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【3083】シーズメンは+307%!!
メタバース関連銘柄は、2021年10月にFacebookが社名をMetaに変更した際には、「メタバース相場」とも形容される大相場となりましたが、以後は苦しい展開が続いています。
ただ、メタバースに参入する企業は多く、東京ゲームショウ2023では国産メタバース「cluster」も話題となりました。
メタバース関連銘柄に注目していきましょう!
1.メタバース関連銘柄とは?
メタバース関連銘柄は、2021年10月から11月に掛けては最強テーマ株となったものの、その後は今一つ盛り上がらない状況が続いていると言わざるを得ません。
1-1.メタバースとは?
2000年代にブームとなった仮想空間「セカンドライフ」の再来が期待されており、2020年代にはSNSに代わるイノベーションになるとの声も一部にはあります。
メタバースと関連が深いキーワードとしては、VRヘッドセットなどでメタバースを実現する「AR」「VR」「XR」、メタバース上で価値を証明する手段となる「NFT」などがあります。
メタバースが社会・経済的に注目されたきっかけは、SNS世界大手Facebookが2021年10月28日に、社名を「Meta Platforms(メタ・プラットフォームズ)」に変更すると発表したことです。
このニュースを受けて、2021年10月から11月に掛けては「メタバース相場」とも形容される展開となり、メタバース事業を発表しただけで買われる状況に。
ジャストタイミングでメタバースファッション事業への進出を発表した【3083】シーズメンは、7回のストップ高を経て、一時9倍の急騰となりました。
ただ、マーケットがメタバースバブルとなった時期は、米国FRBが利上げ路線に舵を切りNASDAQ市場が下落したタイミングと重なってしまい、メタバース相場は2021年10~11月の2ヶ月で終焉しました。
メタバースバブルは終わったものの、メタバース事業への参入を発表する企業は多く、メタバース関連銘柄はニュースネタとして注目されるテーマ株になっています。
1-2.Metaへの社名変更から2年、メタバース関連銘柄は盛り上がっているとは言えない
FacebookがMetaへの社名変更をしてから約2年となりましたが、メタバース関連銘柄はマーケットで注目されているテーマ株とは言いがたい状況です。
投資家のメタバース関連銘柄への注目度をはかる上でも、【FB】Metaの株価を見てみましょう。
【FB】Metaの株価は2021年9月には378円台を付けており、2021年11月以降のハイテク株下落により、2022年11月には一時100ドルを割る展開に。
ただ、2023年には反発となっており、2023年9月30日時点では300.21ドルとなっています。
【FB】Metaの株価は最悪期からは3倍の反発となったものの、まだ最高値からは2割程度下げており、時価総額でも生成AI向けGPU大手の【NVDA】NVIDIAに抜かされてしまいました。
社会的な影響で考えてみても、ChatGPTなどの生成AIは世界的な盛り上がりとなった一方で、メタバースが盛り上がっているとはほとんど聞かないことが全てではないでしょうか。
この傾向はテーマ株としても反映されています。
メタバース事業への参入を発表する銘柄は多く、一時的にはニュースで盛り上がるものの、長期的な買いにはつながらないケースがほとんどです。
東京ゲームショウ2023では国産メタバース「cluster」などメタバースに関連する出展が多く、Metaも新製品「Meta Quest 3」を発表するなどしていますが、マーケットの反応は乏しい状況です。
今後、メタバースがどのように発展していくかは未知数ですが、投資家からは厳しい目で見られていると言わざるを得ません。
★注目ポイント1 |
・メタバースとは、コンピューターネットワーク上に作られた3次元仮想空間。 ・メタバース関連銘柄は、Facebookが社名をMetaに変更した2021年10~11月には最強テーマ株となったが、以降はニュースで一時的にしか盛り上がらない展開が続いている。 |
2.メタバース関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2023年のメタバース関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。
2-1.メタバース関連銘柄が再急騰!【3083】シーズメン
アメカジブランドチェーン「METHOD」や和柄ブランドチェーン「流儀圧搾」を展開するアパレル小売り【3083】シーズメンは、東証ではメタバース関連銘柄の代表格となっています。
同社は2021年10月22日、外神田商事との業務提携を通じてメタバースファッション事業に進出することを発表し、メタバース相場に直撃したことから280円→2,540円まで急騰しました。
そもそも同社はアパレル企業であり、直接的にはメタバースとは無関係な企業ですが、マーケットでは一度このような急騰が起こると、その後も繰り返し関連銘柄として扱われることが少なくありません。
シーズメンの株価は、2022年12月には345円まで暴落となりましたが、2023年1月から3月に掛けては再急騰し、1,406円まで上げました。
特にニュースなどは出ていない急騰のため、メタバース関連銘柄の投機資金が流れ込んだというのが有力な説かと思います。
この期間の上昇率は+307%となっており、メタバース関連銘柄の中では最も大きく上げています。
2-2.メタバース関連銘柄の最有力!【3632】グリー
ゲームSNS「GREE」を運営する【3632】グリーは、東証ではメタバースに注力している最有力銘柄として、たびたび名前が挙がるメタバース関連銘柄です。
同社は、2021年8月6日にバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」を軸にメタバース事業への参入を発表し、以後2~3年でメタバースに100億円投資する計画も発表しました。
グリーの株価は、2021年9月に付けていた616円から2022年4月には1,285円まで倍増しましたが、以後は下落トレンドとなっており、2023年9月30日時点では595円となっています。
この他、メタバース関連銘柄として上げている銘柄は見当たらない状況です。
そもそも、【3083】シーズメンがいまだにメタバース関連銘柄として物色されてしまうことが、他にメタバース関連銘柄の有力銘柄が出てきていないことの証左であると言わざるを得ません。
★注目ポイント2 |
・メタバース関連銘柄は、2021年10月にメタバース事業を発表したアパレル大手の【3083】シーズメンがたびたび物色されているが、他に買われている銘柄は見当たらない。 |
3.メタバース関連銘柄リスト
メタバース関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【3083】シーズメン | メタバースファッション事業に進出 |
【3632】グリー | バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」によるメタバース事業 |
【2488】JTP | メタバース・XRとAIを融合したソリューション |
【3625】テックファームホールディングス | メタバースで活用できる3Dモデル生成サービス |
【3656】KLab | オンラインゲーム「Fortnite」でメタバース向けコンテンツ事業に参入 |
【3661】エムアップホールディングス | 子会社VR MODEがVR事業を手掛ける |
【3904】カヤック | KDDIのメタバース「αU metaverse」を開発 |
【4447】ピー・ビーシステムズ | 体験共有型VRシアター「MetaWalkers」 |
【4772】ストリームメディアコーポレーション | メタバースアーティスト「aespa(エスパ)」 |
【7832】バンダイナムコホールディングス | メタバース「ガンダム メタバース プロジェクト」 |
4.オススメのメタバース関連銘柄3選!
オススメのメタバース関連銘柄を見ていきましょう。
【3083】シーズメン
市場 | 東証スタンダード市場 |
企業概要 | アメカジブランドチェーン「METHOD」や和柄ブランドチェーン「流儀圧搾」を展開。 |
シーズメンはアパレル企業ですが、2021年10月にメタバースファッション事業への参入発表で急騰したことから、その後もメタバース関連銘柄として物色されています。他にメタバース関連銘柄として物色される銘柄が出てきていない以上、今後もメタバース関連銘柄として押さえておかざるを得ません。
【3632】グリー
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | ゲームSNS「GREE」を運営。メタバースに注力。 |
グリーは、東証ではメタバース事業に最も力を入れている企業の一つであり、プライム市場では最有力のメタバース関連銘柄です。
グリーのメタバース事業は結果も出ており、2023年9月29日には「REALITY XR cloud、メタバースイベント」の累計来場者数が1億人を突破したと発表しました。ただ、株価には全く影響していません。
【3656】KLab
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | ソーシャルゲームやアニメ・コミックゲームアプリ開発を手掛ける。 |
低位株のメタバース関連銘柄としては、KLabに急騰の可能性があるかもしれません。KLabは2023年9月19日、世界的に人気のオンラインゲーム「Fortnite」向けにメタバースを提供すると発表し、メタバース向けコンテンツ事業への参入を発表しました。
ただ、株価は反応せず、現在進行形で上場来安値を更新し続けています。2023年9月30日時点で286円となっており、今後さらに下がる可能性もあります。
5.まとめ
メタバース関連銘柄は、お世辞にもマーケットで注目されているテーマ株であるとは言えません。
2021年10月にFacebookが社名をMetaに変更した際には「メタバース相場」となり、【3083】シーズメンが9倍の急騰となりましたが、この2ヶ月だけだったというのが、この2年間の客観的評価です。
社会的に見ても、ChatGPTなどの生成系AIに比べると、メタバースがブームになっているとは言えず、【FB】Metaの時価総額が生成AI向けGPU大手の【NVDA】NVIDIAに抜かれてしまったことが象徴的です。
ただ、メタバースに参入する企業は多く、東京ゲームショウ2023では国産メタバース「cluster」も話題となるなど、ニュース性はあるテーマ株であるため、今後は再注目される可能性は十分あります。
メタバースに関するニュースにはアンテナを張っておき、メタバース関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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