【2024年最新版】ボロ株(超低位株)の魅力は大化け!お宝候補銘柄を紹介

ボロ株はときに、短期間で驚くほど急騰することがあります。

株価が値上がりする最低限の条件として「安いこと」が挙げられるように、100円以下で眠るボロ株はまさに宝の山なのです。

今回は、低位株よりもさらに株価水準の低いボロ株(超低位株)に焦点をあて、注意点、ボロ株お宝候補一覧までご紹介していきます。

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1.お宝発掘のボロ株(超低位株)投資

デイトレーダーや短期急騰を狙う個人投資家に人気のボロ株には、多くのメリットが存在しています。

1-1.ボロ株の一般的な目安は株価100円以下

低位株とは全体の水準に比べて株価が低い銘柄のことを指していますが、その中でも株価100円を下回るような超低位株を一般的に「ボロ株」と呼びます。

不動産や建設、鉄鋼、造船、科学などの株価水準が低いように、ボロ株になりやすい業種は存在します。

単に業績不振を理由に株価が低いという訳ではありませんが、成長性や配当がなかったりと、なにかしら問題を抱えている場合が多いのも事実です。

しかし、倒産リスクが大きいにもかかわらずボロ株が人気の理由は、1日で10%や20%の値動きが珍しくないことにあります。

株価100円未満のボロ株は1日に最大30円の値幅制限が設けられていますので、30円の銘柄が1日で2倍の60円になることもあり得るのです。

実際に数日で何倍にも跳ね上がったボロ株は過去に多く出ています。

倒産リスクの低い優良ボロ株を探すポイントとして

  • 財務諸表の営業キャッシュフロー
  • 自己資本比率がプラス

この2項目を見る必要があります。

数値がプラスであるほど経営は安定しており、現金不足に陥っていないと考えられますので、この2項目はマイナスでない企業が好ましいでしょう。

1-2.大化けの可能性!短期トレーダーにも人気

ボロ株の魅力はなんと言っても上昇余地の大きさにあります。

例えば、株価5,000円の値がさ株が倍の10,000円をつけるには5,000円上昇しなければなりませんが、この場合かなりの好材料が必要でしょう。

株価が安ければ安いほど値幅取りのチャンスは広がり、少しの刺激材料でもインパクトが大きいボロ株は短期急騰を最大限に発揮できるのです。

その他、ボロ株が個人投資家に向いている理由として以下が挙げられます。

  • 少額投資で多くの株数を取得できる
  • 少しの価格変動でも上昇率が大きい
  • 株価水準がすでに低いため下値不安が少ない
  • 機関投資家などのプロ不在のため勝ちやすい

少額から投資できるということはより多くの個人投資家の購入対象となりますし、分散投資がしやすくリスク軽減も可能。

時価総額が小さいほど資金が集中したときの上昇は爆発的で、一度はテンバガーを掴んでみたいという憧れの存在でもあります。

以上の魅力から、ボロ株投資は多くのトレーダーに好まれているのです。

1-3.2023年のボロ株の動向と2024年のボロ株について

2023年には、ボロ株からテンバガーとなった銘柄はありませんでした。

新型コロナ相場の2020年にはボロ株からテンバガーが4銘柄出ましたが、以後3年連続でボロ株テンバガーはなかったことになります。

▼2020年の4銘柄

銘柄上昇率安値→高値
【1757】クレアHD10.52倍19円→200円
【5337】ダントーHD18.36倍58円→1,065円
【8256】プロルート 11.44倍47円→538円
【2191】テラ 23.64倍 92円→2,175円

※いずれも2020年安値からその後の高値までの最大上昇率。

2020年の新型コロナ相場では、世界中で財政出動されたマネーが、個人投資家でも投資しやすいボロ株や低位株に向かったことで、多くのボロ株が急騰しました。

ただ、2020年にボロ株テンバガーとなった【2191】テラは2022年8月23日に、【8256】プロルート丸光は2024年1月6日に、それぞれ上場廃止となっています。

ボロ株は期待感から急騰するため、ボロ株テンバガーとなった銘柄のその後には注意が必要です。

▼2023年に大きく上昇したボロ株は次の通りです。

【1773】YTL16円→85円(5.31倍)
【3840】パス53円→177円(3.33倍)
【3237】イントランス55円→145円(2.63倍)

※2023年の安値→高値の値。

市場別に見てみると、【1773】YTLは東証プライム市場、【3840】パスは東証スタンダード市場、【3237】イントランスは東証グロース市場と、3銘柄ともに異なります。

2023年には東証プライム銘柄である【1773】YTLが最も大きく上昇したボロ株となりましたが、過去の事例からすると、ボロ株からテンバガーが出やすいのは東証スタンダード市場(旧・東証二部、旧・ジャスダック)です。

2024年も、東証スタンダード市場の銘柄を中心に、ボロ株に注目していくようにしましょう。

★注目ポイント1
・2023年は、ボロ株からテンバガーは出なかった。
・2024年以降も、ボロ株テンバガーが出やすい東証スタンダード市場(旧・東証二部、旧・ジャスダック)のボロ株を中心に押さえておこう。

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 2.短期急騰!個人投資家群がるボロ株の推移

2023年に急騰したボロ株について見ていきましょう。

2-1.2023年最急騰したボロ株!【1773】YTL

インフラ開発を手掛けるマレーシア最大のコングロマリット【1773】YTLは、2023年に最も大きな上昇率となったボロ株です。

同社の株価は、2023年1月には16円のボロ株となっていましたが、2023年5月から急騰し、12月には85円まで上昇しました。

なお、特にニュースなどは出てないことから、仕手株による急騰と思われます。

上昇率で見ると最大5.31倍となっており、2023年に最も大きく上昇したボロ株であると同時に、東証プライム銘柄でもトップの数値です。

ただ、同社の株価は、1996年2月から30年近くに渡って15円~70円の価格帯で推移し続けていたため、2023年の急騰を予測するのは、ほぼ不可能だったと言えます。

2-2.決算急騰のボロ株!【3840】パス

 

微細藻培養技術を使った化粧品の通販を手掛ける【3840】パスは、決算発表をきっかけに大きく上昇したボロ株となりました。

同社の株価は、2021年10月に100円台を割ってボロ株となり、以降は50~60円台で推移していました。

2023年も1~5月までは53~63円で推移していましたが、5月15日に赤字縮小の決算を発表。

この決算ニュースを受けて急騰し、2023年12月には177円まで上昇しました。

年間では3.33倍の上昇率となっています。

★注目ポイント2
ボロ株からテンバガーに大化けするような銘柄は何年も横ばいで推移したのち、大きな材料をきっかけに短期間で急成長している。

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3.倒産リスクの高いボロ株を掴まないために

ボロ株に対するリスク管理や投資する際の注意点など、ボロ株で失敗しないための知識を身に着けておきましょう。

3-1.流動性ある複数のボロ株に分散投資

業績が好調で注目度も高ければ、株価100円以下のボロ株にとどまっていないと考えることができます。

つまり、ボロ株は業績不振もしくは不透明であることが多いため、上場廃止や倒産の可能性も十分にあり得るのです。

その点に注意し、過去数年のチャートや財務諸表はもちろん、とくに流動性(出来高)を確認するようにしましょう。

極端に出来高が少ないボロ株は多くの投資家から敬遠されており、もしその株を保有していた場合、売りたいときに売れない状況まで考えられます。

スクリーニングの際は、赤字続きでなく、流動性の高いボロ株へと絞り込み、1銘柄だけでなく複数に分散して投資することが望ましいです

また、株数を多く集めやすいボロ株はときに仕手株のターゲットにもなり得るため、急騰が見られた際はその根拠となる材料を把握するようにしましょう。

低位株は仕手のターゲットになりやすい!特徴と対策を覚えておこう

2018年1月10日

 

3-2.急騰後はもとの株価水準に戻ってしまう

早い段階から急騰の波にうまく乗れたからと、油断してはいけません。

ボロ株からテンバガーに迫るような銘柄の多くは、高値を付けた後もとの株価水準に戻ってしまうパターンがお決まりです。

そのため、上昇トレンドが継続している中でも一部利確したりと、万が一に備えた投資戦略を練る必要があります。

上昇は長く続かないこと、そして、上昇よりもとの株価水準に戻る下落スピードのほうが断然早いという点は心得ておきましょう。

ボロ株は突発的に上がることが多く、材料によって30%、50%上昇したかと思えば翌日にはその分値を下げることも。

高値で売ることはプロでも難しいことなので、人気が収まらないうちに利確し、分散投資しているボロ株を買い足すなど、リスク管理を徹底し効率よく稼いでいきましょう。

 

★注目ポイント3
そもそも好業績であればボロ株にとどまっていないので、なにか問題を抱えていること前提で倒産リスクをいかに下げるかが重要。

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4.【2024年版】株価100円以下の厳選銘柄!ボロ株チェックリスト

東京証券取引所よりピックアップした注目したい100円以下のボロ株を、市場別にチェックしていきましょう。

4-1.東証プライム(一部)

銘柄株価過去5年の最高値テーマ
【6740】ジャパンディスプレイ21円96円(2019年1月)液晶、円安メリット

※2024年3月1日時点で東証プライム市場のボロ株(100円以下の銘柄)は【6740】ジャパンディスプレイ1銘柄のみです。

4-2.東証スタンダード(二部)

銘柄株価過去5年の最高値テーマ
【3350】メタプラネット21円210円(2019年1月)ホテル、インバウンド
【5721】エス・サイエンス23円78円(2019年4月)ニッケル
【1491】中外鉱業31円69円(2020年8月)都市鉱山
【2315】CAICA DIGITAL51円880円(2021年2月)仮想通貨
【8783】GFA52円374円(2019年4月)NFT、メタバース
【7527】システムソフト60円319円(2021年7月)ソフト・システム開発
【2743】ピクセルカンパニーズ84円297円(2019年4月)データセンター
【6721】ウインテスト89円435円(2020年9月)半導体製造装置

 

4-3.東証グロース(マザーズ)

銘柄株価過去5年の最高値テーマ
【4564】オンコセラピー・サイエンス23円229円(2020年6月)バイオテクノロジー、がん治療
【4597】ソレイジア・ファーマ37円267円(2020年6月)バイオテクノロジー、がん治療
【2586】フルッタフルッタ40円906円(2020年7月)食品、Eコマース
【3664】モブキャスト54円389円(2019年7月)ソーシャルゲーム
【2321】ソフトフロント74円191円(2020年2月)ソフト・システム開発、人工知能(AI)
【4563】アンジェス79円2,492円(2020年6月)バイオテクノロジー、遺伝子治療
【2388】ウェッジHD91円275円(2020年10月)トレーディングカード

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5.おすすめのボロ株3選

【6740】ジャパンディスプレイ

市場東証プライム市場
企業概要中小型液晶パネル大手。赤字継続で経営再建中。

東証プライム市場は、長期投資向けの市場にするという東証の思惑もあってか、ボロ株はほぼ一掃されており、2024年3月1日時点でボロ株は【6740】ジャパンディスプレイのみです。

【6740】ジャパンディスプレイは2024年で上場10年になりますが、2014年3月上場時769円だった株価は、ちょうど10周年の2024年3月1日時点で21円となっています。

赤字はまだ止まらず、直近決算では赤字拡大している状況です。

非常にリスキーな銘柄ではありますが、赤字縮小などの材料があれば急騰の可能性はあります。

【6721】ウインテスト

市場東証スタンダード市場
企業概要液晶やイメージセンサー向けの半導体検査装置を手掛ける。

ウインテストは、半導体検査装置を手掛ける半導体製造装置関連銘柄です。

半導体株という鉄板テーマ株にも関わらず、89円のボロ株となっています。

赤字決算が継続中である点が要因と見られますが、赤字縮小となれば、テーマ性もあるため急騰する可能性があります。

【4563】アンジェス

市場東証グロース市場
企業概要遺伝子治療薬を手掛ける創薬ベンチャー。新型コロナワクチンからは撤退。

アンジェスは、遺伝子治療薬「コラテジェン」で知られるバイオベンチャーです。

2020年には新型コロナワクチン開発で期待された銘柄として有名ですが、新型コロナワクチン開発からは撤退しています。

ワクチン開発で期待された2020年6月には2,492円まで急騰しましたが、2024年3月1日時点では79円と、高値から-96.8%となっています。

ただ、バイオベンチャーだけに、何らかの臨床試験で結果を出したといったニュースがあれば、大急騰する可能性はあるでしょう。

5.まとめ

株価100円以下のボロ株は手軽に買えるため甘く見られがちですが、そこには大きなリスクが潜んでいます。

スクリーニングによってリスクを軽減することはできますが、基本的にハイリスク・ハイリターン投資ということを意識して取り組むことです。

値上がりを待つために資金を何年も寝かしておくことは非効率ですので、初動の早い段階を捉えられるよう値動きは細かくチェックしておきましょう。

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