必読必須の厳選3記事
【5741】UACJは+101%!【4004】昭和電工は+115%!【5406】神戸製鋼所は+137%!【5702】大紀アルミニウム工業所は+272%!!
アルミニウム価格が上昇していることを受けて、アルミニウム関連銘柄も好調な値動きとなっています。
アルミニウム価格は新型コロナ禍で上昇しており、2021年9月にはアルミニウム原料ボーキサイトの世界生産4位の西アフリカ・ギニアでクーデターが発生したことで一段高となりました。
アルミニウムはEVシフトによる需要増が見込まれていることから、アルミニウム価格は今後も高止まりが続くものと見られます。
アルミニウム関連銘柄に注目していきましょう!
1.アルミニウム関連銘柄とは?
EVシフトやギニアの政情不安を背景にアルミニウム価格が高騰していることを受けて、アルミニウム関連銘柄にも注目が集まっています。
1-1.アルミニウムとは?
アルミニウムの比重は鉄の約35パーセントと非常に軽いことから、輸送分野において多く使われていることが産業的な特徴です。
一般社団法人・日本アルミニウム協会によると、日本の2018年度の用途別アルミニウム需要は、輸送用機器41.6%、建築用途12.9%、食品容器包装10.0%となっており、この3分野で大半を占めます。
※出典:日本アルミニウム協会
アルミニウムは鉱石のボーキサイトを原料に生産されますが、アルニウムの融点は約660 ℃と、銅(1,085℃)や鉄(1,538℃)と比べて低いことから、少ないエネルギーでリサイクルができる金属でもあります。
アルミ缶リサイクル協会によると、2020年のアルミ缶のリサイクル率は94.0%に達しており、アルミニウムは「リサイクルの優等生」や「リサイクルの王様」と呼ばれます。
※出典:アルミ缶リサイクル協会
1-2.EVシフトやギニア政情不安を背景にアルミニウム価格が高騰している
新型コロナ禍においては、金やプラチナなどの希少金属から、銅や鉄などの工業用金属まで、金属価格の上昇が目立ちますが、アルミニウムも例外ではありません。
国際的なアルミニウム価格として用いられるLME(ロンドン金属取引所)のアルミニウム先物価格は、2020年4月初めには約1,480ドル/トンを付けていました。
アルミニウム価格はコロナ禍で上昇を続け、2021年9月13日には一時3,000ドル/トンに到達。13年ぶりの高値水準となっています。
※出典:ブルームバーク
アルミニウム価格はコロナ禍で上昇していましたが、2021年9月にはアルミニウム原料ボーキサイトの世界生産4位の西アフリカ・ギニアでクーデターが発生したことで一段高となりました。
さらに世界的なEVシフトを受けたEV(電気自動車)需要の高まりも、アルミニウム価格に追い風です。
アルミニウム価格は、ギニアの政情不安が安定化したとしても、EVシフトによる需要増を背景に、今後も高止まりが続くものと見られます。
★注目ポイント1 |
・アルミニウムは、軽量化やリサイクルに強く、輸送用機器に広く使われている軽金属。・アルミニウム価格は、他の金属と同じくコロナ禍で上昇している。 |
2.アルミニウム関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
アルミニウム価格が上昇した2020年から2021年に掛けてのアルミニウム関連銘柄の動向を見ていきましょう。
なお、直近1年間のアルミニウム価格は、2020年9月に付けていた約1,750ドルから、2021年9月には3,000ドルまで上昇しており、最大+70%以上の上昇となっています。
2-1.代表的なアルミニウム関連銘柄!【4004】昭和電工
黒鉛電極や石油化学、アルミニウムなどに強い【4004】昭和電工は、代表的なアルミニウム関連銘柄です。
同社は、アルミニウム事業として、圧延品・押出品・鍛造品などのアルミニウム材料、熱交換器・飲料用アルミニウム缶などの高付加価値加工品を提供しています。
同社の株価は、2020年11月には1,732円まで下げていましたが、2021年に入ってからは上昇しており、2021年5月10日には3,730円まで上昇しました。
この期間に最大+115%の上昇率となっています。
なお5月に高値を付けてからは下落していましたが、アルミニウム価格が高騰した9月に入ってからは反発し、9月14日終値は2,797円で引けています。
直近1年間の代表的なアルミニウム関連銘柄の株価を見てみると、【5703】日本軽金属ホールディングスは+46%、【5741】UACJは+101%、【5406】神戸製鋼所は+137%と、いずれも好調です。
※上昇率は2020年9月以降の安値から2021年9月高値までの値。
2-2.アルミニウムリサイクル最大手!【5702】大紀アルミニウム工業所
アルミニウムリサイクル最大手の【5702】大紀アルミニウム工業所は、アルミニウム価格の上昇を受けて最も大きく上昇したアルミニウム関連銘柄となっています。
同社の株価は、2020年9月初めには506円を付けていましたが、この1年は右肩上がりの一直線で上昇し続けており、2021年9月10日には1,885円まで上がりました。
この1年の最大上昇率は+272%となっており、現在進行形で上場来高値を更新し続けています。
アルミニウム関連銘柄は、アルミニウム価格の上昇とともに、この1年間で多くの銘柄が大きな上昇となっています。
★注目ポイント2 |
・アルミニウム関連銘柄は、アルミニウム価格の上昇とともに、2020年から2021年に掛けて多くの銘柄が上昇している。 |
3.アルミニウム関連銘柄リスト
注目の選挙関連銘柄リストを見ていきましょう。
3-1.注目のシステムインテグレーション関連銘柄を紹介
銘柄 | 主なサービス |
【4004】昭和電工 | アルミニウム大手 |
【5304】SECカーボン | アルミニウム製錬向け電極 |
【5406】神戸製鋼所 | 鉄鋼アルミ製造 |
【5702】大紀アルミニウム工業所 | アルミニウムリサイクル最大手 |
【5703】日本軽金属 | アルミニウムの総合メーカー |
【5741】UACJ | アルミニウムの総合メーカー |
【5742】エヌアイシ・オートテック | アルミニウム製部材メーカー |
【5901】東洋製罐 | 包装容器最大手 |
【5932】三協立山 | アルミニウム建材大手 |
【5940】不二サッシ | アルミサッシ大手 |
4.オススメのアルミニウム関連銘柄3選!
アルミニウム価格の上昇で注目・オススメのアルミニウム関連銘柄を見ていきましょう。
【5741】UACJ
市場 | 東証一部 |
企業概要 | アルミニウムの総合メーカー。アルミニウム圧延品で世界3位。 |
UACJは、アルミニウム圧延品で国内トップ・世界3位を誇る、代表的なアルミニウム関連銘柄です。値動きは安定しており、投資初心者にもおすすめのローリスク銘柄です。
アルミニウム関連銘柄選びに迷ったら、こちらの銘柄を選んでおけば問題ないでしょう。
【5703】日本軽金属ホールディングス
市場 | 東証一部 |
企業概要 | アルミニウムの総合メーカー。積極的なアジア進出。 |
日本軽金属ホールディングスも、代表的なアルミニウム関連銘柄として押さえておきましょう。同社は、国内アルミニウム精錬工場は閉鎖することになりましたが、積極的なアジア進出を展開しています。
同社株の特徴は配当利回りの高さです。
2021年9月14日時点の配当利回りは3.98%となっており、【5741】UACJ(1.30%)や【4004】昭和電工(2.32%)など他の代表的なアルミニウム関連銘柄に比べて高くなっています。
【5940】不二サッシ
市場 | 東証二部 |
企業概要 | ビル建材に強いアルミサッシ大手。 |
不二サッシは、アルミサッシ大手として知られていることから、アルミニウム関連銘柄に位置付けられます。
ただ株価は100円未満のボロ株となっている状況です。アルミニウムがより注目されるようになれば、ボロ株からの急騰もあり得るかもしれません。
5.まとめ
アルミニウム価格はコロナ禍で上昇しており、2021年9月にはアルミニウム原料ボーキサイトの世界生産4位のギニアでクーデターが発生したことで一段高となっています。
アルミニウム関連銘柄は、アルミニウム価格の上昇に合わせるように好調な推移となっており、今後もEVシフトによる需要増が期待できることから注目のテーマ株です。
ニュースではギニアでのクーデターがきっかけにアルミニウム価格が13年ぶりの高値を付けたと強調されていますが、それ以前から既にアルミニウム価格は上がっていたということを認識しておきましょう。
日本でのアルミニウム用途は40%が輸送用機器向けとなっており、今後のアルミニウム需要のカギを握るのは、やはりEV(電気自動車)であると思われます。
アルミニウム価格にはアンテナを張っておき、アルミニウム関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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