必読必須の厳選3記事
【8058】三菱商事は+66%!【1662】石油資源開発は+119%!【1963】日揮ホールディングスは+135%!【1605】INPEXは+155%!
脱炭素やウクライナ情勢を背景に、化石燃料の中でもクリーンエネルギーであるLNG(液化天然ガス)需要が世界的に急増しています。
LNGプラント大手や資源開発企業、総合商社を中心とするLNG関連銘柄は、世界株安となっている2022年にも資源株の一角として高値を更新している銘柄が目立っています。
LNG関連銘柄に注目していきましょう!
1.LNG関連銘柄とは?
ウクライナ情勢や脱炭素を受けて世界的にLNG需要が急増しており、LNG関連銘柄に注目が集まっています。
1-1.LNGとは?
気体の天然ガスを冷却してLNGにすると、体積が約600分の1にまで小さくなるため、タンクローリーや鉄道によって輸送・貯蔵しやすくなります。
LNGは液体のままLNGタンクに貯蔵され、使用時には常温の海水で温めることで天然ガスに戻されて、燃料として利用される仕組みです。
また、LNGは石炭や石油に比べて、燃焼時に二酸化炭素や窒素化合物を発生しにくいことから、化石燃料の中でも環境にやさしいエネルギーであることも大きなメリットです。
日本全体の電源比率を見ると、火力発電の比率は2021年時点で71.7%となっており、LNG火力発電に絞ってみると全体の31.7%を占めています(石炭火力26.5%、石油火力2.5%、その他火力11.0%)。
※出典:環境エネルギー政策研究所
LNG火力発電は、日本の全発電の中で最もシェアが高い発電となっており、日本経済にとってLNGはエネルギーの生命線とも言える最重要エネルギーであることは間違いありません。
日本のLNGの海外依存度は2020年時点で97.7%となっていますが、オーストラリア(38.9%)やマレーシア(12.1%)、カタール(11.3%)、ロシア(8.3%)など世界各地に分散していることから、中東リスクが高い石油に比べるとエネルギー安全保障の点でも優れています。
※出典:資源エネルギー庁
日本政府は、脱炭素(カーボンニュートラル)で火力発電を減らす方針を示してはいるものの、現時点ではLNG抜きに日本経済は成り立たないというのが現状です。
1-2.LNG価格はウクライナ情勢や脱炭素で上昇!LNG関連銘柄に注目集まる!
LNG価格は、2020年秋以降の世界的な脱炭素、そして2022年ウクライナ情勢を受けて上昇が急ピッチに進んでいます。
なお、LNG価格は、天然ガスを液化してタンカーで輸送するコストが加わることから、天然ガス価格+輸送・貯蔵コストとなります。
天然ガスの先物価格は、2020年7月には一時1.49ドル/MMBtuを付けていましたが、脱炭素を受けて2021年10月には一時5.60ドル/MMBtuを超える水準にまで上昇しました。
そして、ウクライナ情勢を受けて2022年にはさらに急伸しており、2022年6月には一時9.32ドル/MMBtuにまで上昇。
2022年6月中旬には天然ガス価格は急落し、6ドルを超える値まで下がっていますが、依然として高値圏であることに違いはありません。
特に、ロシアのウクライナ侵攻により、対ロシア経済制裁としてロシア産の原油や天然ガスからの脱却が進められていることから、LNGは世界的な争奪戦となっています。
脱ロシアによるエネルギー安全保障の構築は、今後長期間に渡って各国の課題となることはほぼ間違いなく、LNGの供給力増設の潮流は長期に渡るトレンドになっていくものと見られます。
このような情勢を受けて、LNGを手掛けるエネルギー企業やLNGプラント大手などのLNG関連銘柄は、資源株の一角として2022年に強いテーマ株として買われています。
★注目ポイント1 |
・LNGとは、天然ガスを冷却し液化させたエネルギー資源。日本の全エネルギーの31.7%を占める最重要資源。 ・LNG価格は脱炭素とウクライナ情勢を背景に上昇しており、LNG関連銘柄も強く買われている。 |
2.LNG関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2-1.LNGプラント大手!【1963】日揮ホールディングス
エンジニアリング最大手の【1963】日揮ホールディングスは、世界中でLNGプラントを手掛けていることで知られる代表的なLNG関連銘柄です。
同社の株価は、2021年8月には一時885円を付けていましたが、2022年ロシアのウクライナ侵攻以降は大きく買われており、6月8日には2,088円まで上昇しています。
この1年間で最大+135%の上昇率となっています。
ただ、同じくLNGプラント大手の【6366】千代田化工建設はこの1年間で横ばいとなっており、LNGプラント大手が必ずしも買われているわけではありません。
2-2.LNG関連銘柄の資源株!【1605】INPEXや【8058】三菱商事など
2022年は資源株がとにかく強くなっており、LNG関連銘柄でもある資源株の2021年6月~2022年6月24日までの最大上昇率は次のようになっています。
・【1605】INPEX:+155%(716円→1,831円)
・【1662】石油資源開発:+119%(1,714円→3,755円)
・【8031】三井物産:+52%(2,315円→3,530円)
・【8058】三菱商事:+66%(2,903円→4,845円)
※上昇率は2021年6月以降の安値から2022年6月24日までの高値の値。
資源開発企業の【1605】INPEX、【1662】石油資源開発、LNGなどの資源に強い総合商社の【8031】三井物産、【8058】三菱商事は強く、いずれの銘柄も世界株安となった2022年6月に高値を更新しています。
★注目ポイント2 |
・2021年から2022年に掛けては、LNG関連銘柄は資源株の一角として強く買われており、世界株安情勢の中でも高値を更新している。 |
3.LNG関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【1963】日揮ホールディングス | LNGプラント大手 |
【6366】千代田化工建設 | LNGプラント大手 |
【1605】INPEX | 天然ガスなどの資源開発最大手 |
【1662】石油資源開発 | 天然ガスなどの資源開発大手 |
【2768】双日 | LNGなどの資源に強い総合商社 |
【8031】三井物産 | LNGなどの資源に強い総合商社 |
【8058】三菱商事 | LNGなどの資源に強い総合商社 |
【6361】荏原製作所 | LNG製造設備向けカスタムポンプ世界首位 |
【6376】日機装 | LNGポンプメーカー大手 |
【7013】IHI | LNG貯蔵タンク建設の世界最大手 |
4.オススメのLNG関連銘柄3選!
資源株の一角としてもオススメのLNG関連銘柄を押さえておきましょう。
【1963】日揮ホールディングス
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 世界各地で石油や化学、LNGプラント建設を手掛けるエンジニアリング最大手。 |
日揮ホールディングスは、LNGプラント大手企業として注目の代表的なLNG関連銘柄です。
この1年では特に大きく買われているLNG関連銘柄となっています。
また、直近では物色されてはいないものの、LNGプラント大手の【6366】千代田化工建設もチェックしておくようにしましょう。
【1605】INPEX
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 世界各地で原油・天然ガス開発を手掛ける資源開発最大手。 |
INPEXは、資源開発最大手の東証を代表する資源株であり、LNG関連銘柄の一角でもあります。
同社は、時価総額が高い銘柄の中でも高配当銘柄として知られており、配当利回りは3.74%(2022年6月24日時点)となっています。
高配当株投資もできるおすすめのLNG関連銘柄です。
【8058】三菱商事
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 資源エネルギーに強みを持つ総合商社。 |
LNGなどの資源に強い総合商社としては、【8058】三菱商事、【8031】三井物産、【2768】双日の3銘柄が特に挙げられます。
いずれも商社株だけあって高配当銘柄となっており、2022年6月24日時点の配当利回りは三菱商事(3.79%)、三井物産(4.06%)、双日(5.99%)です。
LNG関連銘柄や資源株であることを抜きにしても、商社株の長期投資はおすすめです。
5.まとめ
LNGプラント大手や資源開発企業、総合商社を中心とするLNG関連銘柄は、脱炭素やウクライナ情勢を背景に、2022年に強く買われているテーマ株となっています。
2022年は世界株安情勢となっている中で、LNG関連銘柄を始めとする資源株は大きく買われています。
今後、脱炭素と脱ロシアが世界中で進むことになれば、LNGの争奪戦はさらに激化していくことが予想されるため、LNG関連銘柄にも追い風になりそうです。
また、LNG関連銘柄は、【1605】INPEXや【8058】三菱商事など、配当利回りが高い優良銘柄が多いことから、投資初心者にもおすすめの資源テーマ株です。
天然ガス価格やLNGに関するニュースにはアンテナを張っておき、LNG関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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