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iPhone8やiPhoneXを始めとする最新スマホに搭載されたことを背景に、ワイヤレス充電市場が急成長しています。
そんな成長するセクターの中でも、【6864】エヌエフ回路設計ブロックは、2017年から2018年にかけて最高5倍の株価上昇を達成するなど、関連銘柄も注目を集めています。!
更に、ワイヤレス充電市場は今後5年間で倍増すると見られ、特にEV向けが大きく成長すると見られています。
そこで今回は、今後も注目のワイヤレス充電関連銘柄について見ていきます!
1.ワイヤレス充電関連銘柄に期待
今回は、スマホやEV(電気自動車)とも大きな関わりを持つワイヤレス充電に関連した銘柄に注目していきます。
1-1.ワイヤレス充電とは?
ワイヤレス充電には、電磁誘導方式、電波受信方式、磁界共鳴方式の3つがありますが、電磁誘導方式が実用化されています。
電磁誘導方式は、充電器側のコイルに電流を流すことで磁界を発生させ、受電側のコイルに誘導して電力を発生させて充電する仕組みになっています。
ワイヤレス充電のメリットとしては、充電器の上に置くだけで充電できるため手間が掛からないことや、感電するリスクがなく安全に使用できる点などが挙げられます。
また、電磁誘導方式を使ったワイヤレス給電の国際標準規格として「Qi(チー)」があります。
「Qi」に対応している充電器とモバイル機器には互換性があるため、一つの充電器があれば、異なるメーカーの機器でも充電することが可能です。
例えば、QiはiPhone、Androidともに対応しているため、Qiに対応した充電器があればiPhone、Android機を問わず充電することができます。
ワイヤレス充電のデメリットとしては、電気のロスが多く、有線充電と比べて充電時間が2倍ほど長く掛かる点が挙げられます。
1-2.ワイヤレス充電の市場規模は?
ワイヤレス充電は、2017年に発表・発売されたiPhone8/iPhoneXに実装されたことから大きな注目を集めました。
現在、スマホではiPhoneだけではなく、GalaxyやAQUOS PHONEなどの最新機種でワイヤレス充電が続々搭載されています。
iPhoneやGalaxyでワイヤレス充電が搭載され始めたことを背景に、ワイヤレス充電市場は急成長しています。
国内の市場調査を行う矢野経済研究所が発表したデータによると、2018年の世界のワイヤレス充電市場は前年比+42.4%増の約1,741億円になると予測されています。
市場を牽引するのはスマートフォンなどの小型電子機器で、2018年にはワイヤレス充電市場全体の8割近くを占める約1,375億円規模になると推測されています。
ワイヤレス充電市場は今後も成長を続け、5年後の2023年には3,590億円規模に達すると予測されています。
ただ、現在市場を牽引しているスマホは徐々に成長率が鈍化していき、EVや産業機械などの需要が伸びてくると見込まれています
現在は電力ロスが大きく、有線充電に比べて充電時間が長くなってしまうことがデメリットとなっていますが、技術革新が起きて充電時間が有線並みになることが期待されます。
★注目ポイント1 |
ワイヤレス充電とは、充電ケーブルを使わずに無線で充電できる技術のこと。iPhoneやGalaxyに搭載されたことで市場が急拡大しており、今後はEV向けが市場を牽引すると見られる。 |
2.ワイヤレス充電関連銘柄の推移
ワイヤレス充電関連銘柄の動向を見ていきましょう。
2-1.スマホの背面に使われるガラスセラミックスを開発しているオハラ
光学用ガラストップの【5218】オハラは、ワイヤレス充電関連銘柄としても注目されます。
同社は、スマホの背面などに使われている耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム」が電流を通しやすいことから、ワイヤレス充電で需要が増えることが期待されています。同社の株価は、2017年9月初めには1,362円を付けていましたが、大きく上昇していき、2018年1月には一時4,330円まで上昇しました。
この期間に最大3.1倍の上昇となりましたが、2月以降はやや値を下げており、2018年9月現在は3,300円前後で推移しています。
2-2.ワイヤレス充電用コイルを手掛けるTDK
電子部品メーカー大手の【6762】TDKも、ワイヤレス充電用コイルなどを手掛けていることからワイヤレス充電関連銘柄として期待されます。同社の株価は、2017年9月初めには7,030円を付けていましたが、この1年一貫して上昇しており、2018年8月には12,580円まで上昇しました。
この1年で最大+78%の上昇となっており、2018年9月現在は11,500円前後で推移しています。
電子部品関連のワイヤレス充電関連銘柄としては、ワイヤレス給電チップセットなどを手掛ける【6963】ロームもこの1年で最大+53%の上昇となっています。
また、この1年で株価はやや微増に留まっていますが、電子部品大手の【6981】村田製作所はワイヤレス電力伝送システム「直流共鳴方式」を開発するなど、ワイヤレス充電のリーディングカンパニーとして知られます。
ワイヤレス充電関連銘柄として、これらの主要電子部品メーカーはしっかりと抑えておきましょう。
2-3.電気計測器を手掛けているエヌエフ回路設計ブロック
電気計測器の開発を手掛ける【6864】エヌエフ回路設計ブロックは、新興のワイヤレス充電関連銘柄として注目されています。
同社は、電気計測器を手掛けていることから、2017年9月12日にAppleがiPhone8/iPhoneXにワイヤレス充電を搭載すると発表したことで大きく買われた銘柄です。同社の株価は、2017年9月初めには1,108円を付けていましたが、iPhoneにワイヤレス充電搭載のニュースを背景に大きく買われていき、2018年2月には3,985円まで上昇しました。
この期間に最大3.5倍の上昇となりましたが、高値を付けてからはズルズルと値を下げており、2018年9月現在は2,500円前後で推移しています。
★注目ポイント2 |
ワイヤレス充電関連銘柄は、iPhone8/iPhoneXにワイヤレス充電が搭載されたことを背景に、この1年で多くの銘柄が大きな上昇を遂げている。 |
3.主要ワイヤレス充電関連銘柄チェックリスト
ワイヤレス充電関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【2703】日本ライトン(低位株★) | 236円 | 台湾ライトン系の電子部品商社 |
【5218】オハラ | 3,150円 | 電流を通しやすいガラスセラミックス「ナノセラム」 |
【6471】日本精工 | 1,243円 | 走行中のEVへのワイヤレス給電 |
【6502】東芝(低位株★) | 322円 | EVバス向けワイヤレス充電システム |
【6505】東洋電機製造 | 1,577円 | 走行中のEVへのワイヤレス給電 |
【6622】ダイヘン | 580円 | EV向けワイヤレス充電システム「D-Broad EV」 |
【6723】ルネサスエレクトロニクス | 757円 | ワイヤレス充電システム |
【6762】TDK | 11,800円 | ワイヤレス充電用コイル |
【6844】新電元工業 | 4,920円 | EV向けワイヤレス充電システム |
【6864】エヌエフ回路設計ブロック | 2,400円 | 電気計測器 |
【6963】ローム | 7,950円 | ワイヤレス給電チップセット |
【6981】村田製作所 | 17,435円 | ワイヤレス電力伝送システム「直流共鳴方式」 |
【6996】ニチコン | 1,097円 | EV向けワイヤレス充電システム |
【7013】IHI | 4,395円 | 「磁界共鳴方式」のワイヤレス充電システム |
【7404】昭和飛行機工業 | 1,300円 | EVバス向けワイヤレス充電システム |
※株価は2018年9月18日終値で算出
★注目ポイント3 |
ワイヤレス充電関連銘柄を抽出してみると、電子部品を手掛ける銘柄が数多く挙がってくる。今後はEV向けに注目が集まることが期待される。 |
4.ワイヤレス充電関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったワイヤレス充電関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年9月18日~2018年9月18日の1年で算出
4-1.第1位【6864】エヌエフ回路設計ブロック
上昇率 | 2.75倍(安値:1,447円 → 高値:3,985円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 40.08(やや売られている) |
4-2.第2位【5218】オハラ
上昇率 | 2.27倍(安値:1,900円 → 高値:4,330円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 67.14(やや買われている) |
4-3.第3位【6926】岡谷電機産業
上昇率 | 1.84倍(安値:477円 → 高値:878円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 45.18(売り買い均衡) |
※RSIは2018年9月18日終値より算出
★注目ポイント4 |
ワイヤレス充電関連銘柄上昇率トップは、【6864】エヌエフ回路設計ブロックの2.75倍!2017年の急騰前8月安値からみると、上昇率は5倍を超える。 |
5.まとめ
ワイヤレス充電関連銘柄は、iPhone8やiPhoneXに搭載されたことなどを背景に、この1年で多くの銘柄が上昇しています。
この1年ではスマホ需要を背景に電子部品や材料を手掛ける銘柄を中心に上昇しましたが、今後はスマホ需要も徐々に落ち着いてくると見られます。
今後はEV向けワイヤレス充電を手掛けている銘柄が注目される可能性が高いと見られますが、現在は有線に比べて充電時間が長い点がネックになっており、技術革新が期待されます。
引き続き、ワイヤレス充電関連銘柄の動向やニュースにはアンテナを張っておきましょう。
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