下水道関連銘柄は埼玉県八潮市の道路陥没事故で全面高!国土強靭化の本命テーマ株になる!?

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この記事では、下水道関連銘柄について解説しています。

下水道関連銘柄の概要や、日本の下水道の老朽化について解説した上で、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて買われた下水道関連銘柄、おすすめの下水道関連銘柄リストについても取り上げています。

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1.下水道関連銘柄とは?

 

下水道の破損が原因とみられる埼玉県八潮市の道路陥没事故をきっかけに、下水道関連銘柄が注目を集めています。

1-1.下水道関連銘柄とは?

下水道関連銘柄とは
下水道の改修工事など、下水道インフラに関連する事業を手掛ける銘柄を総称したテーマ株です。

日本の下水道は、高度経済成長期に整備が進み、多くの水道インフラが50年以上にわたって使用され続けています。

国土交通省によると、令和4年(2022年)度末における全国の下水道管渠の総延長約49万kmのうち、50年を経過しているものは約3万kmと、総延長の約7%となっています。

耐用年数を過ぎた下水道はまだ10%弱に過ぎないものの、10年後には約9万km(約19%)、20年後は約20万km(約40%)と、急速に下水道インフラの老朽化が進むため楽観視はできません。

下水道の老朽化で懸念されるのが、道路の陥没事故や漏水といった問題です。

特に、道路の陥没事故は、2022年には全国で2,607件発生しており、その原因の1割超が下水道の老朽化とされているため対策が急務です。

政府は、国土強靭化政策として、老朽化した下水道の更新・耐震化を推進する方針を示しており、今後の下水道インフラ関連市場の拡大が見込まれます。

1-2.埼玉県八潮市の道路陥没事故で下水道関連銘柄に注目が集まる

2025年1月28日に、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故は大きなニュースとして報じられ、日本中に下水道インフラ対策が必要な現実を突き付けました。

この事故の原因は、呼び径4.75メートルの下水道管の破損とみられています。

この事故を受けて、石破首相は、2025年6月に策定する国土強靱化計画に、「下水道の老朽化対策」を盛り込むと発表しました。

今回の事故は、トラック運転手が安否不明となりセンセーショナルな報道がされていますが、氷山の一角でしかなく、今後も下水道の老朽化を原因とした道路陥没事故は増加していくものとみられます。

マーケットにおいても、この事故の発生を受けて、2025年2月には下水道関連銘柄が全面高となりました。

下水道向けヒューム管を手掛ける【5262】日本ヒュームや、下水道コンサルを手掛ける【2325】NJSといった下水道関連銘柄の主力銘柄を中心に買われ、両銘柄は上場来高値を更新する展開となっています。

下水道関連銘柄は、埼玉県八潮市の道路陥没事故前から買われていた銘柄が多く、水面下で下水道インフラ需要が高まっていたことが分かります。

★注目ポイント1
・日本の下水道は、今後急速に老朽化が進み、20年後には約40%が耐用年数の50年を超える。
・2025年1月28日に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受けて、下水道関連銘柄は全面高となった。

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2.下水道関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

2025年1月28日に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受けて、大きく買われた下水道関連銘柄を見ていきましょう。

2-1.ドローンで下水管内調査を実施!【5597】ブルーイノベーション

【5597】ブルーイノベーションは、ドローンやロボットを使った点検・教育・物流などのサービスを提供している企業です。

ドローン株ですが、「ドローン下水道点検」事業を展開しており、下水道関連銘柄にも含まれます。

同社の株価は、2025年1月27日終値では537円を付けていましたが、1月30日に大陽線を出して上昇。

2月12日には、日本UAS産業振興協議会(JUIDA)の協力要請を受け、2月5日に八潮市の道路陥没事故現場において、屋内点検用ドローンを活用した下水管内調査を実施したと発表しました。

この発表を受けて株価は急伸し、2月25日には1,339円まで上昇。

埼玉県八潮市の道路陥没事故から1ヶ月弱で、最大+149%と約2.5倍となりました。

下水道関連銘柄では、この期間に最も上昇した銘柄となっています。

2-2.下水道関連銘柄は全面高!【5612】日本鋳鉄管など

埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて、下水道関連銘柄は全面高となっています。

特に大きな上昇となった銘柄は、次の通りです。

・【261A】日水コン:+68%(1,444円→2,440円)
・【4673】川崎地質:+53%(2,450円→3,760円)
・【5262】日本ヒューム:+51%(1,344円→2,034円)
・【5612】日本鋳鉄管:+81%(1062円→1,930円)
※株価は2025年1月27日終値から2025年3月7日までの高値の値。

記銘柄以外にも、【1844】大盛工業(+39%)、【2325】NJS(+43%)、【4642】オリジナル設計(+40%)なども大きく上がっており、この1ヶ月は下水道関連銘柄の大相場となりました。

2025年2月の1ヶ月に限れば、下水道関連銘柄は最強テーマ株だったと言ってよいでしょう。

ただ、これだけ短期間に急騰してしまうと、しばらくは調整が続く可能性が高い点には注意が必要です。

★注目ポイント2

・埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて、下水道関連銘柄は全面高となった。

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3.下水道関連銘柄リスト

下水道関連銘柄リストを見ていきましょう。

3-1.下水道関連銘柄リスト

銘柄主なサービス
【1844】大盛工業下水道・地中工事
【2325】NJS上下水道コンサルタント
【261A】日水コン上下水道向け建設コンサルティング
【4642】オリジナル設計上下水道向け建設コンサルティング
【4673】川崎地質地質調査大手
【5262】日本ヒューム下水道向けヒューム管最大手
【5597】ブルーイノベーションドローン下水道点検
【5612】日本鋳鉄管水道管向け鋳鉄管大手
【256A】飛島ホールディングス防災関連工事に強い中堅ゼネコン
【5268】旭コンクリート工業防火水槽などコンクリート2次製品

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4.オススメの下水道関連銘柄3選!

国土強靭化の一環としても注目しておきたいオススメの下水道関連銘柄を見ていきましょう。

【5262】日本ヒューム

市場東証プライム市場
企業概要ヒューム管の製造・販売が主力。下水道向けに強み。

日本ヒュームは、下水道向けヒューム管の最大手企業で、下水道関連銘柄の最有力銘柄です。

東証プライム銘柄で、下水道関連銘柄の中では最も流動性がある銘柄です。

現在進行形で上場来高値を更新しており、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて一段高となりました。

【2325】NJS

市場東証プライム市場
企業概要水道・下水道・環境関連のコンサルティングを手掛ける。

NJSは、上下水道コンサルタントを手掛けている、東証プライム上場の下水道関連銘柄です。

同社も日本ヒューム同様に現在進行形で上場来高値を更新し続けており、埼玉県八潮市の道路陥没事故の前から買われていた銘柄となっています。

【1844】大盛工業

市場東証スタンダード市場
企業概要上下水道工事や土木工事を主力とする建設会社。

大盛工業は、上下水道工事に定評がある建設会社です。

260円(2025年3月7日終値時点)の低位株となっています。

株価は、2019年以降は170円~300円の範囲で推移しており、低位株急騰が起きても不思議ではありません。下水道関連銘柄の低位株として押さえておきましょう。

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5.まとめ

下水道関連銘柄は、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて全面高となりました。

埼玉県八潮市の道路陥没事故は、日本中に衝撃を与えるニュースとなり、政府も国土強靭化政策に盛り込むなど政治も動かしましたが、マーケットにも影響を与えた形です。

今後20年で、日本の下水道インフラの40%が耐用年数50年を迎えるため、対策をしなければ同様の事故が起こる可能性は高く、下水道インフラ整備が急務となっていくことは避けられません。

ただ、下水道関連銘柄は、2025年2月には最強テーマ株となりましたが、短期間に急騰したため、目先では反落に注意が必要です。

道路陥没事故や下水道インフラ整備に関するニュースにはアンテナを張っておき、下水道関連銘柄の動向を要チェックしておきましょう。

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