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「タミフル」の【4519】中外製薬は1年半で2倍!「イナビル」の【4568】第一三共は半年で1.6倍!
毎年11月から3月に掛けて猛威を振るうインフルエンザですが、株式市場でもこの期間中にはインフルエンザ関連銘柄が注目されることがあります。
インフルエンザは冬から春に掛けてピークが来ることが一般的ですが、夏に流行することもあるため注意が必要です。
流行前にインフルエンザ関連銘柄と対策について注目しておきましょう!
1.インフルエンザ関連銘柄をチェック
今回は、毎年流行期になるとニュースでも大きく取り上げられるインフルエンザに関連する銘柄に注目していきます。
1-1.インフルエンザとは?
インフルエンザの症状としては、感染してから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛・関節痛といった症状が突然現れ、約1週間程度で回復するのが一般的です。
インフルエンザには、A型、B型、C型の3種類があり、流行的な広がりをしやすいのはA型とB型です。
大人でも辛いインフルエンザですが、子供はインフルエンザに感染しやすく、高齢者は重症化しやすいので特に注意が必要です。
インフルエンザは、全世界で年間25~50万人の死者を出しているとも言われます。
日本では毎年、国民の12人に1人にあたる年間1,000万人がインフルエンザを発症し、肺炎などの関連死を含めると年間1万人がインフルエンザによって亡くなっています。
日本でのインフルエンザの発生は、毎年11月下旬から12月上旬頃に始まり、翌年の1~3月に掛けて患者数のピークを迎えて、4~5月に流行が収まるパターンが多いです。
ただ、2009年のインフルエンザA型は8~10月にピークを迎えたこともあり、インフルエンザは夏に掛けても流行する可能性があるため注意が必要です。
1-2.インフルエンザの対策と関連銘柄は?
インフルエンザの対策としては、流行期に人込みを避け、人が多い場所に行く際はマスクを着用し、帰宅時に手洗い・うがいを徹底することなどが挙げられます。
また、予防接種としてワクチンを接種しておくことも大変有効で、インフルエンザの発症や重症化を防ぐ効果が期待されます。
インフルエンザワクチンの効果は5ヶ月ほどであるため、流行期をカバーできる12月前後に接種しておくとよいでしょう。
インフルエンザ発症の疑いがあるときは、速やかに医療機関を受診し、治療を受けることが重要です。インフルエンザ発症後48時間以内に抗ウイルス薬を服用すれば、症状が大きく軽減されることが期待できます。
今回注目するインフルエンザ関連銘柄は、インフルエンザ治療薬やインフルエンザワクチンを開発している銘柄が中心になってきます。
★注目ポイント1 |
インフルエンザは、毎年11月下旬から3月に掛けて流行が広がりやすい。インフルエンザ対策としては、流行期前にワクチンを接種しておくことが最も効果が高い。 |
2.インフルエンザ関連銘柄の推移
2017年度も、2017年11月から2018年5月に掛けてインフルエンザが流行し、ニュースでも大きく取り上げられました。
2-1.タミフルの製造・販売を手掛ける中外製薬
大手医薬品メーカーの【4519】中外製薬は、インフルエンザ治療薬「タミフル」の製造・販売を手掛けていることで知られます。
「タミフル」はスイスのロシュ社が製造しているインフルエンザ治療薬ですが、中外製薬はロシュグループの傘下であるため、日本で独占販売をしています。
同社の株価は、インフルエンザシーズン前の2017年8月初めには4,220円を付けていましたが、2018年1月には6,080円まで上昇していました。
インフルエンザのピーク期の動きとしては、横ばいでしたが同社はインフルエンザ関連銘柄としては最注目の銘柄であることは間違いありません
今年もインフルエンザの流行期前には必ずチェックしておきましょう。
2-2.イナビルの製造・販売を手掛ける第一三共
中外製薬と並んで注目されるのが、国内製薬メーカー3位の【4568】第一三共です。
同社は、インフルエンザ治療薬「イナビル」を製造・販売していることで知られています。
同社の株価は、2017年8月初めには2,284.5円の安値を付けていましたが、その後インフルエンザシーズン直前から上昇していき、2018年2月には4,241円まで上昇しました。
インフルエンザ期間中だけで見ると+63%の上昇となり、2018年4月末には3,750円で引けています。
同社の株価は、この後も上昇し続けており、2017年7月には4,820円まで上昇しています。
同社の株価は、この10ヶ月で大きく上昇していますが、ちょうど11月に入ってから上昇し始めています。
この10ヶ月全ての上昇がインフルエンザによる買いであったとは言えませんが、少なくとも初動の上昇はインフルエンザ関連の物色が入ったと見ていいかもしれません。
なお、「タミフル」「イナビル」と並んで有名なインフルエンザ治療薬「リレンザ」は、イギリスの大手製薬会社グラクソ・スミスクラインの日本法人が販売しており、東証には上場していません。
★注目ポイント2 |
2017年のインフルエンザシーズンには、「タミフル」を手掛ける中外製薬は横ばいとなったが、「イナビル」を手掛ける第一三共は大きく上昇した。 |
3.主要インフルエンザ関連銘柄チェックリスト
インフルエンザ関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【2395】新日本科学(低位株★) | 485円 | インフルエンザワクチン |
【2929】ファーマフーズ(低位株★) | 447円 | 鳥インフルエンザ治療薬 |
【4502】武田薬品工業 | 4,692円 | インフルエンザワクチン |
【4506】大日本住友製薬 | 2,150円 | インフルエンザ検査キット |
【4507】塩野義製薬 | 6,040円 | インフルエンザ治療薬 |
【4519】中外製薬 | 5,840円 | インフルエンザ治療薬「タミフル」 |
【4568】第一三共 | 4,449円 | インフルエンザ治療薬「イナビル」 |
【4570】免疫生物研究所 | 871円 | インフルエンザワクチン |
【4574】大幸薬品 | 2,021円 | 鳥インフルエンザ治療薬 |
【4583】カイオム・バイオサイエンス(低位株★) | 247円 | 抗インフルエンザウイルス薬 |
【4584】ジーンテクノサイエンス | 1,032円 | 抗インフルエンザウイルス薬 |
【4585】UMNファーマ(低位株★) | 305円 | インフルエンザワクチン |
【4587】ペプチドリーム | 4,280円 | 特殊ペプチドを使ったインフルエンザ治療薬 |
【6869】シスメックス | 9,100円 | インフルエンザ検査薬 |
【7774】ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング | 1,133円 | インフルエンザ治療薬 |
※株価は2018年8月10日終値で算出
★注目ポイント3 |
インフルエンザ関連銘柄を抽出すると、大手製薬会社からバイオベンチャーまで大小様々な製薬会社が挙がってくる。 |
4.インフルエンザ関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったインフルエンザ関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年8月10日~2018年8月10日の1年で算出
4-1.第1位【4584】ジーンテクノサイエンス
上昇率 | 3.65倍(安値:539円 → 高値:1,967.5円) |
市場 | 東証マザーズ |
RSI | 67.67(やや買われている) |
4-2.第2位【4585】UMNファーマ
上昇率 | 3.25倍(安値:273円 → 高値:888円) |
市場 | 東証マザーズ |
RSI | 30.58(売られ過ぎ) |
4-3.第3位【4595】ミズホメディ
上昇率 | 2.65倍(安値:1,306円 → 高値:3,465円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 50.83(売り買い均衡) |
※RSIは2018年8月10日終値より算出
★注目ポイント4 |
上昇率3位の【4595】ミズホメディは2017年シーズンのインフルエンザ検査薬が伸び、2018年8月10日には業績予想を上方修正するなどの動きが見られる為、今後の動きも注目したい。 |
5.まとめ
インフルエンザ治療薬やインフルエンザワクチンを手掛けている製薬会社は多岐に渡りますが、「タミフル」を手掛ける中外製薬と「イナビル」を手掛ける第一三共には要注目です。
2017年のインフルエンザシーズンには、中外製薬は横ばいとなりましたが、第一三共は大きく上昇しました。
インフルエンザの流行時期には、関連銘柄の動向をチェックしておきましょう。
また、インフルエンザ関連銘柄を研究するのと同時に、そこで得た知識を生かして、自身や家族のインフルエンザ対策を万全にしておくことも忘れないようにしておきましょう。
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