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新型コロナウィルスの世界的広まりを受けて、世界中のマーケットが暴落に見舞われています。
日経平均株価・NYダウは1ヶ月でともに-31%もの暴落となり、リーマンショックに迫る事態となりつつあります。
ただ、その一方で、新型コロナウィルスの影響で上げている株もあり、下がり過ぎていてバーゲンセールとなっている株が出てきていることも確かです。
新型コロナウィルスで上がる株と下がる株について抑えておいた上で、新型コロナウィルス収束後の投資戦略を練っていきましょう。
1.拡大するコロナウィルス
中国・武漢市から感染が始まった新型コロナウィルス「COVID-19」は、2020年3月20日時点で全世界の感染者数が20万人を超え、死者数は8,778人となっています。
新型コロナウィルスの感染拡大を受けて世界中で外出禁止令などが出ており、世界経済の大幅減速が懸念されたことから、マーケットにも大きな打撃を与えています。
2月中旬までは、マーケットでは新型コロナウィルスへの警戒感はそこまでありませんでしたが、欧米に新型コロナウィルスが広がりだした2月下旬からは空気が一変しました。
日経平均株価は、2月20日には23,806円を付けており、25,000円台も見える水準で推移していました。
しかし週明けの2月25日から本格的な下落が始まり、一方的な暴落相場に。3月17日には一時16,378円まで下げる事態となりました。
NYダウも、2月20日には29,219.98ドルの高値圏で推移していましたが、その後の一方的な暴落相場で、3月18日には19,898.92ドルまで下げています。
この1ヶ月で日経平均・NYダウともに-31%の下落となっています。
この1ヶ月の暴落幅は、アベノミクスが始まった2013年以降では最大の下げ幅であることは言うまでもなく、リーマンショックが起こった2008年9~10月に迫るものです。
なお、リーマンショックがあった2008年9月から10月に掛けては、日経平均株価は12,834.14円から7,162.90円(-44.18%)まで下落しています。
★注目ポイント1 |
・新型コロナウィルスが欧米に広まったことを受けて世界株安の展開となっている。 ・日経平均・NYダウはアベノミクス相場以降では最大の暴落となり、リーマンショックに迫る勢いになりつつある。 |
2.コロナウィルスで上がる株とは?
新型コロナウィルスで上がったテーマ株、これから上がることが期待されるテーマ株を抑えておきましょう。
2-1.新型コロナウィルスで上がったテーマ株
中国・武漢市で新型コロナウィルスが広がっていた2020年1月には、マスクや消毒液を手掛けている新型コロナウィルス関連銘柄が急激な値上がりとなっていました。
特に、マスク最大手の【3604】川本産業は、わずか1ヶ月で450円から4,000円まで暴騰。1ヶ月で8.88倍(+788%)になるという歴史的大相場となりました。
しかし、新型コロナウィルス関連銘柄は2月初めに高値を付けてからは大暴落。川本産業も例外ではなく、3月19日時点では1,048円にまで暴落。
日本でも新型コロナウィルスが確認されてきた2月中旬頃からは、テレワークやオンライン教育、ネット通販などの巣ごもり消費を手掛ける銘柄が物色され始めてきました。
しかし、コロナウィルス関連で上がっていた銘柄があったのは2月中旬までであり、2月下旬からの世界株安ではほぼ全ての銘柄が下がる事態となっています。
2-2.今後コロナウィルスで買える株はあるのか?
今後、新型コロナウィルスがさらに拡大することになった場合には、ワクチンや治療薬の製造を手掛ける銘柄に注目が集まるのではないかと思われます。
現に、新型コロナウィルスのワクチン開発のニュースが報じられた【4563】アンジェス、インフルエンザ薬「アビガン」が治療薬として有効だと報じられた【4901】富士フイルムホールディングスは一時ストップ高まで買われています。
また、多くの銘柄が売られ過ぎの水準にあるのは確かであり、新型コロナウィルス収束の兆しが見えだしてきたら大反発することが期待されます。
現状では新型コロナウィルスの収束の目途は立っていないため、今すぐに仕込むことはリスクがありますが、業績と比較して明らかに売られ過ぎている銘柄は要チェックしておきましょう。
★注目ポイント2 |
・1月にはマスクや消毒液などを手掛ける新型コロナウィルス関連銘柄が大暴騰となっていた。 ・新型コロナウィルスのワクチン・治療薬開発を手掛けている銘柄に注目が集まる可能性がある。 ・パンデミック収束後の株高に備えて、業績と比較して明らかに売られ過ぎている銘柄を要チェックしておこう。 |
3.コロナウィルスで下がる株とは?
新型コロナウィルスで特に大きく下がっているテーマ株、今後しばらくは手を出さない方がよいテーマ株について抑えておきましょう。
3-1.鉄鋼株と石油株は特に下げが酷い
新型コロナウィルスによる世界株安で多くの銘柄が下がっていますが、特に下げが目立つのは鉄鋼株と石油株です。
この両テーマ株に共通するのは、新型コロナウィルス以外のネガティブ材料が出てしまっていることです。
鉄鋼株は、日本製鉄が2月初めに4,000億円超えの赤字決算を発表したことも加わって大暴落となっています。
代表的な鉄鋼株である【5411】JFEホールディングスは、2020年1月に付けていた高値1,532円から、3月には一時702円まで下落。アベノミクス前の株価を大きく下回る展開となっています。
石油株は、2020年3月初めにサウジアラビアとロシアが協調減産に決裂したことで原油価格が大暴落したことを受けて大きく値を下げています。
代表的な石油株である【1605】国際石油開発帝石は、2020年1月に付けていた高値1217円から、3月19日には496.4円まで下落。毎日安値を更新し続けており、一向に下げ止まる気配がありません。
3-2.しばらく手を出さない方がいいテーマ株は?
上述した鉄鋼株と石油株については、新型コロナウィルスがなくても大きく下げていた可能性が高いテーマ株であるため、コロナウィルスが収束に向かったとしてもリスクがある銘柄です。
大きく下げていることから大反発が期待できる面はあるものの、リスクが高く、反発も限定される可能性が大きいものと見られます。
また、新型コロナウィルスが収束しない限りは、航空株などのインバウンド銘柄には手を出さない方が賢明です。
さらに懸念しておかなければいけないことが、2020東京オリンピックが延期になってしまったことです。
東京オリンピックが延期になってしまったので、インバウンド系の銘柄に与える影響は計り知れません。電通やテレビ局にはしばらく手を出さない方がよいでしょう。
つまり東京オリンピック関連銘柄やインバウンド関連銘柄は、新型コロナウィルスが完全に収束するまでは手を出さないことが賢明です。
★注目ポイント3 |
・新型コロナウィルス以外のネガティブニュースがあった鉄鋼株・石油株は特に酷い下げとなっている。いくら大きく下げていても手を出すべきではない。 ・新型コロナウィルスが完全に収束するまでは、インバウンド銘柄には手を出すべきではない。 ・東京オリンピックが中止になるという最悪の展開も可能性として考えておこう。 |
4.まとめ
新型コロナウィルスによるパンデミックを受けて、世界のマーケットはリーマンショックに迫る勢いの全面安となっています。
市場全体が短期間に下落し過ぎているため、新型コロナウィルス収束後に向けて物色を考えている投資家は少なくありません。
ただ有効なワクチンが開発されない限り、新型コロナウィルスの収束は難しく、オリンピック延期という事態になったため、第二波の暴落が起きても不思議ではないことを念頭に入れておく必要があります。
とはいえ、相場全体が売られ過ぎの状況にあるのは確かであり、バーゲンセールとなっている銘柄が数多く出現していることは確かです。
新型コロナウィルスに関するニュースにはアンテナを張っておきつつも、業績に比べて売られ過ぎている銘柄は要チェックしておきましょう。
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