探る!

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2018年の大発会は仮想通貨関連銘柄のクロスキャット、オウケイウェイブがストップ高!

証券取引所の年始の取引となる大発会は、ご祝儀相場として上昇しやすいアノマリーがあるとされます。

特に、2019年は天皇皇后両陛下の退位と皇太子さまの即位による新元号切り替えが控えているため、ご祝儀ムードが高まりやすいものと期待されます。

2019年の大発会に注目していきましょう!

 

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1.2019年のご祝儀相場に期待

2019年の大発会に上昇しそうなお年玉銘柄に注目していきましょう。

1-1.ご祝儀相場(大発会)とは?

日本の証券取引所では、年始と年末の取引時に催事が行われています。

1年間の取引の初日に行われる催事は「大発会」、1年間の取引の最終日に行われる催事は「大納会」と呼ばれています。

大発会は原則として1月4日(土日が重なった場合は翌営業日)に行われ、大納会は原則として12月30日に行われるようになっています。

2018年終わりの大納会は2018年12月28日(金)となっており、2019年初めの大発会は2019年1月4日(金)となっています。

大発会では年の初めに若い女性が艶やかな晴れ着姿で参加するのが恒例となっており、大納会ではその年に話題となった人をゲストに呼び、立会終了の鐘を鳴らすのが恒例となっています。2018年の大納会では、サッカー日本代表をワールドカップで指揮した西野朗監督が呼ばれることが決まっています。

今回注目するのは、2019年初めの大発会となります。

年初の取引となる大発会では、ご祝儀相場となり株価が上昇することが多いアノマリーがあることで知られています。

 

1-2.大発会の特徴は?

過去20年間で、大発会に日経平均株価が上昇したのは12回となっています。過去20年間の勝率は60%と高くなっていますが、そこまで確実に上がっているわけではないことには注意が必要です。

特に、2016年には大発会から6日連続下落となり、1月と2月に多くの個人投資家が退場した暴落相場へと繋がりました。

大発会に株が買われやすい理由としては、新年のお祝いムードとして個人投資家が株を買ってみようという機運が高まっていること、大納会に手仕舞いした反動で買われやすいことの2点が挙げられます。

特に2019年は、天皇皇后両陛下の退位と皇太子さまの即位に伴う新元号切り替えが控えていることから、ご祝儀ムードが高まりやすいものと期待されます。

また、大納会に手仕舞いして大発会に買い直す投資家が多い背景については、特に抑えておく必要があります。

大発会から大納会までには約1週間のタイムラグがあり、この間に海外・国内で大きなニュースがあった際には売却することができません。

そのため、株を売却してキャッシュにしてリスクヘッジしておき、大発会に改めてポジションを持ち直す動きをする投資家が少なくありません。

また、大納会に年の締めとして利益を確定しておき、大発会から新たな気持ちでスタートしたいということから、このような行動をとる投資家も少なくありません。

 

★注目ポイント1
証券取引所で年始の取引が行われる日は「大発会」と呼ばれる。大発会には、年末に利益確定してから年始に持ち直す投資家が多いことから株価が上がりやすいアノマリーがある。

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2.2018年の大発会の推移

ご祝儀相場となった2018年の大発会の日経平均と、大きく上昇した銘柄を見ていきましょう。

2-1.日経平均株価

2018年の大発会には、日経平均株価は大きな上昇を遂げました。

日経平均は2017年末に22,764円を付けて引けていましたが、2018年1月4日の大発会には+300円以上となる23,073円で寄り付き、+741円高となる23,506円で引けました。この上昇の背景の一つとしては、縁起の良い年だという戌年の相場格言「戌笑う」や、北朝鮮などの地政学リスクが表面化しなかったことなどもあり、年初から株を買った個人投資家が多かったと言われています。

しかし、大発会は見事な上昇で始まった2018年の日経平均株価ですが、米中貿易摩擦の影響による世界的株安によって、7年ぶりに前年比割れとなりそうな厳しい情勢となっています。

ただ、年末に掛けて世界経済リスクを嫌ったリスクヘッジ売りが出て大きく下げることになれば、新元号切り替えムードも相まって2019年の大発会も「ご祝儀相場」となる可能性はあると見られます。

 

2-2.仮想通貨関連銘柄のクロスキャット、オウケイウェイブ

大発会に大きく買われやすいセクターやテーマ株というのは、特にありません。

ただ、ご祝儀相場となり日本株全体が買われることになると、そのときに最も注目されているテーマの株がより買われやすくなると言えます。

2018年の大発会にストップ高となった銘柄を見ていきましょう。仮想通貨やフィンテック関連銘柄として知られる【2307】クロスキャットは、2017年の末には983円を付けていましたが、2018年の大発会には1,133円のストップ高となり、大発会の翌日にはその勢いのまま1,343円まで上昇しました。

今から1年前の2018年初めには、ビットコインを始めとした仮想通貨市場がバブルとなっており、その勢いがご祝儀相場に乗って爆発した値動きとなったと言えます。

同じく仮想通貨やブロックチェーンに力を入れる【3808】オウケイウェイブもストップ高となっており、この当時の仮想通貨バブルの勢いをうかがい知ることができます。

しかし、あれから1年経って、一時200万円を超える高値を付けたビットコインは、最高値の2割以下となる40万円以下で推移しています。

2019年の大発会がご祝儀相場になっても、仮想通貨関連銘柄に再び大きな資金が流入してくる可能性は小さいと考えられます。

2019年の大発会には、新元号関連銘柄や政府政策を背景に勢いがあるキャッシュレス関連銘柄などが恩恵を受ける可能性が高いと考えられます

 

★注目ポイント2
2018年の大発会はご祝儀相場となり日経平均は暴騰し、この当時勢いがあった仮想通貨関連銘柄にはストップ高銘柄が出現した。

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3.主要2019年ご祝儀相場関連銘柄チェックリスト

ご祝儀相場で注目しておきたい銘柄をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
【2428】ウェルネット1,023円電子決済・収納代行サービス、キャッシュレス関連銘柄
【3623】ビリングシステム4,810円ネット決済サービス、キャッシュレス関連銘柄
【4631】DIC3,485円インク首位、新元号関連銘柄
【4847】インテリジェントウェイブ764円クレジットカード決済、キャッシュレス関連銘柄
【6335】東京機械製作所(低位株★)417円新聞輪転印刷機大手、新元号関連銘柄
【6418】日本金銭機械1,040円紙幣識別機、新元号関連銘柄
【6752】パナソニック1,087円4K・8Kテレビ
【6753】シャープ1,239円4K・8Kテレビ
【6758】ソニー5,839円4K・8Kテレビ
【7919】野崎印刷紙業(低位株★)350円カレンダー大手、新元号関連銘柄

※株価は2018年12月17日終値で算出

 

★注目ポイント3
2019年のご祝儀相場で買われると期待される銘柄としては、新元号関連銘柄、いま勢いのあるキャッシュレス関連銘柄、4K・8Kテレビ放送の開始で注目されるテレビメーカーなどが挙げられる。

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4.まとめ

2018年の日経平均は、大発会にはご祝儀相場で大きく上昇したものの、米中貿易摩擦によるダウ下落の煽りを受けて厳しい値動きとなっています。

米中貿易摩擦を背景に世界経済の雲行きは怪しくなっていますが、ご祝儀ムードで嫌なムードを吹き飛ばして欲しいものです。

2019年には、天皇皇后両陛下の退位と皇太子さまの即位による新元号切り替えが控えていることから、例年にも増してご祝儀ムードが高まることが期待されます。

大納会に向けての株価動向にはアンテナを張っておき、2019年1月4日の大発会にも注目しておきましょう。

 

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