農業関連銘柄は小麦価格上昇で物色!スマート農業や農業ビジネスの成長にも注目のテーマ株!

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【1376】カネコ種苗は+40%!【2700】木徳神糧は+41%!【1377】サカタのタネは+43%!【8002】丸紅は+78%!

ウクライナ情勢による小麦などの穀物価格の上昇を受けて、農業関連銘柄が買われる展開となっています。

日本の農業は、担い手不足や高齢化、食糧自給率の低下、国際競争力の低下など課題が山積していますが、農業ICTによるスマート農業や新しい農業ビジネスによる成長も期待されます。

農業関連銘柄に注目していきましょう!

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1.農業関連銘柄とは?

ウクライナ情勢による穀物価格の上昇を受けて、農業関連銘柄が注目を集めています。

1-1.農業関連銘柄とは

農業関連銘柄とは、農業機械や農薬、種苗、飼料、農業経営、穀物商社といった農業に関する事業を手掛けている銘柄を総称するテーマ株です。

日本の農業は、離農や高齢化による担い手不足、食料自給率の低下、国際競争力の低下、耕作放棄地の拡大など課題が山積していますが、その一方で農業にITを活用した「スマート農業(ICT農業)」が期待されています。

近年、農業関連銘柄がマーケットで注目される材料は、「スマート農業」に関連したニュースであることがほとんどです。

スマート農業とは、農業にロボット技術やIoT、ICT技術といった先端技術を活用し、省力化・高品質化することによって農業の生産性を上げる取り組みで、いわば農業のDX(デジタルトランスフォーメーション)です。

具体的なスマート農業としては、自動走行トラクターや自動走行田植え機、収穫用ロボット、画像認識技術による収穫、農業用ドローン、植物工場などが挙げられます。

スマート農業の成功例として知られているのはオランダです。

オランダの人口は日本の10分の1、農地面積は日本の半分程度に過ぎないにも関わらず、農産物輸出金額ではアメリカに次ぐ世界2位となっています。

また、新しい「農業ビジネス」も農業がマーケットで注目されるトレンドの一つとなっており、農作物のネット販売事業を手掛ける【3182】オイシックス・ラ・大地は、今や東証を代表する農業関連銘柄となっています。

1-2.穀物価格の上昇を受けて農業関連銘柄が注目される!

2022年は、ウクライナ情勢を受けて穀物価格が大きく上昇しています。

ウクライナ情勢では、原油や天然ガスなど資源・エネルギー価格の上昇が大きく取り上げられていますが、ロシア・ウクライナは世界的な穀倉地帯であることから穀物価格の上昇も顕著です。

世界の小麦価格として注目されるシカゴ商品取引所(CBOT)の小麦先物価格は、長らく800ドル弱で推移していましたが、2022年2月24日のロシアのウクライナ侵攻を受けて急騰。

小麦価格は一時1,400ドル超まで上昇し、2022年5月時点では1,100ドル前後で推移しています。

日本の小麦自給率は約13%となっており、小麦価格の大きな上昇によって、食料価格の高騰は避けられない情勢です。

岸田首相は、穀物価格の上昇を受けて、食料自給率の向上や農業の国際競争力強化に取り組む考えを示しており、農業関連銘柄が買われる材料となっています。

2022年は、石油やLNG(天然ガス)といった資源・エネルギー株が大きく上がっていますが、穀物価格の上昇を受けて、農業関連銘柄も注目され始めてきています。

★注目ポイント1
・農業関連銘柄は、農業DXであるスマート農業や、新しい農業ビジネスが注目されている。
・2022年ウクライナ情勢を受けて、小麦価格などの穀物価格が上昇したことで、農業関連銘柄に注目が集まり出している。

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2.農業関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

 

2021年から2022年に掛けての農業関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。

2-1.本の穀物メジャー!【8002】丸紅

総合商社大手の【8002】丸紅は、穀物に強い商社として知られる代表的な農業関連銘柄です。

総合商社はウクライナ情勢を受けて2022年に強い値動きとなっていますが、丸紅は総合商社の中でも、特に食料に強いことで知られています。

丸紅の株価は、2020年8月以降は上昇し続けており、2020年8月初めに付けていた490.5円から、2022年3月28日には1,507円まで上昇しています。

この1年半で3倍の上昇となっており、直近1年間の最大上昇率で見ても+78%(842円(2021年8月)→1,507円(2022年3月))です。

特に、ロシアのウクライナ侵攻によって小麦価格が急騰した2022年3月には一段高となりました。

2-2.代表的な種苗メーカー!【1377】サカタのタネ

種苗メーカー大手の【1377】サカタのタネは、ウクライナ情勢を受けて大きく買われている農業関連銘柄です。

同社の株価は、新型コロナ禍の2020~2021年は3,500円前後で横ばいとなっており、2021年12月には一時3,110円を付けていました。

ウクライナ情勢による穀物価格の上昇を受けて買われ、2022年5月2日には4,475円まで上昇。

この半年間で最大+43%の上昇率となっています。

この他、ウクライナ情勢を受けて、種苗メーカーの【1376】カネコ種苗は+40%、米穀専門商社の【2700】木徳神糧は+41%などとなっています。

★注目ポイント2
・ウクライナ情勢による穀物価格の上昇を受けて、穀物メジャーの【8002】丸紅や種苗メーカーが大きく買われている。

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3.農業関連銘柄リスト

 

銘柄主なサービス
【8002】丸紅穀物に強い総合商社
【1377】サカタのタネ種苗メーカー大手
【1376】カネコ種苗種苗メーカー
【3182】オイシックス・ラ・大地有機野菜や青果物のネット販売「Oisix」
【4996】クミアイ化学工業農薬大手
【4997】日本農薬農薬大手
【4031】片倉コープアグリ肥料大手
【3541】農業総合研究所生産者・農産物直売所を結ぶ農産物流プラットフォーム
【6326】クボタ農業機械最大手
【6310】井関農機農業機械大手

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4.オススメの農業関連銘柄3選!

 

スマート農業や穀物価格の上昇などで注目されるオススメの農業関連銘柄を見ていきましょう。

【8002】丸紅

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市場東証プライム市場
企業概要穀物に強い総合商社。

丸紅は、穀物に強い総合商社として知られています。

総合商社では三菱商事や伊藤忠商事も穀物貿易に強いとされますが、商社の特色としては、丸紅が最も農業関連銘柄として物色されやすいと見られます。

配当利回りも5%弱あるため、農業関連銘柄であることを抜きにしても長期投資におすすめの銘柄です。

【3182】オイシックス・ラ・大地

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市場東証プライム市場
企業概要有機野菜や青果物のネット販売「Oisix」を展開する。

オイシックス・ラ・大地は、有機野菜や青果物のネット販売「Oisix」を展開している農業関連銘柄で、東証で最も注目されている農業関連銘柄の一つと言ってよいでしょう。

株価は2016年から2021年に掛けて10倍となった成長株ですが、2021年9月に5,220円の高値を付けてからは大きく値を下げており、2022年5月時点では2,500円前後まで下げています。

この半年間は調整局面となったものの、農業ビジネスにおいて注目の農業関連銘柄であることは変わりません。

【6326】クボタ

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市場東証プライム市場
企業概要農業機械・鋳鉄管最大手。農機メーカー世界3位。

クボタは、トラクターや田植え機、コンバインといった農業機械で世界3位の農業関連銘柄です。

スマート農業にも力を入れており、スマート農業関連銘柄としても要チェックの銘柄となります。

投資初心者の方が農業関連銘柄に投資したい場合には、最も手堅くおすすめの銘柄です。

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5.まとめ

2022年はウクライナ情勢による穀物価格の上昇を受けて、穀物メジャーの【8002】丸紅や種苗メーカーが大きく買われている展開となっています。

小麦価格の上昇によって食料価格の上昇は避けられない情勢となっており、日本の食料自給率の改善や国際競争力の強化が進むことが期待されます。

また、農業関連銘柄では、農業ICTを活用したスマート農業や、新しい農業ビジネスなどもマーケットで注目されるトレンドです。

特に、有機野菜や青果物のネット販売を手掛ける【3182】オイシックス・ラ・大地は、2016年から2021年の5年間で10倍の上昇となっています。

政府のスマート農業促進や農業の規制緩和といったニュースにはアンテナを張っておき、農業関連銘柄の株価動向は要チェックしておきましょう。

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