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【8035】東京エレクトロンは+172%!【6857】アドバンテストは+173%!【7735】SCREENホールディングスは+183%!【6383】ダイフクは+189%!【6920】レーザーテックは+301%!!
世界的な半導体不足を背景に、半導体製造装置関連銘柄が2021年年初から強く買われています。
半導体製造装置関連銘柄は代表的な景気敏感株であり、2020年にはコロナショックから一早く株価回復しましたが、この勢いは2021年にも続いているようです。
半導体製造装置関連銘柄に注目していきましょう!
1.半導体製造装置関連銘柄とは?
世界的な半導体不足を追い風に、半導体製造装置メーカーにも特需が発生することが期待されます。
1-1.半導体製造装置とは?
半導体の製造工程は多く、半導体製造装置と一口に言っても、縮小投影型露光装置やイオン注入装置、熱処理装置、アッシング装置などさまざまなものがあります。
半導体は電子製品の製造に欠かせない材料で、スマホやパソコンを始め、自動車にも使われており、世界の半導体需要は急増しています。
今後、全てのモノがインターネットに繋がるIoTがさらに進展していくと、あらゆる製品に半導体が使われることになるため、半導体市場の成長が続くことは確実です。
半導体メモリ市場においては、残念ながら世界で影響力のある日本企業はほぼ皆無となってしまったというのが現状です。
しかし半導体製造装置においては日本企業の影響力は健在であり、世界的企業が数多くあります。
アメリカの半導体調査会社VLSIresearch社が発表した半導体製造装置メーカートップ15(2019年)では、3位東京エレクトロン、6位アドバンテスト、7位SCREEN、9位日立ハイテクノロジーズ、11位ニコン、12位KOKUSAI ELECTRIC(日立国際電気)、13位ダイフク、15位にキヤノンと、トップ15社のうち日本企業が8社を占めます。
このため、「日本株の半導体株」というと、半導体製造装置関連銘柄を指すことが一般的になりつつあり、外国人投資家にも人気の成長テーマ株です。
1-2.半導体製造装置関連銘柄は代表的な景気敏感株
半導体製造装置関連銘柄に代表される半導体株は、世界経済の影響を強く受ける景気敏感株(シクリカル銘柄)であり、株価の先行指標になりやすいことが特徴です。
半導体市場は実体経済を先取りすると考えられるためであり、半導体株の動向は日経平均株価などの全体相場に先駆けて動く傾向が見られます。
このため、半導体製造装置関連銘柄に投資する気がなくとも、全体相場の先行きを占う上での先行指標としてチェックしておくことを強くおすすめします。
半導体製造装置関連銘柄の株価動向を予測する上では、世界の半導体市場予測をチェックしておくことが欠かせません。
WSTS(世界半導体市場統計)が2020年12月に発表した最新の半導体市場予測によると、2020年の半導体市場は+5.1%の成長となり、2021年も+8.4%の成長率になると予測されています。
2020年6月に発表された同調査では、2020年は+3.3%、2021年は+6.2%と予測されていたものが上方修正されており、世界経済の回復が堅調であると言えるでしょう。
そして2021年1月には、巣ごもり消費によってパソコンやゲーム機需要が急増していることを背景に世界的な半導体不足となり、半導体を調達できない自動車メーカーが減産を迫られる事態になっています。
世界的な半導体不足によって、マーケットでは半導体株が買われており、日本の半導体株の代表格である半導体製造装置関連銘柄も2021年の年初から大きく買われています。
★注目ポイント |
・半導体製造装置は日本企業が世界で存在感を発揮する。半導体製造装置関連銘柄は日本株を代表する半導体株。 ・半導体製造装置関連銘柄は、世界の半導体市場予測を受けて全体相場を先取りして動く景気敏感株。 ・2021年には世界的な半導体不足を背景に、年初から半導体製造装置関連銘柄が買われている。 |
2.半導体製造装置関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2020年から2021年に掛けての半導体製造装置関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。
2-1.半導体製造装置世界3位!【8035】東京エレクトロン
世界3位の半導体製造装置メーカーである【8035】東京エレクトロンは、東証を代表する半導体製造装置関連銘柄であり、最も代表的な半導体株の一つです。
同社は、コータ・デベロッパや熱処理装置で世界トップシェアであることが知られています。
同社の株価は、2020年1月初めには23,605円を付けており、コロナショックで3月23日には16,370円まで下落。新型コロナ相場では真っ先に反発し、6月にはコロナショック前の水準を回復しました。
その後も上昇トレンドを継続し、2021年1月15日には44,660円を付け、現在進行形で上場来高値を更新中です。
コロナショックからの最大上昇率は+172%、コロナショック前の2020年1月からの上昇率で見ても+89%となっています。
2-2.2年で株価10倍!【6920】レーザーテック
液晶・半導体検査装置メーカーの【6920】レーザーテックは、半導体製造装置関連銘柄の中でも株価上昇が目立つ銘柄です。
同社は、マスクブランクス検査装置で世界トップシェアであることが知られています。
なお、同社は2019年には東証一部全銘柄の中で年間上昇率2位となった銘柄です(1,351円→5,560円)。
同社の株価は、2020年1月初めには5,360円で始まり、コロナショックでは3月13日に3,905円まで下落しました。3月中にコロナショック前の株価を回復し、4月には年初来高値を更新。
以降も上昇を継続しており、2021年1月14日には15,690円を付けました。
コロナショックからの最大上昇率は+301%、コロナショック前の2020年1月からの上昇率で見ても+192%となっています。また、2019年1月→2021年1月の2年間では10倍以上の上昇となっています。
上記2銘柄以外の半導体製造装置関連銘柄も株価好調であり、【6857】アドバンテストは+173%、【7735】SCREENホールディングスは+183%、【6383】ダイフクは+189%などとなっています。
※いずれも2020年3月安値以降の最大上昇率。
★注目ポイント |
・半導体製造装置関連銘柄は、2020年3月のコロナショック後に一早く反発!2021年1月時点では、多くの銘柄がコロナショック前の株価水準を大きく超えている。 |
3.半導体製造装置関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【8035】東京エレクトロン | コータ・デベロッパ、熱処理装置で世界トップシェア |
【6857】アドバンテスト | 半導体検査装置で世界トップシェア |
【7735】SCREEN | ウエハ洗浄装置で世界トップシェア |
【6146】ディスコ | 半導体の研削・切断・研磨装置で世界トップシェア |
【6920】レーザーテック | マスクブランクス欠陥検査で世界トップシェア |
【6383】ダイフク | 半導体製造の自動化に欠かせないクリーンルーム向け搬送・保管システム |
【7741】HOYA | 半導体製造用マスクブランクス・フォトマスク |
【7731】ニコン | 半導体露光装置で世界シェア2位 |
【7751】キヤノン | 半導体露光装置で世界シェア3位 |
【6501】日立製作所 | 完全子会社の日立ハイテクノロジーズがドライエッチング装置で世界シェア4位 |
4.オススメの半導体製造装置関連銘柄3選!
2020年代のIoT時代にさらなる成長が期待できるオススメの半導体製造装置関連銘柄を抑えておきましょう。
【6857】アドバンテスト
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 半導体検査装置や電子線描画装置を手掛ける。 |
アドバンテストは、半導体検査装置で世界トップシェアを誇る半導体製造装置関連銘柄です。日本の半導体製造装置メーカーとしては、世界3位の東京エレクトロンに次ぐ企業となります。
東京エレクトロンやディスコなどの半導体製造装置関連銘柄は値嵩株になってしまっており、個人投資家が投資するには敷居が高い点がネックですが、アドバンテストは100万円あれば投資可能なため、個人投資家が投資しやすい点からもおすすめです。
【8035】東京エレクトロン
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 半導体製造装置やフラットパネルディスプレイ製造装置で世界的。 |
東京エレクトロンは、世界3位の半導体製造装置メーカーであり、日本株を代表する半導体製造装置関連銘柄です。
外国人投資家にも人気の成長株であり、アベノミクスが始まった2013年からの8年間で株価は10倍以上になりました。ただ、値上がりによって値嵩株になってしまい、最低投資金額が400万円以上と高いことがネックとなります。
【6146】ディスコ
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 半導体の研削・切断・研磨装置を手掛ける。 |
ディスコは、半導体の研削・切断・研磨装置で世界トップシェアを誇る半導体製造装置関連銘柄です。ニッチ分野に強い半導体製造装置メーカーとして知られており、半導体株の中でも人気が高い銘柄です。
マスクブランクス欠陥検査に強い【6920】レーザーテックや、半導体クリーンルーム向け搬送・保管システムに強い【6383】ダイフクなどとともに、ニッチ分野に強い半導体製造装置関連銘柄として抑えておきましょう。
5.まとめ
世界で存在感を発揮する日本企業が多い半導体製造装置関連銘柄は、東証を代表する半導体株となっています。
半導体製造装置関連銘柄は、世界経済の先行指標となる世界の半導体市場予測によって動くため、全体相場の先行指標となる景気敏感株であることが特徴です。
2020年の日経平均株価は11月にコロナショック前の株価を回復しましたが、【8035】東京エレクトロンや【6920】レーザーテックといった半導体製造装置関連銘柄は、その半年前に一早く回復していました。
そして2021年には世界的な半導体不足を背景に、半導体製造装置関連銘柄は一段高となっています。
今後も半導体市場予測に関するニュースにはアンテナを張っておき、半導体製造装置関連銘柄の動向を要チェックしておきましょう!
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