シェールガス関連銘柄!大きな動き、注目の銘柄をピックアップ!

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双日は+40%!東邦ガスは+60%!!

今回は、世界のエネルギー市場を大きく揺るがしているシェールガス関連銘柄を見ていきます。

シェールガス革命はアメリカやカナダといった北米を中心に、中国でもその動きが見られますが、日本には残念ながらシェールガスはほとんど埋蔵されていません。

しかし、ガス会社や電力会社を中心に、日本でもシェールガスを北米から輸入する動きが広がっています。

シェールガス関連銘柄に注目していきましょう!

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1.シェールガス関連銘柄に期待

世界のエネルギー市場を変革させつつあるシェールガス革命について抑えておきましょう。

1-1.シェールガスとは?

シェールガスとは
シェールガスとは、頁岩(けつがん、シェール)層から採取される天然ガスのことです。「頁岩気(けつがんき)」とも呼ばれます。

シェールガスとは、頁岩(けつがん、シェール)層から採取される天然ガスのことです。「頁岩気(けつがんき)」とも呼ばれます。

かつては、シェールガスを含む頁岩からシェールガスを取り出すのは技術的に非常に難しく、シェールガスは採算が合わないエネルギーとなっていました。

しかし、2000年代に入ってから、水圧破砕法や水平坑井掘削技術などの新技術が確立されたことで、シェールガス生産量が飛躍的に増加しました。

技術革新によってシェールガス生産量が増え、世界のエネルギー事情が変わる動きは「シェール革命」と呼ばれています。

特に、シェール革命はアメリカで顕著であり、2012年にはアメリカでの天然ガス生産量はロシアを抜いて世界トップになっています。

日本にはシェールガスはほとんど埋蔵されていませんが、ガス会社を中心にアメリカやカナダから輸入する動きが広がっています。

今回注目するシェールガス関連銘柄は、シェールガスを輸入するガス会社や電力会社などが中心となります。

1-2.シェールガスを巡る世界各国の動向

アメリカ・エネルギー省が2013年6月に発表した調査によると、世界の国別シェールガス資源量は、中国の36.1兆立方メートル、アメリカの24.4兆立方メートル、アルゼンチンの21.9兆立方メートル、メキシコの19.3兆立方メートル、南アフリカの13.7兆立方メートルと続きます。

埋蔵量で見ると、アメリカは中国の6割ほどに過ぎませんが、シェールガスの生産設備は北米地域に偏っており、シェールガス生産量の大半はアメリカやカナダなどの北米に集中しています。

アメリカはシェール革命によって、シェールオイルの生産量が10年で2倍強に拡大しており、2018年の原油生産量はロシア、サウジアラビアを抜いて45年ぶりに世界最大となりました。

また、世界最大のシェールガス埋蔵量を誇る中国でも、シェール革命が起こりつつあります。

中国はシェールガス開発では遅れていましたが、現在はアメリカ・カナダに次ぐ存在となっており、生産量は年間100億立方メートルを超えるに至っています。

中国政府が掲げる「シェールガス発展計画(2016-2020)」によると、中国は2020年までにシェールガス生産量を300億立方メートルに、2030年までに800億~1000億立方メートルに増やす計画となっており、2020年の目標達成は確実と見られています。

一方、シェール革命によって、ロシアやサウジアラビアといった産油国は大きな打撃を受けています。

かつてはBRICSの一角として注目されたロシアは経済で低迷を続けており、BRICSの中では一人負け状態です。

★注目ポイント1
シェールガスとは、頁岩層から採取される天然ガス。技術革新によって生産量が急増し、シェール革命が起きた。シェールガスの生産は北米が中心だが、埋蔵量世界一の中国でも動きが見られる。

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2.シェールガス関連銘柄の推移

シェールガス関連銘柄のこの1年の動向を見ていきましょう。

2-1.アメリカでシェールガスを使った発電所の開発・運営に参入する双日

商社各社はシェールガス事業に積極的に参入していましたが、2015年から2016年に掛けて撤退・売却する動きが見られました。

伊藤忠商事は2015年6月にアメリカのシェールガス開発事業から撤退し、三菱商事は2016年11月にカナダのシェールガス鉱区の権益を売却するなど、大手商社がシェールガス事業の撤退で特別損失を計上するニュースが相次ぎました。

そんな中、大手商社の一角である【2768】双日は、2017年4月にアメリカでシェールガスを使った発電所の開発・運営に参入することを発表しています。

双日の株価は、2017年4月初めには278円を付けていましたが、この2年間順調に上昇しており、2019年3月末現在は400円前後で推移しています。

2年間で+40%以上の上昇になっています。

2-2.アメリカから年間20万トンのシェールガスを輸入する東邦ガス

大手商社がシェールガス事業から相次いで撤退している一方、大手ガス会社は次々とアメリカやカナダからのシェールガスの輸入を開始しています。

ガス大手の東京ガス・大阪ガスを始め、中部地方の都市ガス大手【9533】東邦ガスは2019年から19年間に渡ってアメリカ・ルイジアナ州から年間約20万トンのシェールガスを輸入することが決まっています。

東邦ガスの株価は、2018年3月終わりには3,270円を付けていましたが、この1年間上昇しており、2019年3月には一時5,240円の高値を付けています。

この1年間で+60%の大きな上昇となっています。

これらのことから、シェールガス関連銘柄は緩やかな上昇を続けていると言えるでしょう。

★注目ポイント2
大手商社はシェールガス事業からの撤退が相次いでいる一方で、ガス会社は続々とシェールガスの輸入を始めている。

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3.主要シェールガス関連銘柄&出遅れ低位株チェックリスト

3-1.主要シェールガス関連銘柄&出遅れ低位株チェックリスト

銘柄株価主なサービス
【1605】国際石油開発帝石1,055円カナダシェールガスプロジェクト
【1662】石油資源開発2,396円カナダシェールガスプロジェクト
【1963】日揮1,471円カナダシェールガスプロジェクト、サウジアラビアでシェールガス精製設備受注
【2768】双日390円アメリカでシェールガス発電所
【4091】大陽日酸1,686円シェールガス採掘に使われる窒素
【4188】三菱ケミカルHD779円シェールガスを利用した石油化学コンビナート
【6366】千代田化工建設264円LNGプラント
【7011】三菱重工業4,598円LNGタンカー
【7013】IHI2,659円LNGタンカー
【9501】東京電力ホールディングス700円中部電力との共同出資会社「JERA」が米国からシェールガス由来のLNG調達
【9502】中部電力1,728円東京電力HDとの共同出資会社「JERA」が米国からシェールガス由来のLNG調達
【9503】関西電力9,503円アメリカからシェールガス輸入

※株価は2019年3月29日終値で算出

★注目ポイント3
シェールガス関連銘柄を抽出してみると、ガス会社や電力会社を筆頭に、LNGプラントやLNGタンカーを手掛ける銘柄が並ぶ。

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4.まとめ

シェール革命によって、世界のエネルギー勢力図が書き換えられつつありますが、日本にもその影響がジワジワと広がり始めています。

大手商社はシェールガス事業からの徹底が相次いでいる一方で、ガス会社や電力会社は次々とシェールガスの輸入を開始しています。

シェールガスに大きな影響を受けるガス会社と電力会社は、米中貿易摩擦に揺れた2018年の相場でも堅調な値動きをしているディフェンシブ銘柄である点も大きなポイントです。

シェールガスに関するニュースにはアンテナを張っておき、関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。

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