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【1663】K&Oエナジーグループは2.13倍!【6255】エヌ・ピー・シーは2.72倍!【4107】伊勢化学工業は5.80倍!!
「曲がる太陽電池」ことペロブスカイト太陽電池関連銘柄が、マーケットで注目を集めるテーマ株となってきました。
太陽光発電自体がマーケットでは注目されやすいテーマ株ですが、ペロブスカイト太陽電池の主原料となるヨウ素株とともに大きく買われています。
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄に注目していきましょう!
1.ペロブスカイト太陽電池関連銘柄とは?
ペロブスカイト太陽電池の官民協議会が初めて開催されるなど官民一体となった動きが出てきており、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄の注目度も上がってきそうです。
1-1.ペロブスカイト太陽電池関連銘柄とは?
ペロブスカイト結晶は、ペロブスカイト構造という結晶構造を持つ鉱物で、高温超伝導や高い磁気抵抗、イオン伝導、負の熱膨張など多種多様な物性を持っています。
ペロブスカイト太陽電池は、薄くて軽く、曲げられる点が特徴です。
従来の太陽電池は、「シリコン系太陽電池」と「化合物系太陽電池」と呼ばれるタイプが主流となっていますが、材料・製造コストが高く、曲げられないため設置場所が制限される点がデメリットです。
ペロブスカイト太陽電池は、薄いガラスやプラスチックの基板上に液体を塗り焼いて作る塗布技術によって、従来の太陽電池よりも低コストで製造可能となっています。
「曲がる太陽電池」であるペロブスカイト太陽電池は、軽量で柔軟性があるため、オフィスビルの壁や曲面といった、これまで太陽光パネルの設置が難しかった場所にも設置可能です。
また、ペロブスカイト太陽電池の主原料であるヨウ素は、日本が世界産出量の30%を誇っている点でも追い風となります。
日本政府は、2023年4月4日「再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議」の中で、ペロブスカイト太陽電池を2030年までに普及させる方針を打ち出しており、国産型太陽光パネルとしても注目が集まります。
1-2.ペロブスカイト太陽電池関連銘柄はヨウ素株とともに注目される!
2024年5月29日には、ペロブスカイト太陽電池などの次世代型太陽電池の導入拡大に向けた官民協議会が開催されるなど、官民一体となってペロブスカイト太陽電池を普及させる動きが出てきています。
富士経済のレポート「2024年版 新型・次世代太陽電池の開発動向と市場の将来展望」では、ペロブスカイト太陽電池の市場規模は2040年には2023年比で64.9倍の2兆4000億円に拡大すると予測されています。
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄は、長らく次世代エネルギーテーマ株として挙げられていたものの、マーケットでは特に反応はなく注目されていたとは言えませんでした。
2023年頃から、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄の関連テーマ株である「ヨウ素株(ヨウ素関連銘柄)」とともに注目されてきています。
特に、太陽電池大手で代表的なペロブスカイト太陽電池関連銘柄の【6255】エヌ・ピー・シー、ヨウ素株の代表銘柄である【4107】伊勢化学工業の2銘柄は大きな上昇となっています。
ペロブスカイト太陽電池は、まだ手掛けている企業が少ないため関連銘柄の数は少ないですが、今後の新規参入などもチェックしておくようにしましょう。
★注目ポイント1 |
・ペロブスカイト太陽電池は「曲がる太陽電池」。低コストで量産でき、従来の太陽光パネルが設置できなかった場所にも設置可能。 ・ペロブスカイト太陽電池の主原料「ヨウ素」は日本が世界トップの産出量を誇り、ヨウ素株もあわせて注目される。 ・政府は、ペロブスカイト太陽電池を2030年までに普及させる方針を打ち出している。 |
2.ペロブスカイト太陽電池関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄について、2023年から2024年に掛けて大きく上がっている銘柄を見ていきましょう。
2-1.太陽電池大手!【6255】エヌ・ピー・シー
【6255】エヌ・ピー・シーは、太陽電池製造装置大手で、代表的なペロブスカイト太陽電池関連銘柄となっています。
同社は、薄膜系太陽電池製造装置に強みを持ち、ペロブスカイト太陽電池にも対応しています。
同社の株価は、2023年7月には一時494円を付けていましたが、以降上昇しており、2024年6月13日には1,344円まで上昇。
この1年で、低位株から2.72倍(+172%)の上昇率となりました。
2-2.ヨウ素株!【4107】伊勢化学工業
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄の周辺テーマ株としては、主原料となるヨウ素株も押さえておきましょう。
ヨウ素株としては、ヨウ素生産世界大手の【4107】伊勢化学工業、千葉県沖でヨウ素生産をする【1663】K&Oエナジーグループの2銘柄が注目銘柄です。
両銘柄ともに、直近1年間では次のように大きく上昇しています。
・【4107】伊勢化学工業:5.80倍(6,980円→40,500円)
・【1663】K&Oエナジーグループ:2.13倍(2,016円→4,310円)
※上昇率は2023年6月以降の安値から2024年6月22日までの高値の値
特に、【4107】伊勢化学工業は非常に強く、2024年6月14日に40,500円まで急騰後、その後の1週間では19,730円まで暴落する大相場となっています。
ヨウ素株は、ウクライナ情勢でロシアの核兵器使用懸念が出たことでも注目されていましたが、直近1年の上昇はペロブスカイト太陽電池関連銘柄として買われていると見ても良さそうです。
★注目ポイント2 |
・ペロブスカイト太陽電池関連銘柄は注目テーマ株となりつつあり、特にヨウ素株の【4107】伊勢化学工業には大相場が到来した。 |
3.ペロブスカイト太陽電池関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【6255】エヌ・ピー・シー | 太陽電池製造装置大手、ペロブスカイト太陽電池対応の薄膜系太陽電池製造装置 |
【4107】伊勢化学工業 | ヨウ素生産世界大手、代表的なヨウ素株 |
【1663】K&Oエナジーグループ | 千葉県沖でヨウ素生産、代表的なヨウ素株 |
【4237】フジプレアム | 京都大学と協力してペロブスカイト太陽電池の量産化 |
【4633】サカタインクス | 次世代型太陽電池材料の開発 |
【3132】マクニカホールディングス | 傘下のマクニカがペロブスカイト太陽電池を実装した空気質センサを開発 |
【4362】日本精化 | ペロブスカイト太陽電池の正孔輸送材料「Spirokite(スピロカイト)」 |
【4204】積水化学工業 | フィルム型ペロブスカイト太陽電池 |
【6387】サムコ | 京都大学にペロブスカイト太陽電池向けALD装置を納入 |
【6804】ホシデン | 2024年度後半までにペロブスカイト太陽電池の量産目標 |
4.オススメのペロブスカイト太陽電池関連銘柄3選!
オススメのペロブスカイト太陽電池関連銘柄について3銘柄見ていきましょう。
【6255】エヌ・ピー・シー
市場 | 東証グロース市場 |
企業概要 | 太陽電池製造装置大手。 |
エヌ・ピー・シーは、ペロブスカイト太陽電池対応の薄膜系太陽電池製造装置を手掛けており、代表的なペロブスカイト太陽電池関連銘柄です。
2020年には脱炭素による再エネ相場でコロナショックから5倍以上になるなど、これまでも急騰を繰り返してきた銘柄であるため、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄としても注目です。
【4107】伊勢化学工業
市場 | 東証スタンダード市場 |
企業概要 | ヨウ素生産で世界大手のAGC系化学メーカー。 |
伊勢化学工業は、ヨウ素生産で世界大手の代表的なヨウ素株であり、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄としても最注目銘柄の一つとなっています。
ただ、すでに大相場が到来しており、長期投資には手を出しにくい展開となっている点には注意しておきましょう。
【4237】フジプレアム
市場 | 東証スタンダード市場 |
企業概要 | 液晶パネル光学フィルターが柱。超薄型の太陽電池も手掛ける。 |
フジプレアムは、京都大学と協力してペロブスカイト太陽電池の量産化を進めていると報じられており、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄に位置付けられています。株式ニュースなどでは「ペロブスカイト太陽電池関連銘柄として物色された」と出ているものの、長期チャートで見ると、この1年は動きがありません。今後、大きく物色されてもおかしくない銘柄です。
5.まとめ
ペロブスカイト太陽電池関連銘柄は、長らく次世代テーマ株として名前は出るものの注目されていませんでしたが、2023年から2024年に掛けて、ついに物色されるようになってきました。
特に、代表的なヨウ素株の【4107】伊勢化学工業はペロブスカイト太陽電池関連銘柄として大相場となっており、2024年6月には最も注目された銘柄の一つとなりました。
太陽光発電や再生可能エネルギー(再エネ)といったエネルギーテーマ株自体が注目されやすいだけに、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄への熱は今後も続きそうです。
ペロブスカイト太陽電池は、まだ参入企業が少ないため、今後の新規参入による新たな関連銘柄の登場にも目を向けておきたい所です。
ペロブスカイト太陽電池に関するニュースにはアンテナを張っておき、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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