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ノートパソコンの代名詞「ダイナブック」の上場(IPO)が、早ければ2020年内になると期待されています。
ダイナブックは東芝のノートパソコンブランドとして知られていましたが、業績不振により現在はシャープ傘下となっています。かつてのような世界シェアはないものの、国内市場ではシェア3位と堅調です。
新型コロナ相場ではテレワークやオンライン教育需要の高まりからパソコン関連銘柄が急騰しており、ダイナブックの上場にも追い風になるものと期待されます。
ダイナブックの上場IPO観測情報に注目していきましょう!
1.ダイナブックの上場(IPO)に期待
ノートパソコンの代名詞とも言えるダイナブックが、2020年内から2021年の上場に向けて動き出しています。
1-1.ダイナブックとは?
ダイナブックは、1954年9月9日に「川崎タイプライタ」として創業し、1958年5月に東京芝浦電気(東芝)の完全子会社となりました。
ダイナブックの名が広く知られることになったのはノートパソコンです。(ただ、ダイナブックブランドは日本でしか使われておらず、世界では使われていません)。
1989年に発売された初代ダイナブック「J-3100SS」は、当時のパソコンとしては20万円以下と低価格だったことに加えて、小型軽量化された筐体で注目を集め、「ノートパソコン」という新しいジャンルを確立することとなりました。
以降、ダイナブックは日本のノートパソコンの代名詞的な存在となり、東芝はノートパソコンの世界市場で1986年から1993年まで8年連続で世界シェア1位を獲得。
1994年にはコンパックに世界シェア1位を奪われたものの、1995年から2000年まで再び6年連続で世界シェア1位を獲得しました。
しかし2001年以降はシェアを急速に下げ続け、2016年度のノートパソコン世界シェアでは1.6%の世界8位と低迷。
ダイナブックブランドが健在の日本市場では堅調だったものの、東芝のパソコン事業は5年連続赤字に陥っていました。
そして2018年10月、東芝はダイナブック株の80.1%をシャープに譲渡し、ダイナブックはシャープに受け継がれることになりました。
1-2.ダイナブックの上場IPO観測情報は?
2020年8月4日には、東芝が保有していた残りのダイナブック株が全てシャープに売却され、ダイナブックはシャープの完全子会社となっています。
ダイナブックの上場(IPO)については、シャープの親会社である台湾ホンハイの戴正呉(たい せいご)CEOが、2021年の国内上場を目指していることをたびたび公言してきました。
2020年7月2日、台湾メディアが報じた情報によると、戴正呉CEOは「今年末までに上場できると期待している」と発言。2021年の上場が前倒しされる可能性が出てきています。
ダイナブックのノートパソコンは世界市場では苦戦が続きますが、日本市場ではNEC(NECレノボジャパン)・富士通(FCCL)に続くシェア3位と健闘しています。
またホンハイ傘下となったシャープに買収されてからは、ホンハイ流のコストダウンを始めとした経営改革を進めており、戴正呉CEOによると「買収から3カ月で黒字化した」と順調のようです。
マーケットの視点で考えてみても、テレワークが注目されている昨今、ノートパソコンを手掛けるダイナブックの上場は要注目IPOになる期待は大きいものと見られます。
早ければ2020年内と言われるダイナブックの上場についてアンテナを張っておきましょう。
★注目ポイント |
・ダイナブックは、ノートパソコン「Dynabook」で知られる。長らく東芝のノートパソコンブランドだったが、2018年からはシャープ傘下となった。 |
2.ダイナブック上場(IPO)関連銘柄の推移
ダイナブックの上場で注目しておきたい関連銘柄の2020年の値動きを見ていきましょう。
2-1.ダイナブックの完全親会社!【6753】シャープ
ダイナブックの株式を100%保有している【6753】シャープは、ダイナブック上場IPO関連銘柄として必ず抑えておきたい銘柄です。
同社の株価は、2020年1月初めには1,650円を付けていました。コロナショックによって3月17日に896円まで下落。その後の戻りは限定されており、6月9日に1,346円まで上昇しましたが、以降は横ばいとなっています。
新型コロナ相場では、富士通やNEC、ソニーなどが強く上がっていることからすると、シャープは苦戦していると言えます。
とはいえ、ダイナブックが上場することになれば、否応なく注目が集まることになるでしょう。
2-2.新型コロナで好調なパソコン株!【3020】アプライド
2020年新型コロナ相場では、ダイナブックの親会社であるシャープは苦戦していますが、テレワークやオンライン教育を追い風にパソコン関係銘柄は急騰が相次いでいます。
パソコン量販店チェーン「アプライド」を展開する【3020】アプライドは、ダイナブックの上場でも注目されるかもしれないパソコン関連銘柄です。
同社の株価は、2020年1月初めには1,809円を付けており、コロナショックでは3月17日に1,081円まで下落しました。その後の新型コロナ相場では急騰し、6月22日には6,820円まで上昇。
新型コロナ相場においては、最大6.30倍(+530%)の上昇率となっています。
同社以外にも、パソコン関連銘柄は新型コロナ相場で買われており、BTOパソコン「マウスコンピューター」で知られる【6670】MCJは2.21倍(+121%)、パソコン専門店「PC DEPOT」を展開する【7618】ピーシーデポコーポレーションは2.72倍(+172%)となっています。
※いずれも2020年3月以降の安値から高値までの最大上昇率。
マーケットでパソコン関連銘柄に熱視線が注がれている現在の相場状況は、ダイナブックのIPOにも追い風になるのではないでしょうか?
★注目ポイント |
・2020年新型コロナ相場では、テレワークやオンライン教育の影響でパソコン関連銘柄が急騰している。ダイナブックの上場(IPO)にも追い風となることが期待される。 |
3.ダイナブック関連銘柄リスト
【6753】シャープ | ダイナブックの株式を100%保有 |
【6701】NEC | 国内ノートパソコンシェア1位(NECレノボジャパン) |
【6702】富士通 | 国内ノートパソコンシェア2位(FCCL) |
【6752】パナソニック | ビジネス向けノートパソコン「レッツノート」 |
【6670】MCJ | BTOパソコン販売「マウスコンピューター」 |
【6724】エプソン | BTOパソコン販売「エプソンダイレクト」 |
【3020】アプライド | パソコン量販店チェーン「アプライド」 |
【7618】ピーシーデポコーポレーション | パソコン専門店「PC DEPOT」 |
【3048】ビックカメラ | 家電量販店「ビックカメラ」「コジマ」 |
【6502】東芝 | かつてのダイナブックの親会社 |
4.まとめ
2020年8月時点での情報によると、ダイナブックの上場(IPO)は早ければ2020年内になると期待されています。遅くても、2021年までにはIPOとなるのではないでしょうか?
直近のマーケットの状態を見てみると、新型コロナ相場ではパソコン関連銘柄が軒並み急騰しています。
これはテレワークやオンライン教育の需要を受けてのものと考えられますが、アフターコロナでこの流れはしばらく継続するであろうことから、2020~2021年に予定されるダイナブックのIPOにも追い風になると期待してよいでしょう。
ダイナブックは東芝からシャープ傘下の企業となりましたが、シャープを立て直した戴正呉CEOのもとで再び世界シェアを奪還することも期待されます。
ダイナブックの上場(IPO)観測情報は要チェックしておきましょう。
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