低位株は仕手のターゲットになりやすい!特徴と対策を覚えておこう

違法まがいな相場操縦で個人投資家を狙う仕手筋の手口を公開しています。

仕手株の一番の特徴である理由なき急騰には十分に注意して頂き、衝動的に買わないように心がけましょう。

今回は低位株で一度大きく儲けたいと考えている投資家の皆さんに、仕手株化しやすい銘柄や値動きの特徴など、仕手株を見極めるコツをご紹介していきます。

1.仕手株投資はハイリスク・ハイリターン

仕手株にうまく乗ることができれば短期で稼ぐチャンスがある反面、資産を失ってしまう危険も潜んでいます。

1-1.なぜ仕手筋は低位株を狙うのか?

動かしやすい低位株に狙いを定めて株価を吊り上げるなど、短期間のうちに膨大な利益を得ることを目的に投機的な売買を行う者を「仕手筋」と言います。

仕手筋には医師や会社経営者、政治家、宗教団体、暴力団などからなる大小さまざまなグループが存在しており、いわば株式投資のプロ。

彼らが介入しているであろう銘柄は仕手株と呼ばれ、その潤沢な資金と巧妙な手口によって相場が意図的に作られているのです。

1日で10%以上の値動きをする低位株が魅力的にうつる個人投資家を巻き込み、ときに数倍数十倍の株価上昇を遂げることも珍しくありません。

その現象の多くは材料など株価変動の根拠がなく、違法まがいな株価操縦行為に当てはまりますが、複雑化する手法に摘発は困難な状況が今も続いています。

仕手株に初動から乗り、高値で売ることができれば投資金が数倍になる可能性はありますが、多くの場合、個人投資家の資金は仕手筋に巻き上げられてしまうのです。

彼らの罠に引っかかってしまわぬよう、とくに新興市場などの値動きが軽い低位株で急騰が見られたとき、それが仕手株かどうかを見分ける必要があります

 

1-2.仕手株の特徴と仕手筋の儲けの手口

仕手筋が狙う銘柄にはいくつか共通する特徴があります。

より多くの株を取得しやすく動かしやすい、株価500円以下の「低位株」が第一条件であることから、ターゲットは必然的に個人投資家となるでしょう。

人気のない銘柄
発行済株式数や出来高が少ない銘柄は売られにくく、比較的容易に株価を吊り上げることができるなど、仕手筋の思い通りに操縦しやすい。
信用取引が可能な銘柄
個人投資家の空売りを買い戻しさせることでさらなる買いを呼ぶほか、いずれ急落するので仕手筋が空売りでも稼げる銘柄という理由で狙われやすい。

以上の銘柄選定を終えたあと、狙い定めた銘柄へは一気に仕掛けるのではなく、気づかれないよう時間をかけ静かに大量の株を買い集めていきます。(玉集め)

十分に集め終えたらいよいよ株価の吊り上げに取り掛かります

これまでの何十倍もの資金を投入し買い占め、連日値上がりランキングに名前を上げて市場の注目を集め、個人投資家をマネーゲームに引き込んでいくのです。(玉転がし)

このとき様々なうわさが飛び交い、買いが買いを呼ぶ状態(提灯買い)を確認すると、次に仕手筋は一時的に売りをぶつけ株価を下落させます。(振るい落とし)

これを繰り返し大相場を演出することで、仕手筋は膨大な利益を獲得していくのです。

 

★注目ポイント1
 一歩タイミングを間違えると高値を掴まされる仕手株は、売るに売れない状況で一瞬にして資産を失ってしまうリスクがある。

 2.過去の有名な仕手株の実際の値動きを確認

仕手株は実際どのような値動きをするのでしょうか、ここでは過去に急騰し話題となった仕手株を取り上げていきます。

2-1.【8029】ルックホールディングス

有名な仕手株として、2002年頃から2003年にかけてわずか1年でテンバガーを達成したルックホールディングスを見ていきましょう。

初動から高値までの上昇率は最大17倍にもなる大相場が形成されました。

この銘柄を手掛けたとされるのが、加藤あきら率いる仕手グループ「般若の会」です。

当時、ここまで株価を刺激するような材料は見当たらなかったものの、上記のチャートを見てわかるように同社株は連日激しく買われました。

高値を付けた直後に仕手筋が売りに転じたとされる時点から相場は大暴落し、売るタイミングを見失ってしまうほど一気に元の水準まで株価を下げた様子が分かります

 

2-2.【4064】日本カーバイド工業

2012年から2013年にかけて仕手介入の噂がたえなかった同社も、昔から仕手株として知られた存在であります。

その期間はルックホールディングスと同じく1年ほどで株価8倍に到達していますが、チャートを見ると仕掛けの手口がより巧妙化しているのが分かるでしょうか。

このように玉集め→玉転がし→振るい落とし→玉集め→玉転がし、と繰り返し行われているかのような綺麗な大相場が形成されている。

その後の株価は当然、急騰前の同水準まで一気に値を落としていることから、やはり仕手株投資はリスクが高すぎることが言えます。

 

★注目ポイント2
 仕手筋は個人投資家の心理を読み、高値を掴ませることを目的としている投資のプロですので、その誘惑に乗ることは非常に危険な行為である。

3.仕手株の注意点・対策と低位株の扱い方

低位株が突然急騰したり、仕手株かもしれない銘柄を保有してしまった場合などに最善の行動をとれるための心得を身につけておきましょう。

3-1.理由なき急騰には乗らないこと

仕手筋は時価総額の小さい低位株を狙うため、短期で凄まじい上昇を見せることもあり魅力的にうつるかもしれません。

実際その波にうまく乗れたことで相当な利益を手にできたという方はごく一部の投資家であって、大半は損失を出してしまうのがオチです。

注意して頂きたいのは、ネットや掲示板の煽りなど不特定多数の人が書き込みや・発信ができる情報を鵜呑みにしないこと

企業のIR情報や業績を知らず、チャート上の急騰に食いつき衝動的に買ってしまうような低位株投資はいつか必ず失敗を招いてしまいます。

理由なき急騰には乗らないことがリスク回避にも繋がるでしょう。

 

3-2.低位株投資では損切りを徹底すること

株式投資における成功への近道にはどうしても損切りが必要な場面は出てきます。

プロの投資家の場合は非常に早い段階、例えば「-3%で損切りする」というように自身で決めた数値を徹底しているものです。

しかし、個人投資家の多くが躊躇してしまいがちな損切り

これが仕手株においては資産をすべて失ってしまうほどの暴落を招く恐れもありますので、狙われやすい低位株投資では特に注意したいポイントになります。

仕手株と噂されるような低位株を保有していた、もしくは買ってしまった場合は、下がり始めた時点でなるべく早く利確もしくは損切りしましょう

仕手筋が売りに転じたと気づいたときにはすでに、高値を掴まされた投資家による大量の売り玉で、板は連日値が付かない状態に陥る場合が多いのです。

ほとんどの仕手株の末路は、急騰前の元の水準に戻り個人投資家が大損害を抱えてしまうことからも、非常にハイリスクなため細心の注意が必要となります。

★注目ポイント3
 低位株が狙われやすいからこそ仕手株の値動きは非常に荒いものとなりますので、安易に手を出してしまわないこと。

 4.まとめ

ハイリスク・ハイリターンとはまさに仕手株投資のこと。

仕手株に乗ることで短期で大きく稼げる可能性がある反面、下落スピードが非常に速く資産を失ってしまうリスクのほうが高いと言えます。

日々巧妙化する仕手筋の手口に惑わされないためにも、狙われやすい低位株の特徴をおさえ、大切な資産を守り安全に構築できる術を身につけておきましょう。

 

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