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夢の新素材:グラフェンが産業界から大きな期待を集めています。
グラフェンはダイヤモンドより強く、シリコンの代替材料としても期待されており、様々な産業で実用化が期待されています。
グラフェンは製造コストが未だ高く、商用化には至っていませんが、世界各国で様々な研究開発が行われています。
低コストで大量生産出来るようになれば、産業界を一新させる可能性を秘めているグラフェンは今後大きなテーマとなる可能性も秘めています。
グラフェンに関するニュースと、関連する銘柄に注目していきましょう。
1.グラフェンは産業界を一新させる可能性がある新素材
夢の新素材であるグラフェンに、産業界から大きな期待が集まっています。
1-1.グラフェンとは?
グラフェン(Graphene)
炭素原子が層になって構成された厚みが原子1個分のシートのこと その名前の由来は、構造が似ていることからグラファイト(Graphite)から付けられました。
グラフェンの存在自体は20世紀時点で分かっていたのですが、希少な素材であったため入手することが困難で、2000年代になるまでグラフェンの応用研究は進みませんでした。
しかし、2004年に、セロハンテープにグラファイトのかけらを貼り付けて剥がすことでグラフェンを作り出す方法が発見されたことで、世界的に研究が進むようになってきました。
2010年には、この方法を発見したアンドレ・ガイム氏とコンスタンチン・ノボセロフ氏がノーベル物理学賞を受賞しています。
発見からわずか6年でノーベル物理学賞を受賞するというのは異例の早さであり、それだけ科学界・産業界からのグラフェンに対する期待が高いものであると言えます。
グラフェンの特徴としては、ダイヤモンド以上に炭素同士の結合が強いため、平面内ではダイヤモンドよりも強く、鋼鉄の200倍の強さを持つ世界で最も頑丈な物質であると言われています。
また、電気伝導性もトップクラスに優れており、熱伝導性も世界で最も良く、それでいて伸縮性もあって曲げ伸ばしも可能であることなどから、多くの産業でグラフェンの実用化が期待されています。
1-2.グラフェン実用化の現状は?
グラフェンは、半導体や太陽光発電パネル、有機ELディスプレイの透明電極材料、リチウムイオン電池の電極などに利用できることが期待されています。
また、イギリスの研究者がグラフェンを使って海水から水のみを通過させる研究を行い、飲み水の大量生産ができる可能性があるとも言われています。
韓国のサムスンは、バッテリー素材にグラフェンを採用し従来の5倍の急速充電が可能なバッテリー開発に成功するなど、世界でグラフェンは実用化が期待されていることが分かります。
しかし、グラフェンの大量生産には未だに大きなコストが掛かることから、商用化には至っていないのが現状です。
低コストで大量生産することが出来れば巨大産業化が期待出来ることから、世界中の国や企業がグラフェンの研究・開発に投資しており、今後、研究開発競争が激化していくものと見られます。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、グラフェン市場規模は2013年の13億円から、2030年には1,000億円に拡大するとも予測されています。
日本はというとグラフェンの量産技術でリードしており、2016年には大阪ガスがグラフェンの大量生産に掛かるコストを半減する技術を開発したとのニュースが発表されました。
また、東京大学で開発されたグラフェンの製造技術に関する特許の独占ライセンスを取得したADEKAにも注目が集まります。
★注目ポイント1 |
グラフェンは夢の新素材で、様々な産業に実用化が期待されている。商用化技術の確立がカギとなる。 |
2.グラフェンはまだ注目されるテーマにはなっていない
様々な産業での実用化が期待されるグラフェンですが、研究開発している企業自体がまだ少なく、マーケットではまだまだ注目される材料とはなっていません。
そんな中でも動きがあった銘柄を見ていきましょう。
2-1.グラフェンの製造価格を半分に引き下げる技術を開発した大阪ガス
近畿地方を中心に都市ガスの販売を行う【9532】大阪ガスは、グラフェン関連銘柄としてよく名前が挙がる銘柄です。
同社は、2016年初めにグラフェンの製造価格を半分に引き下げる技術を開発したことを発表しました。
この技術によって、従来の生産方法と比べて2倍の生産性を実現し、キログラムあたり1万円以下で販売出来る目途が立ったと報じられました。
同社の株価は、2016年1月初めには2,176円を付けていましたが、その後レンジ圏での動きが続き、2018年4月現在は2,200円前後で推移しています。
この2年間では2,000円から2,300円のレンジ圏内で推移している形となっています。
2-2.東大のグラフェン特許を取得したADEKA
化学メーカーの【4401】ADEKAも、グラフェン関連銘柄として名前が挙げられることが多い銘柄です。
同社は、2015年11月に東京大学の研究グループが開発した「グラフェンの製造技術に関する特許」の独占ライセンスを取得し、本格的なサンプル提供を開始したと発表しました。
この技術は、高い歩留まり率で、高品質なグラフェンが生成出来ることが特徴であるとされます。
同社の株価は、2015年11月初めには1,757円を付けていましたが、その後、2016年7月に1,158円まで下げてから、2018年4月時点で1,950円まで切り返しています。
グラフェン関連銘柄の筆頭である大阪ガスとADEKAの値動きを見ると、グラフェンが大きく注目されているとは言えません。
しかし、2018年に入り各企業から続々と製造や開発、研究結果などが発表されていることから、マーケットで大きなテーマとして注目されるのも近いと思われます。
★注目ポイント2 |
グラフェン関連銘柄は、まだマーケットで大きな注目を集めるテーマ株にはなっていないが、今後の期待値やポテンシャルは高いので期待。 |
3.主要グラフェン関連銘柄チェックリスト
グラフェン関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【3402】東レ | 1,030.5円 | 単層CNT融合新材料研究開発機構 |
【4004】昭和電工 | 3,965円 | グラフェン量産技術 |
【4088】エア・ウォーター | 2,101円 | グラフェン製造に力を入れるインキュベーション・アライアンス社に出資 |
【4118】カネカ | 1,081円 | 高品質多層グラフェンの開発 |
【4205】日本ゼオン | 1,566円 | グラフェンの実用化研究 |
【4401】ADEKA | 1,977円 | 東京大学の「グラフェンの製造技術に関する特許」の独占ライセンスを取得 |
【6355】住友精密工業(低位株★) | 388円 | 単層CNT融合新材料研究開発機構 |
【6504】富士電機 | 741円 | グラフェンの研究開発 |
【6701】NEC | 2,982円 | グラフェンで半導体素子を実現するための基盤技術 |
【6702】富士通 | 672.7円 | グラフェンを利用した新原理の高感度ガスセンサー開発 |
【6728】アルバック | 6,010円 | グラフェンの高品質化 |
【7915】NISSHA | 2,780円 | グラフェンプラットフォーム株式会社と提携 |
【8101】GSIクレオス | 1,657円 | ナノカーボンの応用開発 |
【9432】NTT | 5,165円 | NTT物性科学基礎研究所でグラフェンの研究 |
【9532】大阪ガス | 2,298.5円 | グラフェンの低コスト製造技術 |
※株価は2018年4月24日終値で算出
★注目ポイント3 |
グラフェン関連銘柄を抽出してみると、グラフェンを研究開発している企業は少なくないが、本格化する動きに合わせ注目しやすい。 |
4.グラフェン関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったグラフェン関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年4月24日~2018年4月24日の1年で算出
4-1.第1位【4004】昭和電工
上昇率 | 3.1倍(安値:1,733円 → 高値:5,480円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 53.76(売り買い均衡) |
4-2.第2位【6728】アルバック
上昇率 | 1.8倍(安値:4,895円 → 高値:8,930円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 54.86(売り買い均衡) |
4-3.第3位【6504】富士電機
上昇率 | 1.7倍(安値:559円 → 高値:955円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 67.02(やや買われている) |
※RSIは2018年4月24日終値より算出
★注目ポイント4 |
上昇率トップはレアアース、パワー半導体なども手掛ける昭和電工。その他テーマとしても注目を集めていることで上昇率が高い結果となっている。引き続き注目したい。 |
5.まとめ
グラフェン関連銘柄は、まだマーケットで大きな注目を集めるテーマ株にはなっていないが、今後の期待値はかなり高いです。
グラフェンは夢の新素材であり、産業界から大きな期待を集めていることは間違いありません。
海水から塩を取り除くフィルターとしても貢献し、世界の水問題を解決する可能性もあります。
また、2018年4月にはMITの研究者が高品質で大量にグラフェンを製造する方法を開発したと発表。
これらのように、本格化する動きに乗り遅れないようニュースや関連銘柄はチェックしておくべきでしょう。
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