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しかし、印刷市場が縮小を続ける一方で、事業の多角化や新たなビジネスモデルの出現など、印刷業界では新たな動きが起こりつつあります。
印刷関連銘柄の動きは、特殊印刷や新元号の特需を受ける銘柄もあり、
【6276】ナビタスは3倍!
【7922】三光産業は2.4倍!
【7919】野崎印刷紙業は2.2倍!
そんな、今後の動向が気になる印刷関連銘柄に注目してみましょう!
1.縮小を続ける印刷市場では新たな動きが生まれている
印刷市場の縮小が続いていますが、印刷技術の向上や事業の多角化、新たなビジネスモデルの出現など新たな動きが生まれています。
1-1.印刷関連銘柄とは?
印刷とはインキによって、紙などの媒体に文字や絵、写真などを複製することです。
現在、印刷はその目的用途によって、デジタル印刷(オンデマンド印刷)とオフセット印刷の2つが主流となっています。
「必要なものを必要なときに必要なだけ」印刷する方式であるため「オンデマンド印刷」とも呼ばれます。
デジタル印刷は、デジタルデータから印刷するため製版を作る必要がなく、時間が掛からないことがメリットです。
また、少数の印刷ならコストが有利になることも大きなメリットとなります。
オフセット印刷は、版を作るコストや時間が掛かる一方で、大量印刷に適しているというメリットがあります。
また、品質も安定しており、大量印刷する場合はデジタル印刷よりも有利になります。
オフセット印刷は、書籍印刷や商業印刷、美術印刷に用いられているポピュラーな印刷方式となっています。
ただ、近年はプリンタの改良などでデジタル印刷の精度も大きく向上しており、大量印刷の際のコスト・品質も大きく改善しています。
1-2.印刷市場は特殊印刷や新元号切り替えに期待が集まる
新聞購読数の減少や書籍のデジタル化などで、紙媒体への需要が急減しており、今後もこの傾向は続く可能性が高いと見られます。
そのため、印刷会社各社は事業の多角化を進めており、今後も業界再編の動きが加速しそうです。
紙離れが急速に進んでいることから、インク以外の様々なものを様々な媒体に印刷する特殊印刷にも注目が集まっています。
2018年5月に新規上場した【4384】ラクスルは、クラウド型ネット印刷事業を手掛けており、同社のような新たなビジネスモデルにも期待されます。
また、縮小が続く印刷市場ですが、天皇陛下の生前退位に伴う新元号への切り替えでは、印刷関連銘柄は一段高となることも想定されます。
2019年4月30日に現在の元号である「平成」が終わり、2019年5月1日から新元号に切り替わることにより、多くの印刷物が刷り直しとなるため、印刷業界に特需が発生することが期待されています。
★注目ポイント1 |
印刷市場は年々縮小を続けている衰退市場となっているが、デジタル印刷技術の向上や特殊印刷、事業の多角化など新たな動きが生まれている。新元号切り替えも特需として期待される。 |
2.特殊印刷や新元号特需で高騰する関連銘柄
2-1.特殊印刷機で首位のナビタス
同社の株価は、2017年6月には341円を付けていましたが、2017年10月頃から徐々に上昇していき、2018年2月から3月に掛けては一段高となり、一時は1,025円まで上昇しました。
この期間に約3倍まで上昇してからは大きく下落しており、2018年6月現在は480円前後で推移しています。
同社が大きく物色されるきっかけになるようなニュースは特に出ておらず、低位株だったため仕手株として買われたのだと推測されます。
2-2.特殊印刷製品の製造・販売を手掛ける三光産業
接着剤付きのラベル・ステッカーなど特殊印刷製品の製造・販売を手掛けている【7922】三光産業も、この1年で大きく上昇しました。
同社の株価は、2017年6月に384円を付けていましたが、この1年大きく上昇していき、2018年4月には一時938円の一段高となりました。
この1年で最大2.4倍の上昇となりましたが、高値を付けてからは大きく下げており、2018年6月現在は500円前後で推移しています。
特殊印刷に関係する2銘柄がここまで大きく買われたことから、特殊印刷は一部の投資家から注目されるテーマになっていると言えます。
ただ、いずれの銘柄も大きく上げてから大きく下げるという投機的な動きとなっており、中長期的に注目されるテーマになっているとは言いづらい所です。
2-3.カレンダーに定評がある野崎印刷紙業
最後に、2019年5月1日に控える新元号切り替えで注目される銘柄を見ていきましょう。
カレンダーが店舗や企業のノベルティとして定評があることで知られる【7919】野崎印刷紙業は、新元号関連銘柄として注目される銘柄です。
同社の株価は、2017年後半には155円を付けていましたが、この1年で大きく上昇しており、2018年4月には347円まで上昇しました。
この1年で2.2倍となり、新元号切り替えまで1年を切った2018年6月現在も300円前後で推移しています。
新元号の発表は、改元の1ヶ月前となる2019年4月に予定されています。新元号切り替えで物色されることが期待される印刷関連銘柄は必ずチェックしておきましょう。
★注目ポイント2 |
印刷関連銘柄では、特殊印刷を手掛ける銘柄と新元号切り替えでの特需が期待される銘柄がこの1年で大きく値を上げている。 |
3.主要印刷関連銘柄チェックリスト
印刷関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【4384】ラクスル | 2,506円 | 印刷通販サイト「ラクスル」の運営 |
【4631】DIC | 3,455円 | 印刷用インキ |
【4634】東洋インキSCホールディングス | 574円 | 印刷用インキ |
【6276】ナビタス(低位株★) | 460円 | 特殊印刷機メーカー |
【6335】東京機械製作所(低位株★) | 456円 | デジタル印刷機 |
【7838】共立印刷(低位株★) | 374円 | 出版・商業印刷 |
【7862】トッパン・フォームズ | 1,116円 | ビジネス系印刷 |
【7868】廣済堂 | 505円 | 公共関連印刷 |
【7911】凸版印刷 | 858円 | 総合印刷 |
【7912】大日本印刷 | 2,471円 | 総合印刷 |
【7913】図書印刷 | 985円 | 出版・商業印刷 |
【7914】共同印刷 | 2,818円 | 出版・商業印刷 |
【7915】NISSHA | 2,230円 | 特殊印刷 |
【7919】野崎印刷紙業(低位株★) | 268円 | カレンダー |
【7922】三光産業(低位株★) | 490円 | 特殊印刷製品 |
※株価は2018年6月25日終値で算出
★注目ポイント3 |
印刷関連銘柄を抽出してみると、大手の総合印刷企業や出版・商業印刷を手掛けている銘柄の他に、印刷機やインクを手掛けている銘柄も挙がってくる。全体的に低位株が多い。 |
4.印刷関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった印刷関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年6月25日~2018年6月25日の1年で算出
4-1.第1位【6276】ナビタス
上昇率 | 3倍(安値:341円 → 高値:1,025円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 42.3(やや売られている) |
4-2.第2位【7922】三光産業
上昇率 | 2.4倍(安値:384円 → 高値:938円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 31.7(やや売られている) |
4-3.第3位【7919】野崎印刷紙業
上昇率 | 2.2倍(安値:155円 → 高値:347円) |
市場 | 東証二部 |
RSI | 39.8(やや売られている) |
※RSIは2018年6月25日終値より算出
★注目ポイント4 |
低位株ということもあり、短期的に大きな上昇が見られた上位銘柄ですが、3銘柄とも現在500円以下の低位株となっております。再びの急騰チャンスを狙いたいところ。 |
5.まとめ
印刷関連銘柄は、特殊印刷を手掛ける銘柄と新元号切り替えに関連する銘柄がこの1年で大きく上昇しました。
2019年4月に予定されている新元号発表に関するニュースには引き続き注目です。
ただ、印刷関連銘柄大きく上昇した銘柄はいずれも低位株であり、印刷セクターの主力銘柄は横ばい~下落となっている銘柄が多く、印刷市場の厳しさを物語っています。
印刷関連銘柄の今後を考えると、特殊印刷や画期的なビジネスモデルを手掛ける銘柄に注目することが望ましいでしょう。
印刷業界を巡る事業の多角化や、業界再編といったニュースに期待しておきましょう。
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