巨大国家プロジェクトの電線地中化が本格化!関連銘柄は再び注目の的に

2018年に入り、東京都知事当選後の小池人気と共に失速していた「電線地中化関連銘柄」が再び注目を集め、じわじわと値を上げてきました。

1月14日付けの報道で電線地中化の促進に政府が動きを見せて以降、一時+22%の株価上昇を見せた【5287】イトーヨーギョーをはじめ、電線地中化関連銘柄が急動意!

2020年の東京オリンピックに向け、インフラ整備にかかる膨大な費用が業績に直結すると考えられる電線地中化関連銘柄を取り上げていきます。

1.電線地中化(無電柱化)が遂に本格始動!

政府が電柱や電線の地中化に向け制度整備に着手するということで、2018年に入り「電線地中化関連銘柄」が息を吹き返しています。

1-1.海外に後れを取る電線地中化って何?

電線地中化は無電柱化とも呼ばれ、電柱や電線・通信線とそれらの関連施設を地上から撤去し、道路の地下空間を利用して埋設することを言います。

国土交通省の主導のもと、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催までに主要駅を重点的に「国策」として整備計画が進められているのです。

日本で初めての実施は1928年、兵庫県芦屋市の高級住宅街で知られる六麓荘町にて、景観を良くする狙いで電線地中化を導入。

その後も全国各地に広がりを見せましたが、それでも東京23区の電線地中化率は10%にも満たないと言います。

※国土交通省HPより

ロンドンやパリ、香港はすでに100%の導入、その他の世界主要都市でも電線地中化の普及は進んでおり、日本は後れを取っている状況です。

また、国土交通省によると電線地中化は1kmあたり、なんと5億3,000万円もの巨額費用が発生すると言います。

その恩恵を受ける不動産や建設・土木以外にも地下空間に作られる溝や、マンホールなどの蓋、コンクリートなど幅広い電線地中化関連銘柄が挙げられます。

これらのことからも、電線地中化関連銘柄は非常に伸びしろのある成長市場であることがわかります。

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2018.02.07

1-2.電線地中化によるメリット・デメリット

電線地中化への関心の高まりは、2016年7月に行われた都知事選挙で当選した小池知事が推進すると掲げていたことがきっかけでしょう。

日本の伝統的な街並みを保全し、景観を改善できるという電線地中化計画は、ほかにも多くのメリットが存在します。

メリット
  • 二次災害の防止

震災など大規模な災害時には電柱が倒れ道路が塞がれたり、電線断裂で火災が発生したりの、二次災害によるリスクを軽減することができます。

  • 通行空間の確保

電柱が無くなることで歩道が広くなり、ベビーカーや車椅子利用者、視覚障がい者の安全確保に繋がります。

  • 土地価格の上昇

上記のメリットにより多くの人が電線地中化のまちに魅力を感じるため、必然的に地価が上昇すると考えられます。

これらのメリットに対して考えられるたった1つのデメリット

デメリット
  • 膨大な費用がかかるという点

前述したように、電線地中化するにあたり道路1kmで5億3,000万円もの費用が発生し、現在3,500万本ある日本の電柱を地中化するには2000年以上もかかると言われています。

しかしこれは、電線地中化関連銘柄の業績に大きくプラスの影響を与えるため、投資家にとってはメリットと捉えることができます。

国策の巨大プロジェクトとして、これから息の長いテーマとなることが期待できるのです。

 

★注目ポイント1
 2020年の東京オリンピックに向け急ピッチで進む電線地中化計画には膨大な予算が組まれることから、関連銘柄の業績へは今後大きく寄与すると考えられる。

 2.国策となった電線地中化関連銘柄の推移

株式市場では2016年頃から注目を集めてきた電線地中化関連銘柄ですが、そのきっかけとなったニュースと共に株価推移を見ていきましょう。

2-1.小池知事誕生で電線地中化関連銘柄大幅高

2016年7月31日に行われた都知事選の投開票で、電線地中化を公約に盛り込んでいた小池氏が見事当選

その翌日、幅広い電線地中化関連銘柄に買いが向かいましたが、なかでも激しい動きを見せたのがマンホール製造の【5289】ゼニス羽田ホールディングス

投開票の直前には148円の安値をつけていましたが、その後わずか1か月で株価2倍を超える急騰。

2018年1月25日時点では高値465円をつけており、この1年半で株価3倍を超えるまでに成長しており、電線地中化計画の本格始動はこれからなので、更に期待が出来る銘柄です。

 

2-2.電線地中化の本格化で関連銘柄が再燃

2018年1月14日付の読売新聞にて「電線地中化に向けて政府が制度整備に着手する」という内容が報じられました。

今後歩道の整備を強化していくということで、電線の共同溝やマンホール、パイプ製品を扱う【5287】イトーヨーギョーが大幅高

一時は前日比+28%高の1,291円をつけ、その後もじわじわと上値を追う展開から改めて電線地中化関連銘柄の注目度の高さが伺えます。

無電柱化推進計画」を今春頃までに策定する方針とのことで、今後目が離せない重要テーマに浮上しています。

 

★注目ポイント2
 今回の報道により電線地中化関連銘柄への注目度の高さが再認識させられたため、小池知事の発言には今後も注視したい。

3.主要電線地中化関連銘柄チェックリスト

電線地中化関連銘柄より厳選した注目株をチェックしていきましょう。

銘柄 株価 主なサービス
【1721】コムシスホールディングス 3,165円 電機通信工事大手
【1844】大盛工業(★低位株) 318円 上下水道工事技術に強み
【1942】関電工 1,223円 東京電力系の電気設備工事最大手
【1944】きんでん 1,884円 地中送電線や配電線、通信インフラ設備の構築
【1951】協和エクシオ 2,921円 電機通信工事最大手、地下鉄工事やwifi関連も受注
【4231】タイガースポリマー 938円 地中埋設用ケーブル防護管の販売
【5262】日本ヒューム 838円 下水道向けヒューム管最大手
【5269】日本コンクリート工業(★低位株) 499円 基礎事業およびコンクリート二次製品事業を展開
【5287】イトーヨーギョー 1,205円 電線の共同溝やマンホール、パイプ製品を扱う
【5289】ゼニス羽田ホールディングス(★低位株) 442円 防護柵やマンホール、コンクリート二次製品を扱う
【5603】虹技 2,199円 上下水道関連部材、電線類共同溝用鉄蓋など
【5801】古河電気工業 6,230円 地中埋設用ケーブル保護管の販売
【5802】住友電気工業 1,939円 電線最大手
【5805】昭和電線ホールディングス 966円 電線線材、電力システム、巻線事業など展開
【5807】東京特殊電線 2,902円 電線開発、情報・通信ケーブル、電子部品など扱う

※株価は2018年1月24日終値で算出

★注目ポイント3
 電線地中化関連銘柄は東証一部の大型株が多いなか、大盛工業やゼニス羽田など中小型の低位株は短期目線でリターンを狙いやすい。

 4.電線地中化関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった電線地中化関連の上位3銘柄を発表致します。

※2017年1月24日~2018年1月24日の1年で算出

4-1.第1位【5807】東京特殊電線

チャート画像
上昇率  2.4倍(安値:1,257円 → 高値:3,075円)
市場  東証一部
RSI  66.88(やや買われている)

4-2.第2位【5809】タツタ電線

チャート画像
上昇率  2.14倍(安値:446円 → 高値:955円)
市場  東証一部
RSI  61.23(やや買われている)

4-3.第3位【1949】住友電設

チャート画像
上昇率  2.12倍(安値:1,202円 → 高値:2,552円)
市場  東証一部
RSI  41.74(やや売られている)

※RSIは2018年1月24日終値より算出

★注目ポイント4
 上昇率トップの銘柄でも2倍ほどの値上がりしか見せていないことから、本格化の動きに伴い電線地中化関連銘柄は十分に上昇余地が残されている。

5.まとめ

2018年1月14日の報道により再燃の兆しが見えた電線地中化関連銘柄、今後の動向には国民の多くが注目しています。

東京オリンピック開催の2020年には、電線地中化により首都周辺の景観は大きく変わっているかもしれません。

国策としていよいよ動き出した巨大プロジェクトは、息の長いテーマにもなっているので、電線地中化関連銘柄を投資対象に検討してみてはいかがでしょうか。

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