ITコンサルティング関連銘柄はDX需要やIT人材不足で絶好調の成長株！

ITコンサルティングとひと言でいっても、その業務内容は幅広く、IT戦略策定からERP・SCM・CRMなどITシステムの導入支援、SNS活用支援、ITセキュリティー対策など多岐に渡ります。

ITシステム開発において、ITコンサルティングと並んで上流工程に位置付けられるのが、システムインテグレーター(Sier)です。

ITコンサルティングとシステムインテグレーターは、いずれもITシステム開発の上流工程を担当するという共通点があるため混同されることが多くなっています。

ITコンサルティングでは、クライアントから話を聞いて経営課題をあぶり出し、どのようなITシステムを導入すれば、その課題を解決できるかを提案することがメインとなります。

これらの提案を具体的なシステムとして開発するのが、システムインテグレーターの役割です。

つまりITシステム開発において、ITコンサルティングはシステムインテグレーターよりも上流の工程を手掛けるということになります。

日本では2025年にITシステムが老朽化し、IT技術者が大量退職する「2025年の崖」を控えていることもあり、ITコンサルティングの重要性は年々上昇しています。

今回注目していくITコンサルティング関連銘柄は、新型コロナ禍で急速に広まったデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れを受けて、マーケットでの注目度が高まっています。

特に、ITコンサルティング関連銘柄の最注目銘柄としては、総合ITコンサルティング企業の【6532】ベイカレント・コンサルティングが挙げられます。

ベイカレント・コンサルティングは、デジタルトランスフォーメーションに特化したITコンサルティング企業として知られており、東証を代表するDX株です。

デジタルトランスフォーメーション関連銘柄は、2020年に多くの銘柄が急騰した反動で、2021年には大きな下落が目立ちました。

しかしDX株の中でもベイカレント・コンサルティングだけは例外となっており、2020年3月のコロナショックで付けた3,775円から、2020年末は18,090円、2021年9月21日には63,400円まで上昇しています。

日本では「2025年の崖」によるIT技術者の大量退職・人手不足を控える一方で、企業はデジタル化に適応しなければ世界競争に勝ち抜けないことからも、ITコンサルティングの重要度は高まる一方です。

今後も、ベイカレント・コンサルティングのような急騰銘柄が、ITコンサルティング関連銘柄から出現してもおかしくありません。

総合ITコンサルティング企業の【6532】ベイカレント・コンサルティングは、デジタルトランスフォーメーションに強いコンサルティング企業として注目されるITコンサルティング関連銘柄です。

同社は、あまり有名な企業ではありませんが、日系のITコンサルティング企業としては、野村総合研究所やシグマクシス・ホールディングスに次ぐ企業となっています。

同社の株価は、新型コロナ相場で上昇を続けており、2020年3月のコロナショックで付けた3,775円から、2020年末は18,090円、2021年9月21日には63,400円まで上昇しています。

コロナショックから1年半で16.79倍(+1,579％)、2021年の最大上昇率は+250％となっています。

2021年10月以降は下落しており、2021年12月1日終値の株価は49,100円です。

2021年には、2020年に大きく上げたDX株が軒並み暴落となりましたが、同社だけは例外的に上昇し続けました。

今後も、ITコンサルティング関連銘柄としてはもちろん、DX株としても押さえておきましょう。

日系企業ではITコンサルティング最大手となる【4307】野村総合研究所(NRI)は、日本株を代表するITコンサルティング関連銘柄です。

同社の株価は、2020年11月には3,030円を付けていました。2021年に入ってからは下落後に横ばいとなりましたが、8月以降は上昇しており、11月22日には5,050円まで上昇。

この1年で最大+66％の上昇率となっており、現在進行形で上場来高値を更新している銘柄です。

また同社の株価は長期的に右肩上がりとなっており、2012年12月に付けていた493.7円から見ると、アベノミクスから9年間で10倍以上の成長を遂げています。

日系のITコンサルティング上場企業では野村総合研究所に次ぐ【6088】シグマクシス・ホールディングスも、この1年間で最大+129％の上昇となっています。

2021年のITコンサルティング関連銘柄は、日系のITコンサルティング上場企業大手3社がいずれも大きな値上がりとなりました。

【4307】野村総合研究所

野村総合研究所は、東証を代表するITコンサルティング関連銘柄です。ITコンサルティング関連銘柄としては、こちらの銘柄を押さえておけば問題ありません。

アベノミクス以降の9年間で10倍以上の値上がりとなった成長株であり、長期投資におすすめです。

【6532】ベイカレント・コンサルティング

ベイカレント・コンサルティングは、DX株としても注目のITコンサルティング関連銘柄です。新型コロナ相場を代表する銘柄となっており、コロナショックから1年半で10倍以上の値上がりとなりました。

ただこの1年半で上がり過ぎてしまったことは確かであり、いつ大暴落が起こっても不思議ではありません。

これから長期投資するにはリスクがあることは留意しておきましょう。スイングトレードやデイトレードなどの短期投資におすすめの銘柄です。

【3996】サインポスト

サインポストは、テーマ性が強いITコンサルティング関連銘柄です。同社は、設置型AI搭載レジ「ワンダーレジ」を生かした無人店舗に強いことから、代表的な無人店舗関連銘柄として物色されています。

IT人材不足や新型コロナによるデジタルトランスフォーメーション(DX)の広まりから、ITコンサルティング関連銘柄はDX株としても注目されており、新型コロナ相場でも大きな値上がりとなっています。

DXコンサルティング企業の【6532】ベイカレント・コンサルティングはもちろん、日系ITコンサルティング大手の【4307】野村総合研究所、【6088】シグマクシス・ホールディングスも好調です。

なお、富士通やNEC、NTTデータなどに代表されるシステムインテグレーター関連銘柄やソフト・システム開発関連銘柄も、ITコンサルティング関連銘柄の周辺テーマ株としてチェックしておくこともおすすめします。

デジタルトランスフォーメーションや政府のIT人材戦略といったニュースにはアンテナを張っておき、ITコンサルティング関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。