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コンビニや外食チェーンを中心に、日本のフランチャイズ市場が成長しています。
2018年のフランチャイズ市場は26兆円を突破しており、今後も市場規模が拡大していく見込みです。
日本最大のフランチャイズチェーンであるセブンイレブンでは深夜営業問題などが噴出していますが、ロイヤリティーを受け取る側であるセブンイレブン本部は過去最高益を更新中です。
フランチャイズ関連銘柄に注目していきましょう!
1.フランチャイズ関連銘柄とは?
コンビニや外食チェーンを中心に拡大しているフランチャイズ関連銘柄に注目していきましょう。
1-1.そもそもフランチャイズとは?
コンビニや外食チェーンなどでよく耳にすることも多い「フランチャイズ」とは、ビジネスモデルの一形態です。
加盟店が事業本部とフランチャイズ契約を結ぶことによって、加盟店は商標や商品、経営ノウハウなどを提供される一方で、事業本部にロイヤリティーを支払う仕組みとなっています。
加盟店がフランチャイズ契約をするメリットとしては、低コストで事業を始められることやブランド力がある店舗を経営できること、流通網を利用できること、経営ノウハウが学べるため初心者でも参入しやすいことなどが挙げられます。
一方、加盟店は事業本部に高額のロイヤリティーを支払わなければならず、また休日や営業時間も決められているといったデメリットもあります。
フランチャイズとよく似た形態として「直営店」がありますが、直営店は事業本部が直接経営を行っている店舗のことであり、フランチャイズは個人オーナーが経営を行っている店舗のことです。
今回注目するフランチャイズ関連銘柄は、ロイヤリティーを受け取る事業本部側の企業となります。
1-2.問題多発のセブンイレブンは過去最高益!
2019年にはコンビニの深夜営業が社会問題となっており、特にコンビニ大手の「セブンイレブン」は大きなバッシングを受けています。
しかしニュースからの印象とは異なり、セブンイレブンは過去最高益を更新しており、セブンイレブン本部の業績は好調そのものです。
なおセブンイレブンの加盟店が本部に支払うロイヤリティーは、粗利益の56~76%となっており、加盟店の利益の半分以上は本部に吸い取られる構造となっています。
日本フランチャイズチェーン協会の発表によると、2018年のフランチャイズ市場は店舗数が26万4,556店となり9年連続増加、売上高は26兆2,118億円となり10年連続増加となっています。
※出典:日本フランチャイズチェーン協会(https://www.jfa-fc.or.jp/folder/1/img/20190828101232.pdf)
人手不足による採用難や人件費の上昇が懸念されていますが、オペレーションの効率化やセルフレジの導入、営業時間の見直しなどで改善を図っているとのことです。
★注目ポイント1 |
・フランチャイズは、コンビニや外食チェーンを中心としたビジネスモデルの一種 ・フランチャイズ市場は26兆円の巨大市場であり成長産業となっている ・フランチャイズ関連銘柄は、加盟店からロイヤリティーを受け取れる本部企業が中心となる |
2.フランチャイズ関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2019年のフランチャイズ関連銘柄の株価動向を抑えておきましょう。
2-1.黒字転換発表で上昇!【9873】日本KFCホールディングス
ファーストフード大手「ケンタッキーフライドチキン」をフランチャイズ展開する【9873】日本KFCホールディングスは、フランチャイズ関連銘柄を代表する銘柄です。
世界初のフランチャイズ店舗はアメリカのケンタッキーが始めたとも言われており、日本でも代表的なフランチャイズチェーンとなっています。
同社の株価は2019年1月初めには1,976円を付けていました。
同社は典型的なディフェンシブ銘柄であり、その後は横ばいで推移。
しかし2019年8月に発表した決算が、赤字予想から一転して黒字転換に。
ポジティブサプライズとなり大きく買われ、2019年10月には2,475円まで上昇しました。
2019年に入ってからの上昇率は最大+25%となっています。
2-2.日本最大のフランチャイズチェーン!【3382】セブン&アイ
コンビニはフランチャイズ市場において最大規模の業態であり、日本フランチャイズチェーン協会によると、2018年のコンビニのフランチャイズ店舗数は5万8,340店、売上高は11兆2,634億円となっています。
コンビニチェーンの中でも最大規模のフランチャイズ店を擁するのが、コンビニ業界最大手の「セブンイレブン」です。
2018年11月時点で、セブンイレブンの総店舗数は2万700店となっており、その内の98.1%となる2万309店がフランチャイズ店舗となっています。
セブンイレブンをフランチャイズ展開する【3382】セブン&アイ・ホールディングスの株価は、2019年1月初めには4,780円を付けていました。
しかし、深夜営業問題などを受けて株価は下落。2019年6月には3,573円まで下落しました。
その後も「セブンペイ」による個人情報流出などもありましたが、株価は持ち直しており10月には一時4,485円まで回復しています。
深夜営業問題などの問題はあるものの、決算は過去最高益を記録していることが反発の買いを呼び込んでいるものと見られます。
3.フランチャイズ関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【2157】コシダカHD | 女性向けフィットネスチェーン「カーブス」 |
【2651】ローソン | コンビニチェーン「ローソン」 |
【2702】日本マクドナルド | 外食チェーン「マクドナルド」 |
【3382】セブン&アイ | コンビニチェーン「セブンイレブン」 |
【4668】明光ネットワークジャパン | 個別指導塾「明光義塾」 |
【7554】幸楽苑HD | 外食チェーン「幸楽苑」 |
【7630】壱番屋 | 外食チェーン「カレーハウスCoCo壱番屋」 |
【8028】ファミリーマート | コンビニチェーン「ファミリーマート」 |
【9873】日本KFCホールディングス | 外食チェーン「ケンタッキーフライドチキン」 |
【9946】ミニストップ | コンビニチェーン「ミニストップ」 |
4.オススメのフランチャイズ関連銘柄3選!
おすすめのフランチャイズ関連銘柄を抑えておきましょう。
【2651】ローソン
市場 | 東証一部 |
企業概要 | コンビニチェーン「ローソン」を展開 |
3大コンビニチェーンの一角である「ローソン」を展開するローソンは要チェックしておきましょう。
コンビニ株はディフェンシブ銘柄の代表格ですが、深夜営業問題を受けて2019年には各社ともに株価が下落しています。ただ、夏以降は持ち直していることから期待です。
【3382】セブン&アイ・ホールディングス、【8028】ファミリーマートも抑えておきましょう。
【4668】明光ネットワークジャパン
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 個別指導塾「明光義塾」をフランチャイズ展開 |
教育熱の高まりによって少子化にも関わらず教育産業は成長していますが、フランチャイズ化の波は塾にも押し寄せています。
特に個別指導塾「明光義塾」をフランチャイズ展開する明光ネットワークジャパンは、教育産業を代表するフランチャイズ関連銘柄です。
教育×フランチャイズ関連銘柄として抑えておくとよいでしょう。
【2157】コシダカ
市場 | 東証一部 |
企業概要 | カラオケチェーン「まねきねこ」や女性向けフィットネス「カーブス」を展開 |
健康意識の高まりによってフィットネスクラブがブームとなりつつありますが、コシダカホールディングスがフランチャイズ展開する女性向けフィットネス「カーブス」は1,900店舗を超えており、フィットネスクラブチェーンとしては国内最大となっています。
また、株価もこの2年間は高値圏で推移しており、ブレイクアウトして一段高となってもおかしくありません。現在、最も勢いのあるフランチャイズ関連銘柄だと言えます。
5.まとめ
新聞やテレビ、ネットなどのニュースを見ていると、深夜営業問題やセブンペイによる個人情報流出問題を受けて、セブンイレブンの株価は低迷している印象を持ってしまいがちです。
確かに、セブンイレブンの株価は深夜営業問題を受けて下落しました。
しかし、セブンアンドアイホールディングスは過去最高益を記録しており、株価は2019年6月に底を打ってから反発しています。
セブンイレブンが過去最高益を更新している背景には、加盟店の利益の半分以上をロイヤリティーとして受け取れるフランチャイズビジネスがあることは言うまでもありません。
日本のフランチャイズ市場はコンビニや外食チェーンを中心に成長を遂げており、今後もこの傾向は続くものと見られます。
フランチャイズ関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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