必読必須の厳選3記事
【3984】ユーザーローカルは+188%!【4382】HEROZは+204%!【4444】インフォネットは+294%!【4011】ヘッドウォータースは10.20倍(+902%)でテンバガー達成!!!
2023年は、ChatGPTや画像生成AIといった生成AIが世界的ブームとなり、生産性向上のために多くの企業も導入し始めています。
株式市場においても、NVIDIAが1兆ドル企業となるなど生成AIは大きな話題となり、日本株の生成AI関連銘柄もAI株を中心に急騰しました。
生成AI関連銘柄に注目していきましょう!
1.生成AI関連銘柄とは?
2023年は対話型AI「ChatGPT」や画像生成AI「Stable Diffusion」などの生成AIが話題となりましたが、株式市場でも生成AI関連銘柄が注目されました。
1-1.生成AIとは?
2023年には、対話型AI「ChatGPT」が世界的大ブームとなりました。
「ChatGPT」では、質問を入力すると、AIがその回答として会話文を出力してくれるほか、簡単なプログラムコードなどを生成することも可能です。
また、画像生成AIも生成AIの代表的なものとなっており、画像生成AI「Stable Diffusion」やMicrosoftのBing「Image Creator」などが知られています。
画像生成AIでは、「どのような画像を出力したいか?」を文章(プロンプト、「呪文」とも呼ばれます)で指定すると、複数の画像が生成されます。
生成AIは、業務利用することで生産性の向上が期待されており、2023年には多くの企業が「ChatGPT」などの生成AIを業務採用する方針を発表しました。
ただ、残念ながら、日本には生成AIで世界をリードしている企業は見当たりません。
例えば、「ChatGPT」を開発したOpenAI、生成AIに欠かせない半導体GPUを手掛けているNVIDIA、OpenAIに出資しており、Bing「Image Creator」などを手掛けているMicrosoftなどは米国企業です。
東証の生成AI関連銘柄は、東証グロース市場のAIベンチャー株を中心とするAI株が中心となっています。
1-2.東証の生成AI関連銘柄も生成AIブームで買われる!
2023年の世界的な生成AIブームを象徴する銘柄が、アメリカの半導体企業【NVDA】NVIDA(エヌビディア)です。
NVIDIAが手掛ける半導体GPUは生成AIに欠かせないものとなっており、生成AIブームとなったこの1年で、NVIDIAの株価は約4倍となり、GAFAMやTESLAと並ぶ時価総額1兆ドル企業の仲間入りとなりました。
また、「ChatGPT」を開発したOpenAIは非上場企業ですが、この1年間で推定時価総額は急騰しており、2023年11月時点で860億ドル(約12.5兆円)と推定されています。
東証の生成AI関連銘柄は、NVIDIAやOpenAIほどのインパクトがある銘柄はありませんが、生成AIブームに乗って多くの銘柄が上昇しています。
ただ、東証の生成AI関連銘柄を見る上では、いくつかの点を押さえておきましょう。
まず、東証の生成AI関連銘柄を構成するAI株(人工知能関連銘柄)は、東証グロース市場のハイリスク・ハイリターンの銘柄が多いということです。
これらの銘柄の多くは、2018~2021年のAIバブルで急騰した銘柄であり、2021年~2022年に掛けては大暴落となっていました。
2023年には、生成AIブームを受けて東証の生成AI関連銘柄が買われたことは確かですが、多くの銘柄は2021~2022年暴落の反発という形となっており、上場来高値を更新している形での上昇ではないことに注意しておきましょう。
★注目ポイント1 |
・生成AIとは、対話型AI「ChatGPT」や画像生成AIなどに代表される、さまざまコンテンツを生成するAI(人工知能)の総称。 ・世界的な生成AIブームを受けて、生成AIに欠かせない半導体GPUを手掛けるNVIDIAは時価総額1兆ドル企業となり、「ChatGPT」を開発したOpenAの推定時価総額も急騰した。 ・東証の生成AI関連銘柄も、生成AIブームでAI株(人工知能関連銘柄)を中心に買われた。 |
2.生成AI関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
ChatGPTがリリースされた2022年11月以降、大きく上がった生成AI関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.2023年テンバガー達成の生成AI関連銘柄!【4011】ヘッドウォータース
AIソリューション事業を手掛けるAIベンチャーの【4011】ヘッドウォータースは、生成AI関連銘柄として2023年テンバガー達成となりました。
同社は、ChatGPTなどのOpenAIモデルを、MicrosoftのクラウドAzure上で提供する「Azure OpenAI Service開発」を提供しています。
同社はIPO投資では有名な銘柄で、2020年11月上場の際にはIPO初値が公募価格の11.9倍というIPO記録を打ち立てた銘柄です。
ただ、IPO後には大暴落となり、2022年にはIPO初値から約-90%水準で推移し、2022年12月には1,630円を付けていました。
生成AIブームを背景に2023年2月から急騰し、7月3日には16,630円まで上昇。
10.20倍(+902%)のテンバガー達成となり、2023年の上昇率ランキングでもトップクラスの銘柄となりました。
ただ、それでもIPO上場時に付けた高値18,125円には届かず、2023年7月に高値を付けて以降は暴落となっています(2023年12月18日終値は8,570円)。
2-2.2023年に買われた生成AI関連銘柄!【4382】HEROZなど
2023年に大きく買われた生成AI関連銘柄としては、次のような銘柄が上げられます。
・【3984】ユーザーローカル:+188%(1,169円→3,375円)
・【4382】HEROZ:+204%(838円→2,550円)
・【4444】インフォネット:+294%(728円→2,870円)
※2022年11月以降の安値から2023年12月までの最大上昇率。
いずれの銘柄も高値を付けたのは2023年6月となっており、以降は大きく下落しています。
また、いずれの銘柄もあくまで“反発”に留まっており、上場来高値を超えて上げている銘柄は、AI株全体で見ても見当たりません。
生成AIブームを受けて、AI株を中心とする生成AI関連銘柄が大きく反発したことは確かですが、このような点を留意しておくことが重要です。
少なくとも、生成AIブームで、東証のAI株にバブルが起こっているとまでは言えません。
★注目ポイント2 |
・生成AIブームを受けて、生成AI関連銘柄は買われたが、あくまで反発に留まっており、上場来高値を超えて買われているAI株は見当たらない。 ・生成AIブームで買われた生成AI関連銘柄は、2023年6~7月に高値を付けており、以降は厳しい展開が続いている。 |
3.生成AI関連銘柄リスト
厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【2158】FRONTEO | 訴訟支援AI(リーガルテックAI) |
【3984】ユーザーローカル | 自社独自のChatGPT環境を実現する「UserLocal ChatAI」 |
【3993】PKSHA Technology | 画像認識・自動対話に強いAIベンチャー |
【4011】ヘッドウォータース | Azure OpenAI Service開発 |
【4382】HEROZ | AIサービス「HEROZ Kishin」 |
【4388】エーアイ | 音声合成エンジン「AITalk」 |
【4444】インフォネット | AIチャットボット「Q&Ai」 |
【4476】AI CROSS | AIアナリティクスサービス「AI X Lab」 |
【5132】pluszero | チャットボットの開発・導入サービス |
【5136】tripla | AIチャットボットシステム「tripla Bot」 |
4.オススメの生成AI関連銘柄3選!
今後が期待されるオススメの生成AI関連銘柄を見ていきましょう。
【2158】FRONTEO
市場 | 東証グロース市場 |
企業概要 | 訴訟支援向け人工知能(リーガルテックAI)に強みを持つAIベンチャー。 |
FRONTEOは、リーガルテックAIに強いAIベンチャーです。
2020年3月コロナショックから2021年11月までに156円→5,300円と30倍以上になりましたが、その後は大暴落となっています。
2023年10月には549円まで下げました。生成AI関連銘柄で大反発があるとしたら、有力候補となります。
【3984】ユーザーローカル
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | SNS分析、ビッグデータ解析やAI業務支援ツールを開発。 |
ユーザーローカルは、AIチャットボットやAIマイニング、AIコメントシステムなどのAIソリューションを提供しており、東証プライム銘柄では最も代表的な生成AI関連銘柄です。
生成AI関連銘柄の多くは東証グロース市場の新興銘柄となっている中で、東証プライム市場のAI株として押さえておきましょう。
【4388】エーアイ
市場 | 東証グロース市場 |
企業概要 | 音声合成エンジン「AITalk」を手掛ける。 |
2023年は「ChatGPT」や画像生成AIが、生成AIの話題の中心でしたが、音声の生成AIも徐々に話題になりつつあります。
エーアイは、音声合成エンジン「AITalk」を手掛けていることから、今後もしかしたら注目されるかもしれません。
ただ、2023年12月時点の流動性は最低限しかなく、取引自体が難しい銘柄であるため、下手に手を出すべき銘柄ではないことに注意が必要です。
今後、「AI声優」など音声の生成AIが注目されて出来高が増えてきたら、可能性があるかもしれません。
5.まとめ
ChatGPTや画像生成AIといった生成AIブームを受けて、日本株ではAI株が生成AI関連銘柄として買われました。
【4011】ヘッドウォータースがテンバガー達成になるなど強い値動きですが、あくまで2021~2022年暴落に対する反発の値動きとなっており、高値を付けた2023年6~7月以降は厳しい値動きとなっていることに注意が必要です。
今後、生成AI関連銘柄が、上場来高値を更新しながら上げていくような強い値動きになっていくかどうかは、未知数と言わざるを得ません。
ただ、生成AIが社会や経済を変えていくトレンドは間違いないであろうことから、生成AI関連銘柄は今後も注目度の高いテーマ株となっていくものと思われます。
生成AIに関するニュースにはアンテナを張っておき、生成AI関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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