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医療技術の発展によって「人生100年時代」が到来すると言われていますが、その中でも再生医療に大きな注目が集まっています。
実際、株式市場では再生細胞薬を開発する【4592】サンバイオと、細胞シートなど再生医療事業を手掛ける【7776】セルシードが短期間で株価3.5倍を達成!
失われた人体機能を回復させる再生医療が本格的に実用化すれば、社会や産業に与えるインパクトは計り知れません。
iPS細胞の実用化を始めとした再生医療に関するニュースと、再生医療関連銘柄の動向に注目していきましょう。
1.再生医療は夢の未来技術として注目!
失われた人体機能を回復させる再生医療が、世界的にも注目を集めています。
1-1.再生医療とは?
培養した幹細胞などから患者の体内に移植することで、失われた機能を回復させたり、欠損した組織を再生させたりすることができます。
再生医療で長年注目されてきたES細胞(胚性幹細胞)の作成には、受精卵を用いるといった倫理的な問題が残っていることが課題となっていました。
そんな中、2006年に京都大学再生医科学研究所の山中伸弥教授らのグループが生成に成功したiPS細胞が、再生医療の世界に革命をもたらしたのです。
従来の対症療法では、組織や臓器の機能を失ってしまうと生涯に渡り闘病生活を余儀なくされてしまうため、患者の生活の質が制限されてしまいました。
iPS細胞を用いた再生医療によって、欠損・損傷した組織や臓器の機能を再生させることが可能になったことで、患者の生活の質が飛躍的に向上することが期待されます。
また、再生医療は、これまで治療法が確立されていなかった難病や、加齢に伴う老化などへの応用においても期待されているのです。
社会復帰が容易になり、家族への負担も軽減されることになれば、それによってもたらされる社会への活力は計り知れません。
現在、世界中の研究機関やベンチャー企業が、iPS細胞の実用化を始めとした再生医療技術の実用化を巡って研究開発を推し進めています。
1-2.再生医療の現状や今後の市場規模は?
実用化が期待される再生医療ですが、iPS細胞を用いた人間への臨床試験は網膜の移植手術などが行われた程度で、まだ始まったばかりというのが現状です。
実際にヒトへの臨床試験が行われるのはこれから本格化していく段階であり、臨床試験が実施されていくことで多くの成果が見込まれています。
なお、経済産業省が発表した再生医療周辺産業の市場規模予測(世界)では、2020年には1.1兆円、2030年には5.2兆円まで拡大する見通し。
2012年はわずか2,400億円だったことから、市場は急成長を遂げていることが分かります。
政府はiPS細胞を核とした再生医療が成長産業になる期待の高まりと共に、官民一体となってオールジャパンで再生医療を推進していく姿勢です。
その象徴とも言えるのが、2014年11月に行われた再生医療の法改正でしょう。
2014年11月に薬事法が改正されたことで、再生医療製品を開発してから実用化するまでに10年掛かっていたプロセスがわずか2年に短縮されました。
これは、日本が再生医療製品を世界に先駆けて実用化していく姿勢の現れであると言えます。
★注目ポイント1 |
再生医療はiPS細胞を中心に大きな注目を集める最先端の医療技術であり、日本を初め世界中で研究開発競争が繰り広げられている。 |
2.再生医療関連銘柄の株価推移
未来技術として注目を集めている再生医療ですが、その期待を裏付けるかのように再生医療関連銘柄には大きな資金が流入してきています。
2-1.再生医療機構から補助金獲得のバイオベンチャー
バイオ系ベンチャーの【4592】サンバイオは、脳梗塞や外傷性脳損傷を対象とした再生細胞薬の開発・製造・販売を手掛けています。
再生医療関連銘柄の筆頭として期待される同社は、2017年9月、カリフォルニア州再生医療機構から総額2,000万ドルの補助金を獲得したと発表しました。
この発表前の9月6日には一時1,289円の安値を付けていた株価は、このニュースを受けて上昇していき、2018年1月26日には4,565円を付けました。
2018年3月現在も4,000円前後で推移しており、4ヶ月~半年で3倍以上の値上がりとなっています。
ただ。再生医療を手掛けている企業や研究所の研究資金は、潤沢であるとは言えないのが現状です。
山中伸弥教授が率いる京都大学再生医科学研究所も研究資金の獲得には手を焼いており、山中教授自身がフルマラソンに出場して研究資金を募るなどの活動をしていることは広く知られています。
2-2.再生医療支援事業が好調で黒字化を達成
細胞シート再生医療事業や再生医療支援事業を手掛けるバイオベンチャーの【7776】セルシードも、再生医療関連銘柄の一角として知られています。
同社の株価はアベノミクス相場と言われた2012年末から2013年5月にかけて一時7倍もの上昇を遂げましたが、以降はその反動により4年以上もの長期低迷。
しかし、2018年2月14日の決算発表で、再生医療支援事業が好調で黒字化を達成したと発表したことで、その翌日にはほぼ値付かずのストップ高に!
激しい攻防が続いていますが、これほどの短期的な急騰はいつ大きな調整が入るか注意すべき状況でもあります。
ただ、投資家の再生医療関連銘柄に対する潜在的な期待がどれだけ大きなものであるかを示した動きであると言えるでしょう。
★注目ポイント2 |
再生医療に対する個人投資家の期待は高く、いつテンバガーを達成するような大化け銘柄が出てもおかしくないセクターである。 |
3.再生医療関連銘柄チェックリスト
再生医療関連銘柄より厳選の注目株をチェックしていきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【2191】テラ | 671円 | 細胞医療 |
【2372】アイロムホールディングス | 3,125円 | iPS細胞 |
【2395】新日本科学 | 602円 | 免疫細胞療法 |
【4543】テルモ | 5,660円 | 細胞シート |
【4570】免疫生物研究所 | 1,078円 | iPS細胞 |
【4592】サンバイオ | 4,100円 | 再生細胞薬 |
【4593】ヘリオス | 1,962円 | iPS細胞 |
【4901】富士フィルムホールディングス | 4,384円 | フィルム技術の再生医療への応用 |
【4974】タカラバイオ | 2,157円 | iPS細胞 |
【4978】リプロセル(★低位株) | 343円 | iPS細胞 |
【6190】フェニックスバイオ | 1,100円 | ヒト肝細胞キメラマウス |
【6507】シンフォニアテクロノジー(★低位株) | 379円 | iPS細胞 |
【7776】セルシード | 1,518円 | 細胞シート |
【7932】ニッピ | 4,520円 | iPS細胞 |
【8086】ニプロ | 1,629円 | iPS細胞 |
※株価は2018年3月13日終値で算出
★注目ポイント3 |
再生医療関連銘柄をけん引するのは、iPS細胞やバイオ系ベンチャー企業が多い印象。 |
4.再生医療関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
※2017年3月16日~2018年3月16日の1年で算出
4-1.第1位【4592】サンバイオ
上昇率 | 4.5倍(安値:1,012円 → 高値:4,565円) |
市場 | 東証マザーズ |
RSI | 52.9(売り買い均衡) |
4-2.第2位【7776】セルシード
上昇率 | 3.7倍(安値:436円 → 高値:1,619円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 74.63(買われ過ぎ) |
4-3.第3位【4584】ジーンテクノサイエンス
上昇率 | 3.9倍(安値:1,078円 → 高値:3,935円) |
市場 | 東証マザーズ |
RSI | 35.99(やや売られている) |
※RSIは2018年3月16日終値より算出
★注目ポイント4 |
バイオベンチャーの活躍と共に、市場でも新興企業の上昇が目立っている。 |
5.まとめ
医療技術が発達し平均寿命が延びてきたとはいえ、高齢になることによる病気や老化といったリスクが増大していくことは避けられません。
再生医療を実用化して健康寿命を伸ばし、より活力のある「人生100年時代」を実現することは日本にとって大きな課題となります。
iPS細胞を始めとする再生医療技術に関するニュースにはアンテナを張り、動きを察知できるよう関連銘柄もチェックしておきましょう。
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